第39回 南西地方 3 

   

東日本大震災から7年が過ぎました。いまだに不自由な生活を強いられている方がいる一方で、原発をはじめとするさまざまな問題が山積みとなっています。

2014年の春、震災後初めて仙台を訪れました。

仙台空港に降り立ち、海岸沿いを通って仙台市内に向かいました。迎えに来てくれた仙台在住の友人から「あそこに走っている高速道路(海岸線から2キロくらい内陸でしょうか)の手前まで津波で全て流されたんだよ」と説明された一帯は見渡す限りの荒れ地です。そして、ぽつんぽつんと残された廃屋。廃校になった校舎もまだそのままの状態で残っていました。日本において、これほどまでに何もない平地を北海道以外で見ることはありません。

強烈でした。

胸が締め付けられ、いたたまれない気持ちになりました。震災から数年が過ぎようとしている今のこの日本で、未だにその爪跡がはっきりと生々しく残っていたのです。
それでも、この現実をしっかりと目に焼き付けてきました。
→昨年の秋にも同じ地域を車で走ってみました。少しは整備されてきているように思えましたが、まだまだ廃屋や崩れた墓石などがそのままの状態でした。

私自身が23年前の阪神大震災の被災者で、倒壊した家屋から何とか逃げ出し、その後、生き埋めになった祖母を掘り起こした経験があります。何とか一命をとりとめた祖母でしたが、しばらくして建て直した自宅を見ることなく亡くなってしまいました。
今でも、あの寒い冬のことを時折思い出すことがあります。

また、東北に数年間住んでいた時期があり、私がソムリエ資格を取得した時の一次試験は仙台でした。
あの震災で知り合いのご家族が亡くなりました。仙台空港に三日間閉じ込められ車を流された友人がいます。他人事ではないこの現実に対して改めて自分自身の無力さを思い知ることになりました。

日に日に薄れつつある復興への意識。強く生きている被災者の方に私もできるだけのことをしていきたいと思っております。

最後になりますが、犠牲になられた方々に対し、深くお悔やみを申し上げます。また、一日も早く安心して生活できる日が来ることを心よりお祈りいたします。

〜〜〜

※表紙はこの地方のAOCチーズ”オッソ・イラティ・ブルビ・ピレネー”の羊たちです。

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私がフランス滞在中に食べたチーズで最も美味しいものに当たった
一つがこちらです(ワインと同じで誰が作ったものか、いつ食べるのかということも重要です)。ジャムと一緒に楽しむことが多く、さっぱりとした口当たりにしっかりとしたコクのある味わいです。それほど癖はありません。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!
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第39回 南西地方 3

E 南西地方AOCのタイプ別まとめ

どのタイプのワインが造られているのか、わけてみました。まずは色付きのAOCは確実に押さえましょう。

●白ワインのみのAOC
・Gaillac Mousseux(トゥールーズ、アヴェイロネ、中央山塊地区)白発泡
・Gaillac Premieres Cotes(ト・ア・中)
→Gaillacは後ろに何か付くと白ワインのみが認められます。

—-
Jurancon Sec(ピレネー地区)
Pacherenc du Vic Bilh Sec(ピ)

●白甘口のみのAOC
Monbazillac(ベルジュラック地区)
Saussignac(べ)
Rosette(べ)半甘
・Cotes de Montravel / Haut- Montravel(べ)半甘
→Montravelは白・赤が認められていますが、何かが付くと白の甘口のみになります。
—-
・Gaillac Doux(トゥールーズ、アヴェイロネ、中央山塊地区)
—-
Jurancon(ピレネー地区)
Pacherenc du Vic Bilh(ピ)

●赤のみのAOC
Pecharmant(べ)
—-
Cahors(ト・ア・中)
—-
Madiran(ピ)

●赤・白のAOC
・Cotes de Bergerac(べ)赤・白半甘
・Montravel(べ)

●赤・ロゼのAOC
Fronton(ガロンヌ地区)
・Brulhois(ガ)
・Saint-Sardos(ガ)
—-
Marcillac(ト・ア・中)
・Coteaux du Quercy(ト・ア・中)

●赤・白・ロゼのAOC
・Bergerac(べ)
—-
Buzet(ガ)
・Cotes de Duras(ガ)
・Cotes du Marmandais(ガ)
—-
・Gaillac(白甘辛・発有り)(ト・ア・中) 
・Entraygues le-Fel(ト・ア・中)
・Estaing(ト・ア・中)
・Cotes de Millau(ト・ア・中)
—-
Irouleguy(ピ)
・Bearn (ピ)
・Saint-Mont(ピ)
・Tursan(ピ)

時間のない人は黒字は捨てましょう。出題されても一問ですから。
→さらに時間のない方は、どこの地区に属しますかという問題に関してベルジュラック地区ピレネー地区は答えられるようにしましょう。

過去問で確認です。→2017年は一問、2016年は出題がありませんでした。2015年は三問もあったのに。

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ソムリエ試験 過去問

【過去問 2017】
次の南西地方の A.O.C. の中で主要品種が Cot であるものを1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Madiran
2. Monbazillac
3. Rosette
4. Cahors

【過去問】
A.O.C. Cahors に関する記述について正しいものを 1 つ選んでください。

1. 歴史的に「クラレット」と呼ばれた色の淡いワイン
2. 土着品種であるネグレット種主体の赤ワイン
3. スペインとの国境沿いに位置する
4. オーセロワ種を主体に造られる赤ワイン

【解説】
1から4それぞれがどんなワインを指すかわかりますか?ここでわからないことを調べるかどうか、大きな差になります。

【過去問】
次の中から赤ワイン、ロゼワイン、白ワインのすべてが認められている A.O.C. を1 つ選んでください。

1. Montravel
2. Fronton
3. Bellet
4. Rosette

【過去問】
南西地方で甘口の白ワインのみが認められている A.O.C. を 1 つ選んでください。

1. Madiran
2. Bergerac
3. Monbazillac
4. Pecharmant

【過去問】
下記の地図 A ~ D の中から A.O.C. Irouleguy の場所を 1 つ選んでください。

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1. A
2. B
3. C
4. D

【解説】
地図上問われるのはIrouleguy、JuranconクラスのAOCまででしょう。

【過去問】
ロット川の渓谷地帯に広がり、地元でオーセロワと呼ばれるワイン用ぶどう品種を主体に、色の濃いワインを生産している A.O.C. を 1 つ選んでください。

1. Minervois
2. Cahors
3. Fitou
4. Madiran

【過去問】
南西地方で歴史的に「ブラックワイン」と呼ばれたほど色が濃く、ワイン用ぶどう品種コットを使用するA.O.C.を1つ選んでください。

1. Madiran
2. Cahors
3. Fronton
4. Marcillac

【過去問】
南西地方のピレネー地区において、最もスペイン国境に近いA.O.C.を1つ選んでください。

1. Gaillac
2. Brulhois
3. Estaing
4. Irouleguy

【解説】
マジっすかって感じで、選択肢にBrulhois、Estaingが並んでいます。いえいえ恐れるなかれ、Irouleguyを理解していれば即答です。

【過去問】
次の1~5 のワインの中から赤ワインだけが認められているA.O.C.ワインを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください

1. Fronton
2. Gigondas
3. Les Baux de Provence
4. Pecharmant
5. Saint-Chinian

【過去問】
次の1~5の中から甘口ワインを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Seyssel
2. Chateau-Chalon
3. Minervois la Liviniere
4. Cassis Blanc
5. Juranson

【解説】
この問題の答えは簡単ですが、その他の選択肢のワインについてちゃんと理解してますか?Chateau-Chalon覚えてますか?ボルドーではないですよ。
もう一度言いますが、ここで忘れていたところがあれば戻って調べるんです。このような勉強法が一番身につくんですから。

【過去問】
次の1~5 の中からAuxerrois を主要品種とするワインを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Monbazillac
2. Gaillac Premieres Cotes
3. Cahors
4. Madiran
5. Pacherenc du Vic Bilh

【過去問】
次の 1-4 の Sud-Ouest 地方の A.O.C.ワインの中からBergerac地区に属するものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Gaillac
2. Cahors
3. Buzet
4. Madiran

【解説】
アレっと思われた方、その通りです。この問題に正解の選択肢はありません。ただ、数年前までの教本には、AOC Buzet、AOC Cotes de Duras、AOC Cotes du Marmandaisがベルジュラック地区に入っておりました。間違いだったのですが、当時はAOC Buzetが正解として扱われました。
でも、こうしてBuzetを知ると忘れないでしょ。

【過去問】
次の中からSud-Ouest 地方のA.O.C.Cahorsの主要品種を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Cabernet Sauvignon
2. Syrah
3. Cot
4. Negrette

【過去問】
次のSud-Ouest 地方のA.O.C. の中から白の甘口が生産されているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Bergerac
2. Fronton
3. Monbazillac
4. Marcillac

【過去問】
次の南西地方のA.O.C.の中からピレネー地区に属しTannat主体で造られ赤だけが認められているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Madiran
2. Marcillac
3. Pecharmant
4. Fronton

【過去問】
次の南西地方のA.O.C.に関する記述について正しい場合は1.を、誤っている場合は2.を選んでください。

「CahorsはCot主体、MarcillacはFer Servadou主体で造られ、ともに赤のみの生産が認められている」

  1. 正   2. 誤

【解説】
正誤問題は二択とはいえ要注意です。しっかりとした知識が問われます。ただ、ここ数年見なくなりました。

【過去問】
次の南西地方のA.O.C.の中から、白ワインの生産が認められていないものを1つ選んでください。

1. Jurancon
2. Marcillac
3. Bergerac
4. Rosette

【解説】
問題文をよく読んでくださいね。”白ワインの生産が認められていない”ですからね。
私は実際の試験では問題文の重要なポイントに上記のように下線を引いてから問題に取り組むようにしていました。見直すときも、時間をかけずに手早く確認できます。

【過去問】
南西地方において最もスペイン国境に近い場所に位置するワイン産地を1つ選んでください。

1. Madiran
2. Irouleguy
3. Cahors
4. Marcillac

【解説】
上記のAOCは地図上で確認しているはずでしたね。

お疲れ様でした。本当に大変でしたね。これでフランスのワイン産地は残すところコニャックやアルマニャック地方のみとなりました。もう少しです。頑張りましょう。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩

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