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ルーマニア<C>「私が勉強に向き合うために必要だったもの」

 
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第74回

こんにちは。ちょっと小さい国が続くので連日の更新になります。
聞きなれない言葉もでてきますが、まずはサラっと流していきましょう。あとで過去問でしっかり確認です。

さて、昨日の続きもお話しますね。→繰り返しになりますが、時間の無い方は飛ばしてください。

中学・高校では全くもって学力が足りず、「自分は勉強ができない」というコンプレックスを抱えていた私。
推薦で曲がりなりにも大学進学を果たし、取りあえず道が閉ざされなかったことにホッとした思いで大学生活をスタートさせました。

思えば、私が学ぶことの楽しさというものを初めて知ったのは、この大学生時代だったかもしれません。
別に急に勉強が好きになって成績が爆上りしたとか、そういった話ではありません。ずっと勉強嫌いで、中学・高校時代は勉強による努力などしてこなかったわけですから、基礎学力が劇的に向上するような奇跡はありません。実際、大学にも数学を始めとする基礎科目は存在していましたが、地力(義務教育の時期に積み上げたもの)を問われるような科目の成績は良くありませんでした。

高校までと一番違っていたのは、大学では、大学生になってから初めて学ぶような科目が非常に多いことです。専門科目はもちろんのこと一般教養科目では哲学や社会学など、高校までの勉強ではいっさい触れてっこなかったような新しい内容に新鮮さと興味を感じました。

また、ひたすら受験合格を目指して周りと比較され、劣等感を感じ続けた私としては、周りの人と同じスタートラインに立って新しいことを勉強できることが嬉しかったのかもしれません。→ここは意外と大事だったかもしれません。
面白いと感じた科目は率先して取得し、授業にもまじめに出席していました。課題もこなし、周りから頼られる(よくある試験前のノートかしてくれーとか、教えてくれーといったやつです。)といった、高校までの自分では絶対に無かったようなことすらでてきました。まぁ、必修科目以外の授業にまじめに出席して勉強している変わった人間だっただけなのですが…。

今まで勉強が大嫌いだった人間が変化したことを思えば、人は興味を持ったことに対しては自然と主体的に勉強ができるものだなぁと今更ながらに自身の経験を通して感じるエピソードです。→付け加えておくと、だからといって成績がとても良くなったとかそういうことではありません(笑)。前述のとおり、高校から引き続き学ぶ科目は全然でしたし、特に英語に関しては何度も再履修(合格できず翌年再受講)することになり、留年まで危ぶまれるほどでした…。私は奨学金を借りてで大学に行っていましたから、あまりひどい成績だといろいろと問題があるので、そこそこ焦りました。そんな語学コンプレックスの塊のような私がワイン産地の横文字は覚えられるんですから、みなさんも絶対大丈夫です。

なので、今もし皆さんのなかで「ワインへの興味」が膨らんでいるのであれば、その興味が新鮮な今のうちに勉強を頑張ってもらいたいんです。「鉄は熱いうちに打て」です。来年に先送りするのはやめましょう。

限られた時間の中で効率的に勉強を進めるためにも、この資格を取ろうと思った時のワインに対する興味を大切にして、もっともっと膨らませて欲しいと思っています。それが、勉強の促進剤になるはずですから。→極論ワインを飲みながら勉強したっていいんです(できる人はですが)。それで産地が頭に入るなら全然OK。やり方は人それぞれです。

脱線しましたね。
私の話に戻しますと、、、人並みとはいかないまでも、二十歳を過ぎてからようやく、なんとかかんとか勉強というものに向き合えるようになった私です。が、この後も順風満帆というわけにはいきませんでした。自分の能力の無さを痛感するさらなる試練が待っていたのです。

もうちょっと続く。→セミナーの告知などもあるので、ちょっと先になります。

ということで、本日のルーマニアのワインを見ていきましょう。

準備しておこう。チャンスはいつか訪れるものだ。by エイブラハム・リンカーン

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ルーマニア <C>

 

さて、今回はルーマニアです。ソムリエ試験的新興国で、CBT試験以降も重要国とまでは言えませんが、出題される箇所が少なくそれが決まっている感じです。近年変化がありますが、それでも出題ポイントだけはしっかりと押さえておきましょう。

目次

 

A ルーマニアのワインについて

概要・気候
地理的にはハンガリーが西に、ブルガリアの北<1>、東側は黒海<3>に面しており、その国土は山と山林が2/3を占めます。
南フランスとほぼ同じ緯度であり温帯大陸性気候で厳しい冬が少なくない<1>。収穫時期に雨が少なくブドウ栽培に適しています。
生産されるワインの内、約60%がヴィニフェラ系、40%がハイブリット系のブドウ品種で造られます。DOCの比率は27%で、IGPが9%、テーブルワインが58%を占めます。

歴史
ワインの歴史は古く、4000年前から造られていたと言われています。15世紀頃からコトナリ地方は銘醸地として名声を得ており、公主シュテファン・チェル・マーレによって力強いワインが造られていたといわれ、コトナリ<2>の素晴らしさについてトカイと比較された記述が残っています。

フィロキセラと直面している中、アメリカ系品種の開発が進むと同時に、フランス系品種も多く導入されました。

1944年より共産主義が始まり、さらに質より量を重視したチャウシェスク政権によりルーマニアワインの品質に重大な影響をもたらしました。

1989年チャウシェスク政権崩壊後、ワイン製造が徐々に民営化。2007年のEU加盟をきっかけにワイン法が見直され、ワインは高品質なものにシフトしています。

ワイン法
IGP(地理的表示保護)<1>:12件

DOC(原産地呼称保護)<1>:34件<1>→テキストでは34件のままですが、地図から一つ消えて地図は33に。念のため注意してください。

※収穫時期を示す分類
DOC-CMD:完熟期に収穫されたブドウ<2>
DOC-CT:遅摘みブドウ<1>
DOC-CIB:貴腐葡萄<1>

※熟成期間による分類
Rezerva:樽熟6ヵ月以上に加え瓶熟6ヵ月以上<1>
Vin de vinoteca:樽熟一年以上に加え瓶熟4ヶ月以上
Vin tanar<1>:醸造された年に発売される若いワイン、新酒

B 主なブドウ品種

白ブドウ<1>
② Feteasca Alba(フェテアスカ・アルバ=白い乙女)<4>:辛口が主流ですが、甘口も造られています。栽培面積第2位(メルロが3位)。
① Feteasca Regala(フェテアスカ・レガーラ=高貴な乙女)<1>:フェテアスカ・アルバとフランクシャとの交配品種。栽培しやすく、栽培面積最大<2>
・Grasa de Cotnari (グラサ・デ・コトナリ):貴腐ワイン向き。歴史的にトカイと並び称されました。<2>
・Tamaioasa Romaneasca(タマヨアサ・口マネアスカ=ルーマニアの聖なる香り) =マスカット・ブラン・ア・プティ・グラン<1>と同種
・Francusa(フランクシャ):コトナリ地方で栽培されている古代品種。フレッシュな酸と青々しい香り。

 黒ブドウ<1>
⑩ Babeasca Neagra(バベアスカ・ネアグラ=黒い貴婦人)<2>:モルドバでは「ララ・ネアグラ」と呼ばれます。<1>
⑨ Feteasca Neagra(フェテアスカ・ネアグラ=黒い乙女)<3>:高品質ワイン。近年、最も評価されています。生産量も増加傾向。
・Negru de Dragasani(ネグル・デ・ドラガシャニ=ドラガシャニの黒):1993年ドラガシャニ研究所にて開発された交配品種。マイナーだがポテンシャル高い。フルボディで果実味豊かな赤。
・Cramposie(クランポシエ):カルロガンカとも呼ばれる古代土着品種。遅摘みでやや干しブドウになったもから優れたワイン。自家受粉ができない。
・Cramposie selectionata(クランポシエ・セレクツィオナタ):クランポシエとゴルダンの交配品種。クランポシエより効率が良く果実味が豊か。近年好まれるように。

グリ系ブドウ
・Busuioaca de Bohotin(ブスイオアカ・デ・ボホティン=ボホティンのバジル):バジルというように強い香り。マスカット・ブラン・ア・プティ・グランからの突然変異。主にロゼワインに。

※国際品種では③メルロ、④ヴェルシュリースリング、⑤ソービニヨン・ブラン、⑥カベルネ・ソーヴィニヨン、⑦ミュスカ・オットネル、⑧アリゴテなど。→メルロが全黒ブドウで第1位、白黒合わせた全栽培面積で見ると、第3位です。

C ルーマニアのワイン産地

・Dealurile Moldovei デアルリレ・モルドヴェイ
カルパチア山脈の東側、一番広く最も歴史のあるブドウ栽培地方<2>。中でもコトナリ<2>で産する甘口ワインが有名。

→DOC Iasi<1>、DOC Iana<1>DOC Bohotin<1>、DOC Cotnariなど。
※ルーマニアの個々のDOCの暗記は諦めていいんじゃないかなぁと個人的には思っています。この小さな範囲でこの量のDOCはキツすぎるので…。とりあえず出題されたものだけ見ておきましょう。

・Podisul Transilvaniei ポディシュル・トランシルヴァニエイ
カルパチア山脈<1>に囲まれ、寒風から守られた大陸性気候が特徴で、隣国と接していない内陸部の産地。600mに及ぶ標高であり、ルーマニアで最も冷涼な地域です。<1>
10年前まで白ワインの産地として有名でしたが、気候変動の影響で現在は赤ワインも盛んになっています。

・Banat<1> バナット
最も西にある産地。<1>西に隣接する国はセルビアです。<1>

・Dealurile Munteniei si Olteniei デアルリレ・ムンテニエイ・シ・オルテニエイ
→DOC Pietrosa<1>南西部の産地<1>

・Colinele Dobrogei コリネレ・ドブロジェイ
→DOC Murfatlar<1>

一応地図も参考程度に…。

ここもひとまず、これくらいでいいんじゃないですか。

ソムリエ試験 過去問

【過去問】
ルーマニアの土着品種の中で、最も評価されている黒ブドウ品種を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Feteasca Neagra
2. Babeasca Neagra
3. Cadarca
4. Feteasca Regala

【過去問】
ルーマニアにおける原産地呼称保護を表しているものを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. AOC
2. DOC
3. WAC
4. GAO

【過去問】
ルーマニアのワインに関する記述の中から正しいものを1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. ワイン生産の歴史は古く、紀元前 4000 年頃からといわれている
2. 南フランスとほぼ同じ緯度にあり、温暖な地中海性気候である
3. 品質が飛躍的に向上したのは、第2次世界大戦後の 1960 年頃である
4. ワイン法の DAC 法は EU の規定よりも厳しいとされている

【シニア過去問】
ルーマニアとブルガリアが面する海の名称を1つ選んでください。

1. 地中海
2. 死海
3. 黒海
4. カスピ海

引き続きCBT試験想定問題です。

 

CBT想定問題

↓想定問題の回では毎回同じ記述を添えております。ご存知の方は読み飛ばして下さい。
※これらの問題は2022年以前に受験された方々からいただいた出題情報をもとに、私が手直したものです。CBTという特性上、全く同じ問題という確証は取れませんので<想定問題>とさせていただきました。出題頻度が高いと予想される問題は複数回登場していますが、そこも確認だと思って目を通してみてください。また、先に進むほど最新の出題を意識したものになっております。
実際の試験では選択肢方式ですが、問題量も多いのですべてにはつけておりません。また各回の過去問と同じく解答はつけておりませんが、提供された情報から実際の試験で何を問う問題だったのかがわかっている問題は解答をつけました。
【答】マークの右横を選択、もしくはタップや長押し(スマホ・タブレットの方)をしていただくと解答が見れるように同系色の文字で記載してあります。「何が問われたか」という部分で参考にしてください。

【問題】
・ルーマニアにおいて、「白い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・次の中からルーマニアとドナウ川を国境として隣接する国を選べ。
・次の中から、DOC Murfatlarが属する産地を選べ。
・ルーマニアの主な気候は?
・次の中から、DOC Iasiが属する産地を選べ。
・ルーマニアにおけるBabeasca Neagraはモルドバでは何に該当するか?
・ルーマニアのワイン法における原産地呼称保護ワインの表記で正しいものを選べ。
・「クロアチア」「スロヴェニア」「ジョージア」「セルビア」の中からルーマニアに接する国を選べ。
・次の中から、DOC Ianaが属する産地を選べ。

・ルーマニアのワイン法における地理的表示保護ワインの表記で正しいものを選べ。
・ルーマニアにあるワイン産地の気候に影響を及ぼす山脈を選べ。
・次の中から、DOC Pietrosaが属する産地を選べ。
・ルーマニアのワイン法におけるDOCの数は?
・ルーマニアにおいて、一番広く最も歴史のあるブドウ栽培地方は?
・ルーマニアにおいて、最も栽培面積の広い白ブドウ品種は?
・次の中から、DOC Bohotinが属する産地を選べ。
・次の中からルーマニアの白ブドウを選べ。
・ルーマニアのワイン法において、「DOC-CMD」に該当するものを選べ。
・ルーマニアにおいて、最も西にある産地は?
・ルーマニアにおいて、「白い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?

・ルーマニアについての説明で正しい文章を選べ。
・カルパチア山脈に囲まれ、寒風から守られた大陸性気候が特徴のルーマニアで最も冷涼な産地は?
・ルーマニアにおいて、「黒い貴婦人」と呼ばれるブドウ品種は?
・次の中からルーマニアの土着黒ブドウを選べ。
・ルーマニアの東部に面している海は?
・ルーマニアにおいて、「黒い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・ルーマニアのブドウ品種について正しい文章を選べ。
・ルーマニアにおいて、歴史的にトカイと並び称された、貴腐ブドウの栽培に向いているブドウ品種を選べ。
・ルーマニアのワイン法において、「遅摘みブドウ」を表すものを選べ。
・Feteasca Albaの意味するものを選べ。


・ルーマニアの東部に面している海は?
・ルーマニアにおいて、歴史的にトカイと並び称された、貴腐ブドウの栽培に向いているブドウ品種を選べ。
・ルーマニアにおいて、「黒い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・ルーマニアにおいて、「高貴な乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・ルーマニアにおいて、最も栽培面積の広い白ブドウ品種は?
・ルーマニアにおいて、セルビアと近接しているDOCを選べ。
【答】 Banat
・ルーマニア南西部のワイン産地を選べ。
【答】 Dealurile Munteniei si Olteniei

 

・ルーマニアの産地を選べ。
【答】 Banat
・ルーマニアのワイン法における熟成期間の分類で、Rezervaの規定を選べ。
・ルーマニアのワイン法における「DOC-CIB」とは何か?
・トカイワインと比較され素晴らしいと称されたルーマニアのワインは?
・ルーマニアが接している海を選べ。

・ルーマニアにおいて、「白い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・ルーマニアのワイン法における「DOC-CMD」とは何か?
・ルーマニアにおいて、「黒い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・モルドバで「Rara Neagra」のシノニムを持つ、「黒い貴婦人」と呼ばれるブドウ品種は?
・トカイワインと比較され素晴らしいと称されたルーマニアのワインは?
・ルーマニアのTamaioasa Romaneascaのシノニムを選べ。
・ルーマニアにおいて、Vin tanar とは何を意味するか?

・ルーマニアで一番古く歴史があり、最も広い産地はどれですか。
① Podisul Transilvaniei
② Dealurile Munteniei Olteniei
③ Dealurile Moldovei
④ Colinele Dobrogei

ここはさらっと流して次に進みましょう。お疲れ様でした。

何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希






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