第32回 シャトーヌフ・デュ・パプとVDN

   

さて、今回はChateauneuf du Papeです。

直訳すると「法王の新しいお城」を意味し、歴史的に法王庁がこの地方に置かれたことに由来します。

14世紀にローマ法王の法王庁がアヴィニヨンに移されました。その後約70年間この地に留まるのですが、近郊に避暑地として法王の城館が建設されました。当時からこの地でもブドウ栽培は行われていましたが、法王庁が置かれたことで飛躍的に発展したということです。←ワインの歴史とキリスト教の歴史は密接です。

※ローマ法王、ローマ教皇と日本では混在して使われていますが、正式には”ローマ教皇”のようです。ただ、日本には「ローマ法王庁大使館」が存在し、名称の変更は行わないと発表されているため日本ではどちらかといえばローマ法王が使われているとのこと。
こちらでもソムリエ教本にならってローマ法王にしてみました。まぁ、ソムリエ試験的にはどちらでもいいんですけどね。

味わいはやや鋭角な酸と果実味のコントラストが特徴のCote-Rotieに対して、Chateauneuf du Papeはより黒い果実味が主体です。エレガントでやわらかいタイプからムンムンするような南のパワフルさを兼ね備えたものまで造られます。

300人はいると言われるChateauneuf duPapeの生産者の中で、私の最も印象深いワインはアンリ・ボノーが造るスペシャルキュベ”セレスタン”2001です。
←昨年、アンリ・ボノー氏が78歳の生涯を閉じました。ワイン造りにおいて激動の時代を駆け抜けたおそらく伝説になるであろう生産者でした。そして、その数日後、シャトー・マルゴーの立役者ポール・ポンタリエ氏が59歳という若さでお亡くなりになりました。今のマルゴーがあるのはまちがいなく彼の功績です。謹んでお悔やみ申しあげます。(そして、シニア試験にこのポール・ポンタリエ氏顔写真が選択肢にならびました)

※表紙はドメーヌ・アンリ・ボノーの古い地下セラー

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!
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第32回 シャトーヌフ・デュ・パプとVDN

C Chateauneuf du Pape

の生産が認められています。
→白はほんの数パーセントですが。

・白ブドウ、黒ブドウ合わせて13品種の使用が認められます。
→今現在は13種という言い方が微妙です。グルナッシュ・ノワールとブランを同一と考えて13品種で、覚えなくてもいいけど、グルナッシュ・グリも認められています。

黒ブドウ
グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソー、クーノワーズ、ヴァカレーズ、テレ・ノワール、ミュスカルダン

白ブドウ
グルナッシュ・ブラン、クレレット、ブールブラン、ルーサンヌ、ピクプール、ピカルダン

ブドウ品種を見て、Chateauneuf du Pape使用が認められているかどうかがわかる必要があります。
→選択肢から選べればいいんですよ。おおよそ
「次のうち認められていないブドウ品種を選びなさい」って聞かれます。細かくおぼえなくても。過去問で慣れてください。

そして、どうしても覚えられない人は必殺技になりますが、
マルサンヌヴィオニエカリニャン
認められていないと覚えましょう。←けっこう使えます。

D Vins Doux Naturels

酒精強化ワインの一種で、ワインの仲間ですからブドウを収穫して醗酵させるところまでは同じです。醗酵の途中の未完成のワインにブランデー等を添加し醗酵を止めてしまいます。ある一定のアルコール度数以上になると醗酵が止まるのです。全ての糖がアルコールに変わる前にアルコール分が添加されるので、甘口のワインが多くなります。→シェリーなど辛口のものも存在します。

有名なところではシェリー、ポート、マデイラが世界三大フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)と呼ばれています。

●この地方のVins Doux NaturelsのAOC

Rasteau 赤・白・ロゼ ブドウはグルナッシュ主体です。
Muscat de Beaume de Venise 白・赤・ロゼ
→MuscatにはMuscat Rouge a Petits Grainsという赤品種が存在します。

・ランシオについて
この他にRasteau Rancio というものがあります。
Rancio〈 ランシオ 〉とは熟成期間中に高温の影響下に置き、酸化的な独特の香りをつけた酒精強化ワインと、その香りをあらわす言葉です。

※このVins Doux NaturelsはCotes du Rhone以外では、Languedoc Roussillonで出てきます。どの地域のAOCであるかを見分けられるようにしてください。

※Vins Doux NaturelsではありませんがVin de pailleが北ローヌのHermitageでも造られています。

ソムリエ試験 過去問

【過去問】
コート・デュ・ローヌ地方で法王庁が置かれていた都市を 1 つ選んでください。

1. ヴィエンヌ
2. ヴァランス
3. アヴィニョン
4. リュベロン

【過去問】
シャトーヌフ・デュ・パプの特徴的な土壌を1つ選んでください。

1. 小石
2. 粘板岩
3. 片岩
4. 花崗岩

【解説】
近年、土壌などちょっとつっこんだ出題も見られるようになりました。全てのAOCの土壌を覚えることは不可能ですから、目についたもの、この過去問で取り上げられていたものは覚えておきましょう。
第26回の冒頭でも紹介しましたが、シャトーヌフ・デュ・パプといえば小石です。


【過去問】
次のぶどう品種の中からA.O.C. Chateauneuf du Papeに使用が認められていないものを1つ選んでください。

1. Clairette
2. Muscardin
3. Carignan
4. Cinsault

【過去問】
次の中から A.O.C. Chateauneuf du Pape に認められていないぶどう品種を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Cinsault
2. Bourboulenc
3. Marsanne
4. Picpoul

【解説】
ほらほら、マルサンヌとヴィオニエ、カリニャンは認められないと覚えておくとうまくいきました。でも、あくまで必殺技です。

【過去問】
本年春に新ローマ法王ベネディクト 16 世が即位されましたが、14世紀に南フランスにも法王庁がおかれていた時代があったのは歴史上有名です。次の 1-4 の中から法王庁がおかれていた町の名前として正しいものを1つ選び、解 答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Arles
2. Marseille
3. Avignon
4. Nimes

【過去問】
次の 1-4 の中から Vins Doux Naturels のA.O.C.Rasteauに使用されているぶどう品種を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Muscat a Petit Grains
2. Marsanne
3. Syrah
4. Grenache

【過去問】
次の 1-4 の中からChateauneuf-du-Pape Rougeに使用できる法定13種のぶどう品種として認められていないものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Mourvedre
2. Marsanne
3. Muscardin
4. Vaccarese

【過去問】
ローマ法王庁が移転したのはどこの都市か 1 つ選んでください。

1. マルセイユ
2. リヨン
3. アヴィニョン
4. カルカッソンヌ

これでコート・デュ・ローヌが終わり、フランスは2/3ほど学んだことになります。

フランスを制するものがソムリエ試験を制するなんて昔は言われておりましたが、今は時代も変わりそんなに甘くありません。それでも、フランスが終われば一次試験対策の大きな山を越えたことにます。あと山は三つか四つくらい…。

ゆっくりでも一歩一歩前進する人が目的地(合格)にたどり着きます。
よほどの天才でもない限り三歩進んで二歩下がるかのごとく、なかなか前進を実感できません。それでも毎日少しずつでも前に進むのか、立ち止まったままなのか、あなた次第です。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
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 - ●フランス, ・コート・デュ・ローヌ