第60回 クロアチアのワイン

   

フグの香り

二十年ほど前に初めて食べた”すっぽん”が感動的で、こんなに美味しい食べ物が世の中にあるのかと身震いをしたことを覚えております。その後、”本当のフグ”を知るまでは鍋の中で断トツに美味しいと思っていました。

※注意!これまた試験には1ミリも関係ないので、飛ばして先を急いでください…。

すっぽん鍋は関西ではまる鍋←「月とすっぽん」からすっぽんの甲羅が丸いことをかけてだそうです。とも呼ばれ、グロテスクな容姿からは想像できない上品でかつ旨みたっぷり、肉にも魚にもない個性的な味わいが特徴です。ゼラチン質で出汁がとっても濃厚になりますが、全くくどさはありません。ですから〆の雑炊は欠かせないといいますか、そこがメインと私は思っています。
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なぜ、この旨味たっぷりのすっぽん以上にフグが一番好きかといいますと、他の魚、鍋には無い独特の香りがたまらないからです。

フグは食感も楽しいですし、味わいも繊細で深い。でも、フグは絶対に香りなんです。特に雑炊くらいまで進んだ時の。最高級のフグを個室でいただくと部屋中がフグの香りで満たされます。

ところで、皆さんはフグの香りをご存知ですか?

いろんな人にこの話をするのですが、意外とあまり知られておりません。一度フェイスブック上で若い日本料理の料理人の方とフグの香りについてやりとりをしたことがあります。「フグって淡泊な魚で、そんな香りはありませんよ」「いえいえ、あなた、本当のフグを食べたことがないでしょ」って。

フグの香り。それは、なんというかとっても淫靡な香り。

あるいは官能的。フェロモン系。
動物としての本能に訴える香りです。
→淫靡って漢字も響きもいやらしいですよね。

以前、大分県の臼杵でフグを食べた時の話です。この日、フランスから来た友人がトリュフを持ち込んでおりまして、お刺身に、雑炊にシュッシュと削ってくれました。
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フグの淫靡さにトリュフの妖艶な香り、フグの香りも独特ですが、トリュフの香りも本当に他に並ぶものがありません。この唯一無二の香りの競演、もう言葉になりませんでした。

フグの香りってそれくらいスゴイんです。

さて、ワインのテイスティングコメントで時折”トリュフ”を見かけますが、本当にトリュフの香りのするワインはほとんどありません。超グランヴァンの熟成が最高潮に達した時にのみ感じるくらいでしょうか。
→先日、あるワイン愛好家の方と1986年のブルゴーニュの白には”トリュフ香”を感じるものがあるよねって話で盛り上がりました。

フグとはタイプが違いますが、淫靡な香りのするワインはたまに見かけます。こちらもグランヴァンの熟成系です。

ワインを生業としてよかったことはたくさんありますが、香りに興味を持てたことも一つだといえます。食材の香り、料理の香り、ワインの香り、とても楽しい世界です。

さて、今日はクロアチア。こちらも国家としては歴史の浅い国ですが、アドリア海岸最南端に位置する ドゥブロヴニクは、「魔女の宅急便」や「紅の豚」に 描かれる町並みのモデルになったことでも知られます。また、サッカーが強いこともありよく耳にする国だと思います。

ここもkey wordでサラっといきます。

※表紙は秋の濃い霧に包まれたPlesivicaのワインロード

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!
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第60回 クロアチアのワイン

このクロアチアも2016年に初めて出題されました。

そして、ここでもやります!クロアチアのkeywordはこちらです。
・アドリア海をはさんでイタリアの対岸
・プレシヴィツァ ポルトギザッツの新酒、グラシェヴィナ
・イストラ
 マルヴァジアテラン
・ダルマチア プラヴァッツ・マリ

これだけ。

でも、一応ちょっとだけ見てみます。近年、できればしっかり勉強したい国の一つになってきました。

A クロアチアのワインについて
・2500年前のコインにブドウとアンフォラが描かれていた。
・1992年に国家として承認される。2013年EUに加盟。

アドリア海はさんだイタリアの対岸、スロヴェニア、ハンガリーの南にある国です。

・ワイン法をちょっとだけ(EUの原産地呼称保護”PDO”を踏襲)
なんとか上級ワイン
Kvalitetno vino s Kontrolirano Podrijetlo
クヴァリテートノ・ヴィノ・コントロリラーノ・ポデュリエトロ
—-
なんとか上級ワイン
Vrhunsko vino s Kontrolirano Podrijetlo
ヴルフンスコ・ヴィノ・コントロリラーノ・ポデュリエトロ

→よかった。スロヴェニアと同じで、Vが付いてる方が最上級!

B 主なぶどう品種
・白ぶどう

[大陸東部、西部]
Graievina グラシェヴィナ(=ヴェルシユリースリング←栽培面積最大。25%
ラインスキ・リズリング (=リースリング)

トラミナッツ(=ゲヴュルツトラミネル)

[沿岸部]

Malvazija マルヴァジア←栽培面積二位
ピノ・ビエリ(=ピノ・プラン)
シャルドネ

・黒ぶどう
[大陸部]
Portugizac ポルトギザッツ(=ポルトギーザー)
Frankovka フランコヴカ(=ブラウフレンキッシュ)

[沿岸部]
Plavac Mali プラヴァッツ・マリ←栽培面積二位、ジンファンデルやプリミティーヴォのオリジンと言われる近年クロアチアで注目されている黒ブドウです。
バビッチ、テラン、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン

色つき以外のブドウ品種はなんとなく、なんとなくでいいんです。大陸部の方が涼しいからドイツっぽい品種だし、沿岸部は暖かいから、シャルドネ・メルロなんかが並んでるんだなくらいで。

C 覚えておきたいワイン産地
●大陸東部

・スラヴォニア ピノ・ノワール 最大規模の生産地

Plesivica プレシヴィツァ

ポルトギザッツの新酒。グラシェヴィナシャルドネ

・Zagorje-Medimurje ザゴリエーメジュムリエ→昨年度までの教本にはクロアチア最大の生産地域と記載がありました。

●沿岸部 
・Istra イストラ 

クロアチア最大の産地の一つ。近年、”イストラ品質”といわれるほど品質向上
マルヴァジアテラン

・中央および南部ダルマチア プラヴァッツ・マリ、その他土着品種
→クロアチアにおけるワイン生産のルーツ

ソムリエ試験 過去問

【過去問 2016】
クロアチア沿岸部のワイン産地に隣接する海を 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. ティレニア海
2. 黒海
3. アドリア海
4. イオニア海

【過去問 2016】
クロアチアのブドウ品種 「Frankovka」 の別名を 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Blaufränkisch
2. Pinot Blanc
3. Portgieser
4. Chardonnay

【シニア過去問】

次の中からクロアチアのワイン総生産量における白ワインと赤ワインの比率に該当するものを1つ選んでください。

1. 約 75(白):約 25(赤)
2. 約 65(白):約 35(赤)
3. 約 25(白):約 75(赤)

4. 約 35(白):約 65(赤)

【解説】

模範解答は2.となっていました。

【シニア過去問】

次の中からクロアチアで最大のワイン生産地域に該当するものを1つ選んでください。

1. Slavonia
2. Istra
3. Zagorje-Medimurje

4. Prigorje-Bilogora

【解説】
昨年度までの教本にはZagorje-Medimurjeが最大の生産地域という記載がありました。今年はありませんね。たぶん、昨年度までの教本の情報が古かったか、間違っていたんです。

【シニア過去問】
スロヴェニアとクロアチアのワインの法律と品質分類において共通する事項を1つ選んでください。

1. クリュ・クラッセ
2. プレディカート
3. リゼルヴァ
4. ヴァラエタル

【解説】
シュペトレーゼクラスやアウスレーゼクラスがありますから。

無視できませんが、時間をかけるところではありません。サラっと目を通して、先を急ぎましょう。

何かございましたらこちらまで

koza★majime2.com 松岡 正浩

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