2013年度の二次テイスティングを振り返る

   

テイスティング報告最終回です。毎年誰もが同じように悩み苦しんできました。感じ方は人それぞれだと思いますが、こうして生の声を聞くことで見えてくるものがあると思います。

いかにシンプルに考えられるか、ワインには杓子定規的に”1+1=2”という解答がないことを理解できるか、ここに尽きると思います。

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2013年度の二次テイスティングを振り返る

最初に2013年のソムリエ呼称のテイスティングです。

出題されたアイテムを確認してみます。

・シャルドネ / オーストラリア / 2010
・リースリング / ドイツ / 2011
・メルロ / フランス / 2009
・マディラ
・グラッパ

白ワインが二つのパターン、出題アイテムに関しては試験的に王道中の王道といった感じでした。

例年、他の呼称よりも簡単だと言われ、一部ネット上では叩かれているソムリエ呼称ですが、2013年も他の呼称に比べ圧倒的に”やさしい”出題となりました。

●シャルドネ オーストラリア 2010
ブドウ品種の正解率が高かったようですが、生産国を悩まれた方が多かったですね。このオーストラリアは新世界のどこかであれば正解のようなものです。皆さんからいただいた報告の中から幾つか紹介したいと思います。

フランス的なコメント
・樽がハッキリしていると言うほどでもなく…
・味わいは濃厚というよりは、さわやかでフレッシュ…
→この二つの意見を多数いただきました。
・香りも味わいもぼんやりしていて…
・スッキリして酸味があり、果実味が少なく、厚みを感じなかったので日本としました。
・酸と果実味のバランスにおいて、酸が勝っていると感じた為、フランスと答えました。
・潮っぽい香りして甲州と間違えました。

一方、新世界を感じるコメント
・シャルドネであることは樽香からすぐにわかりました。新世界にしては酸より果実味を感じフランスを選択
→この文章からのみ考えると、樽香が顕著、酸より果実味ですので、新世界を選ぶべきです。
・意図的につけた樽香のように思えて…
・香りに樽っぽさがガッツリきたので…
・樽が強く、果実味が弱い
→この意見も比較的多く見られました。
・果実味や酸がはっきりしないものの樽だけが主張している…

私の印象ですが、やや造りのゆるい安価なオーストラリアのシャルドネかなという印象です。多くの方がシャルドネをとらえていらっしゃったことは素晴らしいと思います。

興味深いのは樽のニュアンスとワインのタイプをどうとらえるかというところです。結果的には新世界のシャルドネなので、樽をそれなりに感じるのがセオリーですから、樽が強いと書かれた方が正しいのかなと思ってはいますが、約1/3弱の方が樽をそれほど感じないと答えていました。

さらに、酸よりも果実味が特徴のワインだと思われるのですが、爽やかで、フレッシュで、はっきりしないなどという意見が同じく1/3ほどを占めました。

これだけきれいに意見がわかれる事からも特徴の出にくい、どちらかといえば大量生産タイプのシャルドネであろうと想像します。

一つ言えることはフランス産であればいただいた報告の中に”酸”という言葉がもう少し見られるべきとも思うので、やはりどちらかといえば新世界に落ち着くのかなと思います。このワインからオーストラリアをピンポイントで自信を持って当てられる方はほぼいないであろうと思いますが、温暖地域・新世界を想定できれば素晴らしいです。

●リースリング ドイツ 2011
こちらもシャルドネほどではないもののそれなりの正解率でした。ドイツのこのやや甘めのリースリングを飲んだことのある方にはわかりやすかった、知らない方には戸惑う”甘さ”であったかもしれません。

・残糖分を感じる、わかりやすいドイツのリースリングでした。
→経験のある方にはわかりやすいワインだったようです。
・白い花系の華やかな香り、ハーブ香タイプではない。
・甘く、微発泡?を感じた…。
・リースリングとわかってからようやくペトロール香を感じることができました。
・甘さに驚きましたが、リースリングの特徴であるペトロール香をとらえることができたのでわかりました。
・リースリングが頭をよぎりましたが、こんな独特の甘さがあるのか…と。
→この甘い感じはドイツのリースリングの特徴の一つです。全てではなくこのようなタイプもあるということです。
・まさかリースリングとは。ペトロール香をまったく感じませんでした。
・白い花系の香りに軽快さと酸の感じから涼しいところを意識してみました。そこからなんとかリースリングにたどり着きました。

甘さにビックリされた方がそれなりにいらっしゃいました。一昔前は”ドイツのワインは甘い”と揶揄されていたくらいなのですが(マドンナや黒猫のエチケットなどが有名)。ただ、カテゴリー的には甘口ではなく、普通のワイン(この言い方が微妙ですが)のカテゴリーでタイプとして辛口から半甘口くらいという見方が一般的であるように思います。

一方で自信を持ってドイツのリースリングと答えた方がいらっしゃいましたので、ドイツらしいやや甘めのタイプのリースリングだったのでしょう。試験にはこれまでドイツ・リースリングがよく出されてきました。その流れが引き続き2013年もという感じでした。

●メルロ フランス 2009
こちらはわかれました。ただ、多くの方が”フランス”を感じていました。これに尽きると思います。確かにメルロまでたどり着かなかった方が多かったのです。ただ、”フランス”のカベルネ・ソービニヨンやシラーであれば救いはあります。テイスティングコメントがそれなりに似通っているからです。

最も多かった解答はカベルネ・ソービニヨン・仏、続いてシラー・仏、考えようによってはいまいち特徴の捉えずらいメルロと答えるには勇気が必要かもしれません。

一方でピノ、ガメイという方もいらっしゃいました。こちらは大幅な減点になる可能性があります。

・フランスであることはわかりましたが、そこからが進まず、わりにくかったのでメルロを…。
・やさしい感じではあったものの典型的な仏・CSだと思いました。
→カベルネ・ソービニヨンとメルロは似ています。
・獣臭と樽がきつく、シラーか、ネッビオーロか、悩みに悩んで…。
・野性味が感じられないことからシラーを外し、カベルネか…。
・カベルネ・ソービニヨンのようでもありシラーのようでもありメルロのようでもあり…。
・赤果実のニュアンスがよく感じられ、酸も感じる。
・タンニンをあまり感じなかったので新世界のカベルネ・ソービニヨンは無いと思いました。
→カベルネ・ソーヴィニヨンに関して、フランスの方がタンニンを感じる確率が高いと思ます。新世界もしっかりしていますが、果実の凝縮感も強いので、それほど目立たないからです。
・見た目はいかにも濃い凝縮した印象
・派手ではなく落ち着いた味わいからフランス
・メルロにしてはタンニンも酸味も強い
・色が黒みのある赤だったので、紫色から少し熟成を経たものと判断し、2008年カベルネにしました。
・鉛筆の芯、インクの香り、そして後味がチョコ・ヴァニラっぽい感じ
→前者がフランス、後者が新世界のカベルネ・ソービニヨン的なコメントですね。
・なぜか、軽いワインと感じてしまいました。
・試験中に初めてこの土っぽさはイタリアではないと思えました。
・正解を知ってから思い起こせば、やさしいタンニン、黒く濃いのにそれほど重くない味わい、今ならメルロと思えます…。
・フランボワーズ的な赤い果実の香りに、少しジャムっぽさ…
→他の方のコメント見る限り、少し違うような…。
・タンニンはあるような、無いような柔らかさ。爽やかな印象。
→この爽やかさ(漠然としていますが)がミネラルであり、フランスの品につながると私は思います。
・熟成されたイメージの外観と味わいが土っぽい感じで、サンジョベーゼを…。
・味わいのあまりの軽さにガメイを選択してしまいました。
・悩みに悩んでマニュアルにあった”特徴がなく、丸くやわらかければメルロ”に賭けてみました。
・落ち着いた感じに、ハーブっぽさを感じたのでフランスだと思いました。
・カベルネでもメルロでもないと消去法で削除し、シラーに。
・メルロは出ないと勝手に思ってました。
→このコメントがちらほら見受けられました。私も自信がなければカベルネ・ソービニヨンと答えるべきだと思います。

新世界と答えた方も中にはいらっしゃいましたが、概ねフランスに落ち着いていました。素晴らしいです。

いただいた報告を見る限り、ポムロールのメルロではなく、サンテミリオンのカベルネ系が混ざったメルロではないかと想像しています。であれば、コメントがカベルネ・ソーヴィニヨン・仏であってもほとんど問題ないでしょう。

獣臭や野性味に関しては多少わかれましたが、概ねタンニンがそれほど強くないことや”やさしい”、”柔らかい”などメルロらしいコメントが並んでいるようにも思えます。(もちろん、今現在解答がわかっているのでこのように特徴を拾うことができるともいえるのですが)ただ、どのレベルでタンニンが強いと判断するのか、柔らかいというのかという経験が必要なので、ここからメルロを導き出すのは難しいかもしれません。

ですから、メルロは消去法でどうしてもカベルネ・ソーヴィニヨンでもシラー/シラーズでもないときに、よくわかんないけど丸い時にのみ選びましょう。メルロらしさを探すとハマります。→2018年度からメルロは捨てることにしました。

●マディラ
これは知っているかどうかで、簡単にポートとマディラの違いについて。→一度や二度飲んだだけでは難しいかもしれません。

一次試験対策でそれぞれの製法を勉強しました。この二つの一番の違いはマディラは加熱する行程があることです。加熱して酸化させますから独特のマディラ香(ワインの熱劣化をマデリゼといいます)を持ちます。また、ポートとは違った独特のコクのようなものを感じることが多い気がします。ただ、これらをこの言葉だけで説明できるものではなく、やはり口にして経験し感じるしかないと思います。

●グラッパ
こちらはほどほどの正解率でした。ある方からはグラッパは透明とこの講座のどこかで読んだことを思い出しというコメントをいただきこんなところでも貢献できるのはうれしいものだと思いました。

私はフランスにいましたので、マールを飲む機会が圧倒的に多かったのですが、グラッパも大好きです。単純にマールはブランデー的な色合いであることが多く、反対にグラッパは無色透明が基本です。←で熟成させた色付きのグラッパもあります。

2013年度もソムリエ呼称に関してはそれほど波乱もなく、完全に想定内でした。メルロ・フランスがやや難しかったかなといったところでしょうか。

続いて、2013年度のアドバイザー、エキスパート呼称編です。

出題アイテムから。
・甲州 / 日本 / 2009
・ソーヴィニヨン・ブラン / フランス / 2009
・カベルネ・フラン / フランス / 2009
・ピノ・ノワール / アメリカ / 2009 (エキスパート呼称)
・カルヴァドス
・トウニー・ポート

甲州が初めて出題され、同時にカベルネ・フランまで出題されるとは…。どちらか一つであれば想定内でした。すべてが過去の流れ通りだとは思っていませんでしたから。それでも、カベルネ・フラン/仏をカベルネ・ソービニヨン/仏と取り違えたのであればそれなりに得点にはつながっているはずです。

さて、

●甲州 日本 2009
とうとう出題されました。マニュアルで少しだけふれていたことで少しはお役に立てたのかなと自分を慰めております。→この年はまだ甲州を主要品種に入れておりませんでした。それまで出題されていたかったからです。とはいえ、比較的多く方が甲州と答えていらっしゃいました。

皆さんからいただいたコメントをまとめてみました。

・いくらグラスを回しても何も感じることができず、必死でグラスを暖めました。特徴がないからミュスカデかと思いましたが選択にはミュスカデがありませんでした…。

・微妙に吟醸香を感じました。甲州を飲んだことはありませんでしたが、ミュスカデが選択肢になく、マニュアルには似てると書いてあったので…。
→確かに甲州からは吟醸香に近い清涼感を感じることがあります。このあたりがワインとして和食に良く合う所以とも言えます。しかし、飲んだことのない甲州をよく選ばれました。

・注意力が足らずMuscatを選んでしまいました。Muscadeは選択肢になかったのです。テイスティングコメントはMuscadeですが。

・マニュアルに”甲州が出るならエキスパートかも”とあったので、飲んでいました。ミュスカデが選択肢になかったので迷わず甲州にしました。

・シャルドネであってもシャブリはないと意識していました。また試験官からオリエンテーション時に「白は迷ったらシャルドネ」とアドバイスがあったため、シャルドネが絶対にあると思い込んでしまいました。試験直前にニュートラルなマコンを飲んだこともあり、瞬間的にシャルドネしかないと判断しました。

試験後に試験官は答えを知らず、受験者を和ませようとしたのだとわかりましたが、後の祭りでした。
→「白は迷ったらシャルドネ」発言で迷わされた的なコメントが幾つか見られました。このことはおそらく協会内部でも問題になっていると思います。すべての会場でこの発言があったわけではなさそうで、なんとも後味の悪い感じです。

・甲州についてはミュスカデが選択肢になかったので、シャブリと間違える以外は不正解者は少なかったかもしれません。

・マニュアルにあった甲州はミュスカデに似ているという言葉が頭に浮かび救われました。→本当によかったです。

・淡い色調で特徴が薄い白をマニュアル通りにしか返答できなかった自分の実力不足が悔やまれます。→そこそこ取れているはずですよ。

・シャルドネかと思い、さらにシャブリ寄りではなく、マニュアル通り「バター、アーモンド」など、真逆の解答ばかり選んでしまい…。

・甲州を何故か軽く樽のかかったシャルドネだと思い、それにしては色も淡く余韻も短いので新しいものだと…。

〜〜〜

外観
色が薄い。甲州かミュスカデの印象。しかし、先入観は捨て去る。気になるのは、このワインだけが他のワインに比べて温度が低めで出されていたこと。グラスが曇るってことは、直前まで冷やされていたことが原因。とすると、特徴が出やすい香りを隠すためなのだろうか。グラスを温めることも意識する。→こちらはワインそれぞれの適正温度を意識したもので、特徴を隠そうとは思っていないと思います。あくまで認定試験でそこまで引っかける意図は私はないと思います。
粘性をやや高めに感じる。これは温度が原因なのか。アルコールのボリュームからくるのか。

香り
しっかり感じられる(ここを控えめと解答した人もいるだろう)。主に柑橘系の香り。樽熟成のニュアンスを少し感じる。ナッツのような少し香ばしいニュアンス。白桃、パイナップルの酸味を含む甘い香りもする。見た目以上に、リッチな印象。

味わい
アタックはそんなに強くない。まろやかな甘み、酸味が感じられる。苦みはコクを与えている。アルコールは、強くは感じないものの、粘性が高いと感じていたため、やや高めかな。余韻はやや短いからやや長い。

シトラス香、パイナップル、樽熟成。涼しいところで造られている。ボリューム(12.5%程度)、リッチさがあまり感じられないのでフランスではないなと。
→シトラス香、パイナップルには暖かいイメージがあります。その後、涼しいところでと続くところが矛盾しているようにも思えます。リッチさが何を指すのかということもありますが、一般的にリッチ=ふくよかと考えると私は試験に出題されるクラスのワインでリッチといえば新世界かなと思ってしまいます。

よってニュージーランド シャルドネ 2009と解答。本当に樽熟成していたのかな。樽熟成の甲州ワインもあるみたいですよね。→あります。

〜〜〜

・甲州にしてはコクがある気がすると考え、混乱したままなぜか「ソーヴィニヨン・ブラン」と。

・甲州は、ミュスカデと悩み、選択肢のミュスカを選んでしまうバカな過ちを犯しました。→このミスをされた方がけっこういらっしゃいました。

・甲州は樽の効いていないフレッシュなタイプで、ヴィンテージが2009というのは予想外でしたが、それほど難しくはなかったと思います。→樽に関しては感じた方と感じなかった方がいらっしゃいました。

・もし選択肢に”ミュスカデ”があれば、甲州はまったく考えなかった…。

・マニュアル的に考えると、ミュスカデか(特徴の薄い)シャルドネとしか思えず、選択肢にミュスカデがないことからシャルドネを選択。テイスティングコメントはシャブリを意識しました。→良いと思います。

・爽やか系でシンプルなタイプの白ワインの想定で、選択肢にミュスカデがなく、軽めのソーヴィニヨン・ブランに
→甲州はないと言ってましたから…。軽めのソーヴィニヨン・ブランでテイスティングコメントを選択すればそれほどズレてはいないはずです。

想像以上に甲州をとらえられた方が多かったことにビックリしました。私が思っている以上に皆さんが実力をお持ちだったようです。

コメントを見る限り、まずまず標準的な甲州が出題されたようです。ですから、試験的には素晴らしいワインだったといえるのですが、出るという噂があったとはいえこれまで出題のない甲州を答えられた勇気に敬意を表したいと思います。もっとも、ミュスカデが選択肢にあればミュスカデという解答が多かったことでしょう。

この年と同様に考えると、マスカット・ベーリーAですかね。いつか出題されると思います。でも、出るまでは無視した方が特に自信のない方が合格するためは良いと思っております。ただ、シニア呼称の方は要注意ですよ。←その後、しっかり出題されました。

●ソーヴィニヨン・ブラン フランス 2009
発表された解答を見ると王道なのですが、なかなかどうして、一癖も二癖もあるワインだったようです。

・ソーヴィニヨン・ブランと決めた後はニュージーランドよりも香りが弱くて酸が強いと思ったのでフランスにしました。

・まったくわかりませんでした。それなりにいろいろなものが主張しているのですが、これというものをとらえきれず…。

・樽香がありシャルドネという先入観を持ってしまいました。2009年ということで、ややハーブ香が感じとりにくくなっていたのではないかと思っています。フレンチオークからのニュアンスがあったと思います。

〜〜〜

外観
輝いている。レモンイエロー。酸度が高そうな印象。涼しいところで造られている印象。→これらを外観から見て取れたことは素晴らしいと思います。
粘性はやや高めから高めあたりかな。

香り
しっかりと感じられる。グレープフルーツ、リンゴ、蜂蜜、白い花がはっきりと感じられる。あんなにキラキラしてるのに甘い香りも良い感じに出ている。グラスを回す。ドライハーブ、白い花、南国系のフルーツ香(パイナップル、マンゴーの甘い香りがほのかに感じられる) 、樽熟成のニュアンスも出ている。中々、リッチな印象。

味わい
アタックはやや強め。爽やかでやや強めのボリュームが感じられる 。まろやかな甘みに、ほどよい酸味(少し強めの感じ)が豊かなアルコールにとけ込んでおり、バランスが良いワインだ。苦みはコクを与えている。面白い。余韻はやや長めから長め。ただ、ドライな感じ、収斂味があまり感じられない。

悩んだ。ソーヴィニヨンブランかリースリング。ヴィンテージは2010かな。そして、このアロマチックな感じはフランスだ。上品ですもの。よってリースリング フランス 2010と解答。
→上品さはフランスだと思います。ただ、上記のコメントを読む限り、私は新世界のシャルドネをイメージしました。ソーヴィニヨン・ブランかリースリングまで到達したのでしたら、前者を選んで欲しかったです。惜しい。

〜〜〜

・樽香を少し感じ、酸味がしっかり…緑っぽさは感じないなあ。NZのSBはもっとわかりやすいパッションフルーツの香りと夏の草っぽさがあったし…シャブリなら樽の効いたのは出ないはずだし…わからん。ん~迷ったらシャルドネ!!

・SB独特の緑っぽい香り、緑っぽい外観が明らかでした。私の経験したSB仏に比べ南国っぽさが溢れていたのでNZにしたのですが残念。→いただいた感想を読む限り、生産国は外しましたが、コメント的にほぼ完璧のように思います。

・爽やか系なのか、白い花っぽいのかというところで迷ってしまいました。結果リースリングを選択…。

・悩み苦しみましたが、その中でソーヴィニョン・ブランは出てきませんでした。最終的にシャルドネを…。

・ソーヴィニョン・ブランとピノ・ノワールはこの講座の対策のお陰で大正解でした!イメージ通り(^-^)/

・よく熟した感じが強く、青いニュアンスを捕まえるのに苦労しましたが、最終的にはソーヴィニョン・ブランしかないだろうと思えました。NZですが。

・第一印象でフランスだと思いました。なんというか品というか、造りの堅強さというか…ブドウ品種はかなり迷いました。結果シャルドネに…。

こちらは悩まれた方が多く、悩んだ先にソーヴィニヨン・ブランを見つけられた方、そうでない方でわかれてしまった感じです。
ただ、一つ言えることは2009年は暑く強い年でした。フランス産でもアルコール感、凝縮感の出やすいヴィンテージです。この2009年の強さが顕著に現れたワインだったのか、可能性は低いと思っておりますが、ボルドーのセミヨンが少量ブレンドされた樽の効いたワインだったのかもしれません。←それでも私はボルドー/ソービニヨン・ブランは無視した方がいいと思います。とすれば、これだけふくよか系、南国系のコメントが並ぶことも理解できます。

ともあれ、これは難しいワインだったと思います。

●カベルネ・フラン フランス 2009
こちらも出題されてしまいました。ただ、一つくらいはこのような想定外のブドウが出ても仕方がない、それでも合格できると思っていました。

・第一印象で強いピーマン香を感じ、このままいけばよかったのですが、次がPNだったので2つ連続軽いのはないだろうというマインドと、嗅いでいるうちにピーマン香がコショウに思えてしまって…
→一般的に第一印象が一番大切と言われます。ピーマン香が取れていたのにもったいない…。

・黒系果実ということは香りでわかったのですが、色調が赤系、明るめだったため大混乱。鼻につく土っぽいニュアンスを強く感じたものの、まとまりの良い味わいと感じました。CS仏、Sy仏、Me仏を睨んで土っぽさとスパイス感を混同してSy仏を選択。コメントもSy仏の優先順位に合わせて選択です。
→上記のコメントを読むと(今だからいえることですが)カベルネ・フランっぽいなと思いますが、無視しましょうと言ったのは私です。

・カベルネ・ソーヴィニヨンのコメントも正解のカベルネ・フランに近いのではと期待しています。
→完全にとは言えませんが、(色調は明るかったようですし)それなりに得点にはなっているはずです。

・「ちょっとだけ甘い香り」「赤い果実の味」「エレガントなんだかザラついてるんだかよく分からないけどタンニンだけがしっかり感じられる」ことより、フランスのシラーと思い、黒系、黒コショウなどシラーの解答を…。

・青さと熟した果実、酸味とザラついたタンニンからチリのCSを選択→イメージは良くわかります。

・ローヌのシラーに近かった気がして

・香りですぐにカベルネフランだ!と結論を出しました。私にとってカベルネ・フランの香りはチョッと土のついたじゃがいもの香りなんです。主婦でよかった。
→カベルネ・フランは試験的には難しいと思うのですが、素晴らしいですね。”土のついたじゃがいも”と言われてみるとわかるような気がします。私も料理が大好きなので。このような感じでご自分のポイントを持てるようになると強いのです。

〜〜〜

外観
澄んでいる。ルビー色。輝いている印象もあるのだけど、酸味からくる色合いにしては弱めな感じ。この色合いはガメイ、ピノノワールなのかな。粘性はややネットリしている。

香り
イチゴ、ラズベリー、ブルーベリーのような可愛らしい香り。イチゴキャンディーまではいかないからガメイだとしたら、クリュボジョレのおそれがある。加えて、プラム、カシス、ブラックベリー、甘草の香り。メルロのような香りもするぞ。あったかいところで造られたのかな。うーん。

味わい
アタックはやわらかい印象。まろやかな甘味、やわらかな酸味、若干、キシキシするようなタンニンが感じられる。ここから推察すると、ピノノワールではないかな。アルコール度数はやや高め。 悩んだ。暖かいチリのメルローの中にはイチゴジャムのような風味を持つワインもあるからなぁ。ムーラン・ナ・ヴァンのように色合いが濃いめでタンニンもしっかり感じられるガメイもあるし。思考がグルグル。ガメイだ。造り手によっては、ガメイをこんな風にできるのかもしれない。面白いワインだな。ガメイ 2011 フランスと解答。
→基本、ガメイはそんなにキシキシしません。でも、他のコメントを見る限り確かに悩みますね。何が主体であると感じられるか、難しいワインだったかもしれません。他の方のコメントを見る限りカベルネ系の解答が多かったので、タンニンはそれなりに強かったのだと思います。

〜〜〜

・カベルネ・フランに関しては、松岡様のニ次対策を利用していなければ絶対に正解を選んでいなかったと思います。
→ありがとうございます。でも、私はカベルネ・フランについてはほとんどふれていません。

・青い香りはつかまえましたがほんのりで、カベルネ・ソーヴィニヨンを選択しました。国はすべて正解しました。生産年は全滅でしたが。

・カベルネ・フランを飲んだことがなく、試験前も自分の中で外していたので、結局飲まずじまい…。チリカベかなぁと思いつつ、チリはないよねということで、もしかしたらこれだけ色が濃いけどネッビオーロ?と思ってしまいました。

・試験当日の朝、電車で資料を読み返していた時に、松岡さんがシニアソムリエを受験された時のことを書かれているページがなぜか開かれ、ぼーっとしながら読んでいました。

そして試験が始まり、カベルネ・フランをテイスティングした時に、そのページに書かれていた”カベルネ・ソービニヨンにしては線が細い”という文字が頭を何度もよぎり、過去に1度しかカベルネ・フラン主体のワインなんて飲んだことが無いのに、直感で答えを選んでいました。
→素晴らしい直感と運ですね。いや、運も含めて実力です。できる人は運が良いのです。カベルネ・ソービニヨンにしては線が細いと感じられたことが何よりも素晴らしいと思います。また、あのように恥をさらしてよかったとも思いました。でも、こちらを読まれている方はカベルネ・フランは考えなくてもいいです。

・最初並んでいるワインを見たときに黒系だーと思ったのに近くで見ると、んっ?あれっ赤い系?焦りもあるのかスワリングしても香りが全然つかみとれない。飲んでみると渋みを感じるが、酸味もあり、色が薄い割にしっかりしてるような…。とりあえずサン…、選択肢にサンジョヴェーゼがない~!!もう残り10分を切る。酸化の色調は全く見られないがもう悩んでいる暇はない。サンジョヴェーゼと同じイタリアのネッビオーロ。そんなわけないと思いながらも、とりあえずマークシートを埋めなきゃと覚えたネッビオーロのコメントを多少薄くした感じで選ぶ。その時選択肢にカべルネ・フランがあったことにも気付かない…。→試験中の苦悩が手に取るように伝わります。

・ボルドーにしては色が薄く、悩みました。CSにしては物足りないと思いましたが、それ以上の思考は持てず。ただ、薄いことからフランスを選んだことが救いでした。
→”ボルドーにしては色が薄く”という感覚をお持ちになられたことがポイントです。試験的結果は別として素晴らしいです。

・カベルネ・フランは一度もテイスティングする機会がありませんでした。チリのCSかと…。

・色調と香りのイメージがつながらず、味わいもなんともとらえどころがなく時間だけが過ぎてしまいました。←このような時はブドウ品種はあきらめて、各項目の強弱をしっかりとり、コメントでポイントを稼ぐんです。

・カベルネ・フラン、当たりました~。ピーマン的な青さを感じカベルネ・ソーヴィニヨンだと思ってテイスティングを進めましたが、どうも全体的に薄く感じたんです。そして、選択肢を見るとカべルネ・フランが目に入り、まつさんがどこかで”線の細いカベルネ・ソーヴィニヨン”と言っていたのを思い出しました。
→よかったです。私はカべルネ・フランが出題されるとは思っていなかったのですが。そのひらめき大切です。

・残念ながら全くわかりませんでした。後から解答を見るとカベルネの青いニュアンスがあったかもと思う程度で、特徴的な何かをとらえることができず困り果ててガメイと答えてしまいました。

いや、難しいワインでした。ヴィンテージが2009年ということも関係しているように思います。2009年のフランスは天候に恵まれ、強いワインになりました。

私は2011年のシニアの時にカべルネ・フランを落としていますからまったく偉そうなことはいえませんが、下記のコメントを報告いただけたことをとてもうれしく思います。

強いピーマン香
色調が赤系、明るめ
土っぽいニュアンス
タンニンだけがしっかり感じられる
青さと熟した果実、ザラついたタンニン
土のついたじゃがいも
カシス、ブラックベリー、甘草の香り
キシキシするようなタンニン
イチゴジャムのような風味
カベルネ・ソービニヨンにしては線が細い
渋みを感じるが、酸味もあり、色が薄い割にしっかりしてる
ボルドーにしては色が薄く

最終的にカべルネ・フランとは答えられなくとも、ここまで感じていただけたことはとても素晴らしいと思います。

いただいた報告を見る限りまずまず一般的なカべルネ・フランであったと思います。ただ、この講座ではカべルネ・フランを想定していなかったこともあり、中にはボルドーよりも線の細さを感じながらもカべルネ・フランとは答えられなかった方がいらっしゃいました。それでも、この講座的にはそれで十分合格圏内だと思っております。

●ピノ・ノワール アメリカ 2009
外観がやや熟成しているように見える赤ワインが四つ目に出題され、多くの方を悩ませました(エキスパート呼称)。

・色調で惑わされましたが、マニュアルにあった新世界のピノ・ノワールのイメージどおりで、ヴィンテージ以外はバッチリでした。
→ありがとうございます。私とポイントが近いのでしょう。色調の件は皆さん同じ事をおっしゃられています。

・一つ前の赤に引き続き全くわかりませんでした。チョコレートのような樽のニュアンスを強く感じたので新世界を選びましたが、ピノ・ノワールとは思えませんでした。→新世界を選択したことで、拾える得点があるはずです。

・どちらかといえば淡い色調、そして、赤い果実の香りと樽の感じ、酸のニュアンスから新世界のピノで決まり!←このシンプルさが素晴らしい!完璧です。

・アメリカンオークの香りが強かったこととやや熟成感があったため、コメントもそのように選びました。これが2009年というのはちょっと信じられません。→この色調から2009年を導くことは困難だと思います。色調に関してはやや特異なワインであったと言えるはずです。

〜〜〜

外観
黒みがかったガーネット。シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンよりは薄いかな。粘性も高め。ネットリしている。これは暖かいところで造られているかな。

香り
豊な香りがしっかり感じられる。チョコレートのような甘い香りがする。ちょっと複雑だ。なんだろう。カシス、ブラックベリー、ドライハーブ、すみれ。甘草、シナモンのようなスパイスのニュアンスも感じる。ミネラルが豊富なのか。複雑な香りだ。渋いのかな。ジビエまではいかないけれど、獣のような感じ、土臭さ、うまく言い表せないのだけど、腐葉土の感じも出ている気がする。ただ、見た目ほど熟成した感じは強くはない。

味わい
アタックはやや強め。味はやわらかく、まろやか。酸味はやや強め。タンニンはなめらか。アルコールのボリュームはやや高めから、高め。余韻はやや長め、長め。間違いなく暖かいところで造られている。フランスの上品さは感じられないからニューワールドだ。チリ メルロ2011と解答。

これは難しかった。ボリュームのある香り、色合い。ピノノワールは選択肢から完全に外していた。
→薄いと感じたこと、酸味がややつよめであることなどをかんじていらっしゃるのですから、わざわざメルロにもっていく必要があまり感じられません。

〜〜〜

・会場の照明の影響かオレンジがかった熟成系のように見えました。熟成系の選択肢はネッビオーロとテンプラしかなかったのですが、いずれも違う感じだったので非常に悩みました。赤系果実の香りで、酸が高めでタンニンがなめらかなのでピノ・ノワールに決定。国はフランスを選択し不正解。しかし、もしサンジョヴェーゼが選択肢にあったら選んでいたと思います。
→色調が熟成系に見えるということはやや淡い色合いということ、そして香りに赤い果実を感じ、酸が高めとあります。素直にピノ・ノワールですよね。

・実際に熟成されたPNなのか、黄色系照明の具合でそう見えたのか自分にはよくわかりません。熟成系の選択肢は選びませんでした。
→このワインの色調には皆さんビックリされたようです。照明の加減だけでなく、実際にそのような色合いだったのだと思います。

・ガメイと思ってコメントを書いたので、それほど大外しはしていないのではと思っております。あんなに酸がない、甘ったるい新世界ピノを飲んだことはありませんでした…。

・ネッビオーロみたいなオレンジがかったガーネットだったし、試験中はとにかくかなり動揺しました。

・難しかったです。新世界まではわかりましたが、悩みに悩んで”よくわからないからメルロに。←この時代はメルロを主要品種に入れておりました。「よくわかならなければメルロを選びなさい」とは行ってませんでしたが、特徴がとらえにくいと説明していました。

・どうしても特定できず、時間も迫り、暗記した新世界系のコメントをいろいろ散りばめて解答しました。→けっこういい線いくと思いますよ。

こちらも難しい出題でした。色調に関しては熟成が感じられたようです。特に新世界のワインはヨーロッパ諸国よりも自由度が高く、醸造法に関しても幅が広い為、若いうちから熟成感の出るワインが存在しても不思議ではないともいえます。

優等生的に言わせていただければ、しっかりとしたチョコレート系の樽のニュアンスに、赤い果実系の香り、アルコールのボリューム感、酸、粘性などを考えると新世界ピノなんだろうと今なら言うことができます。

●カルヴァドス、トウニー・ポート

・カルヴァドスは第一印象では正解だったのですが、2年連続はないだろとの安易な推測でコニャックにして間違い。→同じ事を思った方が多数いらっしゃいました。

・リンゴの甘い香り、青臭さ。これは間違いなくカルヴァドスだ。

・カルヴァドスのリンゴの香りを嗅ぎ取れませんでした。

・コニャックやウイスキーではない感じで、よくわからないままカルヴァドスを選び正解しました。

・ピノデシャラントのようなプラム、梅酒色ではないな。香りは、ブドウの甘い香り。口に含む。ポートワインだね。うん。トウニーポートと解答。

・選択肢が色で判別できないものばかりで困惑しました。鼻が利かず、モルトウィスキー、マルサラと選択。

・その他の酒類に関しては選択肢も簡単で、5.カルヴァドス、コニャック、アルマニャック、モルトウィスキー 6.ピノー・デ・シャラント、トウニーポート、マルサラ、バニュルスで、それぞれカルヴァドス、トウニーポートが正解でした。

・トウニーポートは、他の選択肢がたしかマデイラ、バニュルス、シェリーだった気がしますが、甘いのでシェリーは除外。ほか3種はマデイラもバニュルスもノーマークで「なにそれ?」でしたのでトゥニーを選んでなんとか正解でした。

何度も申し上げていますが、ここは知っているかどうか、慣れているかどうかが全てだと思っています。

私はカルヴァドスが大好きなのであの甘い柔らかいリンゴの香りを心地よいと思えます。→とはいえ、シニアではこれまた大好きなスコッチを外しましたが…。

ポートはまず一次試験対策で理解した(?)それぞれの知識があって、ポートらしさを感じることができれば比較的わかりやすいとは思うのですが、これも経験の少ない方には難しいのかもしれません。私はポートを飲むためにポルトまで行って来ましたから。以前にもお伝えしましたが、この講座のトップページの青い絵はポートの収穫風景の一枚です。

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