第39回 南西地方 3

   

試験対策を進めるうちにどうしてもわからない事柄に出会ったり、いくら調べても過去問の答えがわからないということが時にはあると思います。

また、テイスティングの本等を読んで理解できない箇所もあるでしょう。

なによりも、わかろう・理解しようという姿勢が大切ですが、それでもどうしてもわからない場合はそのまま放っておきましょう。前にもふれたように思いますが、知りたいと思ったり、一度意識したことがらは無意識のうちにそれとなくアンテナを張って情報を集めようとするものなのだそうです。

そして、探し求めて手に入れた情報はより印象深く記憶に留まるものです。

私は子供の頃、”意識しはじめたり、何となく考えていたり、たまたま聞きかじったモノ・事柄をその後比較的すぐに見かけたり聞いたりすること”を不思議に思っていました。

古い話で恐縮ですが、昔「E.T.」という映画がありました。私は公開前でまだそれほど話題になっていなかった頃(と思っていた)、親戚の家に遊びに行った先で初めて「E.T.」のことを知りました。

翌日小学校で、少し離れたところで雑談していたクラスメイトの発した「E.T.」という言葉が私の耳に飛び込んできました。その瞬間、”おっ、僕も「E.T.」のこと知ってるよ。昨日聞いたんだけどね”と心の中で思ったことを印象深く覚えております。前日に従兄弟から「E.T.」のことを聞いていなければクラスメイトの発した「E.T.」という言葉は絶対に聞き取れていなかったはずです。

そして、その日以降、テレビや新聞、書店や街のポスターで、たびたび「E.T.」を目にするようになったんです。

「E.T.」に関してはその後大ヒットしたわけですから、人々やメディアが話題にするのは不思議ではありません。どこかで私も「E.T.」の存在を知ったことでしょう。ただ、親戚の家で耳にしてから立て続けに「E.T.」が私の目の前に現れるようになったことにものすごくビックリしたんです。

そして、この「E.T.」以降、私はこのように意識したり、ちょっと聞きかじったり、ふと目にしてちょいと気になった事柄に、その後比較的すぐに出会うことに気が付きました。

今はわかるんです。おそらく私は、親戚の家に行く前から街のポスターや書店・テレビなどで「E.T.」のことを見かけたり、聞いていたはずなんです。ただ、私にとって必要な情報と認識していなかったために気づかなかった。そして、ある瞬間に認識し、それ以降頭のどこかに「E.T.」のことがありますから、その情報にいろんな角度で反応したのでしょう。

当時は最初に「E.T.」のことを聞いてからその後があまりにも見事な”連続”でしたのでものすごく不思議に思ったという懐かしい思い出です。

話はさらに脱線しますが、”引き寄せの法則”という言葉を耳にしたことがあると思います。ちょっとオカルトチックなので避けている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、おそらく同じだと思うんです。強く望むことは、たとえ無意識の時でも”欲している”状態のため、幾多ある情報の中から強く望んでいるものごとが飛び込んでくるように感じられるんです。ここまでは同じ。そして、引き寄せられる人はこの情報の取捨選択に優れているんだと。引き寄せの法則って簡単に言えばこんなことだと思うんです。

ワインを勉強し始めた皆さんも感じているはずです。これまで、ただの横文字だったワインの名前が時折テレビ等から聞こえてきたり、雑誌をパラパラめくっていると目に飛び込んでくることに。

ちょっと話が逸れましたが、わからなことはわからないとしっかり意識することで自然と答えを探していることになるというお話でした。

※表紙はこの地方のAOCチーズ”オッソ・イラティ・ブルビ・ピレネー”の羊たちです。

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私がフランス滞在中に食べたチーズで最も美味しいものに当たった
一つがこちらです(ワインと同じで誰が作ったものか、いつ食べるのかということも重要です)。ジャムと一緒に楽しむことが多く、さっぱりとした口当たりにしっかりとしたコクのある味わいです。それほど癖はありません。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!
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第39回 南西地方 3 まとめ

E 南西地方AOCのタイプ別まとめ

どのタイプのワインが造られているのか、わけてみました。まずは色付きのAOCは確実に押さえましょう。

●白ワインのみのAOC
・Gaillac Mousseux(トゥールーズ、アヴェイロネ、中央山塊地区)白発
・Gaillac Premieres Cotes(ト・ア・中)
—-
Jurancon Sec(ピレネー地区)
Pacherenc du Vic Bilh Sec(ピ)

●白甘口のみのAOC
Monbazillac(ベルジュラック地区)
Saussignac(べル)
Rosette(べル)半甘
・Cotes de Montravel / Haut- Montravel(べル)半甘
—-
・Gaillac Doux(トゥールーズ、アヴェイロネ、中央山塊地区)
—-
Jurancon(ピレネー地区)
Pacherenc du Vic Bilh(ピ)

●赤のみのAOC
Pecharmant(べル)
—-
Cahors(ト・ア・中)
—-
Madiran(ピ)

●赤・白のAOC
・Cotes de Bergerac(べル)赤・白半甘
・Montravel(べル)

赤・ロゼのAOC
Fronton(ガロンヌ地区)
・Brulhois(ガ)
・Saint-Sardos(ガ)
—-
Marcillac(ト・ア・中)
・Coteaux du Quercy(ト・ア・中)

●赤・白・ロゼのAOC
・Bergerac(べル)
—-
Buzet(ガ)
・Cotes de Duras(ガ)
・Cotes du Marmandais(ガ)
—-
・Gaillac(白甘辛・発有り)(ト・ア・中) 
・Entraygues le-Fel(ト・ア・中)
・Estaing(ト・ア・中)
・Cotes de Millau(ト・ア・中)
—-
Irouleguy(ピ)
・Bearn (ピ)
・Saint-Mont(ピ)
・Tursan(ピ)

時間のない人は黒字は捨てましょう。出題されても一問ですから。
→さらに時間のない方は、どこの地区に属しますかという問題に関してベルジュラック地区ピレネー地区は答えられるようにしましょう。

過去問で確認です。→2016年は出題がありませんでした。2015年は三問もあったのに。

ソムリエ試験 過去問

【過去問】
A.O.C. Cahors に関する記述について正しいものを 1 つ選んでください。

1. 歴史的に「クラレット」と呼ばれた色の淡いワイン
2. 土着品種であるネグレット種主体の赤ワイン
3. スペインとの国境沿いに位置する
4. オーセロワ種を主体に造られる赤ワイン

【解説】
1から4それぞれがどんなワインを指すかわかりますか?ここでわからないことを調べるかどうか、大きな差になります。

【過去問】
次の中から赤ワイン、ロゼワイン、白ワインのすべてが認められている A.O.C. を1 つ選んでください。

1. Montravel
2. Fronton
3. Bellet
4. Rosette

【過去問】
南西地方で甘口の白ワインのみが認められている A.O.C. を 1 つ選んでください。

1. Madiran
2. Bergerac
3. Monbazillac
4. Pecharmant

【過去問】
下記の地図 A ~ D の中から A.O.C. Irouleguy の場所を 1 つ選んでください。

kakomon

1. A
2. B
3. C
4. D

【解説】
地図上問われるのはIrouleguy、JuranconクラスのAOCまででしょう。

【過去問】
ロット川の渓谷地帯に広がり、地元でオーセロワと呼ばれるワイン用ぶどう品種を主体に、色の濃いワインを生産している A.O.C. を 1 つ選んでください。

1. Minervois
2. Cahors
3. Fitou
4. Madiran

【過去問】
南西地方で歴史的に「ブラックワイン」と呼ばれたほど色が濃く、ワイン用ぶどう品種コットを使用するA.O.C.を1つ選んでください。

1. Madiran
2. Cahors
3. Fronton
4. Marcillac

【過去問】
南西地方のピレネー地区において、最もスペイン国境に近いA.O.C.を1つ選んでください。

1. Gaillac
2. Brulhois
3. Estaing
4. Irouleguy

【解説】
マジっすかって感じで、選択肢にBrulhois、Estaingが並んでいます。いえいえ恐れるなかれ、Irouleguyを理解していれば即答です。

【過去問】
次の1~5 のワインの中から赤ワインだけが認められているA.O.C.ワインを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください

1. Fronton
2. Gigondas
3. Les Baux de Provence
4. Pecharmant
5. Saint-Chinian

【過去問】
次の1~5の中から甘口ワインを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Seyssel
2. Chateau-Chalon
3. Minervois la Liviniere
4. Cassis Blanc
5. Juranson

【解説】
この問題の答えは簡単ですが、その他の選択肢のワインについてちゃんと理解してますか?Chateau-Chalon覚えてますか?ボルドーではないですよ。
もう一度言いますが、ここで忘れていたところがあれば戻って調べるんです。このような勉強法が一番身につくと私は思っています。

【過去問】
次の1~5 の中からAuxerrois を主要品種とするワインを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Monbazillac
2. Gaillac Premieres Cotes
3. Cahors
4. Madiran
5. Pacherenc du Vic Bilh

【過去問】
次の 1-4 の Sud-Ouest 地方の A.O.C.ワインの中からBergerac地区に属するものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Gaillac
2. Cahors
3. Buzet
4. Madiran

【解説】
アレっと思われた方、その通りです。この問題に正解の選択肢はありません。ただ、数年前までの教本には、AOC Buzet、AOC Cotes de Duras、AOC Cotes du Marmandaisがベルジュラック地区に入っておりました。間違いだったのですが、当時はAOC Buzetが正解として扱われました。
でも、こうしてBuzetを知ると忘れないでしょ?

【過去問】
次の中からSud-Ouest 地方のA.O.C.Cahorsの主要品種を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Cabernet Sauvignon
2. Syrah
3. Cot
4. Negrette

【過去問】
次のSud-Ouest 地方のA.O.C. の中から白の甘口が生産されているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Bergerac
2. Fronton
3. Monbazillac
4. Marcillac

【過去問】
次の南西地方のA.O.C.の中からピレネー地区に属しTannat主体で造られ赤だけが認められているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Madiran
2. Marcillac
3. Pecharmant
4. Fronton

【過去問】
次の南西地方のA.O.C.に関する記述について正しい場合は1.を、誤っている場合は2.を選んでください。

「CahorsはCot主体、MarcillacはFer Servadou主体で造られ、ともに赤のみの生産が認められている」

  1. 正   2. 誤

【解説】
正誤問題は二択とはいえ要注意です。しっかりとした知識が問われます。

【過去問】
次の南西地方のA.O.C.の中から、白ワインの生産が認められていないものを1つ選んでください。

1. Jurancon
2. Marcillac
3. Bergerac
4. Rosette

【解説】
問題文をよく読んでくださいね。”白ワインの生産が認められていない”ですからね。
私は実際の試験では問題文の重要なポイントに上記のように下線を引いてから問題に取り組むようにしていました。見直すときも、時間をかけずに手早く確認できます。

【過去問】
南西地方において最もスペイン国境に近い場所に位置するワイン産地を1つ選んでください。

1. Madiran
2. Irouleguy
3. Cahors
4. Marcillac

【解説】
上記のAOCは地図上で確認しているはずでしたね。

お疲れ様でした。本当に大変でしたね。これでフランスのワイン産地は残すところコニャックやアルマニャック地方のみとなりました。もう少しです。頑張りましょう。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
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