第120回 シニア呼称のテイスティングを振り返る 2

   

シニア呼称のテイスティング報告です。出題されるブドウ品種のレベルや一部記述式等の違いはありますが、基本・考え方は同じです。イメージトレーニングとしてお読みいただいても良いと思います。
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第120回 シニア呼称のテイスティングを振り返る 2

シニア呼称のテイスティングを振り返るの二回目です。

シニアソムリエ呼称出題アイテム
2010年 Australia New South Wales Semillon
2014年 France Alsace   Pinot Gris
2014年 Argentina Mendoza Malbec
Drambuie
Tequila

白ワイン1 オーストラリア セミヨン
外観は緑がかっている様に見えました。最初樽の香りと思い、シャルドネで始めましたが、口中がどうにも豊かで、残糖度とまでは言えない甘みがあって、では樽香ではなくペトロールか、と考え直しましたが、選択肢にペトロールがありません(笑)。

最初、アルザスにしましたが、それにしてはシンプルな気がして、でも温度が上がってくると力を感じるんです。なので、オーストラリアのリースリングにしました。

確かにほんのり蜂蜜香がしたので、今から思えばそこをどうするか考えるべきで、あれは、ペトロールでは無く蜜蝋の香りだったのかもしれません。
→穏やかながらしっかりとした蜜蝋の香り、ややネットリとした質感のある口当たり、セミヨンの特徴だと今は思えますが、ブラインドテイスティングでセミヨンは厳しいですね。数年前、ある勉強会で同じくオーストラリア・セミヨンがブラインドで出てきまして、香りがシュナン・ブラン的で、質感もまぁ近いイメージ、ただ酸が全く違うので悩みに悩んだことをはっきり覚えております。

白ワイン2 アルザス ピノ・グリ
少しうすーく黄金がかっている薄い黄色でした。
香りに品がある感じだったので新しい選択肢の『華やかな』を選びましたが、定義にあってるのかわからず、いちかばちかです。何となく最初につーんと胡椒の香りがあったのと、前日に飲んだ白に何となく似ているという理由でグリューナー・フェルトリナーにしました。口中がとてもフルーティーで、ニュートラル品種にしてはいけないのですが、前日のグリュナーはとてもフルーティーだったのです。
→一概に言えませんが、ピノ・グリは”華やか系”、グリューナー・フェルトリナーは微妙なところですが”爽やか系”に分類したいところです。確かに、グリュナーもアルザス的な要素を持っていますが、独特の爽やかさというか清涼感というかシュワシュワ感(ソムリエ的な表現ではありませんが。泡のシュワシュワではありません)を感じるとグリューナーだなぁと思います。
ですから、ピノ・グリの方が全てにおいてしっかりしており強いです。私は梅の香りが特徴的だといつも感じます。

赤ワイン3 マルベック メンドーサ 2014
濃淡は中間、色合いも、オレンジも紫も感じませんでした。

香りはスパイシー、スモーキーで果実味もある。香りも味わいも大きくも激しくも無い。タンニンの収斂性は感じるけど、緻密でも力強くもない。
加えて、ボリューミーでも肉厚でも無い。ストンと落ちる感じ。ピノタージュなど考えたけどもう少しスモーキーかなと。スパイシーを頼りに考えたら、なんとなくオリーブの酸味を感じ始めてしまい、シラーに。オーストラリアも考えましたがそこまで色が濃くないので、ローヌに。で、高い物は出ないだろうと、サン・ジョセフ辺りを選んで。終わりかけにギリギリでやり直したのでもう、選択肢も見直しきれません。

果実感に好感を持てたので『チャーミングな』を選びましたが、『チャーミングな』は安ワイン用でしょうか?
チャーミングの定義なんて、みんな違うだろ!と思ったりしました。
余りにスタンダードなワインなのでシニアだし、後から、チリのカリニャンとかあったな、などと考えましたが、マルベックでしたね。世界選手権があったからでしょうか…。あれは、ヨーロッパ市場を見据えた、フルーティーなマルベックだったのでしょうか。わかりませんでした。
→難しいですね。この報告を読む限り私も一ミリもマルベックとは思えません。もちろん、世界にはいろんなワインがあるのでしょうけど。

リキュール類1
薄茶色、薬草香、アルコール感から最初ベネディクティンと書きましたが、最後に飲んでみると甘みもありました。ここから、唯一自分でフルボトルを買って飲んだドランブイにしか思えず、他の可能性を考えずにドランブイと書きました。
帰りの廊下で他の方が”ベネディクティンかな”と言っているのを聞いて落ち込みましたが、あっていて、何という運だ、とびっくり。

リキュール類2
無色透明、アルコール感+野焼きのようなスモーキーさ。
選択肢のラムはもう少し丸みがあるし、ピスコはすっきりしてた気がするし、もうひとつは聞いた事の無い選択肢だし、で、2週間前にワインバーで出たテキーラはもう少し穏やかで、こんなに焦げ臭がありませんでしたが、はるか遠く昔、こんな香りをテキーラから感じた気がして、加えて植物的な生臭さもあり、あと、名前も聞いた事の無い選択肢にかけるのも嫌だったのでテキーラに。

すみません。誰かわかって頂ける方に話してすっきりしました(笑)

シニア呼称ですが、何か参考になる事があれば、と思い書いてみました。→ちなみにこちらの方も合格されました。

ソムリエ呼称を受験したのが2005年ですから、久しぶりの受験となります。一次試験は6月の半ば、教本が届いてから本気で勉強し合格しました。とは言っても自己採点で5割ちょっとだったので、半分諦めていました…。でも、せっかく一次試験をパスしたので、この勢いを大事にしたいと思い、松岡様の必勝マニュアルとともに二次試験に挑みました。一次は昨年同様に難しかったため、二次も簡単にはいかないだろうと予想はしていましたが…。

東京、雅叙園の会場です。

部屋に入ると白ワイン2、赤ワイン1、リキュール類2が並んでいます。オリエンテーションなど少しまごついて、結局予定より10分押しとなり、その間ワインの外観や解答用紙を眺める時間がありました。

白ワインは2種とも淡い…。イエローグリーンな感じ。

赤ワインは黒っぽくて少し赤い感じ。リキュール類は琥珀色と無色透明の液体が2種並んでいました。

試験スタートとなり、時間との勝負となることは覚悟していました。

白ワイン1
外観は淡い印象、粘性もやや弱い。

香りは樽っぽさがファーストアタック。シャルドネは出ないとなんとなく?思っていたこともあり、いろいろと考え始める。ついにきたか!ボルドー白!と感じながらも複雑な香り。ハーブやフローラル系もありながら、なんとなくトロピカルな感じも。

味わいにも落ち着きがあり、ニューワールドかオールドワールドか、それすらわからない…。私は複雑さと酸味からニューワールドはないと決め打つ。そして、香木やハーブ感、何よりも第一印象を大事にして、フランス/ボルドーを選択。品種はソーヴィニヨン・ブランとセミヨンで迷うが、セミヨンはさすがに出さないだろう、またボルドーならソーヴィニヨン・ブランということで、フランス/ボルドー/ソーヴィニヨン/ブランを選択。ヴィンテージは2012。→ボルドー・ブラン的なイメージ、わかるような気がします。

白ワイン2
外観は白ワイン1とあまり変わらずグリーンイエロー。粘性もやや弱い。

香りは柑橘系、とくにリンゴや洋梨。そして香りからも感じられる酸味とミネラル。リースリングかなと思ったけど、ペトロール香をほとんど感じない。私はリースリングには自信があるため、違うということはわかりました。

では何なのか…。スワリングしていたらわずかに気泡。これは涼しい産地で決まり!ドイツ、アルザス、ロワールあたりかなと絞る。しかし果実味が前面に出ていて、凝縮感がある。ニューワールドも捨てがたい。それと、とてもオイリーな質感。しかもリースリングではないので、最近よく話題に上がるピノ・グリが頭に浮かぶ。油の中でもオリーブ油よりは胡麻油のニュアンスがある。これは今までの経験上ピノ・グリしかないと思い攻めた解答ではありますがピノ・グリに。でも産地やヴィンテージは見当がつかないため保留にして次へ。
→胡麻油のニュアンス、いわれてみるとなんとなくわかるような。オイリーな質感に、果実味の凝縮感、ここに酸とミネラルですからピノ・グリもありです。私はピノ・グリは比較的特徴をとらえやすいブドウ品種だと思っています。シラーのオリーブと同じように、ピノ・グリは”梅”です。

赤ワイン1
赤は一種でしたが、黒っぽくて赤っぽい難しそうなもの。粘性はあるし、やっぱりどう見ても赤い感じ。香りはカシスのニュアンスにラズベリーと煮詰めたイチゴのよう。暖かい産地をイメージしました。主観ですがイタリア感はなく、またカベルネやメルロはないと勝手に思っていたため(笑)、これはニューワールドの黒系か南仏、またはスペインかなと絞りました。

タンニンもあり、ボリューム感もある。今思うと複雑味に関してはそこまでなかったように思いますが、今年のシニアは攻めないと駄目だということもあり、解答はローヌ、ジゴンダス、グルナッシュ、ヴィンテージ2013。
→他の方のコメントも含めて、ジゴンダス/グルナッシュはわかるような気がします。

そして次へ。この時点で残り約3分とワイン3種に時間をかけ過ぎてしまう💦💦

琥珀色の液体。香りはハーブとスパイスが混じり合う。アルコール感もある。この色でこの香りはなかなか選択肢がないが、時間との闘いでややテンパってしまい答えが出てこない。

あ!と思って出た答えはベネディクティン。この時は、もうこれしかないだろうと自信をもって解答しました。

最後、無色透明の液体。これは選択式で、テキーラ、ピスコ、カシャーサ、ラムブラン。

残りほんの少ししか時間がなく、一度しか香りをとれず…今年オリンピックの話題もあり、カシャーサを選択。

結果、品種、産地、ヴィンテージ、当たったのは品種1つのみ…。でも二次突破しました!→いや、素晴らしいテイスティングだと思います。堂々たる突破です。

私はソムリエを取得して10年以上経っていたこともあり、試験の為の知識がありませんでした。松岡様のサイトを知ったのも7月に入ってからで、一次の勉強期間は1ヶ月半ぐらいです。でもテイスティングに関して必勝マニュアルにはとても助けられたと思います。

今後シニアを受験される全ての方の助けになればと思い、このメールをお送りします。

シニア呼称2次試験 大阪会場

13:00~ オリエンテーション
13:10~13:50 テイスティング(40分)
14:00 解散

大阪会場の受験者数11名。試験会場前の掲示板にて自分の席を確認。縦2列、右側の1番前の席。

入室。かなり空調が効いていました。

試飲アイテムの温度管理の関係だとは思いますが、室温設定はかなり低い…。寒いと感じるくらいです。

出題アイテムは白2種、赤1種、ハードリカー2種。オリエンテーションが始まるまで外観・色調を凝視。(笑)

淡い色調の若いであろう白ワインが2つ。白ワイン2のグラスだけが汗をかいている。(室温がこれだけ低いのになぜ???)ぐるりと他の受験者のグラスを観ても、総じて2番目の白のグラスには汗が…。

色調の濃い赤ワイン。ハードリカーは茶褐色系と無色透明のもの。

試験開始。

白ワイン①
外観、香りなどから冷涼もしくは標高の高い産地のイメージ。樽感は感じず。味わいは酸、果実味ともにそこそこ。これといった特徴的な要素に乏しい。

素直に感じた部分のみコメントを拾う。その後、他のグラスを行ったり来たりしながらも決定打がなく、結論に至らぬまま試験終了が近づく。

結論→オーストラリア、南オーストラリア州、イーデンヴァレー、リースリング、2012。
正解→オーストラリア、ニュー・サウスウェールズ州、セミヨン、2010

シャルドネと迷いましたが、ニューワールドであろうとの予想のもとリースリングをチョイス。セミヨンをほぼ飲んだことがない、準備不足、経験不足、実力不足を痛感。

白ワイン②
相変わらず汗をかいたままの曇ったグラス。温度が低いため香りを感じづらい。少し掌で温めてみたものの…いまいち香りを捉えられない。

口に含むと…泡と残糖感。そして綺麗な酸を感じる。やや温度が上がってから、感じたままのコメントを拾うことに努める。最終段階でコメント数の確認。

結論→ドイツ、モーゼル、リースリング 2014.。
正解→フランス アルザス ピノ・グリ。

無謀にも白2種ともリースリング…苦笑。

今思えば、グラスの温度が上がった試験終了時、色調にグリの色が微妙に出ていたこと、コメントで拾った蜜のニュアンス…。でも試験時にピノ・グリは全く頭をよぎらず…実力不足です。

赤ワイン
濃い色調、エッジ部分に赤みが。香りはジャムのような甘い黒い果実、ドライハーブ、甘草、そして樽のニュアンス。どこか赤いニュアンスが印象的。ニューワールドのカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラーズ、マルベック、テンプラニーリョなどが頭の中がグルグル。

森、針葉樹などの青いニュアンスが思ったほど出ていない…確実に感じた赤いニュアンス…などなど自分の少ない引き出しを駆使して順に消去していく。

結論→オーストラリア、バロッサヴァレー、シラーズ、2010
正解→アルゼンチン、メンドーサ、マルベック 2014

これは当てたかった(泣)。ヴィンテージもここまで若いとは思えませんでした。→このワインをマルベックと答えた人がいるのだろうかと私は思います。

ハードリカーは香った瞬間の直観重視。

リキュール類1
茶褐色系のリキュールを色々と頭に浮かべながら香りをとる。
結論→即答でドランブイ。
ハーブのニュアンスからベネディクティンDOMとも思ったが直観を信じる。

リキュール類2
直観重視のはずが悩んで泥沼へ。テキーラとラムブラン…強いアルコールで感覚が…。
結論→ラムブラン
正解→テキーラ

やってしまいました。

5打数1安打。正解はハードリカー1種のみ。ブドウ品種をすべて外すという失態。それがまさかの二次突破に私自身が驚いています。

これまでの主要品種にプラスして各国を代表するような品種(白・黒ともに)はしっかりと勉強しておく必要があると思いました。

ソムリエ協会が今年から本気なのはわかっているつもりでしたが、ここまでとは…というのが正直な気持ちです。

いかがでしたでしょうか。ブドウ品種が記述式とはいえ、シニア呼称の方でもここまで悩みます。そして、ブドウ品種が全てではないことがおわかりいただけたかと思います。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
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 - ●試験を終えて