第30回 コート・デュ・ローヌ北部

   

コメントをいただきました。

過去問・問題集は手に入れたほうがよいでしょうか。
出回っているものは何年も前のものが多いようですし、近年出題傾向も変わってきているようですから、どうしたものか迷っています。

過去問については、この講座で紹介されているものだけを解いていれば大丈夫でしょうか。その他にワイン受験.COMで問題には取り組んでいます。

試験対策に関して、限られた時間の中でどこまでどのように取り組むべきか、悩みは尽きないと思います。

個人的には暗記作業を繰り返すよりも過去問・問題集を繰り返す方が効率的だと思っております。また、この講座でも各項目別に過去問を掲載しておりますが、時には試験本番と同じ並びで過去問を見ることも大切だと考えています。

ですから、何某の過去問集、問題集は手元にあったほうが良いと私は思います。もちろん、ワイン受験.COMさんの過去問に取り組まれていることも素晴らしいです。
→この講座ではもっとも古いもので2003年の過去問があるはずです。また、ここ7、8年の過去問は全て掲載しております。

ソムリエ協会が日本のワイン、日本酒に力を入れ始めたことはここ数年での大きな変化でした。また、東欧のワイン産地の出題が増えるなど出題傾向は徐々に変わってまいりました。しかし、出題される個々の問題に関しては、それほど大きく変わったようには思えません。

ソムリエ試験はワインの基本の確認程度の出題です。ワイン法や生産量などの数字は変われども、基本なんてそんなに変わらないものです。

過去問を過去10年分(実際の試験のように)、古いものから新しいものへと解き進めるうちに出題傾向の変化を肌で感じるようになれば、試験対策が順調に進んでいる証です。

ですから、私は古い過去問であっても無駄であるとはちっとも思っておりません。

いくつかの一次試験対策問題集が販売されております。書店で手にとってピンと来たものをお使いになられることをお勧めします。

〜〜〜

さて、今日からコート・デュ・ローヌです。

この地域にはボルドーのトップシャトーにも劣らない高級ワインが存在します。Cote Rotie、Hermitage、Chateauneuf du Papeの一部のワインです。

Cote Rotieはフランス最古のブドウ畑と言われ、紀元前1世紀ころから評価の高かったヴィエンヌのワインの中でも特別な位置を占めていたそうです。

実際にこの地を訪ねてみるとローヌ川沿いの急斜面に畑が連なります。見事な景観なのですが、私は高所恐怖症なので、下から見上げるだけで十分に畑を堪能することができました(笑)。

ギガル社に代表されるこのAOC Cote Rotieは他のローヌのAOCに比べて高めの価格設定ではありますが、Cote Rotieという名前だけでワインを選んでも当たりはずれが比較的少ないAOCであるように感じます。
→反対にAOC名だけでブルゴーニュワインを選ぶと大変な目にあいます。

Cote Rotieの急斜面
Cote Rotie

Cote Rotieはこの急斜面でワイン造りを行う人たちの魂のワインです。

一方、こちらはChateauneuf du Papeの畑。
Chateauneuf du Pape

畑には大きな石がゴロゴロしており、この石が太陽の熱を蓄えるので、夜間保温の役割を果たします。また、比較的標高が低く、この地方独特の強い北風ミストラスが吹くため、ブドウの樹は低く剪定さています。このミストラルが雨の水気を吹き飛ばします。腐敗を防ぎ、収穫前の雨すら乾燥させてくれるのです。

※表紙もローヌ川を見下ろすコート・ロティの畑

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。今日やらない人は明日もやらないんです。
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第30回 コート・デュ・ローヌ北部

Cotes du Rhone コート・デュ・ローヌ

フランスワインを語る上で非常に重要な地方です。試験にも毎年数問出題されています。→2016年度は2問でした。

地理・気候
ブルゴーニュ・ボージョレ地区の南、ヴィエンヌからアヴィニヨンまでのローヌ川両岸、南北約200キロの産地になります。

北部(Septentrional)は大陸性気候であり、南部(Meridional)は地中海性気候です。ともにミストラルと呼ばれる冷たく乾燥した北風がブドウ栽培に大きく影響しています。
→雨でぬれた畑を乾燥させ、冷たい強風の為、暖かい地域にも関わらずブドウが小さく凝縮し素晴らしいワインが生まれます。

【ポイント】
・9割近くがロゼワインです。
・北と南の主要AOCと一部ブドウ品種は要暗記です。
→特に北部ローヌは地図を見ながら理解したほうが良いでしょう。AOCがローヌ川の右岸か左岸かを問われます。
・Septentrionalの赤ワインの白ブドウの混醸について
・Chateauneuf du Pape について
・Vin Doux Naturelについて

A 北部 Septentrional セプタントリオナル

●主要ブドウ品種

白ブドウ
・ヴィオニエ
・ルーサンヌ
・マルサンヌ

黒ブドウ
・シラー(=セリーヌ/Serine)

※土壌は花崗岩で、この事実はまずまず有名です。

●セプタントリオナルのAOCについて

地図を見て北から主要AOCがどの順で、さらにローヌ川のどちらにあるかをしっかり確認してください。

北より順に
・Cote Rotie シラーにヴィオニエを加えてもよい。
・Condrieu ヴィオニエ
・Chateau Grillet ヴィオニエ
→Condrieuの中の一区画であり、単独所有されています。
・Saint-Joseph 同じく赤はシラー主体として、ルーサンヌ・マルサンヌを加えてもよい。

ちょいと左岸に移って
・Crozes-Hermitage
・Hermitage
どちらも赤はシラー主体として、ルーサンヌ・マルサンヌを加えてもよい。
Hermitageの方が上級ワインです。
→HermitageはVin de pailleが認められています。また、Crozes-Hermitage は北部で最も広いAOCになります。

・Cornas シラー100%
・Saint-Peray ルーサンヌ・マルサンヌ
→mousseux(発泡あり)mousseuxだけどシャンパン方式。なんとか de Dieは発泡も含めて全部白ワイン。さらに、この地方の発泡のAOCは全部白ワインです。

・Clairette de Die
・Chatillon-en-Dios
→この二つのAOCは地図では問われないでしょう。ローヌ川沿いの産地でもありません。

ローヌ北部最北の産地はCote Rotieで右岸です。ちなみに北部ではHermitageCrozes-Hermitageのみが左岸になります。
※繰り返しますが、右岸/左岸は上流(この地方の場合は北、地図の上)から見てどちらにあるかを指します。

ここは北からAOCをしっかり押さえれば十分です。

ソムリエ試験 過去問

【過去問 2016】
Cotes du Rhone北部のA.O.C.で白、赤共に生産が認められているものを1つ選び、 解答欄にマークしてください。

1. Cote-Rotie
2. Hermitage
3. Chateauneuf-du-Pape
4. Saint-Peray

【過去問】
次の地図中 1 ~ 7 の中から(A)、(B)の A.O.C. を 1 つ選んでください。

(A)Côte-Rôtie
(B)Hermitage

rhone

【過去問】
コート・デュ・ローヌ地方で赤ワインのみが認められている A.O.C. を 1 つ選ん
でください。

1. Cornas
2. Saint-Péray
3. Hermitage
4. Saint-Joseph

【過去問】
下記の地図A~Dの中から A.O.C. Hermitage の場所を1つ選んでください。

【地図省略】

【解説】
このように同じ問題が繰り返し出題されます。

【過去問】
次のコート・デュ・ローヌ地方のA.O.C.の中から混醸が認められているものを1つ選んでください。

1. Cote-Rotie
2. Condrieu
3. Chateau-Grillet
4. Cornas

【過去問】
次のコート・デュ・ローヌ地方のA.O.C.の中から北部地区に属しローヌ川左岸に位置しているものを1つ選んでください。

1. Cote-Rotie
2. Saint-Joseph
3. Hermitage
4. Cornas

【過去問】
次の1~4 の中からViognier種を使用できないワインを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Chateau Grillet
2. Cote Rotie
3. Condrieu
4. Chateauneuf du Pape Blanc

【解説】
Chateauneuf du Pape Blancについてはまだ触れていませんが、1.~3.のAOCがヴィオニエ種を使用できることを自信をもって答えてください。

【過去問】
次の中からCotes du Rhone地方のA.O.C.の中からスパークリングワインが生産されているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Condrieu
2. Lirac
3. Saint-Joseph
4. Saint-Peray

【過去問】
コート・デュ・ローヌ地方で栽培面積が最少のA.O.C.を1つ選んでください。

1. Chateau Rayas
2. Chateau Meillant
3. Chateau-Grillet
4. Chateau d’Ampuis

【解説】
何ともいえない中途半端な問題です。上記の中でコート・デュ・ローヌ地方のAOCは一つだけです。2.を覚えていますか?それほど重要ではありませんがこの機会に確認しておきましょう。1.と4.はAOCですらありません。

特に問題ありませんね。問われることもこの程度ですから。
次回は南部に進みます。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
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