第94回 イギリス

   

7月になりました。

もうなりふり構っている場合ではありません。合格するために最短距離を全力疾走、本気のラストスパートの時です。そして、何よりも大切な体調管理と、同じことばかり繰り返して恐縮ですが、最後は気持ちです。

とは言え、不安ですよね。よくわかります。多少の差はあれ、皆不安に思っているはずです。

そこで、ここは考え方、「不安だからこそしっかり勉強する」と前向きにとらえて良い緊張感につなげましょう。そして、どうにも不安でしょうがない時は「私は大丈夫。絶対に合格する」と数回呟いてください。騙されたと思って。

本当に最後は気持ちです。実力があっても気持ちで負けてしまってはいけません。でも、気持ちと言っても簡単に心持ちを変えることが出来ないかもしれませんね。そこで、信じるかどうかは皆さん次第ですが、“言霊”についてお伝えしたいと思います。 →以前の”運”の話と同じです。気持ちの持ちよう、言葉の選び方で間違いなく人生が変わります。私は本当にダメな方から良い方へと転換し、このことを実感してきました。

日本では昔から言葉には魂が宿ると考えられてきました。また、神仏に祈ることで願いが叶うというのは、仏教の教えの一面でもあります。

皆さんも良くご存知の祈願する言葉 家内安全、息災延命、交通安全、諸願成就、合格祈願、商売繁盛、良縁成就、子宝祈願、安産祈願、家庭円満、家運繁栄、心身健全、病気平癒… このように言葉にして祈ってきました。そして、これだけ立派な言葉があるということは、言葉にする意味があるということです。 また、お経や念仏を唱えることで邪気を払い、死の恐怖から解放されようとするのはその反対の例でしょう。

言霊(ことだま) 言葉に宿る霊の意。古くから言葉に宿る霊力が言語表現された内容を実現すると信じられている。

言霊の考え方に従うと、言葉にすることは方向性を指し示すことであり、言葉を繰り返した結果、実現してしまうということになります。当然、良いことも、悪いことも。

皆さんの周りにもいらっしゃると思います、常に前向きな発言をするタイプの方は明るく、活発な印象で仕事ができる方が多く、人気者で周りに人が集まります。一方で、僻みっぽく愚痴の多い方、否定的な発言の多い方はマイナスのオーラを周りに撒き散らしており厄介です。少なくとも成功者に後者のタイプはほとんどいないように思います。

発せられる言葉は思考の一端です。全く考えていないことが言葉になるわけはありません。また、発せられた言葉を耳にし、再び思考に組み込まれ還元されます。人に教えることは自分が学ぶための最高の勉強法だといわれますが、この過程が生かされているのだと思われます。

「ありがとう」などに代表される感謝の言葉。
「ありがとう」「ありがとうございます!」と言われて気分を害することはほとんどありません。私は仕事がら「ありがとうございます!」「ありがとうございました!」とよく口にしますが、この言葉を発した後の清々しさ、小さな達成感が心地良く、ちょっとした高揚状態にあるように感じます。「ありがとう」という言葉の持つ力。感謝の気持ちが言葉に宿っているので、その感謝の気持ちが言葉を受け取った方の心に響きます。その瞬間、「ありがとう」という言葉が存在したその空間に”ほんの小さな幸せ”が舞い降りているのです。

日本人に比べて欧米人は何でもはっきりと言葉にします。欧米人にとって発言すること=能力なんです。反対に、言葉を発しないことは能力が無いとみなされます。日本人的美徳でもある無口、寡黙は言葉として表現する能力がない、何も考えていないと思われるということ。欧米では全く評価されません。→日本の圧倒的な外交下手はこのあたりにも原因があると思います。

日本人は最愛の人に「愛してる」ってあまり言わないそうですね。
昔の親父は「おい、お茶」、お母さん「ハイ、どうぞ」、親父「…」。

男は黙って…という価値観。
言わなくてもわかるはず。
察してほしい女の子。

私も日本人ですから言わなくてもわかることはあります。でも最近、本当は言葉にすることこそ大切なのだと思うようになってきました。

そして、欧米人から見るこの言葉の足りなさも今の日本を象徴していると思うことがあります。

日本は本当に本当に素晴らしい国で、世界に誇れる独特の文化を持ち、とっても勤勉な国民性は世界中から認められています。海外に住んでみるとものすごく実感しますがメイド・イン・ジャパンの強さは圧倒的です。また、日本人としてパスポートを持っていることはかなりの確率で信用に値します。就学率、識字率は世界トップレベル、加えて失業率も圧倒的に低く、日本人であれば仕事に就けないということはほぼありません。日本ほど物質的に恵まれている国を私は知りません。
→ちなみにフランスなど西欧先進国には”国籍のない”人達が多数住んでいます。さまざまな理由で国を捨てて不法滞在している人達とその子孫です。特にパリなどの大都会近郊にはその方たちが住む地域があったりします。この”国籍のない”人達たちは生まれた瞬間から死ぬまで正規の職に就けないことはもちろん、法律上の人間としての権利を有することはありません。

でもね、圧倒的に暗いんですよ、今の日本。

誰も心底困っているわけではないのに、先の不安ばかり口にする。将来が不安だからと子供を持たない選択をする。→子供を持たない選択を悪いとは言ってません。不安だからと言う理由でということです。

誰一人として飢えて死ぬことがなく、放棄しなければ仕事も帰る家もあるんですよ。日本は本当に恵まれています。それでも、暗い話が多く、起こるかどうかわからない不安ばかり口にする。

間違っているというか、もったいないと思いませんか?もしかすると世界で最も恵まれている国に生まれ生活しているというのに、不安ばかりの将来しか考えられないなんて。もっと明るく楽しく夢を見て生きていける国なんです。もっと幸せになれるんです。言霊ですから、不安ばかり口にしているとその不安は実現します。国民の多くがその不安を言葉にすればそのエネルギーは強力です。

なぜ、皆一様に不安ばかりを口にするのか?その一因はマスコミです。不安をマスコミが煽ります。マスコミの言葉は超強大です。いとも簡単に国民を洗脳してしまいます。もちろん将来に備えることは大切です。ただ、不安ばかり意識してしまっては本末転倒、どんどん暗くなってしまいます。→意識し続けると確実に引き寄せます。良いことも悪いことも…。

もともと無口であることがそれなりに意味を持つような言葉の少ない国民なんです。その美徳は悪くはない。でも、少ない言葉なら良い言葉を選ぶべきです。 ”愛してる”って言葉が少ないから、感謝の言葉が少ないから、マスコミが垂れ流す”マイナスの言葉””不安いっぱいの表現”に負けてしまっていると思うんです。→マインドコントールも結局言葉のマジックですから。

ちょっと(いや、かなり)話がそれてしまいましたが、言葉って本当に力を持つんです。「合格したいなぁ」ではなく、「合格する!」と明確にすることで脳が合格する状態に照準を定めようとします。→合格したいなぁであれば、その”したいなぁ”くらいに合わせるんです。常に合格を意識することで、合格するための思考になり、目にすること、耳にすることなど、全てのことから合格するための情報を選び取るようなります。 →例えば、ワインの勉強を始めてから、これまでちっとも気にならなかった”シャトー”なんとかという文字や”グラン・クリュ”なんて言葉が街角や雑誌なんかでやたら目につくようになってませんか? そして、最終的には無意識時を含む全ての行動が合格を前提としたものになります。

思考が全てを支配します。言葉は思考の一端です。一次試験まであと少しですが、繰り返し「合格する!」と言葉にすることで合格するための思考になり、合格を呼び寄せるんです。ここまで来たんですから騙されたと思って、言葉にすがってみてください。合格する為なんですから。

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さて、昨年、フランスでは史上最年少39歳の大統領が誕生しました。一方で、イギリスがEUから離脱することが国民投票よって決まったのがちょうど二年前です。EU圏に住んだことのあるものとしていろいろと感じるところがあるもので、今後のヨーロッパの流れにおける大きな分岐点になるんじゃないかなと感じております。

このイギリスのEU離脱、高齢者層が離脱を支持し、若者たちが反対したと報道されていることを非常に興味深く見ておりました。数年前の大阪都構想の時の住民投票に通じるものがあるような、ないような。

ワイン産地としても今後いろんな意味で注目されるであろうイギリス。ソムリエ試験対策としてもイギリスまでたどり着きました。フランスからはじめたわけですが、あとルクセンブルクとあと少しを残すのみで、一通りワイン生産国を見てまわったことになります。ワインを一から勉強された方もけっこうな知識が身についたことでしょう。ワインショップなどにおいても、エチケットを見てそれなりに理解できるようになったのではないでしょうか。

暑さに負けず、今日もしっかり頑張りましょう。

努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。by 王貞治

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※表紙はウェールズの収穫風景。

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第94回 イギリス

イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの四カ国で構成される連合王国です。 1980年代から気候の温暖化とともにブドウの熟度が上がるようになり、特にイングランド南部で栽培されたシャンパーニュ品種で造るスパークリングワインが高い評価を得るようになりました。現在Englandには133軒の、Walesには21軒のワイナリーがあります。

A 歴史

・紀元前1世紀頃にベルガエ人(現在のベルギー周辺の人々)が英国南東部に進出してワインを持ち込みました。

・キリスト教が6世紀末に広まると、英国南東部の修道院でブドウ栽培とワイン醸造が行われました。

1152年にアキテーヌ女公アリエノールの夫アンリがイングランド王ヘンリー2世となり、現在のフランス西部と英国全体にあたる地域を支配するアンジュー帝国が生まれたため、ボルドーなど大陸側のワインが英国に盛んに供給されるようになりました。 →超有名な史実です。

・1980年代から気候の温暖化と共に、イングランド南部で栽培されたシャンパーニュ品種で造られるスパークリングワインが国際的に高い評価を得始めました。

B 気候・風土

北緯49~61度ワイン栽培地としてはかなり北。メキシコ湾流(暖流)のおかげで、比較的暖かい海洋性温帯気候
→最近1世紀以上にわたって気候の温暖化が顕著で、1900年にはイングランド南端にわずかしか存在しなかった年間平均気温10°Cを超える地域が、2000年にはイングラ ンド南部の大半、2080年にはイングランドのほぼ全体に拡大すると予測されているそうです。

C 主要ブドウ品種とワイン産地

・栽培面積順 シャルドネピノ・ノワール→バッカス→ピノ・ムニエ

・生産量 4.8万hl:スパークリングワイン 66%、白 24%、赤・ロゼ 10% ・四カ国のうち、最大の生産国はイングランドで、8割以上を占めます。

・イングランドにおける最大の産地はサウス・イースト・イングランド地方(州別ではケント州)です。→シャンパーニュと同じ白亜土壌の地層が見られます。

D ワイン法

→2016年のEUの離脱を受けて、今後どのように変わるのか。

・地理的表示保護P.G.I(Protected Geographical Indication)

原産地名称保護P.D.O.(Protected Designation of Origin)
イングランドまたはウェールズ産のブドウは85%以上、アルコール8.5〜15%、最大収量100L/ha

・スパークリングワインに関しては 伝統的製法 最低9ヶ月の瓶内熟成 ガス圧3.5バール、最低アルコール10% →シャンパーニュとの違いと比較して覚えましょう。ブドウ品種はシャルドネ、ピノを主体におおよそ想像できるもの

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ソムリエ試験 過去問

【過去問 2017】
イギリスで生産されるワインのうち、スパークリングワインが占める割合として適当なものを次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 22%
2. 44%
3. 66%
4. 88%

【解説】 過去問がありませんでしたからね。知らなくてもワイン業界にいるとなんとなくわかったかも。でも、今年からは取りたいですね。

【過去問 2017】
2015 年統計で、イギリスのワイン生産州のうち、最もブドウ栽培面積が大きい州を次の中から 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Essex
2. Kent
3. West Sussex
4. East Sussex

出題されても一問です。気軽にいきましょう。そして、次回はルクセンブルクです!

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
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 - ●イギリス・ルクセンブルク