第35回 プロヴァンス

   

日本ではいまいちパッとしないロゼワインですが、フランスではけっこうな人気を誇ります。というのも、ある意味フランス人はヴァカンスの為に生きています。ヴァカンスと言えば南仏、そして南仏イコールロゼワイン。だからロゼワインには良い印象があるようです。
→フランスは年間5、6週間の有給休暇が定められており、完全に消化します。個人差はありますが、夏一ヶ月間の休暇というのは一般的です。当然、私もフランス時代はしっかりと一ヶ月休んで、ヴァカンスを楽しんでおりました。

特にパリの人にとって、夏はプロヴァンス方面に出かけて浜辺とロゼワインなんてイメージなのだと思います。例えば、ニースの海岸沿いには別荘タイプの高級アパートが立ち並びます。

夕暮れ時のニースの海岸と街並み(冬の景色ですが)
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※表紙の写真はニースのお隣のエズという村の高台から見た地中海です。

このような雰囲気の中で飲むロゼワインはさぞかし美味しいことでしょう。→残念ながら、私は冬にしかこの地域に行ったことがありません。

少し前の新聞にこのような記事が記載されました。

フランスでロゼの消費の拡大が続いている。

フランス食品振興会の伝えるプロヴァンスワイン委員会の発表によると、ロゼの消費量は1990年にはスティルワイン消費量の10.8%だったが、現在では28%を超えている。消費の拡大は全世代にわたるが、特に18~24歳の層が、平均を上回る消費量だった。女性のロゼワインの消費量も増えている。国際市場では、ロゼワインの取引が拡大しており、ロゼの4本に1本は、フランス国外で消費されているという。

プロヴァンスは、フランスのAOCロゼワインの生産量の40%、世界のロゼワイン生産量の約5%を占めている。

ロゼと言えばピンクの華やかな色合いが気分を盛り上げてくれます。ドンペリもピンクの方が偉いのですから。→ドンペリにはさらにゴールドもあります。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。今日疲れている人は明日も疲れているんですから。
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第35回 プロヴァンス

Provence

数年に一度出題される程度です。

【ポイント】
・ロゼワインが有名な地域で生産量の約八割を占めます。ほぼ全てのAOCで赤・白・ロゼが認められています。
・Bandol、Cassisは位置関係も含めて押さえておきましょう。

A 主要ブドウ品種

おおよそ白はクレレット赤はグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソーです。
→ローヌに比べ、ムールヴェードルの重要性が増しますが、なんとなく、こんなブドウ品種ってくらいで十分です。一部、カベルネ・ソーヴィニヨンが認められているAOCがあります。

B 主要AOC

ほぼ全てのAOCで赤・白・ロゼ全てが認められています。

下記四つはAOC Cote de Provenceのサブリージョン的な地域で、白が認められなくなります。
・Cote de Provence Sainte Victoire
・Cote de Provence Frejus
・Cote de Provence La Londe
・Cote de Provence Pierrefeu
→単純に、Cote de Provenceになんかついたらロゼ。これくらいで十分です。これ以外は全て赤・白・ロゼOK。

ただ、ここプロヴァンスやラングドックは近年、新しいAOCやサブリージョンの新設・昇格が見られます。余裕のある方は確認しておきましょう。

Bandol 黒ブドウはムールヴェードル主体
赤ワインは18ヶ月以上の木樽熟成が義務付けられています。
→他の地域にもこのような義務がたくさんありますが、なぜかBandolが問われるような気がします。また、赤ワインが有名で、白ブドウについては問われないと思います。

Cassis ブドウ品種はクレレット、ムールヴェードル、グルナッシュが主体ですが、それほど問われないでしょう。→こちらは白ワインが有名です。

※BandolとCassisの位置関係を地図で確認しておきましょう。ちなみにCassisはフランス第二の都市マルセイユ近郊の産地です。

・Palette 小さなAOC
・Bellet ブドウ品種が他とはちょいと違います。

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どの項目でもそうですが、細かいことを気にするとキリがありません。あくまでソムリエ試験に合格する為の講座なので、限られた時間内にどこまで覚えて、何を切り捨てるかというラインが大切だと思っています。

Belletに関してですが、白も黒も見慣れないブドウ品種が並んでいます。フェラ・ネラやブラケ…。覚えられるといいのですが、ここは思い切って、『Belletはプロヴァンスだから赤・白・ロゼが認められていて、何となく外れで(ニースに近い)もしかするとコルシカ島やイタリアに近いからちょっと変わったブドウが使われている』くらいのイメージで先に進むことも一つだと思います。

また、主要ブドウ品種のところで、カベルネ・ソーヴィニヨンが認められているAOCがあるとお伝えしましたが、教本や参考書を眺めて、認められているAOCがいくつかあるなと思うだけで十分です。

このように”きっちり覚える必要があるところ”と、”そうでないところ”がなんとなくわかってくると、イイ感じで試験対策がすすんでいると判断してよいと思います。出題傾向を肌で感じ始めているということです。
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ソムリエ試験 過去問

【過去問 2016】
プロヴァンス地方最大の A.O.C. を 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Bandol
2. Cassis
3. Coteaux d’Aix-en-Provence
4. Cotes de Provence

【解説】
難しく考えずに、一般的に広域のAOCの方が広いんだろうなという感じで。

【過去問】
次の中からA.O.C. Bandol Rouge の最低熟成期間に該当するものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. 6 ヶ月
2. 12 ヶ月
3. 18 ヶ月
4. 24 ヶ月

【過去問】
次のぶどう品種の中からA.O.C. Coteaux d’Aix-en-Provenceの赤ワインに使用が認められていないものを1つ選んでください。

1. Mourvedre
2. Syrah
3. Cabernet Sauvignon
3. Tannat

【解説】
ちょっと難しい問題ですね。Coteaux d’Aix-en-Provenceに使用されるブドウをきっちりと覚える必要はありません。全てのAOCに関して一つ一つ使用許可品種を覚えることはほぼ不可能ですから。なんとなく4. Tannatが異質だなと感じられればよいのです。

このTannatは南西地方のAOC Madiran のブドウ品種で、その他の地方ではほとんどお見かけしません。

【過去問】
次の中から A.O.C. Bandol Rouge の主要ぶどう品種に該当するものを 1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Mourvedre
2. Syrah
3. Rolle
4. Clairette

【過去問】
プロヴァンス地方のA.O.C. Belletの白の主要なワイン用ぶどう品種を1つ選んでください。

1. Ugni Blanc
2. Vermentino
3. Grenache
4. Marsanne

【解説】
こちらは2012年の試験問題です。ちょっと難しい問題ですね。さきほどAOC Belletはなんとなくコルシカ島やイタリアに近いなんて事をお伝えしましたが、コルシカ島やイタリアを勉強された方はなんとか2.にたどりつくことができたのではと思っています。

Belletの白の主要ぶどう品種はRolle=Vermentino。まさに、コルシカ島、イタリアで出てきます。

最後の問題がちょっとアレって感じですが。それでも、細かいところは必要ありません。どんどん進みましょう。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
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