質問にお答えしました 3 熟成とヴィンテージ

   

今回のテイスティング関する質問コーナーは”熟成とヴィンテージ”に関するものをまとめました。

何度も言いますが、ワインのヴィンテージ、はっきり言って難しいです。正直、数年の経験ではどうにもなりません

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質問にお答えしました 3 熟成とヴィンテージ

【質問】
ヴィンテージの決め手について悩んでおります。何か決定的なものはありませんか?

【返答】

何度も申しますが、ワインに決定的な何かや100%というものは存在しません。そして、ヴィンテージを100%当てることは絶対に不可能です。

各国、各生産地のヴィンテージの個性を理解していても難しいものです。
→実際に私は、2011年に受けたシニア試験でフランスのカベルネ・フランのヴィンテージを外しています。外すなりの理由がありましたが。

ヴィンテージに限らずワインのテイスティングにおいて決定的な何かを探すことはやめましょう。これらを意識しすぎるとワインを理解するところから遠ざかります。

そして、ヴィンテージを当てようとすることはあきらめましょう。たまたま当たったらラッキーで良いではありませんか2014年と2015年の違いを今から理解しようとするのは、はっきり言いまして時間の無駄です。絶対に間に合いません。そして、何かを掴んでも絶対に当てられるというものでもありません。他の対策に時間を費やしましょう。
→大まかに”若いワイン””やや熟成したワイン”かはわかったほうがイイです。さらに、ソムリエ試験を離れればヴィンテージの違いはワインを理解するうえで非常に大切です。

ただ、”二次のテイスティングをなんとか乗り切るための必勝マニュアル”では絶対ではありませんが、私なりのヴィンテージの考え方、狙い方はお伝えしています。

【質問】
あるワインスクールの二次試験対策を受講しました。赤ワインが四種類出題され、内一つはふちがオレンジがかっていたので、「熟成の赤」を意識したコメントを選びました。

結果、そのワインは2011年のシラーズだったのですが、模範解答では”熟成”に関するコメントはひとつも選ばれませんでした。熟成のコメントについて悩んでいます。(2016年にいただいた質問です)

【返答】

過去の出題および模範解答を見る限り、二次試験において「熟成」はもしかしたら検討しなくてはならないかもしれないくらいの感じでとらえておくとイイかもしれません。そして、自信のない人、余裕のない人は一切考える必要がありません。無視しても問題のない程度、熟成に気を取られているうちに他のことが疎かになることの方が私は心配です。

上記のシラーズは実際にその色を見たわけではないのでなんとも言えませんが、四つの中で明らかに一つだけオレンジがかっていたであれば”熟成している”と考えることは間違っていないと思います。

ただ、色はややオレンジ色でも香りや味わいに熟成のニュアンスが出ていないワインもあり、言い換えれば、そのスクールの模範解答も香りや味わいから熟成を感じられないので全体的なコメントも”熟成していない”に合わせたのかもしれません。

そして、ソムリエ試験的な考え方をするならば、基本的に熟成したワインは出ないという暗黙のルールのようなもの(思い込み)があるからとも考えられます。私もシニア試験でもなければイタリア二品種とテンプラニーリョ以外は熟成について考える必要はないと思っています。→本来のテイスティングのあり方ではありませんが合格するために。

もちろん、熟成したカベルネやシラー(シラーズ)が絶対に出ないとは言い切れません。でも、これまでもほとんど出ていませんし、特に新世界系はどちらかといえば若々しいワインが好まれるので、熟成したワインが市場に多くないという事情もあり、試験の為にわざわざ集めるようなことはしないと思うのです。

ただイタリア、スペインは反対で、あるていど熟成(落ち着かせて)させて(バローロやレセルバ)出荷することが一般的という考え方がなくもないので、こちらはやや熟成系が出題されてもいいかなと思っているということです。←これもどこまでを熟成ととるかは難しいのですが。

合格する為に確率で考えると、完全に熟成した香り(複雑、果実からドライフルーツになってきた、動物っぽいなど)の時に改めて熟成について検討する、もしくは無視する、こんな程度だと私は思います。

【質問】

カベルネ・ソーヴィニヨンの色調ですが、ルビーよりもガーネットとワインスクールでは習いました。自分でもそう感じているのですが…。

【返答】

ソムリエ協会の言葉選びは微妙で難しいと思っています。特に、このルビー、ガーネット論争は時代と共に認識も変化し、または流行があるようにさえ思います。

確かに、2009年以前のカベルネ・ソーヴィニヨンの模範解答は圧倒的にガーネットが選ばれています。その後、2011年シニアのカベルネ・フラン以降、”ルビー”が完全に優勢になりしばらくその流れでしたが、2014年くらいからまた昔のガーネットに戻ってきているようです。

私個人としては濃い系赤ワインであっても紫が強ければ”ルビー”だと思いたいですが、この数年の流れとしてソムリエ協会が濃い系(カベルネ・ソービニヨン、シラーなど)に関しては”ガーネット”と言っているので合わせるしかありません。

【質問】

ネッビオーロの2006年を試飲しました。そのワインは熟成によって軽くオレンジがかってきている印象でした。試験でもし同じようなワインが出題された場合、「外観の印象」の最初に出てくる”若い”というコメントはチェックするべきでしょうか?(2014年にいただいた質問です)

【返答】

”ネッビオーロ”と想定し香りからも熟成を感じられるなら”若い”は選ばないと思います。試験中に2006年とわかることはありませんが、軽くオレンジがかっていれば熟成を疑うべきです。

ただ、認定試験では基本的にそれほど熟成していないという過去の流れもあり、このワインが出題されたとしてどこまで”熟成した”系のコメントを選ぶかといわれるとかなり悩みます。

熟成に関してはあくまで可能性であって、ネッビオーロであれば熟成していると決め付けてはいけません。そして、自信のない方は熟成系は捨てましょう。それくらいの出題率なんですから。

最後は何を信じるかはご自身がお決めになることです。ご自分の感覚も大切です。そして、私は私の信じていることを皆さんにお伝えしています。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
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