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ドイツワインまとめ

 
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第72回

前々回に引き続き、ベルンハルト・フーバー醸造所VSフランスワインのお話です。

4:シャルドネ対決
A:シャルドネ・フーバー 2014
B:ピュリニー・モンラッシェ エチエンヌ・ソゼ 2014

このフーバーのシャルドネ、私がここ数年で知ったフランス以外のシャルドネの中でダントツのナンバーワンでした。その時もブラインドテイスティングだったのですが、私は「本当に素晴らしい。コシュ・デュリを彷彿させる還元的なシュル・リーのスタイル。ただ、ムルソーでもピュリニーでもシャサーニュでもない…。こんなに還元的でかつ旨味と品のあるシャルドネを誰がどこで造っているのだろう…。納得いかないけど、あえて近いといえばムルソーで、こんなワインを造っている人がいるのかもしれない」と答えたことを今でもはっきりと覚えています。まさか、ドイツのシャルドネにここまで悩まされるとは。フーバーは大好きでしたが、その時までシャルドネが造られていることすら知りませんでした。→私は個人的に世界最高の白ワイン生産者はムルソーのコシュ・デュリだと思っています。

数年前にここまで感動したシャルドネにはブルゴーニュの白のトップ生産者の一人、エチエンヌ・ソゼのピュリニー・モンラッシェを当ててみました。

どちらが好きかという第一印象では7割のソムリエがAに手をあげました。おっと、私はもっと圧倒的にAに手があがるものと思っていたのに(Aがフーバーだと決めつけている)

ここで、このシャルドネに限らず、フーバーのワインを飲んだことがありますか?という質問をしてみました。そして、一人だけ、ある二つ星レストランのシェフソムリエが「うちはフランスワインしか扱わないので、飲んだことがありません」と答えました。では、今日これまでテイスティングしてみてどう思われましたかと聞いてみると彼は「正直、驚いています。ワインはフランスだと思っていますし、これからも変わらないと思いますが、今日目の前に並んだワインがドイツワインであることに衝撃を受けています」と答えました。私もフランスワイン側の人間、彼の気持ちはよくわかります。

また、このAのワインに関して、例の重鎮ソムリエがAをフーバーとし、「これまでのフーバーのシャルドネはもっと還元的なニュアンスが支配的でしたが、このワインからはそこをそれほど感じず、ちょっと戸惑いました」とコメントしました。確かに言われた通りで、私も以前に感じたあの”圧倒的な還元”のニュアンスはあまりなかったように思いました。

最終的に6割ほどのソムリエがAのワインをフーバーと解答。ドイツのシャルドネがブルゴーニュのトップドメーヌのピュリニーに並んだ瞬間でした。ただ、ブルゴーニュにはもっと上の生産者がいることも事実です。

5:ピノ・ノワール対決 2
A:ボンヌ・マール コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ 2013
B:”アルテ・レーベン”シュペートブルグンダー  フーバー 2013

言わずと知れたシャンボール・ミュジニーのトップ生産者ヴォギュエ。フーバー一家と仲が良いこともあり、ユリアン氏本人がドイツから持ってきたこのボンヌ・マールは、フーバー”アルテ・レーベン”シュペートブルグンダーと価格差ということでいえば数万円の差がつくはずです。→”アルテ・レーベン”2013は参考上代10,000円、ヴォギュエ ボンヌ・マール 2013は70,000円オーバー…。ちなみにアルテ・レーベンとはフランスでいうヴィエイユ・ヴィーニュです。

対決前、ユリアン氏が「本当にヴォギュエのボンヌ・マールと飲み比べをするのか」と恐れおののいておりました。

こちらも最初にどちらが好みか挙手をお願いしました。そして、片方のワインに一人を除く全員が手を上げました。

一方は明るくピノらしい赤から紫の香り・ミネラル感がふわっと宙を舞い私たちを優しく包み込みます。もう一方は、硬く閉じこもっており、香りもほとんど取れないほどでしたが、口当たりは非常になめらかで、独特の存在感がありました。

そして、この明るく開いている方に一人を除くほぼ全員が手を上げたんです。

そのワインはB:フーバー”アルテ・レーベン”シュペートブルグンダー  2013でした。

もう一度言いますが、私も含めてブラインドテイスティングでした。その上で、参加者全員がヴォギュエのボンヌ・マールを意識しながらも、Bのフーバーのワインを好みだとほぼ全員が選ぶ結果となりました。

確かに、ボンヌ・マールはガチガチでした。香りも全くといっていいほど出ておらず、ただただなめらかで強い。それでも、ワインの資質はというとAの方がより細やかな粒子を感じるかのごとく、私たちに訴えかける何かがあるように感じました。より高貴なんです。だから、いつか花開けばこのボンヌ・マールはフーバーのアルテ・レーベンの上をいくことでしょう。それがいつになるのかはわかりませんが。

それでも、大阪の第一線で活躍するソムリエたちが、どちらが好みですかという質問にボンヌ・マールを差し置いて、(フーバーの)Bと答えたわけです。

私も今どちらが飲みたいかといわれれば、間違いなくフーバーです。これだけ綺麗にエレガントに開いたピノ・ノワールはブルゴーニュでもそうあるものではありません。

フーバー恐るべし。

始まる前からイイ勝負になると思っていました。ただ、ここまで完勝するとは…実は私はこっそりこうなるだろうと思っておりました。フランスワインのソムリエとしてはちょっと複雑な気持ちでもありましたが。

一方でフーバーがドイツワインとしてこのようにわかりやすく評価されたことには意味があると思っております。

そして、何よりもこのセミナー、とっても楽しかったんです。ですから、この五つの対決が終わって時間を見ると16:30。あれ、13時から始めたんだよね?私は、この対決の余韻に浸る暇もなく、大慌てで職場に戻りました。

→その後、上記のリベンジ企画というわけではないのですが、このフーバーのグランクリュ・ボンバッハーとボギュエのミュジニー、もう一つドイツのシュペートブルグンダーをブラインドでテイスティングする機会がありました。今回はピノ・ノワール対決、ドイツが二つとフランスが一つということだけを聞かされて。(覚えてますか?グランクリュのミュジニーですよ。10万円以上します。ちなみに、このボンバッハーは1万数千円です)

私は三つ並んだうち真ん中のワインが、酸とミネラル感、そしてアルコールのボリューム感のバランスが最もフランスらしいと思い、自信を持って「2番がフランス!」と答えたのですが、撃沈しました。この三つの中で絶対にこれがフランスだと思った2番こそ、フーバーのシュペートブルグンダーでした。

言い訳をするなら、ミュジニーは本当に本当に難しいワインで、大人になると絶世の美女になる可能性を秘めておりますが、幼少期は地味で洗練された感はあるものの、その内にこもった性格からなかなか良さが伝わりません。私はミュジニーを”氷の微笑”と例えるのですが、圧倒的な品と気位の高さを感じるものの、本当にこちらに振り向いてくれません。それが、ボギュエのミュジニーとなればなおさらです。

そっか、ボギュエのミュジニーなんだと思った時には時すでに遅し。いや、まさかボギュエのミュジニーが出てくるとは思わず。確かに固く固く閉じこもっており、香りも味わいもそっけないことこの上なかったんです。そして、このミュジニーから強さを感じたので、強さイコール熱感で、もしかしたらバーデンかファルツのシュペートブルグンダーかなと思ったわけです(私はブルゴーニュのピノ・ノワールよりも”暑さ”を感じます)。これまでフランスワイン一辺倒で生きてきたのに、ボギュエのミュジニーに気づかなかったのかと大いにショックを受けました。そして、フランスのピノ・ノワールを圧倒するフーバーの凄さをまた改めて感じたわけです。

※表紙は12世紀からワインを醸造してきた修道院「クロスター・エーベルバッハ」

明日ではなく、今日しっかり頑張りましょう。

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ドイツワインまとめ

あと少しだけです。

F ドイツワインの歴史

それほど出題されませんが、ポイントとなりそうな言葉だけ拾ってみます。

・8~9世紀 カール大帝、ワイン造り発展
・1136年 シトー会派のエーバーバッハ修道院
・1720年 ヨハニスベルク修道院でリースリング大量植樹
・1775年よりヨハニスベルグ城で毎年貴腐ブドウの収穫←その前の1753年と1760年にエーバーバッハ修道院所有のシュタインベルグで貴腐葡萄が収穫されました。
・1830年 エクスレ←比重計による糖度測定法。ドイツの物理学者の名前から。

・1874年 フィロキセラ

G ドイツワイン概論
・白ブドウと黒ブドウ(33.5%)の生産量比率も重要です。想像以上に赤ワインが造られており年々増加しておりましたが、ここにきてリースリング人気から白ワインが再び増加傾向のようです。→80年代初頭は黒ブドウは10%程度。
・辛口ワインの方が多く生産されています。
・生産されるワインのほとんどが上級ワインに分類されることも確認しておきましょう。

・ワイン生産地域が北緯47度から52←この数字もなんとなく。

あとは過去問等に出てくるたびに確認する程度で十分です。また、今年の教本に記載のない過去問は捨ててもよいでしょう。

あと一息です。【過去問】を確認してドイツを終わらせてしまいましょう。



ソムリエ試験 過去問

【過去問】
ドイツワインの歴史に関する記述のうち正しいものを次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 12 世紀ドイツ南部ではワインは高級品として取引され日常的には地元のビールが飲まれていた
2. 1720 年ラインガウのヨハニスベルク修道院でリースリングの樹が大量に引き抜かれた
3. 1860 年代ラインガウとモーゼルではブドウ畑の格付けが行われた
4. 1960 年代〜 1970 年代にかけて甘口ワインから辛口ワインへ生産がシフトしていった

【解説】
ここに出てきた事柄くらいは覚えておきましょう。

【過去問】
ヨハニスベルク城において、ブドウの遅摘み法が発見された年を 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 1775 年
2. 1783 年
3. 1870 年
4. 1876 年

【過去問】

次の1~4の文章の中から正しいものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. ライン川の源流であるボーデン湖は、フランス、ドイツ、スイスの国境にある。
2. ぶどうの遅摘み法の発見は、1775 年ラインガウ地域にあるクロスター・エーベルバッハ修道院である。
3. 2000年ヴィンテージから導入されたSELECTION は、単一畑のぶどうから造られる上級辛口ワインである。

4. Ahr 地域はドイツ最大の赤ワインの産地で、Wurttemberg地域より多い。

【解説】

SELECTIONの記載がなくなりました。だから、知らなくていいはずです。ちなみに1.ボーデン湖はスイスとドイツの国境です。

【過去問】

次の1-4 の文章の中から正しいものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. 2003年では、ドイツの赤ワイン用ぶどう品種の栽培比率は66%である。
2. ドイツと国境を接している国は全部で8カ国である。
3.「SELECTION」 のぶどう収穫量は、60hL / ha 以下で、収穫は全て手摘みである。

4. 品質等級 Auslese の最低アルコール度(% vol)は、5.5%なければならない。

【解説】

2. 9カ国もあるようですが偶然覚えていればくらいの感じでよいです。

【過去問】

次の中からドイツワインを辛口タイプと甘口タイプに分類した場合、辛口タイプが全体に占める割合に該当するものを1つ選んでください。

1. 約36%
2. 約45%
3. 約53%

4. 約64%

【過去問】

次のドイツワイン産地の区画に関する記述の中から誤っているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. ドイツワイン産地の区画は13の限定生産地域ベシュティムテ・アンバウゲビーテ(Bestimmtes Anbaugebiet)に分類されている。
2. ベシュティムテ・アンバウゲビーテ(Bestimmtes Anbaugebiet)はベライヒ(Bereich)と呼ばれる地区に分割されている。
3. ベライヒ(Bereich)はグロースラーゲ(Grosslage)と呼ばれる統合畑に分けられ、さらにアインツェルラーゲ(Einzellage)と呼ばれる単一畑に分かれている。

4. 13 の限定生産地域のうち、Mosel のみが、アインツェルラーゲ(Einzellage)を呼称することができる。

【解説】

一瞬、混乱しそうな選択肢が並んでいますが、しっかり理解していれば悩むことはありません。

【過去問】

次の1-3の中から2002年に生産されたドイツワインの赤ワイン用ぶどう品種の栽培割合として正しいものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. 31.5%
2. 45.2%

3. 54.8%

【解説】

近年の数字に直して理解してください。

【過去問】

次のドイツワインの歴史に関する記述の中から19世紀の出来事に該当するものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. ヨハニスベルグ城において、ぶどうの遅摘み法の発見
2. 物理学者 Ferdinand Oechsle 氏が果汁の糖度を調べる比重計を発明
3. ドイツ高級ワイン生産者連盟(VDP)の設立

4. シトー派の修道院クロスター・エーベルバッハの設立

【解説】

覚えなくてもいいと思いますが、3.は1910年設立です。

【過去問】

次の中からドイツで、ぶどうの遅摘み法の発見やアウスレーゼの開発が行われた場所を1つ選んでください。

1. ヨハニスブルグ城
2. フォルラーツ城
3. シトー派修道院

4. クロスター・エーベルバッハ

【過去問】

ドイツワインの生産地域の記述について、正しいものを1つ選んでください。

1. 13の特定栽培地域がある
2. 北緯37~42度の範囲内にある
3. 特定栽培地域は西部(旧西ドイツ)のみである

4. 白ワインの生産が80%を超える

お疲れ様でした。ドイツはポイントだけ押さえて、あとはどこまで覚えるかを自分で決めること。100点取る必要はないんですから。でも、しばらくしてからまた戻ってきてちゃんと復習してくださいね。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩






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