第76回 ルーマニア

   

テイスティングについてのメッセージをいただいたので、こちらで紹介いたします。

シラーの黒コショウっぽさがさっぱりわかりません。

松岡さんがおっしゃる「オリーブのちょっと緑っぽい酸味」はなるほどと思ったので、フランス・シラーは大丈夫かなと思ったのですが、先日ブラインドテイスティングした南仏のシラーが全然わかりませんでした。

また、サンジョヴェーゼはものによってなんとなくわかったり全然わからなかったりです。通っているワイン教室の先生の説明では「オレンジビール、ドライトマト、土の乾いた感じ」だそうです。なんとなく甘い感じの香りがわかる程度で私には???なのです。
ど素人が今年に入ってから勉強している程度ですから仕方ないと思いつつも飲んだワインの感想も書いてるし、もうちょっとわかってもいいんじゃないと思ったりもします。

人によって感覚が違うもので、感じやすい香り・ニュアンスというものがあるようです。世の中にはブショネがどうしてもわからない人も少数ですがいるくらいですから。→ボルドーの某トップシャトーの元総支配人はブショネがわからないことで有名でした。

ですから、万人がシラーの黒コショウっぽさを認識できなくても不思議ではありません。ずっとわからないままかもしれませんし、何かのきっかけで気づくようになるのかもしれません。私はシラーをテイスティングして黒コショウっぽいなと感じることはありますが、シラー=黒コショウという図式ではないので、それほど黒コショウに強くないのかもしれません。

シラーに限らずワインの特徴をとらえる時は自分の感じやすいポイントを見つけようと常に意識してください。何かを掴んだ後は、その得意な香り、ニュアンスを感じ取ることに意識を集中してほしいのです。全てを理解する時間はありません。

そして、二次試験において、なんとかブドウ品種を特定できたとしましょう。多少間違っていてもいいんです。大きくタイプ分けさえ間違えなければ。その後、自信のない方、時間のない方は埋めるべき模範テイスティングコメントを暗記しましょうという方針で進めます。主要ブドウ品種の模範テイスティングコメントを暗記してそれらを当てはめるのです。←この件に関しては夏にご案内いたします。

多くの皆さんにとって、試験会場で香りを一つ一つテイスティングして感じ取っている時間はないと思っております。そして、過去7年間このやり方で多くの方より”合格しました”という連絡をいただいております。もちろん、絶対という方法論ではありませんが、私としてはそれほど経験のない方が、テイスティングを始めて一年くらいの方が、独学の方が、合格するための一番近道であると信じております。ちゃんとしたテイスティングなんて合格してから学べばいいんです。合格してしまえばこっちのものですから。

ですから今は主要ブドウ品種から造られたワインを感じて、各ブドウ品種のなんらかの特徴を掴んでいただきたいのです。→だからしつこく感じて書いてって言ってるんです。

>「オリーブのちょっと緑っぽい酸味」とおっしゃっているのはわかる…

この感覚を共有できて私もとてもうれしいです。このオリーブの感じがわからないという方もいらっしゃいます。

このオリーブ感は南仏のシラーにもっとも感じるニュアンスなので、テイスティングされたワインがたまたま少し特異なものだったのかもしれません。何度も言いますが、同じ品種同じ地方でもさまざまなワインが存在します。そして、全てのシラーに通じる特徴などありません。

>サンジョヴェーゼはものによってなんとなくわかったり全然わからなかったりです。

これもある意味当たり前のことで、世界最優秀ソムリエでも100%ということはありません。特にサンジョヴェーゼはものすごく幅広く、軽いものからボルドー的な高級感あふれるものまでさまざななタイプが造られています。

今後、何年、何十年テイスティングを続けようと精度は上がるでしょうが100%わかるようには絶対になりません。そして、キツイ言い方をすればワインは数年程度の経験で簡単にわかるようになるものではないんです。おそらく、このまま”いまいちよくわからない”と思っているうちに二次試験当日を迎えるものです。それでも合格することができますから大丈夫です。ワインがわかることと合格することは別の話だからです。

さて、今日はルーマニアです。地理的にはハンガリーの西隣、ブルガリアの北、黒海にも面しております。第二次大戦後、共産主義時代からチャウシェスク独裁政権の時代に様々なものが停滞したようですが、近年は民主化され、EUにも加盟しました。

準備しておこう。チャンスはいつか訪れるものだ。by エイブラハム・リンカーン

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※表紙はブドウを収穫する女性 モルドヴァ地方

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第76回 ルーマニアのワイン

それでは恒例となりましたルーマニアワインのkeywordから

フェテアスカ・アルバ(白い乙女)
フェテアスカ・ネアグラ(黒い乙女)
モルドヴァ 最大

サラッとこんな感じで。

A ルーマニアのワインについて
・ワインの歴史は古く、6000年前から造られていたと言われています。
・90%が国内で消費されます。
・原産地統制呼称 DOC、
保護地理的表示 IG

・フランスとほぼ同じ緯度であり大陸性気候
・2007年にEU加盟

B 主なブドウ品種
白ブドウ
・Feteasca Alba フェテアスカ・アルバ(白い乙女)辛口が主流ですが、甘口も造られています。

Feteasca Regala フェテアスカ・レガーラ(王家の乙女)
・Tamaioasa Romaneasca タマイオアサ・口マネアスカ(ルーマニアの聖なる香り) 

 黒ブドウ

Feteasca Neagra フェテアスカ・ネアグラ(黒い乙女)土着品種の中で最も評価されています。
・Babeasca Neagra バベアスカ・ネアグラ (黒い貴婦人)

ロゼ用ブドウ
・Busuioaca de Bohotin ブスイオアカ・デ・ボホティン (ボホティンのバジル)
 甘口ワイン。ピンク色で、花やフルーツの香り。

※ルーマニア固有の土着品種が100種以上確認されています。古代から栽培が続けられているブドウも。

C ルーマニアのワイン産地
・Moldova モルドヴァ地方

 IG.デアルリレ・モルドヴェイ産地:最も歴史のある最大のワイン産地。

ここもひとまず、これくらいでいいんじゃないですか。

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ソムリエ試験 過去問

【過去問】
ルーマニアの土着品種の中で、最も評価されている黒ブドウ品種を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Feteasca Neagra
2. Babeasca Neagra
3. Cadarca
4. Feteasca Regala

【解説】
ルーマニアで覚えるとすればまずこれ。

【過去問】

ルーマニアにおける原産地統制呼称を表しているものを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. AOC
2. DOC
3. WAC
4. GAO

【過去問】

ルーマニアのワインに関する記述の中から正しいものを1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. ワイン生産の歴史は古く、紀元前 100 年頃からといわれている
2. 生産されたワインの約 90%が、国内で消費されている
3. 品質が飛躍的に向上したのは、第2次世界大戦後の 1960 年頃である
4. ワイン法の DAC 法は EU の規定よりも厳しいとされている

【シニア過去問】

ルーマニアとブルガリアが面する海の名称を1つ選んでください。

1. 地中海
2. 死海
3. 黒海

4. カスピ海

【解説】
これくらいは確認しておいてもバチがあたらないかと。

【シニア過去問】
ルーマニアで一番広く栽培され、日本語では「白い乙女」という意味のワイン用白ぶどう品種を1つ選んでください。

1. Babeasca Gri
2. Feteasca Alba
3. Feteasca Regala
4. Sarba

ここもさらっと流して次に進みましょう。お疲れ様でした。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩

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 - ◆ブルガリア・ルーマニア