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プロヴァンス<D-1>「そろそろ本気になりましょう」

2024/02/26
 
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第35回

もうすぐ2月が終わります。皆さん、ソムリエ試験対策は順調に進んでいるでしょうか? 私の方は、今のところは順調にこの講座を更新しております。→序盤はトラブルが重なり、すこしバタつきましたが…。そして更新作業の本番はまだまだこれからです。

こちらをお読みの多くの皆さんが忙しいことは理解しているつもりです。毎日、家に帰ると「ふ〜」ってなるくらい疲れますよね。私も似たようなものです。仕事の日は家に着くのがおおよそ23時ぐらいでしょうか(通勤30分)。→もっと遅い日もけっこうあります。でも飲食店としては早い方かもしれません。
その後軽食を取って、お風呂に入ってからが自分の時間です。

昨年までは24時を回ってから、この講座の更新作業を進めていました。ビールをひっかけることもなく、すぐにパソコンの前に座るように頑張っていました。終わるのは2時半から3時ぐらいだったでしょうか。もう少し早く寝たいと思っていますが、なかなか。当初は松岡さんと3時を回っても電話で打ち合わせをしていたこともありました(笑)。→2年前は引き継ぎの共同作業でしたので・・・。松岡さん、流石です。ヘビーでした(笑)
で、8時過ぎには起きて朝ごはんを食べて職場に向かっていました。
また、自宅に帰っても作業ができそうにないくらい疲れた日は、近所の24時間営業のマクドナルドに入って更新作業を進めてから深夜に帰宅していました。→この時間はさすがにカフェもやってません。昨年からは朝型に変えてがんばったりもしてました。

休みの日の夜はワインと食事を楽しみにしているので、それまでが自分の時間。できるだけ平日と変わらないリズムで生活し、すぐにパソコンに向かうようにしています。休みだからってボーッとしているとあっという間に一日が終わってしまいますからね。

私の場合はこんな感じで、自分の時間とやらなくてはいけないことを見比べて、今日このくらいこなさなければいついつまでに終わらないなぁなんて考えながらの生活しています。けっこう忙しそうでしょ(笑)。でも、私なんてまだまだで、世の中にはもっともーっと忙しい人がたーくさんいるんです。その超多忙な中、全てをテキパキこなして素晴らしい成果を出し続けている人は、凡人の私とは見える世界が違うのでしょう。

だから、皆さんの“疲れて今から勉強する気にならない気持ち”もとってもよくわかります。私もたまに、眠くて眠くて思考がぜんぜんついていかない時がありますから。 でもね、たった半年、あと数か月だけ思いっきり頑張れば合格できるんです。だから、そろそろ本気でいきましょう。ビール飲んでゆっくりして、早く寝たいのはみんな一緒です。
まだあわてる必要はありません。多少遅れてもOK、あきらめずにしっかりとついてきてください。

さて、今回はプロヴァンス。

日本ではいまいちパッとしないロゼワインですが、フランスではけっこうな人気を誇ります。松岡さんのお話だと、フランス人はある意味ヴァカンスの為に生きているそうです。ヴァカンスと言えば南仏、そして南仏=ロゼワイン、という方程式でロゼワインには良い印象があるようです。特にパリの人にとって、「夏はプロヴァンス方面に出かけて浜辺とロゼワイン」なんてイメージで、ニースの海岸沿いには別荘タイプの高級アパートが立ち並んでいるそうな。フランスの代表的なリゾート地です。<1>
→フランスは年間5、6週間の有給休暇が定められていて、完全に消化するとのこと!。うらやましい!!
個人差はありますが、夏一ヶ月間の休暇というのが一般的で、松岡さんもフランス時代はヴァカンスを謳歌していたそうです。

夕暮れ時のニースの海岸と街並み(すいません、写真は冬です)
provence 1n

※表紙の写真はニースのお隣のエズという村の高台で撮影された地中海です。きれいですね。

このような雰囲気の中で飲むロゼワインはさぞかし美味しいことでしょう。

少し前の新聞にこのような記事が記載されました。

フランスでロゼワインの消費の拡大が続いている。

フランス食品振興会の伝えるプロヴァンスワイン委員会の発表によると、ロゼワインの消費量は1990年にはスティルワイン消費量の10%程度だったが、現在では30%を超えている。消費の拡大は全世代にわたるが、特に18~24歳の層が、平均を上回る消費量だった。女性のロゼワインの消費量も増えている。国際市場では、ロゼワインの取引が拡大しており、ロゼの4本に1本は、フランス国外で消費されているという。

プロヴァンスは、フランスのAOCロゼワインの生産量の42%、世界のロゼワイン消費量の5%も占めています。

ロゼと言えばピンクの華やかな色合いが気分を盛り上げてくれます。ドンペリもピンクの方が偉いですよね。→ドンペリにはさらにゴールドもあります。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。今日疲れている人は明日も疲れているんですから。

↓そろそろ本腰の入れ時です。
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プロヴァンス <D-1>

 

【ポイント】
・ロゼワインが生産量の89%を占めます。ほぼ全てのAOCで白・赤・ロゼが認められています。
・Bandol、Cassisは位置関係も含めて押さえておきましょう。
フランス最古のブドウ栽培・ワイン醸造の歴史があります。<1>
→ブドウ栽培は東欧から地中海づてに伝播しています。そこをわかっているだけで解ける問題もあります。

目次

 

A 気候風土

典型的な地中海性気候。夏暑く乾燥し、晩秋から冬に雨が降る。ローヌからのミストラルと呼ばれる冷たく強い風が夏の暑さが和らげられます。→乾燥した気候のためカビ病も少なく、認証済みの有機農法の畑は24%にも!
ちなみに、日本でもよく知られているラタトゥイユ<1>やブイヤベースはプロヴァンスの郷土料理です。

B 主要ブドウ品種

おおよそ白ワインはロール、クレレット、赤ワインはムールヴェードル、グルナッシュ、サンソー、シラー、カリニャンです。
→ローヌに比べ、ムールヴェードルの重要性が増しますが、なんとなく、こんなブドウ品種ってくらいで十分です。一部、カベルネ・ソーヴィニヨンが認められているAOCがあります。

C 主要AOC

ほぼ全てのAOCでロゼ全てが認められています。

・Cote de Provence→なんと20,000ha!プロヴァンス最大のAOC。
下記5つはサブリージョン的な地域で、白が認められなくなります。このロゼのみの産地が問われました。<1>

・Cote de Provence Sainte Victoire
・Cote de Provence Frejus
・Cote de Provence Pierrefeu
・Cote de Provence Notre-Dame des Anges→2019年認定
例外が1つ。

・Cote de Provence La Londe←2016年よりもOKになりました。
単純に、Cote de Provenceになんかついたらロゼ。1つだけもOK!これくらいで十分です。
これ以外は他のAOCを含めてすべてロゼOK。この法則を覚えておけば、La Londeだけ押さえればどんな問われ方をしても生産可能色は答えられます。

Bandol<2>
黒ブドウはムールヴェードル主体<4>。ロゼ73%、赤22%。
赤ワインは18ヶ月以上の木樽熟成<1>が義務付けられています。
→他の地域にもこのような義務がたくさんありますが、Bandolが問われるような気がします。一方で、白ブドウについては問われないかと。

Cassis<3>
ブドウ品種はクレレット、マルサンヌ<1>、サンソー、ムールヴェードル、グルナッシュが主体ですが、それほど問われないでしょう。→赤、ロゼも認められていますが、白ワイン(67%)が有名です。ソーテルヌ、シャトーヌフとともに1936年に最初に認定されたAOCです。マルセイユの隣。

※BandolとCassisの位置関係を地図で確認しておきましょう。ちなみにCassisはフランス第二の都市マルセイユ近郊の産地です。

Palette
小さなAOC→生産者は4軒。シャトー・シモーヌという生産者が圧倒的に有名です。

Bellet<2>
ニースの裏の急斜面に畑が点在します<2>。イタリアに近い産地<1>で最東<1>、ブドウ品種が他とはちょいと違います。

・Pierrevert:最北のAOC<1>
・Les Baux de Provence:最西のAOC<1>

最近は地図問題も出題されています。色付きのAOCだけでも地図で場所を確認しておきましょう。→長いAOC以外はタイピング問題のためにフリガナも一緒に意識してください。⑨~⑫の短いやつだけ、できればで…。


どの項目でもそうですが、細かいことを気にするとキリがありません。あくまでソムリエ試験に合格する為の講座なので、限られた時間内にどこまで覚えて、何を切り捨てるかというラインが大切だと思っています。

Belletに関してですが、白も黒も見慣れないブドウ品種が並んでいます。フェラ・ネラやブラケ…。覚えられるといいのですが、ここは思い切って、『Belletはプロヴァンスだから白・赤・ロゼが認められていて、何となく外れで(ニース、イタリアに近い)もしかするとコルシカ島やイタリアに近いからちょっと変わったブドウが使われている』くらいのイメージで先に進むことも一つだと思います。

また、主要ブドウ品種のところで、カベルネ・ソーヴィニヨンが認められているAOCがあるとお伝えしましたが、教本や参考書を眺めて、認められているAOCがいくつかあるなと思うだけで十分です。

このように”きっちり覚える必要があるところ”と、”そうでないところ”がなんとなくわかってくると、イイ感じで試験対策がすすんでいると判断してよいと思います。出題傾向を肌で感じ始めているということですから。
ーーー

ここプロヴァンスやラングドックは近年、新しいAOCやサブリージョンの新設・昇格が見られます。余裕のある方は確認しておきましょう。

ソムリエ試験 過去問

【過去問】
プロヴァンス地方で最も東に位置するA.O.C.を次の中から1つ選び、解答欄に マークしてください。

1. Bandol
2. Bellet
3. Cassis
4. Palette

【解説】
試験中に「そういえば、Belletだったかな。イタリアだかニースだかに近くて、ブドウ品種もちょっと特殊だって書いてあったなぁ」とぼんやり思い出して2.をマークすれば正解。

【過去問】
プロヴァンス地方最大の A.O.C. を 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Bandol
2. Cassis
3. Coteaux d’Aix-en-Provence
4. Cotes de Provence

【解説】
難しく考えずに、一般的に広域のAOCの方が広いんだろうなという感じで。

【過去問】
次の中からA.O.C. Bandol Rouge の最低熟成期間に該当するものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. 6 ヶ月
2. 12 ヶ月
3. 18 ヶ月
4. 24 ヶ月

【過去問】
次のぶどう品種の中からA.O.C. Coteaux d’Aix-en-Provenceの赤ワインに使用が認められていないものを1つ選んでください。

1. Mourvedre
2. Syrah
3. Cabernet Sauvignon
3. Tannat

【解説】
難しい問題ですね。Coteaux d’Aix-en-Provenceに使用されるブドウをきっちりと覚える必要はありません。全てのAOCに関して一つ一つ使用許可品種を覚えることはほぼ不可能ですから。なんとなく4. Tannatが異質だなと感じられればよいのです。このTannatは南西地方のAOC Madiran の主要ブドウ品種で、その他の地方ではほとんどお見かけしません。

【過去問】
次の中から A.O.C. Bandol Rouge の主要ぶどう品種に該当するものを 1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Mourvedre
2. Syrah
3. Rolle
4. Clairette

【過去問】
プロヴァンス地方のA.O.C. Belletの白の主要なワイン用ぶどう品種を1つ選んでください。

1. Ugni Blanc
2. Vermentino
3. Grenache
4. Marsanne

【解説】
こちらも難しい問題ですね。さきほどAOC Belletはなんとなくコルシカ島やイタリアに近いなんて事をお伝えしましたが、コルシカ島やイタリアを勉強された方はなんとか2.にたどりつくことができたのではと思っています。Belletの白の主要ぶどう品種はRolle=Vermentino。まさに、コルシカ島、イタリアで出てきます。

今回はCBT想定問題も続けます。

CBT想定問題

↓想定問題の回では毎回同じ記述を添えております。ご存知の方は読み飛ばして下さい。
※これらの問題は2022年以前に受験された方々からいただいた出題情報をもとに、私が手直したものです。CBTという特性上、全く同じ問題という確証は取れませんので<想定問題>とさせていただきました。出題頻度が高いと予想される問題は複数回登場していますが、そこも確認だと思って目を通してみてください。また、先に進むほど最新の出題を意識したものになっております。
実際の試験では選択肢方式ですが、問題量も多いのですべてにはつけておりません。また各回の過去問と同じく解答はつけておりませんが、提供された情報から実際の試験で何を問う問題だったのかがわかっている問題は解答をつけました。
【答】マークの右横を選択、もしくはタップや長押し(スマホ・タブレットの方)をしていただくと解答が見れるように同系色の文字で記載してあります。「何が問われたか」という部分で参考にしてください。

【問題】
・AOC Bandolにおいて認められている黒ブドウ品種を選べ。
・ニース付近の急斜面に畑があるAOCは?
・地図問題 Cassisの位置
・プロヴァンス地方において最も東にあるAOCは?
・AOC Bandolの法定樽熟成期間は?

・フォカイア人がフランスに最初にブドウを持ち込んだといわれている都市は?
【答】 マルセイユ:ソムリエ試験初登場ですね。ここまで問われるようになったのかといった感じですが、この手の難問の解答は結構な確率で「有名である」ことが多いと私は思います。紀元前600年に「マルセイユ」を植民地としブドウを持ち込んだようです。
・プロヴァンス地方において最もイタリアに近いAOCは?
・地図問題 Bandolの位置
・AOC Cassisにおいて認められている白ブドウ品種2種の組み合わせとして正しいものを選べ。
・プロヴァンス地方において主にロゼワインに使用される土着品種を選べ。
【答】 Tibouren(黒ブドウ品種):こちらもおそらくソムリエ試験初登場です。

・地図問題 Cassisの位置
・プロヴァンス地方において最も北にあるAOCは?
・AOC Belletのワインのタイプ(生産可能色・甘辛・泡)を選べ。
・AOC Bandolの主要ブドウ品種は?

・地図問題 Belletの位置
・プロヴァンスにおいて最も西に位置するAOCを選べ。
・地図問題 Cassisの位置
・AOC Bandolの主要ブドウ品種は?
・プロヴァンスにおいて最も東に位置するAOCを選べ。
・Ratatouilleはどこの地方料理か?

・地図問題 Bandolの位置
・フランスで最古のブドウ栽培・ワイン醸造の歴史があり、古代ギリシャのフォカイア人がブドウを持ち込んだのは?
・AOC Bandolの主要ブドウ品種は?
・プロヴァンス地方で赤・ロゼの生産が可能なAOCを選べ。→4つだけですよ。
・プロヴァンス地方で、赤・白・ロゼの生産が可能なAOCを選べ。→上の法則を使えば、どんな問題でも解けます。

・プロヴァンス地方において、・ニースの裏山にある急峻な斜面に広がる産地を選べ。
・AOC Bandol Rougeの主要ブドウ品種は?

 

細かいところは必要ありません。どんどん進みましょう。

何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希






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Comment

  1. グラーヴ より:

    いつもありがとうございます。
    …WE受験予定(受験する意味がわからない)なので、本当に頼りにしています。
    手元の参考書
    (2019杉山明日香氏/2019塚本悦子氏)に
    Cote de Provence La Londe は2016より白が認められた
    …即ち3色との記述があります。
    でも、元々4つと考える方が分かりやすいです。

    普段「赤のみ。酸が苦手。なるべく、タンニン強くて濃いの。」
    と言ってきたので、白もピノ・ノワールも知りません。
    家飲み・独り飲みもしなくて、お酒が大好きな夫が糖尿病なので、お酒を家に置けません。
    …月2回150~200mlしか飲まないので、前途多難
    (500ml飲むと、3時間後から6時間激しい肩廻りの筋肉痛)
    一次だけは、勉強すれば受かると信じています。

    本当に酸が苦手で「酸に振り回されて、香りが取れない」
    …クローブ等の香辛料の香りもキノコの香りも土の匂いもよく知っているのに。
    お酒に強くないのに、ワインには興味だけはあります。
    東京のテイスティングには、お伺いしたいと思います。
    よろしくお願いいたします。

    • 松岡 正浩 より:

      ご指摘ありがとうございます。
      見落としておりましたので、修正いたしました。

      その他のテイスティングに関する件に関してはまた改めて返信いたします。

      松岡

  2. グラーヴ より:

    メールでお送りすればよかったです。
    …メールアドレスを探したのですが、見つかりませんでした。
    先程見つけました。
    申し訳ありませんが、コメントできたら消しておいて下さい。
    お忙しいのに申し訳ありませんm(__)m

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