第57回 イタリア対策をはじめるにあたって

   

新元号が発表されましたね。まだピンときませんが、良い時代になればいいなと心から願っております。

さて、四月になり新年度が始まりました。何かと忙しないこの時期ですが、ソムリエ試験対策は順調ですか?

もう試験勉強が楽しくて楽しくて仕方がないって方には何も言いません。ここから先を読む必要も全くありません。どんどん進んでください。間違いなく合格しますから。

とはいえ、あんまり順調じゃない人、多いですよね。それでも、時期的にはそろそろ本腰を入れて取り組み始めなければなりません。わかっちゃいるけど、疲れて家に帰って勉強なんてという気持ちもよ~くわかります。私もそうでしたから。

少しだけ私の話を…。

ソムリエ試験受験当時、私の仕事が終わるのはおおよそ22時過ぎ(宴会場勤務だったので毎週末は婚礼業務のため午前様)、そのころはまだまだ遊びたい時代で、仕事の後は毎日のように飲み歩いていました。残念ながら飲んでいたお酒は大好きな日本酒でしたが。

そんな私が試験対策を始めると決めた日から飲みに行くことを控え、勉強することを決意しました。
飲みに行く習慣は比較的難なく断ち切ることができました。しかし、元々勉強好きではなく、机に座る習慣がほとんどなかったこともあり、本格的に勉強を始めるにはそれはそれは長い時間がかかりました。

私のダメダメパターン一覧

・自宅に戻り、ちょっとだけ休憩をと思ってテレビの前に座ってしまうともうその場から動けなくなり一日が終わってしまう。
・机に座るまではたどり着いても、なぜか掃除や整理を始めるなど余計なことばかりしてしまう。
・なんとか教本や参考書を開いても眠くてどうにもならないか、すぐに他のことが気になってダラダラしてしまう。
・今日は疲れてるんだし、”明日から頑張ろう”と自分を誤魔化してしまう。←ここです。私も苦労しました。

はぁ…。お恥ずかしい…

試験対策を始める決意をしたもののなかなか行動に移すことができず、貴重な時間がどんどん過ぎていきました。悪い習慣をなかなか断ち切ることができず、気持ちばかりあせっていたのですが、ある日、私の趣味?と勉強を兼ねた良い方法を思いついたのです。

とにかく机に座っても眠いのです。見たくもないテレビをつけてしまうこともあります。この二つを何とか攻略するために思いついたのが近所のスーパー銭湯に通ってそこで勉強することでした。→私はサウナとお風呂が大好きなんです。今でも休みの日にお風呂で本を読んだりしています。

以降、私は常にお風呂セットを携帯し、仕事帰りにスーパー銭湯に立ち寄って閉店時刻の午前一時まで過ごしました。当時自転車通勤でしたが、帰り道からそれほど遠くないところにスーパー銭湯があったんです。その日に勉強すべき箇所のコピー数枚を手にサウナや湯につかりながらひたすらブツブツ念仏のように唱えていました。

お風呂の中にはビールもありませんから、手にしたコピーを読むことを邪魔するものはありません。眠くなれば露天風呂で涼んだり、泡のお風呂を楽しんだりしました。
入浴料を支払っていますから無駄にできないという意識も働きます。結果、お風呂では勉強するという習慣が身につき、試験対策を順調に進めることができました。

一次試験直前まで、平均週に4回は通っていました。私の筆記試験対策はほぼお風呂の中です。おかげで私は一次試験でほぼ満点に近い得点をあげることができました。

※施設によっては紙や書籍その他の持込みを禁止しているところもあるようですから、おおっぴらにはお勧めできないのが残念です。

以前にもお伝えしましたが、スタートが全てです。他のことをする前にソムリエ試験対策を始めてしまうことです。

私の場合、スーパー銭湯の浴室に入ったら試験勉強を始めるというスタイルがハマったんです。←まぁ、お風呂ですからボーっとする以外に他にすることはあまり思いつきませんが。

疲れているし、眠いのはわかります。でも、そこを何とか超えて、グッと我慢して試験対策を始めましょう。休憩してからではダメです。

毎日少しだけでもいいです。休憩する前に、自分の時間の前に試験対策を始めてください。この試験対策をすぐに始めた回数(日数)だけ合格に近づきます。また、続けることで体が慣れてきます。

皆さんはさまざまなスタイルで生活されていることでしょう。そして、皆誰もが忙しいんです。その時間のない生活の中で、試験対策を行う為の習慣、リズムを確立されることは、合格に近づくだけでなく、人生において何かを得ることになると私は考えております。

今日は2017年までの過去問を振り返って、イタリア対策を考えたいと思います。

さぁ、始めます!

※表紙の写真はピエモンテのある集落

苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ。by ウィリアム・ジェームズ(アメリカの心理学者)

にほんブログ村 酒ブログ ソムリエへ

スポンサードリンク


第57回 イタリア対策をはじめるにあたって

ソムリエ試験的にイタリアは、長年毎年10問前後が必ず出題されてきました。CBT試験になったからと言ってこの重要度が変わるとは思えません。

CBT試験対策は一次試験直前に考えるとして、まずは基本ということで2017年度までの約十数年間にイタリアに関してどのような問題が出題されているかを見てみます。そしてそれらを分類して、その期間のイタリア全問題に対してどれくらいの割合を占めているかを調べました。

1. イタリアワインの歴史に関する問題  7%
これまでそれほど頻繁には出題されなかったのですが。
→年々出題が増えているように感じます。

2. イタリアのワイン用語  3%
あまり問われません。

3. イタリアワイン概論・全般・その他  12%
これは基本ですからね。

4. イタリア全20州とDOCG・DOCについて  60% 
イタリアの出題の半分以上はココに属します。10問出題されれば6問以上はこの手の問題ということです。

5. イタリアワインと料理の相性  18%
長年、平均2問ほど出題されてきました。ただ、2017年の教本から【ワインと料理】の項目がなくなりましたが、2017年度はソムリエ呼称で1問、エキスパート呼称で2問出題がありました。

といったところです。特にしっかりと対策を行うべきところは4. イタリア全20州とDOCG・DOCについてですね。何をどこまで覚えて、何を切り捨てるかを見極めなくてはいけません。

それでは、1.から順に見ていこうと思います。

1. イタリアワインの歴史に関する問題

それほどつっこんだ出題は見られません。それでも、教本の歴史の箇所は一次試験直前にでもそれなりに読んでおきましょう。この講座でもイタリアの最後にまとめます。

2. イタリアのワイン用語

こちらもたいしたことはございません。過去に出題されたものを列挙してみます。

・”陰干し関係の言葉は整理して理解しなければなりません。→フランスでも一部でてきましたよね。

その他
Metodo Classico、Cantina、Viticoltore、Casa Vinicola、Consorzio、ChiarettoCerasuoloRosato
くらいですかね。
→2017年度はRipassoが出題されました。ちょっと難しい問題でしたけどね。

こちらも最後のまとめます。

3. イタリアワイン概論・全般・その他

これらはイタリア全体が頭に入ったときに振り返ります。

4. イタリア全20州とDOCG・DOCについて

ここですね。イタリア対策の大部分は全20州とDOCG・DOCについてです。残念ながらDOCGはできれば生産タイプ(赤・白、発泡など)まで覚えたほうがよさそうです。

また、近年気になることとしては、2010年から7年連続で地図を見て答える問題が見られました。特に、2012年度はBrunello di Montalcino、2014年度はBarbarescoなどのDOCGを地図上で選ぶ問題が出題され、2015年、2016年は主要DOCG・DOCが属する州を地図上から選ぶ問題でした。

この傾向は今後もある程度続くと見てよいと思います。なによりも、イタリア全20州は地図を見て確実に答えられるようにしなければなりません。

さらに、DOCGの明確な地図上での位置関係をどこまで覚えるのかということですが、こちらはまだそれほど突っ込んだ出題は見られないと思いますので、ピエモンテとトスカーナの有名どころを押さえておけばよいのではと思っています。

◆DOCGについて
こんなに増えてしまったDOCGです。大変だと思いますが、少なくともDOCG名を見てどの州に属するかまでは確認しましょう。
また、DOCGによっては主要品種が要暗記であったり、地図上で位置を確認する必要がある場合があります。ここは頑張りどころです。
※イタリアのDOCGはフランスのAOCと違い、赤・白ともに認められているというものがほとんどありません。赤か白またはロゼのどれかと思って間違いありません。(例外はほんの一部です)

◆DOCについて
続いてDOCです。過去問でどのようなDOCが出題されているかを調べてみました。そしてわかったことは、これまでたいして出題されていないということです。

2017年度、2016年度はDOCに関しては一般的な出題のみで、難問奇問はありませんでした。

2015年度のソムリエ呼称で”Zagarolo”というDOCが選択肢に並びましたが、知らなくても正解にたどり着きます。ただ、アドバイザー・エキスパート呼称で”Pantelleria”に関する問が出題されました。

2014年はDOC Ciro Rossoの、2013年の試験ではDOC Ciro Biancoの主要品種が問われました。
Ciro はまずまず有名で覚えておきたいDOCですが、主要品種とは恐れ入りました。ブドウ品種が有名なので、問われたのかもしれません。

2012年度の試験には、
Lacrima di Morro d’Alba
Langhe
Piave
Sant’Antimo
上記四つの中から、ピエモンテのDOCを選ぶ問題がありました。Langheは超有名ですので、これは覚えなくてはなりません。付け加えるなら、PiaveはヴェネトのDOCGで出てきますので、違うことがわかります。あとの二つは知らなくていいのです。

ということで、
出題された覚えたほうがよさそうなDOC

まず、一部がDOCGに昇格しているものは覚えやすいというか、覚えなくてはなりません。→Oltrepo PaveseやValpolicellaなど。

Langhe
バローロやバルバレスコと同じ地域に属しているため、有名生産者が手がけることも多く、よって有名です。→バルバレスコの巨匠GajaもDOC Langheを造っています。

・Bolgheri
2012年の試験において、このDOCの位置を地図上から選ばせる出題がありました。厳しい問題です。ただ、このボルゲリはスーパートスカーナの草分け的存在である”サッシカイア”が造られるところでもあり、世界的に有名です。→現在は単独のDOC”ボルゲリ・サッシカイア”が認められています。

Cinque TerreRossese di Dolceacqua
こちらはDOCGのないリグーリア州の代表的なワインとして出題されています。これは要確認でしょう。

・ヴェネト州のConegliano-Valdobbiadeneが出題されていますが、フルーティーなスプマンテで有名でした。そして現在はDOCGに昇格しています。

・Oltrepo Pavese
・Orvieto
・Est! Est!! Est!!! di Montefiascone
・Frascati
・Montepulciano d’Abruzzo
・Trebbiano d’Abruzzo
上記が出題されていますが、生産量も多く、市場でもよく見かけます。

・Pomino
歴史でも出てきます。

・Vernaccia di Oristano
「産膜酵母」と「聖女ジュスティーナの涙」のキーワードで覚えるべきDOCです。

・Ciro
近年、二年連続で主要品種を問われました…。

・Collio
2006年に選択肢として出題されています。どの州で生産されるかくらいは知っておいた方がいいかもしれません。

続いて、料理との相性問題で出題されたDOCです。
・Moscato di Pantelleria
甘口です。試験的にはよく見かけると思います。

・Valpolicella
これは日本の市場でも良く出回っています。

・Colli Euganei
うーん、ちょっとハイレベル。

・Lacryma Christi del Vesuvio
名前も覚えやすくかなり有名なワインです。

下記三つは同じ地方の料理と共に出題されています。
・Ciro Bianco
・Capri Bianco
・Ischia Bianco

下記は四つとも古くからあるDOCで、選択肢に出てきましたが、たとえ知らなくとも正解を導けるはずです。
・Cerveteri
・Bianco di Custoza
・Martina Franca
・Nasco di Cagliari

このくらいでいいと思います。100点取る必要はないのですから。

教本や参考書にはたくさんのDOCが記載されていますが、上記に加え、これからこの講座で紹介するDOCと、あとは皆さんがどこかで出会ったDOC以外は覚えなくて結構です。

5. イタリアワインと料理の相性

今のところ毎年出題されてますからね。こちらは、復習もかねて一次試験前に”ワインと料理の相性”としてフランスと合わせて確認したいと思います。

過去十数年の問題を分析してみましたが、なんとなくポイントがつかめてきたでしょうか。こうしてみると高い山もなんとか乗り越えられそうですね。次回からイタリア全20州についてDOCG・DOCまとめながら進めてまいります。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
スポンサードリンク

 - ◆イタリア