第4回 テイスティング対策お勧めの本~ 二次のテイスティングはなんとかなる 2

   

ソムリエ試験二次のテイスティングについてメールをいただきました。

ソムリエというからには全てのワインがわかっていないといけないのかと思っていましたが、そうでもなさそうなことは前回で理解しました。となると、合格ラインとしてどの程度の理解が必要なのかを知りたいと思うと同時に、私でもなんとかなるかもと夢を見始めました。

どのようにテイスティング対策を進めると良いのかまだ全くわかりませんが、しっかりついていきたいと思います。

ワインをどのレベルまでわかる必要があるのかイメージすることはとっても大切です。ソムリエ試験にかかわらず、相手を知らず戦いに挑むことほど愚かなことはありません。

多くの方が半年と少し程度の経験で”ソムリエレベル”に到達できるのか、などと考えてしまう気持ちもよくわかります。

でも、ひとまずご安心ください。

どのレベルまで、どのようにという具体的な話は秋までにおいおいお伝えすることとして、今日は簡単にさわりをお話します。

二次試験のテイスティングの求められるレベルを一言でいえば、”ブドウ品種(タイプ)をある程度特定できて、そのブドウ品種(タイプ)に対するテイスティングコメント(外観・香り・味わい)をマークシートから選択できること”です。

ブドウ品種を当てることばかりが注目されますが、実はブドウ品種の正解はそれほど重要ではなく(もちろん当てるに越したことはないのですが)ソムリエ協会が求めるテイスティングコメントを選択できることが全てといっても過言ではありません。

この講座でも毎年、数名の方がブドウ品種全て間違いで合格されています。反対に、若干名ですが、ブドウ品種全問正解で不合格になる方もいます。いかにテイスティングコメント(外観・香り・味わい)が大切かということです。

まとめると
ソムリエ試験二次のテイスティングのポイントは二つ
➀ ブドウ品種(タイプ)を”ある程度”特定できること。
② それぞれのブドウ品種(タイプ)に対するテイスティングコメントをソムリエ協会が望む形で用語一覧から選択できること。
ここに尽きます。

上記のある程度というのはブドウ品種のタイプ、生産地域(暖かい国か涼しい国かを判断するくらいのイメージ)を多少取り違えても大きく外さないことです。この二つを大きく外さなければテイスティングコメントそのものはかなり似ておりますから、それなりに得点につながるわけです。

”ソムリエ試験のテイスティング”はそれほど高度なレベルを求められるものではありません。これから半年の努力で合格できる程度のテイスティング能力は身に付きます。私を信じてついてきてください。

というわけで、今日も引き続きテイスティングについてのお話です。

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第4回 テイスティング対策お勧めの本~二次のテイスティングはなんとかなる 2

前回はとにかくワインのテイスティングを始めてみましょうというところまでお話しました。
では、実際に何から始めればよいのかということですね。

まずは、ワインテイスティングに関する本を四冊紹介します。

最初に、ソムリエ試験のテイスティング対策として非常にわかりやすい本がこちら二冊です。

2007年世界最優秀ソムリエコンクール日本代表の佐藤陽一氏が書かれた『ワインテイスティング―ワインを感じとるために』とサントリーワインインターナショナルの久保將氏の2014年の著作『ワインテイスティングの基礎知識』です。

ワインテイスティング―ワインを感じとるために
ワインテイスティングの基礎知識

どちらもワインテイスティングに関して非常に細かいところまでやさしく解説されています。私も読み返してみましたが、改めて勉強になることがたくさんありました。さらに、写真が綺麗で、書物では表現が難しいワインの微妙な色合いもよくわかり感心してしまいます。

どちらの本がわかりやすいかは人それぞれ感じ方が違うでしょうからここではふれません。ただ、この時期ですから二冊とも購入して通読されることをお勧めします。
特に独学の方はテイスティングを”言葉”で理解しなくてはなりません。二人のプロフェッショナルが書いたテイスティングの本それぞれから理解しやすいところ、感じる部分を少しでも多く拾うことができれば本の価格など安いものです。

これらの本だけでワインのテイスティングを理解することは難しいのですが、テイスティング時の座右の書としても手元に置いておく価値があると思います。

また、初めてワインのテイスティングを学ぼうという方はすぐにこれらの本の内容全てを理解することは困難ですから、最初はイメージを掴む程度で十分です。

書物で文字でワインのテイスティングを学ぶんです。すぐにすんなり理解できるわけはありません。
とらえづらい表現や実際に香りや味わいを経験していないものがたくさん出てくると思います。たとえば、カシスやスイカズラの香りがわからなくても今はかまいません。カシスってどんな香りかな?スイカズラってどうなんだろう?と心の片隅に留めておくことで、今後どこかで出会う確率が高まります。意識していることで確実に目や耳に入りやすくなるからです。

飲食業の方はわからないものが食材であれば厨房が暇な時間にでも在庫があるか聞いてみましょう。
私はソムリエ試験受験以来、いろんなものの香りや味わいに興味を持ち、手に取ってもよい場合はさまざまなところで香りを感じることを楽しんでいます。

まだ始めたばかりですから、わからないところはスルーしてどんどん先へ進むことも試験対策をうまく進める為のポイントです。←私はわからないところでつまづいて、そこで止まってしまうことがよくありました。わからなくてもいいんです。また戻ってくればよいだけですから。どんどん進みましょう!

これらの本を読めばわかると思いますが、ワインのテイスティングに特別な能力は必要ありません。特にソムリエ試験に合格する程度の利き分けなら誰でもそれなりの努力で成し得るものです。

三冊目はこちら。
ソムリエ協会の石田博さんの著作『10種のぶどうでわかるワイン』です。


10種のぶどうでわかるワイン

石田さんはソムリエ協会における試験問題作成の中心人物です。その彼がこのブドウ品種10種が大切です!と言っているのです。必ず読まなくてはなりません。特にベリー系の香りに対する記述は必読です←ブルーベリーやカシス、ブラックベリーやブラックチェリーの序列。赤ワインの距離感を表します。ここを大まかにでも理解できるかどうかが二次のテイスティング攻略のポイントの一つです。
また、読み物としても非常に面白く、ソムリエ視点からのワインという意味でもとってもためになります。

最後はこちらです。
ソムリエ試験受験当時、大きな影響を受けた私にとってのテイスティングのバイブルです。

『ワインを聴く-テースティングの奥義を極める』 伊藤 真人 著

私のソムリエ試験受験当時は現在のようにかゆい所に手が届くような書籍やネット情報がありませんでした。そのような中、繰り返し読んだのがこの本です。


ワインを聴く―テースティングの奥義を極める【アマゾン中古】
ワインを聴く テースティングの奥義を極める /伊藤真人(著者) 【ブックオフ中古】
※もしかすると絶版になっているのかもしれません。

1990年代の本なので、古いデータや情報も見受けられますが、イラストを使いイメージを表現するなど、テイスティングについての根本的な考え方が綴られています。
最初に紹介した二冊のように的確に試験対策としてのテイスティング方法を述べているわけではありませんが、ワインのテイスティングを感覚的にとらえる、個々のワインのイメージを持つ為にはわかりやすいと思います。
この時期だからこそ一読の価値がある良書です。

この時期はまだあせる必要はないので、今日紹介した以外でも気になる本があれば読まれることをお勧めします。
このような一見回り道に見えることが実は一番身になるんです。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩

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 - ●二次のテイスティングはなんとかなる!, ・お勧め本と書き留めることでなんとかなる!