第20回 アルザス

   

フランスには村の数だけチーズがあると言われ、世界一の消費量を誇ります。ちょっと違いますが、感覚的には日本人にとってのお漬物のようなものでしょうか。

パリには日本の本屋さんくらいの間隔で街にチーズ屋さんが点在しています。抜群に美味しいチーズ屋さんから残念ながらダメなお店までさまざまです。
→スーパーにも同じようなチーズが売られていますが、全く美味しくありません。

今日のテーマのアルザスにもMunsterというウォッシュタイプのチーズがあり、この地方唯一のAOCチーズになります。→マンステール:発音的にはマンスとミュンスの間くらいの感じです。

munster

さて、いくつかのタイプに分類されるフランスのチーズの中で、このウォッシュタイプのチーズは香り、いや匂い(臭い)が強いんです。アンモニア臭といいますか田舎の便〇…。その中でもこのMunsterはさらに香りの強い方に分類されます。

ソムリエ試験としては同じ地方のワインとチーズを合わせるという問題が見られます。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!
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第20回 アルザス

Alsace

毎年一問出題されるかどうかといった感じです。それほど込み入った問題は見られず、アルザスの基本知識や地理を問われます。また、地方色豊かな土地で、郷土料理やチーズとの相性についての出題も見られます。←こちらはまとめてやります。

【ポイント】

ドイツと国境を接する地域で、ヴォージュ山脈の東側におおよそ100㎞に渡って畑が連なります。→ボルドーでは川の名前が問われ、ここアルザスでは山の名前が出題されます。

ヴォ―ジュ山脈が西部の気候を遮るため海からの影響を受けず、降水量がフランスで最も少なく年間平均500~600mm、乾燥し日照量の多い半大陸性気候になります。
→地理的には北の産地ですが、夏は雨が少なくとっても暑くなるので、アルザス独特の凝縮感と酸のワインが生まれます。

白ワインの生産量が9割以上を占めます。また、土壌は非常に多岐にわたっており、さまざまなブドウが栽培されています。
→だから土壌は覚える必要も、気にする必要もございません。

歴史的にドイツ領であった時期もあり、ドイツ文化の名残が随所に見られます。
→最終的にフランスにもどったのは第一次世界大戦後の1919年のことです。

アルザスは数字がポイントになります。こちらは後ほどまとめます。

A 主要ブドウ品種

Alsace Grand Cruに使用される四つの品種

・Riesling
・Gewurztraminer
・Pinot Gris
・Muscat

↑これらは必ず覚えてください。

※ピノ・ノワールはAOCアルザスで唯一認められている黒ブドウですが、上記には含まれません。また、例外がいくつかありますが…。それが2014年に出題されました…。

B アルザスのAOC

・2011年にアルザス・グラン・クリュ、51のリューディーがAOCとして認められるようになりました。
白ワインのみ、ブドウは手摘み、51あるらしい。この事実だけ知っていればOKです。51のリューディーを覚える必要はありません。が、もし、とっても余裕のある方は最新、最北端、最南端、あとは教本に記載のある三つの例外を覚えた方が良いでしょう。

・Cremant d’Alsaceはシャンパーニュ方式でTirage後9ヶ月の熟成義務、白・ロゼのみが認められています。
→シャルドネを混ぜてもよいのです。面白いですよね。

※AOC Cremantはフランス各地にありますが、全て瓶内二次醗酵(シャンパーニュ方式)で、はありません。

・Vendanges TardivesとSelection de Grains Noblesについては理解が必要です。

・ただのAOC Alsaceは赤・白・ロゼが認められています。

・複数品種アサンブラージュ=Edelzwicker
←細かいことは必要ありません。この”エーデルツヴィッカー”が白ブドウのブレンドであることがわかればそれで十分です。

・ロレーヌ地方のAOCも何となく。新AOCも出来ました。
→Cotes de Tourのヴァン・グリ(ロゼ)はそれなりに有名です。

C 甘口ワインの規定

ヴァンダンジュ・タルディブ、セレクション・ド・グラン・ノーブルの収穫時における糖の含有量の規定があります。過去に出題されていますが、最近は見かけません。とりあえず後回しでよいと思います。

D アルザスの数字を整理する

→なぜかアルザスは数字についての出題が多い気がします。

・生産地域はストラスブールからミュールーズまでの100㎞、幅1~5km の帯状の斜面。

・AOC栽培面積は15,000ha。→フランス主要産地の栽培面積は後日まとめるつもりです。

・アルザス・グランクリュのリューディ(区画)は51

・Cremant d’Alsace 9ヶ月の熟成義務
→アルザスに限ったことではなく、クレマンの規定です。

・降雨量はフランスで最も少なく年間平均500600mm

さて、一気に【過去問】まで終わらせてしまいましょう。

ソムリエ試験 過去問

【過去問 2016】
次のアルザス地方に関する文章の中で正しいものを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. ヴォージュ山脈の西側に広がる産地
2. フランスで最も標高の高い産地
3. フランスで最も降雨量が少ない産地
4. 51 のリュー・ディから約 74% のワインが生産される

【過去問 2016】
Riesling がアルザス地方に植えられた時期として正しいものを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 1世紀末
2. 5世紀末
3. 10 世紀末
4. 15 世紀末

【解説】
これまでこの出題はみられませんでした。そして、将来的にどうなるかわかりませんが、現段階でこのレベルは無視して良い難問です。この設問の答えは覚えたほうがよいですが、各項目でここまで勉強する時間はありません。あっ、シニアの方は別です。

以前にもお伝えしましたが、個人的に一般呼称の試験レベルはそのほど上がらないとおもっています。シニア呼称はどこまで難しくなるか想像がつきませんが。ソムリエ協会的にはワインの裾野を広げるためにも活動範囲を広げたいと思っております。また、会員を増やしてお金を集めなくてはならないので、そんなに思いっきり難しい試験にはならないはずです。

【過去問】
Alsace Grand Cru のリュー・ディ Zotzenberg に使用が認められていないワイン用主要ぶどう品種を 1 つ選んでください。

1. Riesling
2. Gewurztraminer
3. Pinot Blanc
4. Sylvaner

【解説】
これはかなり難しい。無視してもよいですが、余裕のある方は教本に三つの例外とありますので、三つくらいなら…。

【過去問】
アルザス地方のぶどう畑が広がる丘陵の山脈を1つ選んで ください。

1. ヴォージュ山脈
2. ピレネー山脈
3. アルプス山脈
4. オーヴェルニュ山脈

【過去問】
アルザス地方のワイン用ぶどう品種で「スパイシーな」という意味をもつワイン用ぶどう品種を1つ選んでください。

1. リースリング
2. ミュスカ・ダルザス
3. ピノ・グリ
4. ゲヴュルツトラミネル

【解説】
この品種の香りをスパイシーというのかどうかは議論の的になるのですが、この話はまたいつか。

【過去問】
アルザス地方で粒選り摘みの貴腐ぶどうのみを使用したワインの表記を1つ選んでください。

1. ヴァンダンジュ・タルディヴ
2. プリチュール・ノーブル
3. セレクション・ド・グラン・ノーブル
4. トロッケンベーレンアウスレーゼ

【過去問】
次の中からアルザス地方にある山脈を1つ選んでください。

1. アペニン山脈
2. ピレネー山脈
3. ヴォージュ山脈
4. アルプス山脈

【過去問】
次のアルザス地方の記述について正しい場合は 1 を、誤っている場合は 2 を選んでください。

「降雨量はフランスで最も少なく年間平均 500 ~ 600mm である」

1. 正
2. 誤

【過去問】
次のアルザス地方のワインに関する記述の中から、正しいものを1つ選んでください。

1. Cremant d’Alsaceはシャンパーニュ方式またはシャルマー方式で造られる。
2. Cremant d’Alsaceはロゼの生産も認められており、Pinot Noirを80%以上使用しなければならない。
3. 最も生産量が多いぶどう品種はRieslingである。
4. A.O.C. Alsaceは赤、ロゼ、白の生産が認められている。

【解説】
近年の教本にはアルザスのブドウ品種別生産量の記載がないので、覚えなくていいんじゃないですかね。以前の教本には記載があり、間違っていたという指摘もあったようなので。2017年版でも確認して下さい。現時点で教本は発売されておりません。

【過去問】
次の中からアルザス地方の Grand Cru に指定されていないぶどう品種を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Gewurztraminer
2. Pinot Noir
3. Muscat
4. Riesling

【過去問】
次の文章の()に該当するものを1~4の中からを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

アルザス地方のぶどう畑はヴォージュ山脈の丘陵にあり、ストラスブールからミュルーズまで約( )、幅1~5km の帯状の斜面に広がっている。

1. 80km
2. 100km
3. 150km
4. 200km

【過去問】
次のフランス A.O.C. チーズの中からGewurztraminer Vendanges Tardives やBiere ambreeなどに相性が良いとされるウォッシュタイプ・チーズを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Chaource
2. Mont d’Or
3. Munster
4. Rocamadour

【過去問】
アルザス地方のワイン産地はヴォージュ山脈の丘陵にあり南北に約100km 、幅1~5kmの帯状の斜面に広がっていますが、次の1-4の中から A.O.C の栽培面積として正しいものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. 約 10,000
2. 約 15,000
3. 約 20,000
4. 約 25,000

【過去問】
次の中から2006年度の実績でAlsace地方で最も多く栽培されているワイン用ぶどう品種を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Pinot Blanc
2. Riesling
3. Gewurztraminer
4. Sylvaner

【解説】
少し前の問題です。

【過去問】
次のアルザス地方のワイン用ぶどう品種の中から、最も生産量が少ないものを1つ選んでください。

1. Pinot Blanc
2. Pinot Noir
3. Sylvaner
4. Muscat d’Alsace

【解説】
こんないやらしい出題もあったんだなぁということで。

ルザスはたったこれだけです。ここはいけそうな感じですよね。
次回はあまりなじみのない地域ですがジュラ・サヴォワ地方に進みます。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
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 - ●フランス, ・アルザス、ジュラ、サヴォア