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三次試験対策! 2016年の論述試験を振り返る。

2020/09/03
 
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第115回

前回の与太話の続きです。

私は大学がダメなら自衛隊に行ってでも家を出たいと考えていまして、広島の呉に配属されることまで決まっていました。とにかく家を出て、今の環境を思いっきり変えることがこの時の最大の目標でしたから。もし、自衛隊に行っていればこの運命的なお酒との出会いはなかったかもしれません。そしてめぐりめぐって今、お酒の仕事をしております。

大学に入ってお酒を飲むようになってから私に対する人々の対応が見違えるように変わりました。周りの人達が楽しい人なら、自分も楽しくなります。楽しくなると頑張ることができますから周りに良い評価をされる可能性も高くなります。その積み重ねがほんの少しずつですが自信につながりました。

変わらなければと演じてみたことが、お酒の力を借りたとはいえ、まずまずうまくいったわけです。この当時”運”なんてよくわからなかったのですが、なんか調子イイなぁと思うことが続きました。そして、今思えば、あの当時、良い流れに乗り、正しい選択を続けられたのだと、(運良く)運を味方につけることができたのだろうと時折振り返ることがあります。

時は流れまして。

完全に運がイイなと確信したのはフランスに行くことになった頃からです。私は30歳を過ぎていましたが、本当に運良く渡仏のチャンスをつかみました。さらにそれから、サービスマンとしてフランスの労働許可書を取ってもらいました。現在、フランスにおいて日本人料理人は引く手あまたですが、当時はまだそこまでではなく、サービスの方はフランス語の問題もあり雇ってもらうことすら難しい状況でした。

このような時代でしたから、私よりも圧倒的にフランス語が堪能な人が、志の高い人が、ソムリエコンクール出場のために弛まぬ努力をしている人が、明るい人が労働許可書・滞在許可書を取得できずにどんどん帰国していきました。
→最近でこそ日本人がフランスの飲食業界で評価されていますから、サービス・ソムリエとしての受け入れ先も増えました。私が渡仏した約20年前はまだ日本人を受け入れるというシステムがそれほどなかった時代で本当に苦労しましたが、その中で運良くサービスとして労働許可書を取ってもらうところまでなんとかたどり着くことができました。

私は本当に運が良かったと思っています。でも、実はこの当時、私は誰かが必ず労働許可書を取ってくれるはず、なんとかなると信じておりました。
→フランスの労働許可書は雇い主(店・会社)が結構な額のお金を使って面倒な書類を作成し申請して許可を得る必要がありました。そして、申請したからといって必ず取得できるわけではありません。さらにフランスは労働者の権利が圧倒的に強く、一度雇えばほぼ解雇できないといったことからも簡単に雇ってもらえないという事情もあります。ただ、この滞在許可書取得に関して、今は飲食業界においてももう少し違ったアプローチもあります。
ですから、帰国のことは一切考えませんでした。辛いことも心が折れそうになったことも一度や二度ではありませんでしたが、それでも私は常にこう信じていました。
「私なら大丈夫。絶対にフランスで生きていくことができる。その方法を見つけられるはず。なんといっても私は運が良いのだから」

私がここまで「運」にこだわるのは本当に運が悪かった時代と良い時代の二つを明確に経験しているからです。「運」について執筆しようかと思っているくらいですから。←嘘です。

皆さんも、運を味方につけましょう。成功している人、幸せな人は総じて”運の良い”人です。そのためにも小さな良いことを集めて、”運が良い!”と実感する努力をしましょう。そうすることで、間違いなく人生が良い方向に進みます。そして、それはソムリエ試験合格以上のものを人生にもたらせてくれるはずです。

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三次試験対策! 2016年の論述試験を振り返る。

 

昨年度は「ケソ・マンチェゴについて書け」というおおよそ誰も想定していなかったであろう出題が見られた論述試験。この試験は2016年度からソムリエ呼称において追加されました。今年はどのような出題なのか誰にもわかりませんが、それでも”敵を知り”という格言の通り、過去の出題を通して今年の論述試験について考えてみたいと思います。→三次試験扱いですが、試験は二次のテイスティングと同じ日です。

ということで、2016年度の論述試験の報告からお伝えいたします。

※オレンジ文字の記載は私が気づいたことを書き加えています。

ソムリエ協会のホームページには「三次試験対象の審査項目、実技試験に加えて合否判定」とあったため、サービス実技や料理に関する問題とヤマをはって臨みました。

テイスティング終了後、トイレ休憩などもなくすぐに試験説明が始まります。問題用紙と解答用紙は同一。解答はマス分けされておりすべて200字以内の字数制限。

問題は全部で三問。

(1)「赤ワインを冷やして飲みたい」とおっしゃるお客様に薦めるワインとお料理を提案してください。
→「ガメイやピノ・ノワールまたはマスカットベーリAなどはいかがでしょう。ラタトゥユやミートソース、後者は生姜焼きや焼き肉にも合います」と解答。
→軽いワインであること、渋みが少ない分、冷やしても美味しく飲めること等付け加えるとなお良いと思います。

(2)初めてワインを飲むお客様へ2番(実際の二次のテイスティングアイテム)のワインについて説明してください。
→シラーズだと思いましたが確信がなかったため品種名は明記せずに解答。「始めは香りが強いですが、徐々に親しみやすくなります。お料理とも合わせやすいですのでいろいろと試されると楽しさが増えるかもしれません」と無難を通り越した内容。
→シラーズと思ったなら、シラーズの特徴を書くべきです。この曖昧さ、私が採点するならこの項目は2/10点くらいでしょうか。全く評価できません。



こちらは本来であれば三次試験に該当するところを運営の都合上、二次試験終了後合わせて実施するとのことでした。論述試験の結果が三次の実技に加算され合否を判定するそうです。

論述1
赤ワインを冷やして飲みたいとおっしゃるお客様に薦めるワインと料理を200文字で答える。
→私はイタリア料理店に勤務していますので、微発泡のランブルスコと同じ土地のパルマ産生ハムを使ったサルティンボッカと答えました。ソムリエ試験的ではなかったかもしれませんが私の経験でとっさに出てきた答えです。
→先ほどの方と同じく、ランブルスコを冷やしても美味しく飲める理由があると満点だと思います。

論述2
二番のワイン(テイスティングで出題されたオーストラリア/シラーズ)をこのワインを初めて飲まれる方に説明しなさい。
→幸い産地、品種が当たっていたので大きく外していないかとは思います。ただ200文字が結構長く200文字以内ではなく200文字と言っているので濃厚な料理に合うとかチーズとも楽しめる等書きまくって何とか文字数を稼ぎました。

論述3
ひやおろしとは何か?
→心のなかでガッツポーズしました。日本酒大好きで秋を感じるとひやおろしの季節だなーと思ってるくらいでしたので私の中ではボーナス問題でした。

この問題に関しては字数の指定はありませんでした。

制限時間は20分とかなり短く残り一分を切ってやっと終えることが出来ました。

お題は3つでした。

「赤ワインを冷やして飲みたいというお客様におすすめの料理と赤ワイン」

「テイスティングした赤ワイン2を初めて飲むお客様にワインをおすすめしてください」

「ひやおろしについて述べなさい」

全て指定文字数(200文字)分のマス目のある解答用紙に記入する形です。

とりあえず、時間が短かかったです。「ひやおろし~」については、途中から走り書き。でも途中で無念の終了コール。1/3ほど空白での提出でした。

(3)「ひやおろし」について説明してください。
→一般的に初夏に出荷される日本酒の新酒を蔵などにひと夏貯蔵したもの。9~11月に販売され、酒造所や蔵元は「杉玉」と呼ばれるまりものようなものを軒下に吊るし、ひやおろし出荷の合図を送る。ひと夏を越えた新酒は味がまろやかになる。などと解答。

ひやおろしについて書けという問題だけ出来るだけ詳しく書き込めましたが、他の2問は時間も無く、薄~い内容で撃沈。

口頭試問の過去問題でバッチリ対策したつもりでしたが、提案型の論述問題3問20分は、例年の試験勉強のスキルと全く別物な気がします。

テイスティングの試験が終了した後、5分ほどしてから論述試験がはじまります。その5分間で、テイスティングの解答用紙を回収し、その後、論述試験の説明(採点は3次試験の点数に加算されるなど)があります。

解答用紙をめくると3つのお題が記載。

『赤ワインを冷やして飲みたいお客様に最適なワインと料理を200文字以内で提案しなさい』

『ワインをはじめて飲む方に②番の赤ワインの味わいを200文字以内で説明しなさい』

『ひやおろしについて説明しなさい』

また日本酒!と思いましたが、松岡さんの講座 第103回 日本酒 でしっかり触れられていましたし、覚えていた為書けました!

テイスティングが終わり、解答用紙、ワインやお水を紙コップを回収したあと5分してから始まりました。

しっかり理解している方には凄く簡単だったと思います。私はどれも100文字程度しか書けず、ポイントを押さえた解答ができませんでした。

論述試験に関しては3問、全て200文字だったと思います。サービスをしているつもりで語り口調で記入しました。

赤ワインを冷やして飲みたいと言われました。おすすめのワインとそれに合わせる料理を勧めて下さい。
→ヌーヴォーとハムとパセリのゼリー寄せと解答しました。
→ヌーヴォーは季節ものですが…。

初めてワインを飲むお客様にテイスティングした2番の赤ワインを説明して下さい。
→品種を出すのが怖かったので、無難な味わいの説明と初めてでも楽しめるワインと解答しました。
→先ほども言いましたが、想定が間違っていてもいいので、テイスティングして感じた特徴をしっかり書かないとダメです。協会がこんな無難な解答を求めていると思いますか?

ひやおろしとは何か説明して下さい。
→これは記入できませんでした。

論述がどれほど三次試験に影響するのかわからないのでとても不安ですが、ひとまず終わったことにほっとしています。

一問目
赤ワインを冷やして飲みたいお客さんへ勧めるワインと料理の提案。
→AOCシノンのカベルネフランス、料理は川かますで解答を作成。

二問目
出題された赤ワイン2(シラーズ)をワイン初心者の方に説明する。
→シラーズの特徴で解答。

三問目
ひやおろしの説明
→数少ない知識より、ひと夏寝かし秋に蔵出し、秋上がり、秋落ちのキーワードで解答。




筆記試験
・赤ワインを冷やして飲みたいお客様にお勧めするワインと料理の提案。
→ボジョレー地区のガメイを書きました。料理はわからずブルゴーニュということで、ハムとパセリのゼリー寄せにしました。追加でマスカット・ベリーAをドライフルーツと一緒にとも書きました。

・ワイン初心者にテイスティングした②の赤ワインを説明してください。
→香りは、黒果実を煮詰めてコンポートにしたような甘やかさの中に、アニマル的なニュアンスやメントールも感じることができる。 味わいは、しっかりとした酸をそれに負けない位のタンニンが支えている。 ジビエ料理に合わせるなどと記入。→しっかりと書けていますが、初心者にという意味では、もう少し噛み砕いて特徴を説明すべきかもしれません。

・ひやおろしを説明してください。
→わかりませんでした。『日本酒。秋口に出荷される。』とだけ記入。

会場で気になったのは、論述試験の解答用紙を回収すると指示されているにも関わらず提出しない方がいた事です。別室で試験を受けていた知り合いも見かけたといいます。急に筆記試験を追加する(コロコロ変わる)ソムリエ協会に一石投じたかったのか、実技の加点を希望せず、サービス一本で実力勝負がしたいのかわかりませんが…。

問題を見た時についに来たかと思いました。

問1
「赤ワインを冷やして飲みたいというゲストがいます。お勧めする赤ワインと料理を理由と共に述べなさい」

問2
「テイスティングした2番の赤ワインを、ワインを初めて飲むゲストにお勧めしてください」

問3
「ひやおろしとは何かを簡潔に述べなさい」

だったと思います。

サービスの現場でお客様から問われるような出題でしたので、深く難しい用語は使わないように意識したのと、少し酔っぱらっていたこともありそこまで深く考えずに解答をうめました。

ひやおろしを見たときはさすがに張りつめていた緊張がほぐれるような、思わずにやっとするような、でも、また日本酒かよ(笑)と思いながら、簡潔にとあったので一番最初に簡単に記入しました。

正直、この人数の論述式の解答をちゃんと平等に採点できるのかは疑問です。ですから、全く解答できなかった人以外、それほど差がつかないのではないかと勝手に想像しました。

2016年の受験者の報告でした。論述試験対策として次は、2017年度の報告をお伝えします。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩






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