第15回 過去問や試験対策問題の取り組み方

   

もし可能なら、過去問に解答を記載していただけないでしょうか。勉強しはじめで、自分の解答に自信がありません。よろしくお願い致します。

毎年、数名の方から【過去問】の解答を記載してほしいという旨のコメントやメールをいただいております。同様にお思いになられる方もいらっしゃるでしょうからここで私の考え方をお伝えします。

結論から言いますと解答は記載しません。理由はいくつかあります。


この”ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざ”はソムリエ試験合格に特化しており、【過去問】を基準にまとめています。ですから、その日の講座内容とお手持ちの参考書を照らし合わせれば解答は自ずと導かれるはずです。また、その日の内容だけではわかりにくいと私が判断したものには【解説】をつけているつもりです。


【過去問】の模範解答は書籍やネットなどで広く公開されております。ただ、模範解答は試験が行われた時に作成されたものであることが多く、現在には当てはまらない場合も多々見受けられます。ワインは農作物であり、生産高などは年々変化します。また、ワイン法に関しても国によっては毎年変更がなされております。

このような農作物であるワインというものを勉強するにあたって、過去の模範解答を鵜呑みにすることは全く以てお勧めできません。その日の講座内容を理解し、どのような形で出題されているかを確認するときに現在のソムリエ教本に準じた解答を意識しなければなりません。→この講座ではできる限り最新の情報を公開するよう努めております。


結局、一次試験対策は”暗記”作業に終始します。見たことも聞いたこともないまた、読めない横文字を覚えなくてはならないのです。多くの人にとってすんなり頭に入るものではありません。覚えては忘れの繰り返しです。この時に、何かきっかけがあれば、または苦労して覚えたものは忘れにくいものです。

【過去問】の解答がわからない時、自信のない時は自分で調べましょう。

調べている間はその事柄を強く意識しているはずですから、正解がわかったあとの記憶の定着にも差が出ます。さらに、いくら調べてもわからなかった時はそのまま放置しましょう。潜在意識はそのような事柄を私たちが気づかないところでも意識し続けるものだそうです。そしてその後、なんらかの形で解決した暁には”暗記”した以上の知識、理解につながるはずです。

以上のように私が考えているため、この講座において【過去問】に解答を付けることはございません。ご理解くださいませ。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!
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第15回 過去問や試験対策問題の取り組み方

一言で言えば暗記した内容が過去にどのような形で出題されているかをその都度確認しましょうということです。

もちろん、さまざまな考え方があると思います。過去問は本番直前の力試しにという方もいらっしゃるでしょう。
ただ、私は過去問を力試しにという考え方を支持しません。過去問や問題集はどんどんこなすべきで、設問に対する答えを暗記してもよいのではないかとさえ思っています。

ちゃんと覚えてから、一通り暗記を終えてからと考える方もいるでしょうが、私は記憶があやふやな時にこそ、過去問や問題集を利用し記憶を定着させるべきだと考えます。
また、過去の試験問題を直前まで見ないで試験対策をするということは相手の情報を知ることなく戦いを挑むようなものです。

彼(てき)を知り、己を知れば、百戦危うからず
(なんて、今辞書を引っ張り出して調べた言葉ですが)

“己を知る“なんて深く考えると人生について悩まなくてはならないほどの言葉ですが、単純に相手のレベルと自分の現在の実力との差を知らなくてはいけないと考えると試験対策にも有効です。

私は各講座の最後に【過去問】を貼り付けています。これらは力試しというよりは、試験ではこのように問われますよということを伝えているつもりです。
実際に過去問を通して出題傾向を肌で感じ、覚えなくてはならない事柄を試験に即した形で覚えていただきたいのです。

さらに繰り返しさまざまな問題に相対することで、記憶の定着につながることは間違いありません。わかっていないことに気づいたり、間違えることは非常に大切です。学生時代の中間テストや期末テストで試験中に悩んだ問題や間違えた箇所ほどよく記憶に残りますよね。これらを利用しない手はありません。

さて、メドックの格付けの暗記は終わりましたか?なかなか一度で頭に入るものではありませんね。繰り返し暗記するしかありませんが、【過去問】を通してこの格付けを見るとまた違った角度からとらえられます。

まずは、力試しです。下の三問に挑戦してみてください。

【過去問 1】
次のシャトーの中から1855 年のMedoc の格付けで、Margaux 村で生産されている 3級のシャトーを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Chateau Pouget
2. Chateau Prieure-Lichine
3. Chateau Ferriere
4. Chateau Lascombes

【過去問 2】
次の 1-4 の Medoc 1855 年の格付ワインの中から A.O.C. 名が Haut-Medoc とラベルに表示され、格付等級が最も上位なものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Chateau Cantemerle
2. Chateau La Lagune
3. Chateau Leoville-Poyferre
4. Chateau La Tour-Carnet

どうでしょうか。ちゃんと答えられましたか?

解答の前に、メドックの3級格付けの一覧を見ていただきます。

・Ch Caion Segur サン・テフテフ
・Ch Lagrange サン・ジュリアン
・Ch Langoa Barton サン・ジュリアン
・Ch Desmirail マルゴー
・Ch Ferriere マルゴー
・Ch Malescot Saint Exupery マルゴー
・Ch Marquis d´Aiesme Becker マルゴー
・Ch Palmer マルゴー / カントナック
・Ch Kirwan マルゴー / カントナック
・Ch D´Issan マルゴー / カントナック
・Ch Cantenac Brown マルゴー / カントナック
・Ch Boyd Cantenac マルゴー / カントナック
・Ch Giscours マルゴー / ラバルド
・Ch La Lagune オー・メドック / リュドン

教本にもどの参考書にもこのような無機質な文字列が並んでいます。これを一回二回で暗記することは不可能に近いでしょう。

【過去問 1の解説】
ちゃんと3. Chateau Ferriereと答えられましたか?三級の中でもFerriereはかなり地味で、記憶に残りにくいと私は思います。でも、こうして設問に出てきたことによって記憶に残りやすくなります。

また、もしこの問題が「四級を選びなさい」というものだったら答えられましたか?戻ってちょっと考えてみてください。
Pougetがたとえ解答には関係なくとも、何級だったかなと思って調べた方はただ単に一覧表を眺めている方に比べて数倍記憶に残るはずです。

このように選択肢に並んでいる事柄を一つ一つ確認して、一覧表とは違った角度から見ることも効率的な勉強法だと言えます。

【過去問 2の解説】
このような問われ方をされても大丈夫ですか?La Laguneは比較的記憶に残りやすいです。それでも、La Laguneが三級・オー・メドックであるという知識だけではこの問題の正解にたどり着きません。このように過去問を通して暗記する必要があるわけです。

格付け一覧表をただただ暗記してばかりでは、上記のような出題にあれっと思い、選択肢のならびに騙されることがあります。
反対に、問題をこなしているうちに、独特の言い回しにも慣れ、よく出題される項目とそうでない項目に気づくようになってきます。

【過去問 3】
次の 1-4 の中から Chateau d’Yquem の格付名称として正しいものを 1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Premier Cru Superieur
2. Premier Cru Classes
3. Premier Cru
4. Grand Cru

【過去問 3の解説】
間違いなく教本に書いてありますが、目にしてもなかなか頭に入らないものです。前回、この講座ではこの格付け名を太字にして覚えてくださいと言いました。でも、本当はこのようなことをご自身で試験問題から拾って覚えるほうが身につくものです。

〜〜〜

いかがでしょうか?

このように、問題の形式に慣れておくことが絶対に必要なのです。スポーツで言えば実践練習ということになるのでしょう。書店にはさまざまな試験対策問題集が並んでいます。手に取って気に入ったものを購入しましょう。

田辺由美のワインノート〈2017年版〉

児島速人CWEワインの問題集2017年版 (イカロス・ムック)

極論を言えば、過去問や対策問題を通して覚えるべき事柄を理解し暗記する。これが資格試験対策の最短距離だと私は思っております。
→友人の弁護士も、司法試験であろうと過去問対策が全てと言っております。

過去問と問題集を最大限活用されることをお勧めします。

まだ、ぜんぜんあせる必要はありません。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!

今は少しずつでもいいんです。

何かございましたらこちらまで。
松岡 正浩:koza★majime2.com
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