第24回 ワインの酸とアルコール 2

   

ソムリエ試験対策、頑張っていますか?お雑煮を食べながらのんびりしたお正月がつい先日のことのように思えませんか?

時間はアッと言う間に過ぎてしまいます。

ソムリエ試験対策に関してはまだあわてる必要はありません。あわてる必要はありませんが、毎日少しずつでよいので勉強しましょう。ただ、ぼんやりしているとどんどん時間が過ぎてしまいます。

私は子供の頃、勉強することができませんでした。中学生くらいまでは自宅で勉強せずともほどほどの成績を残せたのですが、キチンと勉強する習慣はありませんでした。今は自分の興味のあることに対してはある程度真剣に取り組めるようになりましたが。

性格的な問題もあり、私は中学、高校とほぼ友人がいない環境で学生生活を送りました。高校は進学を目指すクラスでしたがうまく波に乗れず、勉強した方が良いとわかってはいましたが、ちょっと間違った考え方に支配されていたこともあり努力できませんでした。
←学校には行ってましたが、精神的にはヒキコモリでした。当時は何がダメなのか、何がズレているのか全くわからず、ただひたすら社会の歪みに対して一人悶々としていました…。だから、大学以前の友人知人は全くおりません。最近地元・関西に戻ってきましたが、彼らが今どこで何をしているか全く誰の事も知りません。

それでも、私は当時から、
”やればできる”とずっと思っていました。そして”やらなかった”のです。

”やればできる”と思っていましたので、”今やらなくてもいい”という都合のいい解釈をしておりました。そして、結局ずっとやらなかったので、実はやり方すらわかっておりませんでした。

ですから、机に向かうことが出来ないんです。たまに机に向かっても集中できない、勉強以外のことが気になって仕方がない…。勉強できる方から見るとなんでもないことができなかったのです。

今となっては中学、高校時代に勉強ができる人、イイ大学に行ける人というのはちゃんと机に座って努力が出来る人なんだと思えます。高校程度の学習であれば頭の良し悪しはそれほど関係がないと。一方で、社会に出てからは頭の良い人(学歴を問わず)は違うなと強く感じます。

私も40歳を過ぎ、それなりに大人になりましたので、いろいろと見えてきたこともあるのですが、なかなか努力できない自分を腹立たしく思う時が未だにあります。なにかにつけてダラダラしてしまいますし、楽な方へ流されてしまうのです。

そんな机に座れなかった私ですが、努力できなかった私ですが、ようやく最近気づいたことがあります。

上手くスタートできた日はその後全ての物事がスムーズに進むということ。そして、

なんとか始めて少し継続(我慢)すれば波に乗れることもあるということ。

家に帰って、食事をしてちょっと一服。このテレビを見てから勉強しよう。ちょいとこの雑誌を読んでから…。そして、なんとなくダラダラ…。いつの間にかそろそろ寝る時間だなと思って、申し訳程度にちょこっと机の上を整理して、ここで『良し!明日からちゃんとやろう』って決意して満足して寝てしまう。

心当たりありませんか?

ぜんぜんそんなことないよ!とおっしゃる方はおそらく小さなころから勉強ができた方です。私からは何も言うことはありません。ご自身のペースでしっかりとソムリエ試験対策を行ってください。

しかし、おそらく多くの方が、いろいろな理由でなかなか勉強できないものです。まず、仕事で思いっきり疲れています。家庭をお持ちの方は家族を優先させなければならないこともあるでしょう。

そこで、受験を決意したものの、なかなかうまくリズムに乗れない方へ

何かをする前に、とにかく少しでもいいので先に試験勉強をやっつけてしまいましょう。

私自身、好きなものから食べますし嫌なことは後回しと言うタイプなのであまり偉そうには言えませんが、とにかく先にやってしまうんです。家に帰ってご飯を食べたらすぐに試験勉強。休日は朝起きて、朝食や歯磨きなどを終えたらすぐに勉強する。家に帰って一度ダラダラしてしまうとそのリズムで寝る時間までダラダラ過ごしてしまうものです。

ですから、例えば家に帰って食事をして、お風呂から上がったらそのまま試験勉強に突入するというように勉強を始めるまでのルーティンを決めてしまいましょう。この一連の流れが確立されると本当に本当に強いです。

また、はじめてしまえばうまく続けられることも多く、反対にちょっと休憩して一度止まってしまうと次に動き出すためにはさらに力を要するものなのです。
→静止摩擦係数は動摩擦係数よりも大きいと習いました。止まっている自転車を動かしはじめるより、動いている自転車を動かし続ける方が疲れませんよね。これです。あっ、私一応理系だったので…。

また、休日などは頑張って朝早く起きて勉強して充実した午前中を過ごすととても気分が良いものです。達成感もあります。すると、午後余裕をもって気分良く過ごせるもので、さらに勉強しようかなという気になるものです。一方で、休日だから時間がいっぱいあるなんて思っているとあっという間に一日が過ぎてしまいます。そして、勉強って思った以上にはかどらないものです。→例えば、日曜日にまとめて頑張ろうと思ってもそんなに進まないと思いませんか?

早起きは三文の徳とはよく言ったもので、朝一の良いリズムをそのまま一日維持し続けるように私は感じます。三文どころか、人生において大きな差になるとさえ思っております。

とにかく、止まらず、先に試験勉強をやっつけてしまいましょう。そして、そのリズムを維持できるように努力しましょう。テンポよく試験対策を進めることができるようになればまず間違いなく合格です。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。今疲れている人は間違いなく明日も疲れていますから。
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第24回 ワインの酸とアルコール 2

さて、酸とアルコールの話の続きです。

前回、酸味をリンゴ、甘みをマンゴーに例えて話を進めました。もう一度イメージしてくださいね。

北の涼しい地域ではブドウがそれほど熟さないため、暖かい地域ほど糖度が上がらず、その分酸が強くなります。そのブドウから造られるワインは元になるブドウの糖度が低めであるためアルコール感をそれほど感じず、やや細身で、酸が主体なのでスッキリとした印象です。リンゴのイメージです。

一方で南の暖かい地域で太陽の恩恵をたくさん受けたブドウは良く熟して甘くなります。さらに甘くなる分、酸が穏やかになるのです。

その甘さ(糖分)がそのままアルコールに変わります。ですから、できあがるワインからアルコールのボリューム感を感じ、果実味も豊かで骨太になる一方、酸が低い分ややもったりした感じになります。こちらはマンゴーのイメージです。

ここまではよいですか?

では、酸とアルコールをもう少し理解するためにフランスを例にして話を進めたいと思います。

フランスの主な産地を東西南北にわけてみます。

北 : ロワールシャンパーニュアルザス
東 : ブルゴーニュジュラサボア
西 : ボルドー南西地方
南 : コート・デュ・ローヌプロヴァンスコルスラングドック・ルーシヨン

francevinm

大まかにフランスのワイン産地の位置関係を頭に入れてから読み進めてください。

※一般的にボージョレ地区はブルゴーニュに属します。

フランスの北の産地

シャンパーニュはフランス最北端の生産地で気候的にそれほど恵まれていません。ブドウが十分に熟さない年があるということで、アッサンブラージュという方法が考えだされました。二次のテイスティングでシャンパーニュが出ることはないでしょうが酸を一番感じるという点ではわかりやすいのではないでしょうか。

また、ロワールのカベルネとボルドーのカベルネを比べてみます。ブドウ品種の違い(ボルドーはカベルネ・ソービニヨン、ロワールはカベルネ・フラン主体)もありますが、ボルドーより北の産地であるロワールのカべルネは線が細く酸をはっきりと感じます。

一方でボルドーのカベルネにもしっかりとした酸があります。それでも、(より南の産地、また海沿いで温暖な気候から)他の果実味やアルコール感などの各要素が洗練されていながらも力強い為、酸を突出して感じることが少ないのです。この点でロワールとは一線を引くことができます。また、ソーヴィニヨン・ブランでも同じことが言えます。←いつか復習しましょう。例えば、サンセールとグラーヴのソーヴィニヨン・ブランの違いということです。

アルザスは北の産地に属しますが、大陸性気候で雨が少なく夏に暑くなるため、比較的凝縮感のあるワインが造られます。それでもやっぱり北の産地、酸が特徴的です。また、エチケットにブドウ品種名を記載するなど、他の地域以上にブドウ品種にこだわりを持つことも北の厳しい気候条件によるものだと思われます。

南仏のワイン

プロヴァンスコルシカ島など、地中海沿岸地域が温暖であろうことは旅行社のパンフレットや映画・雑誌などでも見ることがあると思います。そのイメージ通りとても温暖で、この地域のブドウはそれほど手を加えなくてもそこそこ立派に育ちます。ブドウ栽培に適した気候で、単純にブドウが良く熟すのです。できるワインは想像通り、マンゴータイプ寄りになります。

フランス人の気質が大きく関与していると思われるのですが、努力無しではブドウがうまく育たないシャンパーニュが世界的な名声を得ている一方で、ブドウ栽培に適しているラングドックのワインが安ワイン・テーブルワインの産地に甘んじていることを私はとても興味深く感じます。
→ラングドックにおいても、ここ二十年で見違えるような素晴らしいワインが生産されるようになってきました。

西のボルドーと東のブルゴーニュ

一般的に海沿いは暖かく、内陸は寒いと言われます。フランスの西と東の産地の違いですが、海沿いのボルドーはさらに大西洋に暖流が流れているため、ブルゴーニュに比べるとかなり温暖です。この二つの地方はブドウ品種からして全く相容れないのですが、生産されるワインはそれぞれの気候をそれなりに表しています。

ボルドーの方がやや南でさらに海沿いで暖かいため、ブルゴーニュよりも力強く、酸は穏やかで、それでも南仏ほど温暖ではありませんからしっかりと酸も感じられます。ブドウ品種の特性ともいえますが、力強くとても洗練されたワインが出来上がります。

反対にブルゴーニュはどちらかといえば北の産地に近く、力強さ・アルコールのボリューム感というよりは、酸の地方です。ここは一言では説明できない特殊な環境でもあるのですが、酸をうまく生かした華やかでエレガントなワインが造られています。

ボルドーとブルゴーニュのどちらも酸が主体の北の産地アルコール感の強い南の産地の間にありますから、酸とアルコールのバランスに優れています。それゆえ、世界的な名声を得ているとも考えられます。

こちらはフランスの勉強を終えた時にもう一度戻ってきて復習してみてください。

ワインにとって酸とアルコールが重要な構成要素であることはおわかりいただけたと思います。

地方、地域によって使用されるブドウ品種が違いますし、緯度や気候だけがワインの違いに表れるわけではありませんが、一つの基準になります。

私はブラインドテイスティングにおいてフランスを疑った時にはこのようにフランスの地図を頭の中に描いて、酸とアルコールのバランスを考えて消去法で候補を絞ることがよくあります。

二次試験のテイスティングは、フランスワインだけが出題されるわけではありません。それでも、ワインの生産国としてフランスが最もバランスの取れた国だと私は思っています。特に酸に関してはフランスだと。

ワインを唎く基準の一つとしてフランスワイン産地を理解されることをお勧めします。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩

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