第22回 サヴォア

   

先日いただいた合格者からのメッセージです。

~私のソムリエ試験対策と「こーざ」&必勝マニュアル&ティスティングセミナーの感想~

私の一次試験対策は松岡さんの「こーざ」を読み込み、教本にどんどん書き込むというものでした。地方在住ですので、初めからワインスクールに通う事は考えていませんでした。ただ、情報の偏りを防ぐため、参考書受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き 2018年度版受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座)を購入し、松岡さんにご紹介頂いた素晴らしい替え歌の富田葉子先生のサイトにも助けて頂きましたが、基本は「こーざ」ほぼ一本でした。

「こーざ」に巡り会えたのは1月の半ばで、すでにボルドーが始まっていました。いろいろ試したどの参考書よりわかりやすく、ストンと腑に落ちる解説に、この人についていこうと素直に決めました。

辛かったのは答えのない過去問の羅列…。初めは一回分の過去問を終わらせるのに3日も4日もかかってしまい、どんどん更新される「こーざ」に焦るばかり。何とか慣れてきて一講座を2日で終えられるようになってからも、何度も何度も同じAOCを調べている自分に怒りすら覚える日々でした。やっと一講座を1日で終えるペースを掴み、遅れを取り戻そうと「毎日少しづつ」頑張って「こーざ」に追いついたのが、ちょうどフランス終了のタイミングでした。毎日頑張って良かった!!とスゴい達成感をこの時既に感じていました。笑

ここからは(やっつけでフランスを終えたことはよくわかっていたので)一講座を1日で終えるペースを崩さず、「こーざ」の更新のない日にはフランスの各項目を復習し始めました。そのうち、その日の「こーざ」+フランスの復習、もしくは二講座から三講座分の復習と1日の勉強量が増えていき、アレ???と気付いたのです。調べる事が減っている&調べる時間も短くなっている!!ちんぷんかんぷんだった教本の文字が意味のある文章に変わっていることに気付いたんです!これが二度目のスゴい達成感でした。そして、この達成感を追い求め、「こーざ」の更新に食らいついていきました。

あと付け加えるなら、各国の地図を何度も手書きでおこしたことでしょうか。フランスやイタリア、ドイツは5、6回は繰り返したと思います。また、富田葉子先生の替え歌は秀逸で(アラフォーには堪りません!!)、笑いながら歌っているうちにボルドーの61シャトーを覚えてしまいました。2月の半ばにはボルドーは完璧でしたので、ワイン知識ゼロの私に心の余裕が生まれました。実際の試験に出るか否か、ではなく、ワイン界の常識をひとつ身に付ける事が出来たということが大きな自信に繋がったと思います。

さらに、情報収集の為、試験申込みと同時にソムリエ協会に入会しました。(どちらにしても合格したら入会するのだし、一発で合格したかったので自分にハッパをかける意味もありました)隔月で届く会報誌と、会員は格安で受講出来るセミナーが目的でした。この会報誌と、大好きなチーズの本をお風呂で読むことを息抜きとしておりました。一次試験にチーズの設問が多くあり、また会報誌で度々取り上げられていた内容が論述試験で問われるなど、本当にラッキーでした。

一次試験直前には、受験のプロに教わる ソムリエ試験対策問題集 ワイン地図問題付き 2018年度版を購入し、とにかく新しい問題をどんどん解きました。この過程で自分の穴も見つかりましたし、「こーざ」で答えのない過去問を解き続けたおかげで、教本から正解を探し続けたおかげで身に付いた力が、CBT方式に変わった見慣れぬ設問にも対応出来ることがわかり自信を持つことが出来ました。なによりも基本問題をおさえなさいという松岡さんのおっしゃっていた通り、「重要な箇所は変わらない」「問われ方が変わるだけ」を実感し一次試験を突破しました。

二次試験対策は、一月から松岡さんのおっしゃる通りにスタートしました。まず、お奨めの本を探しに本屋さんへ。読み進めながら、手当たり次第にワインを飲みます。本を参考にティスティングシートを自作し、感じた事を書く作業をもくもくと続けました。この言葉にする作業…感覚を言葉にするのは本当に辛かったです…。
でも続けました。これまでの経験が本当に少ないので、一回のテイスティングの機会が貴重であると意識して。

さて、紹介されていたテイスティングの本を読み進めていくと、具体例が写真付で出てきます。全く同じ物は飲めませんが、近いものを見つけた時には自分の書いたティスティングシートと見比べました。同じ本を最低でも3回読むことを松岡さんは奨めておられましたが、3回実際読んでみて、ナルホド!と思いました。1度目は読み流してしまっていた事が2度目には捉えられるようになり、3度目には理解とまではいかなくても何となく共感出来るようになったと思います。サッパリだったワインの名前やブドウの名前がわかるようになっていたので、まるで違う本のように楽しめました。

また、同じティスティングの本であっても、著者や時代によって切り口や捉え方・解説が少しずつ異なり、自分の中でしっくりくるところを感じながら表現法を学ぶ事が出来ました。他者とのティスティングの機会自体があまりなかったのでとても勉強になりました。

試験対策を続けるうちに、自分のやり方は正しいのか?この方法で大丈夫なのか?と不安で押しつぶされそうになったこともありましたが、なんとかこらえました。時間もないので考える前に動けるだけ動く、そしてその行動は有識者(つまり、松岡さん)のアドバイスを参考にすることを常に意識しました。

松岡さんのセミナーはとにかく行けるときに行くしかありません!!私は仕事の都合で一回しか参加出来ませんでしたが、参加して本当に良かったです。直前セミナーに参加出来ないことはシフトの関係ですぐにわかったので、必勝マニュアルの購入に躊躇いはありませんでした。こちらには二次試験の直前まで本当にお世話になりました。

松岡さんのティスティングセミナーへ参加した時の事です。この1日だけで、大きな気付きが6つもありました!!

①時間に余裕を持って行動する
②周りの人に惑わされる可能性を考慮に入れておく
③マークシート方式はある程度の慣れがものを言う
④自分の経験に偏りがあることを自覚する
⑤第一印象を大切にする
⑥その上で、総合的判断を冷静に下せるようにならないとダメ

全部、当たり前の事です。もちろん、わかってはいたのですが。

①その日、私は遠方都市に出掛ける事で緊張しており、またいつもは行けない有名レストランで食事をしたいとの思いもあって、かなりの余裕を持って出発しました。ところが乗っていた新幹線がトラブルで遅延。そのうえ、直前を走っていた新幹線が故障、巻き添えの更なる遅延。結局、約1時間以上の遅れ。更に乗り換えに少々手間取り、目的の駅に着いてからまた道に迷い…結局、ぎりぎりにセミナー会場に到着。早く出ておいて良かった。実際の試験だったらと思うとゾッとします。

②セミナーで隣に座った女性から、私の苦手なタイプの香水の香りが…。シャンプーや柔軟剤かもしれませんが、頭が痛くなり困りました。実際の試験においてもそのような可能性もあることを覚悟出来ました。

③セミナーでは、過去に使われたテイスティング用語選択用紙と、マークシート形式の解答用紙を用意して頂きました。これが慣れていないと時間がかかる!!と頭ではわかってはいましたが、実際これほどかと思うほどに手間取りました。以後の自宅でのティスティングは、松岡さんの下さったマークシート用紙を必ず用いるようにしました。この経験を重ねる事で自分のミスの傾向が見え、二次試験の対策をスムーズに進める事が出来ました。

④一番驚いた事がこちらです。私には淡めの色合いの赤に見えるのに、松岡さんの解説はしっかりとした色調、深いガーネット等々、どちらかと言えば濃いめの表現。???マークのまま、終了。帰りの新幹線で自作のティスティングシートにその日のワインをおとしこんでいる最中にやっと気付きました。私のワインの基準は、大好きなイタリア&スペイン。勉強のため手当たり次第に購入していたのは、ほぼ全て新世界のもの。フランスやドイツのワインを意識して飲んだ事が無いことに、それまで気づいていませんでした。感覚のズレと、酸やミネラル、余韻等がニガテであることの理由がわかり、はっとしました。もちろん、この後に注文予定だったティスティングワインセットはフランス&ドイツ中心のものを選択しました。

⑤その日、私は自分の実力の無さを哀しい程に実感しました。若干の自信があった(なんて図々しい!!)シャルドネ、ピノ・ノワールを外し、正解は第一印象を信じられたサンジョヴェーゼとソービニヨン・ブランのみ。シャルドネなんて、ブドウ品種だけでなく新世界に挙手。その後、典型的なフランス産のシャルドネと松岡さんがおっしゃっているのを聞きながら、顔から火が出る思いでした。逃げ出したい気持ちでしたが、今は間違えてイイんです!間違えて恥ずかしい思いをしたことの方が忘れないんです!!とのお声掛けを支えに歯を食い縛って(笑)間違え続けました。二次試験では間違えないぞ!!と誓いながら。

⑥そして、一番恥ずかしかったこと。初めて飲んだマスカット・ベーリーA を、何とメルロと挙手したのです。こんなに薄い色合いの赤ワインは初めてだなぁと思いながらマークしたのに、味わいを掴みきれないというそれだけで、いつも間違えるメルロかも、と思ってしまった…。挙手した瞬間のあの空気が忘れられません(T-T)。総合的判断を冷静に下す…これはもちろん今でも出来ませんが、うっかり・なんとなくで判断してしまうことは今後絶対しないと強く思った瞬間でした。

恥ずかしい思いはしておくべき、その経験は確実に力になると松岡さんはおっしゃっていましたが、本当にそうだと思います。ティスティングセミナーから帰る道々、恥ずかしくて悔しくて悲しくて身悶えしそうでしたが、今日学んだことを絶対に自分のモノにしてやる!!と誓ったのを覚えています。そして、その時のワインの印象は未だにしっかりと記憶に残っています。

セミナー参加以降の日々は、とても濃く、かつ妙にスムーズでした。松岡さんのフランスのご友人の「頑張っているんじゃなくて、私にはやるべき事がはっきり見えているから、それらをちゃんとやっているだけで、頑張っているという感覚ではない」というお言葉の意味が少しだけわかるような気がしたものです。(全く別次元の話ではありますが!!)

丁寧な報告ありがとうございました。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!
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※表紙はアルプスの麓に広がるサヴォア地方のブドウ畑

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第22回 サヴォア

【ポイント】
スイス、イタリアとの国境付近・レマン湖の南側の山間部。白ワインが6割ほどを占めます。
ほとんど出題されません。過去に数回、AOCについて出題された程度です。→時間のない方は合格するためにあきらめてもよいと思います。

A 主要ブドウ品種

・白ブドウ:シャスラ、アルテス(=ルーセット)、ジャケールなど
・黒ブドウ:モンデューズ、ガメイ、ピノ・ノワール

B サヴォワのAOC

Seyssel 白のみ、アルテス(=ルーセット)
→泡(mousseux)になっても、何か(Molette)ついても白のみです。

・Vin de Savoie 赤・白・ロゼ
→泡(mousseux・petillants)になると赤がなくなります。

・Bugey 基本は赤・白・ロゼ。
→このBugeyの細かいことろは今はいいんじゃないでしょうか。試験の直前に余裕があれば覚えるくらいで。

・Rousette ~ ルーセットって書いてますから。当然白です。

ここはサラッと。

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ソムリエ試験 過去問

【過去問】
次の 1-4 の Savoie 地方の A.O.C. ワインの中から赤、白、ロゼの生産が認められているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Crepy
2. Vin de Savoie
3. Seyssel
4. Rousette de Savoie

【解説】
現在、1. AOC CrepyはAOC Vin de Savoieに格下げになっております。

あれっ、もう終わり?
はい、今日はこれだけです。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩

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 - ◆フランス, ・アルザス、ジュラ、サヴォア