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モルドバ <C>

 
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第75回

おはようございます。昨日一昨日とすごい暑さでしたが、今日は少し落ち着いたようですね。

前回の更新から少し間が空いてしまいました。お待ちになられていた方には申し訳ありませんでした。
一昨日と昨日の2日間、東京でテイスティングの基礎セミナーを行っておりまして、準備やらなにやらで更新に手がまわらなくなっておりました。ここから改めてペースを守って試験開始までには終わらせるように進めていきます。

また、セミナーにご参加くださった皆様、ありがとうございました。お忙しいところ、また一次対策で大変なところに時間を割いてくださったことに感謝いたします。

みなさんは、テイスティング対策は進んでおられますでしょうか。

2次試験対策メルマガでも申し上げておりますが、少しずつでも良いので、ワインを感じるトレーニングを始めておいて下さい。

ブラインドでワインから情報を感じ取り、自分なりに書きとめる。この繰り返しが必ず2次試験に活きてきます。

セミナーにご参加くださった方の中にも、「全然わからなかった」というお声がありましたが、最初はみんな同じです。

繰り返すことで、少しずつ精度が上がってきます。協会のコメントについてはこちらでフォローしますので、まずはワインの強弱をつかみ取るトレーニングを進めて下さい。

まだ、メルマガをお読みでない方は、早めにお読みいただければと思います。

さて、本日はモルドバです。
そもそも「モルドバって?」って感じでイメージあまりないですよね。地図を見ると、ルーマニアとウクライナに取り囲まれており、地図的に黒海の左上に位置しますが、面しているわけではありません。文化的にはルーマニアに近いそうです。

世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。
その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。
ひたすら進め。
by フリードリヒ・ニーチェ

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モルドバ <C

目次

 

A モルドバのワインについて

1991年にソビエト連邦の崩壊と共に独立。肥沃な土壌と穏やかな大陸性気候のおかげで農業が盛んな国です。

歴史
ワイン造りは5000年前から行われていました。

15世紀半ば頃、モルドバ公シュテファン・チェル・マーレの時代にワイン造りが最も盛んになります。<18>→シュテファン・チェル・マーレはこれまで連戦連勝でした。しかし、ある峡谷での戦いにおいて兵士達が疲労困憊、戦況が悪化の一途を辿りました。その時、一羽のコウノトリが飛来し、咥えていたブドウの房を兵士達に与えたところ復活、見事に逆転勝利しましたとさ…という逸話から。このコウノトリ伝説からモルドバワインの多くのエチケットに「コウノトリとブドウ」のロゴが描かれています。<20>

表紙はモルドバの切手。右上にもコウノトリとブドウのマークがあります。

第二次世界大戦後、ソビエト連邦の要請によりブドウ畑拡大、その結果ソビエト連邦全体のワイン消費量の1/5がモルドバワインに<18・19>
1980年代のゴルバチョフ政権時の禁酒法により、ブドウ畑は燃やされ樹を引き抜かれ次々と破壊されます。消滅したブドウ畑は14万haにも…。<19>

1991年独立。以降ロシアの影響力低下とともにワイナリーの民間化が始まり、国際品種を中心としたブドウ畑が増える。

2006年 EU志向のモルドバに対しロシアは、モルドバワインを輸入禁止にし、取引価格は大暴落、数々のワイナリーが破綻します。さらに、2013年に同危機が繰り返されました。

現在 モルドバのGDPの3.2%を支えるワイン産業改善が急務となっており、これまでの旧ロシア向け日常ワイン生産から、西ヨーロッパやアメリカに向けた高品質ワイン生産への転換が進められるなど、様々な改革が行われています。

気候
穏やかな大陸性気候<19>。黒海の影響で夏温暖で安定した天候が続きますが、冬は平均氷点下15度と極寒。また、昼夜の温度差が大きい。土壌は腐葉土を含んだ黒土(チェルノゼム)が主体<20・21>

ワイン法
DOP:EUに即した基準→現在はまだほとんど活用されていない。

IGP:指定された地域あるいは食品の名称が対象。4つの地域名称が登録されています。
① 中央部:Codru
② 南東部:Stefan-Voda
③ 南西部:Valul lui Traian
④ 全域:Divin→指定された製造方法によるワインスピリッツ<18・20・22>

B 主要ブドウ品種

白ブドウ
・Feteasca Alba(フェテアスカ・アルバ=白い乙女)<18・21>:モルドバ原産のアロマティック品種。軽めでスパークリングワインに使用されることも多い。<19>

・Feteasca Regala(フェテアスカ・レガーラ=高貴な乙女):フェテアスカ・アルバよりボティがしっかり。

・ヴィオリカ:セイベル13666とアレアティコの交配品種。

黒ブドウ
・Feteasca Neagra(フェテアスカ・ネアグラ=黒い乙女)<19・20・21>:モルドバ原産、果実味豊かでタンニンが強く、樽との相性も良い為、高品質ワインに。熟成にも向く。

・Rara Neagra(ララ・ネアグラ):ルーマニアのBabeasca Neagraと同種。<18>「Rara」は「貴重」の意。エレガントで酸味のしっかりした華やかなワインに。ボルドー系品種とブレンドされることが多い。<19・20>

※ヴェティス・ヴェニフェラでは国際品種が73%を占めており、次にジョージアの主要品種、ルカツテリサペラヴィなどが続きます。また、ワイン用ブドウの65%が白ブドウ<18>です。

C ワイン産地

Codru コドゥル 中央部<18・19・21・22>
最大の産地<20・22>。Codru=森林地帯の意、白ブドウ63%<18・22>(フェテアスカ・アルバ<18>など)
、ピノ・ノワール<18>、瓶内二次スパークリング<20>、巨大な地下セラーで有名なCricova(クリコヴァ)村<18>、保管されているワインボトルの数が約200万本で世界で最も多く、ギネス認定もされたMilestii Mici(ミレシュティ・ミチ)村<22>があります。

Stefan-Voda シュテファン・ヴォダ 南東部
ララ・ネアグラが一番多く<18・
19>、黒ブドウ栽培に最も向いている地域。

・Valul lui Traian ヴァルル・ルイ・トラヤン 南西部<18>:主に赤ワイン(60%)<20>、デザートワインが有名<19>、IGPの栽培面積最大

・Divin ディヴィン 全域:指定された製造方法によるワインスピリッツ。二回蒸留。Divinとは「din vin(ワインから)」「divin(天からきたもの)」の二つの意味があります。<18・20・21>



引き続きCBT試験過去問、想定問題です。

 

CBT過去問・想定問題

※求められた解答がわかっているものには答えをつけています。【答】の右側を選択すると(スマートフォンやタブレットはタップや長押し)答えが見えます。

【2018】
・Codruにおいて、最も栽培面積の広い白ブドウ品種は?
・モルドバの南西に位置するワイン生産地域(IGP)は?
・モルドバにおいて、「白い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・モルドバにおける白ブドウと黒ブドウの栽培面積比率として正しいものを選べ。
・第二次世界大戦以降におけるモルドバ最大のワイン輸出国は?
・モルドバにおいて、Rara Neagraが多く栽培されている生産地域(IGP)は?
・モルドバにおいて、首都キシナウが属する生産地域(IGP)は?
・モルドバの中央部に位置する生産地域(IGP)は?
・Codruにおける白ブドウの栽培面積比率として正しいものを選べ。
・モルドバのワイン史において、「最盛期」と言われているのは何世紀か?
・モルドバのワイン法における「指定された製造方法によるワインスピリッツ」に該当するものを選べ。
・Codruの主要白ブドウ品種と黒ブドウ品種の組み合わせとして正しいものを選べ。
・モルドバにおいて、Feteasca Albaが主要品種で、巨大な地下セラーで有名な村がある生産地域(IGP)を選べ。
・Babeasca Neagraのモルドバでの呼び名は?

【2019】
・モルドバの中央部に位置する生産地域(IGP)は?
・1980年代にモルドバワイン産業は大きく衰退、ブドウ畑が荒廃した歴史があるが、その理由として正しいものを選べ。
・Feteasca Albaの説明として正しいものを選べ。
・モルドバのかつての最大の輸出国を選べ。
・モルドバの主な気候は?
・モルドバにおいて、エレガントで酸味のしっかりした華やかなワインが造られる、ボルドー系品種とブレンドされることが多いブドウ品種を選べ。
・モルドバにおいて、「黒い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・モルドバにおいて、赤ワインが主体で、デザートワインが有名な生産地域(IGP)を選べ。
・モルドバとウクライナの国境を流れる川の名前は?
・Stefan-Vodaにおいて、最も栽培面積の広いブドウ品種は?

【2020】
・モルドバにおいて、「黒い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・モルドバにおいて、ピノ・ノワールを用いた上質な赤ワインや瓶内二次発酵によるスパークリングワインが生産されている生産地域(IGP)を選べ。
・モルドバにおいて赤ワインが60%生産されている生産地域(IGP)を選べ。
・モルドヴァの代表的な土壌は?
・モルドバワインのラベルに表示されているシンボルと言えば何?
・Feteasca Neagraの説明として正しいものを選べ。
・モルドバとルーマニアの国境を流れる川の名前は?
・モルドバ全域で認められる「指定された製造方法によるワインスピリッツ」に該当するものを選べ。
・モルドバの説明として正しいものを選べ。
・モルドバにおける最大のワイン産地は?
・Rara Neagraの説明として正しいものを選べ。

【2021】
・モルドバにおいて、「黒い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・モルドバにおいて、最も栽培面積の広いブドウ品種は?
→国際品種が73%なのですが、具体的なブドウ名はピノ・ノワールくらいしかみあたらないですね・・・
・モルドバにおいて、「白い乙女」と呼ばれるブドウ品種は?
・モルドヴァの代表的な土壌は?
・次の中からモルドバのワイン産地を選べ。
【答】 Codru
・モルドバ全域で認められる「指定された製造方法によるワインスピリッツ」に該当するものを選べ。

【2022】
・次の中からモルドバのワイン産地を選べ。
【答】 Codru :他の選択肢はモルドバ以外の国の産地
・モルドバ全域でIGPとして認められる「指定された製造方法によるワインスピリッツ」に該当するものを選べ。
・モルドバ最大のワイン生産地を選べ。
・Codruの説明として正しいものを選べ。
【答】 白ブドウが70%→最新の数字は変わってます。
・保管されているワインボトルの数が世界で最も多いMilestii Mici村があるのは?

 

お疲れ様でした。次回も頑張りましょう!

何かございましたらこちらまで
info★majime2.com 牧野 重希






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