第114回 論述試験対策!2015年度アドバイザー呼称の口頭試問を振り返る

   

”一見さんお断り”というお店が存在します。

見方を変えればお店がお客様を選ぶというスタイルのお店です。この”一見さんお断り”には賛否両論ありますが、私個人としては大アリだと思っています。

全てのお店がこうなる必要はありませんし、そうであれば困ったことになりますが、それでも私の中では究極のサービススタイルの一つだと思っております。

”一見さんお断り”の最大の利点はお店とお客様との間で共有している認識がある為、お店側は最高のおもてなしを提供することができます。加えて、基本身元のわからないお客さまがいないことから、お店の求める雰囲気、空気感を維持することができます。お店の雰囲気が安定しているということは特に常連のお客様には非常に心地の良いと感じるものです。(常連さんの紹介であっても店主のメガネにかなわなければお断りというお店を知っています)

ある特定のお客様に対して最高のサービスを提供する。サービス業のあり方の一つだと思います。もちろん、これが全てにおいて正しいと言っている訳ではありません。

全てのお客様のご要望をお聞きすることは不可能です。最近の流れとして意味なく幅を広げて(お客様の要望を聞きすぎて)苦労されているお店、場面を時折見かけます。私は違うなぁと思っているんです。特に個人店がこの厳しい時代を乗り切るには反対に”幅を狭めて、特化する”ことじゃないかと私は真剣に考えております。

この厳しい時代を乗り切る解決策が”一見さんお断り”と言ってるわけではありません。”一見さんお断り”というスタイルの中に最高のおもてなしに通じる何かがあるのではと思っているということです。

”一見さんお断り”から少し離れますが、近年、新しくオープンするお店の多くが”禁煙”を掲げているように思います。時代も後押ししており、店内禁煙は当たり前という風潮ですが、禁煙にしてしまうと愛煙家のお客様を制限することになります。お子様を受け入れないお店もしかりです。私は以前団体様を受け入れないお店で働いていました。←団体さんが入ると間違いなくお店の品位が下がります。貸切だったらいいんですけど。未だジャケット着用義務のあるお店もあります。

お客様の存在が神様に一番近い国、日本ですが、全てのお客様を満足させることは絶対に不可能なのです。タバコ、子供の件だけ見てもかなり難しい問題です。

続きます。

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第114回 論述試験対策!2015年度アドバイザー呼称の口頭試問を振り返る

2016年度にアドバイザー呼称がソムリエ呼称に統合されたことにより生まれたであろう論述試験。2015年以前は長年の口頭試問という試験が行われてきました。近年はアドバイザー呼称のみに課されていましたが、昔はソムリエ呼称でも行われていました。←ちなみに私は楽チンな時代の口頭試問を受験しました。

昨年の出題を見る限り「興味津々のお客様からの質問、お客様への説明」というコンセプト(と私は勝手に決めております)は変わっていないように思います。

ということで、試験のスタイルは変わりましたが、アドバイザー呼称の口頭試問を振り返ってみます。論述試験のイメージに置き換えて読んでください。

正直思い出したくない、そのくらい出来なかったし難しかったです。
いまいち順番が思い出せませんが書いていきます。

1.購入したシャンパンに年数が記入されていなかった。なぜでしょうか?
法定熟成期間を答えてしまう。『15、30カ月と熟成期間が決まっているのに達しておらず…』と言ったとこで面接官が不可思議な顔で首をかしげていることに気づく。急いで『シャンパンは複数年のワインをアッサンブラージュするので!』と付け加える。果たして何点になっただろうか。

2.酒石とは何か?
『ワインの酒石酸とカリウムが結合した結晶。身体に害はない』と答える。あっていることを祈る。

3.薬草系リキュールを3つ挙げよ。
『べネディクティーヌ、シャルトリューズ・ジョーヌとヴェール、パスティス、ぺルノなど』知ってるものを挙げまくる。面接官満足そう…。

4.シャンパンボトル”ジェロボアム”のサイズは?
もはや、すっかり忘却の彼方!まさか問われるとは!マチュザレム、サルマナザールはかろうじてわかるけど、計算できもしない。『忘れました』と潔く答えた。無念。

5.VDLとは?
『発酵前の果汁にアルコール添加して作る』と答え、何か足りない気がしてVDNは発酵途中と丁寧に付け加えてみる。

6.ワイン法が2009年から変わった。Vin de payはどこの区分に入るのか?
『それまでの4つから3つのカテゴリー”AOP””IGP””地理的表示のないワイン”にわけられ、Vin de payは地理的表示のないワインに区分される』と答える。間違えてしまった、IGPだろう。

7.サンジョヴェーゼを使ったワイン五種を30秒で答えよ(他の問題の二倍の時間を与えられている)
『キャンティ、キャンティ・クラシコ、ブルネロ、ブルネロ・ディ・モンタルチーノ』と答える。パニック気味に、『これで何個ですか?』と聞くと面接官は3と指で作る。ブルネロとモンタルチーノは同じか!と思ったけど、これ以上本当に思い浮かばない。終了となる。

まともに答えられたのは2つか3つでしょうか。受験仲間もVDLを発酵途中と答えてしまったり、サンジョヴェーゼが4つしか答えられなかったり、酒石のところでカリウムという用語が出なかったり…それぞれに落ち込む。

というか、あの膨大な教本からこの8つしか出題されず、それを面接官相手に正確に答えるのは経験が浅い者には至難の業でした。テイスティングの採点配分が大きいことを祈るばかり。これで落ちたら面接の配点が高いことになります。

最初に私の学習環境ですが、社内にソムリエ試験対策プログラムがあり、テキスト・過去問・模試・テイスティングセミナーなどが提供されるので、それに沿って学習しました。内容は一次も二次も松岡様の講座とほぼ同じ戦略です。その点で松岡様の講座は良く研究されており感心しておりました。(上から目線で申し訳ありません)→ありがとうございます。恐縮です。

さて、二次試験ですが東京会場・雅叙園でした。9時に到着。当初9時30分に開場でしたが準備が押しているとのことで9時50分開場でした。

〈テイスティングの報告のため中略〉

さて、口頭試問です。

1 シャンパーニュにはヴィンテージが書いてありませんがなぜですか?
『いろんな年のワインをアッサンブラージュするので基本的にヴィンテージはありません』

2 香草薬草系リキュールを3つ言ってください。
『トランブイ、ベネデクティン、スーズ』

3 ジェロボワムの容量を答えてください。
『3000ミリリットル』

4 ワインをあけたら結晶がありました。これはなんですか?
『ワインの酒石酸とカリウムが結合し結晶化してキラキラと光る』(時間切れ)

5 ペイドック(ヴァンドペイ?)は2009年から何?
『ラングドック?』

6 VDLの製法を答えてください。
『発酵中の…失礼、未発酵のブドウ果汁にアルコールを添加し、樽で熟成させます』

7 ピノタージュと書いてあるワインについて説明してください。
『南アフリカの交配品種で、ピノノワールとサンソーを掛け合わせた交配品種です』(テンパって交配品種を連発)

8 トスカーナ州のサンジョヴェーゼ種が主体のDOCGを5つ答えてください。<30秒>
『キアンティ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、キャンティ・クラシコ、ヴィーノ・ノビーレ・ディ・モンテプチアーノ以上です』(5個目は出てこず)

質問を想定し練習をしていたのですが、役に立ったのは6番くらいでした。

やはり、一次試験対策時にキチンと理解し、二次試験までその理解を持続させる必要がありますね。今回の口頭試問は難しかったと言う声が多かったです。

以上、アドバイザー呼称二次の報告でした。さて、合格してるでしょうか?ドキドキしながら待ちたいと思います。

ワインアドバイザー二次試験 目黒雅叙園 口頭試問

予定表には最終12時とありましたが、大幅に遅れて私が終わったのが12:40頃。最後の人は13時を過ぎていたのではないでしょうか。問題は全部で八問。一問あたり15秒、最後の問題のみ30秒。時間がくると自動的に次の問題に移ります。わかっていても焦りますね。

覚えているものだけ(順不同)

・シャンパーニュでヴィンテージ表記がないものがあるのはなぜ?
→問題なし。少し落ち着きました。

・ペイドックの現在の表記は?
→IGPと答えたような気が?

・VDLって何?
→どっちだっけと思っているうちに時間切れ。冷静になれば簡単なのに…。

・酒石とは?
→前問のショックをちょっと引きずってしまい、答えてる最中に時間切れ…もったいない。

・薬草系のリキュールを3つ…だったかな
→なんて答えたか覚えてないけど、たぶん大丈夫。

・ピノタージュって?
→これは正解。

・トスカーナでサンジョヴェーゼ主体のDOCGを5つ答えよ。(30秒)
→キアンティ、キアンティ・クラシコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノと3つ答えてあとは思いつかない!!

残り一問は問題すら思い出せないです。

想像以上に緊張しましたし、焦るものですね。お店でお客様に質問されても何の問題もないのに(笑)。職場の人とロールプレイングを行い慣れておけばよかったかなと思いました。

試験が終わった後も仕事でしたが、かなりグッタリしてました。そして、その日の夜は飲まずにぐっすり寝ました!!翌日あれほどスッキリした気分で起きられるとは(笑)。もう教本開かなくてすむことが何よりうれしかったです。
→これからが本当の勉強ですよ(笑)。

次回は2014年度の口頭試問を振り返ります。

何かございましたらこちらまで

koza★majime2.com 松岡 正浩

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