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日本酒・焼酎

 
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第110回

先日、ある企画にてスリーMと呼ばれる焼酎三種をテイスティングしました。

「森伊蔵」「村尾」「魔王」飲み比べ

日本料理との相性という意味では、もしかすると日本酒の上をいくのではと思われる焼酎。

例えば、私はお刺身と日本酒は、”相性”という意味では難しいと思っていますが、それは刺身の強さを支えるには、日本酒ではどうしても酸味と余韻が足りないと感じるからです。→特に鯛が難しい。正直、「鯛のお刺身、普通にワサビに醤油」にピッタリの(鯛もお酒も共に美味しくなる)日本酒を見つけられません。私の経験では、愛知県の「菊鷹 山廃純米生」が理想に近かったのですが、廃業されました…。先日も柏屋のスタッフと取引先の酒屋さんとで「刺身に合う日本酒」の勉強会をしましたが、やっぱり難しい…。これが合うよという日本酒をご存知でしたら教えてください。
一方で、焼酎は蒸留酒であるが故の余韻の長さ、ドライな口当たり、そしてアルコールの強さが特徴で、その三つの要素でもって食材の個性に追随するイメージです。

個人的には焼酎6:水4の水割り、またはお湯割りがお料理と共に楽しむには一番だと思っております。

さて、「森伊蔵」「村尾」「魔王」飲み比べです。

一言で表現すると
ミネラルと清涼感、バランスの「森伊蔵」
とっても香ばしい!最も芋らしい強さの「村尾」
甘くて華やか、上品な「魔王」
といった感じでしょうか。

ーーー

◆「森伊蔵」
〈香り〉
潮の風味や貝殻を思わせるミネラル、清涼感が特徴的。
〈味わい〉
焼酎としてはとても穏やかで滑らかな口当たり。その後、辛さを伴うドライな旨味が広がります。余韻はゆっくりと縦に伸びていくイメージ。
〈加水後〉
香りはミネラルのニュアンスが引き立ち、より爽やかに。味わいはより滑らかに。細く長く品よく伸びる余韻が本当に素晴らしい。
〈総評〉
清涼感があり、バランスに優れているので”飲みやすく”、万人が美味しいと感じるように思います。どの飲み方でもおいしくいただける万能タイプ。

◆「村尾」
〈香り〉
とても香ばしく、鉛筆の芯やキノコの香りなど、複雑な印象。個性的。
〈味わい〉
インパクトのある強くて鋭角な口当たり。中盤から後半にかけてドライな辛さ、強さが迫ってくるイメージ。一方で、余韻はそれほど伸びず、スーッと引いていきます。
〈加水後〉
香りは、香ばしさが溶け込み穏やかに。味わいも強さがそれなりに主張するものの、うまくまとまります。個人的にはこの村尾が加水に最も向いていると思います。
〈総評〉
最も芋らしく、強くてしっかりとした焼酎。この香ばしさ、複雑さに慣れている方は他の二つの焼酎を物足りないと感じることでしょう。この強さが、加水によって見事にまとまる様は爽快。水割り、お湯割向き。

◆「魔王」
〈香り〉
華やかな香り。桃やライチなどの甘い果実の香りが見え隠れ。
〈味わい〉
この三種の中でもっとも甘く、少しとろりとしたイメージ。加えて、最もエレガントで線が細く上品。
〈加水後〉
とても焼酎とは思えない心地良い甘い香りが軽やかに広がります。一方で、味わいはやや線が細いこともあり、加水することでちょっと単調なイメージに。
〈総評〉
この華やかさと甘さは清酒用の黄麹を使用するからでしょうか。とても上品な香りと味わい。ストレートかロック向き。

さて、今回のテーマは日本酒・焼酎です。特に日本酒は世界に誇れるお酒であり、非常に複雑な工程を経て唯一無二の香り・味わいがもたらされます。

ソムリエ協会的には”日本のソムリエなら日本酒や焼酎のことくらい知っておくべき”というスタンスで、しっかり勉強させるためにも、2016年度から教本に”日本酒”という項目が加わりました。また、ご存知の通り、2017年よりJ.S.A. SAKE DIPLOMAの認定試験も始まっておりされます。

まず間違いなく、それなりに出題されるであろうということです。一次試験対策の締めとして、この日本酒・焼酎対策を進めたいと思います。

始める前にちょっとだけ。

日本酒の甘口・辛口について。

今は日本料理店に勤めておりますので、よくお客様から「”辛口”の日本酒をください」と言われます。

辛口の日本酒…。

そもそも日本酒って総じて甘いですよね。特に大吟醸は香りが豊かでフルーティであることが多く、日本酒の中でもより”甘い”方だと思います。この大吟醸を辛口を所望された方にお出ししても“おいしい!”と言っていただくことが多く、日本酒の辛口ってなんだろうと思うわけです。→ワインの辛口も近いものがありますが…。ただ、ワインをよく嗜む方は「辛口のワインをください」とはあまり言いません。

本来「辛味」とは味わいを構成する苦味、酸味、甘味、塩味、旨味(五基本味)に含まれず、あえて言えば、刺激的な感覚に分類されます。わさび、唐辛子、山椒は万人が「辛い」と認識できるように。

ちょっと考えてみましょう。

砂糖を入れたコーヒーは甘いですが、砂糖を入れないコーヒーを辛いと表現しますか?アルコールの刺激を辛いと感じることがありますが、ではウィスキーを辛いと表現するでしょうか?(甘い・辛いという意味ではウィスキーは圧倒的に辛口)

日本酒に関して「甘い・辛い」と言われる要因はいくつか考えられます。

戦後の物資不足の時代に量を増やすために糖分を加えて作られた粗悪なお酒が出回ったこと(三倍醸造酒)。これらのお酒は旨味は薄く、口当たりが甘ったるく、ベタッとしたそうです。

また、ワインと違って、言葉で表現する習慣がなかったこと。ビールなどと合わせて、テレビCM等で「辛口・ドライ!」という言葉が使われ、美味しさのイメージとなってしまっていること。

※日本酒度という比重を使った甘辛度表示があるのですが、的確に辛口・甘口を表しているわけではありません。

このように、ほとんどのお客様にとっての日本酒の「辛口」はイメージでしかなく、正直、それほど意識しなくてもよいのではと最近考えるようになりました。

人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ。by 岡本太郎

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日本酒・焼酎

A 日本酒とは

① 米、米麹、水を原料として発酵させ、漉したもの。
② 米、米麹、水、清酒粕、その他政令で定める物品を原料として発酵させ、漉したもの。
③ 清酒に清酒粕を加えて漉したもの。

さらに、
・アルコール度数が22度未満でなければならない。
・国税庁的に「漉す」とは「酒類の液体部分と醪部分を分離する全ての行為」を指します。
・酒税法に”日本酒”という定義はなく、”清酒”に統一されています。
→どうも”漉す”ことが大切なようです。なので、濾さないどぶろくは清酒ではありません。

B 日本酒の特性

お酒としてほとんど世界に例を見ない幅広い飲用温度(6℃〜60℃)で楽しむことができます。

日本酒は温度を上げることで、香りが豊かに広がり、味わいが膨らみ、口あたりがまろやかになります。この広がり膨らみは40℃前後の”ぬる燗”の状態で最も心地よく顕著に感じ、旨味や甘味も特徴的に感じると言われています。また、吟醸酒や火入れをしない生酒などを冷やして飲むスタイルも定着しています。→冷蔵庫のなかった時代には「冷や」と「燗」の区別しかなく、常温のお酒を「冷や(冷や酒)」と呼びました。ですから、今でも年配の方の言う「冷や酒」は常温のものを指すことがあります。

米の収穫後の秋から冬にかけて仕込み、初冬から早春に新酒が生まれます。また、火入れをして貯蔵しておいた新酒を夏の間寝かせておいて、外気が蔵の中の温度と同じくらいになったに日に出荷するひやおろしなどがあります。→出荷前に火入れをせず「冷や」のまま「卸す」んです。「秋上がり」「秋晴れ」や「秋落ち」。

日本酒特有の豊かなうまみはアミノ酸によるものです。
→有機酸はリンゴ酸・乳酸・コハク酸など、その他、ビタミン、ミネラルなどを含みます。

C 日本酒の製造工程

日本酒の発酵は、麹の酵素によってデンプンがブドウ糖に変化する糖化と、ブドウ糖が酵母の働きによってアルコールに変化する発酵とが、同一容器内で同時に行われます。これを並行複発酵といいます。

こちらのホームページの画像を拝借しました。

sakekoteiwo

 

酒母(酛)について
良い酒母の条件として、目的とする酵母が大量に培養され、悪影響を及ぼす他の微生物(雑菌)が少ないことが求められ、この環境維持のために乳酸が重要な役割を果たします。乳酸によって雑菌の繁殖を抑えるわけです。

そして、この乳酸の生成法によって大きく二つの酒母にわけられます。

・生酛系酒母
自然の乳酸菌を取り込み増殖させて、乳酸を生成。江戸時代の生酛は”山卸し”という本当に手間と時間のかかる方法で乳酸菌を取り込んでおりました。明治時代になって、山卸しという工程を経ずに自然界の乳酸を取り込めるようになりました。山卸し廃止酛を略して山廃です。この生酛系酒母は、後に述べる速醸系酒母に比べ、技術や大いなる手間暇を要しますが、剛健な酒母となり、うまみや酸の豊かな酒質になります。現在の日本酒のラベルに記載されている”生酛”や”山廃”はこの酒母から作られたということです。→山卸し(生酛)は米や米麹をすり潰し(ドロドロにして)乳酸菌を取り込みやすい環境を作るのですが、山廃は米をすり潰す工程を経ず、蒸し米を投入する前に先に水の中で麹の酵素を溶かしておく(水麹を作る)ことで、つまり材料の投入順序を変えることで生酛と同じように乳酸菌を取り込めることが明治期後半に発見されました。

・速醸系酒母
醸造用乳酸を添加して行う酒母培養法。安全性が高く、手間がかからないため現在多くの酒母がこちらになります。生酛系酒母が一ヶ月かかるところを、速醸系酒母では二週間で完成です。

段仕込み段掛け法
蒸米酒母用と麹用にわけられ、その酒母(酛とも言います)を作る過程で麹・酵母・水を加えます。この酒母をさらに大きなタンクに移したところから発酵が始まります。この酒母に麹・蒸し米・水を三回にわけて加え発酵を管理することを段仕込みと呼びます。このように3回にわけて仕込む理由は、酵母の減少を抑え、の酸度を保ち、雑菌の繁殖から守る為です。→この段かけ法は四日間に渡って行われるのですが、初日を”初添”、二日目を”踊り”(何もせず酵母の増殖を見届ける)、三日目、四日目をそれぞれ”仲添””留添”と呼びます。また、醪とは、段仕込みを行い発酵が始まった状態(ドロドロの液体状)以降を指します。この醪を絞ると日本酒の出来上がり。

D 酒造好適米について

・原料の米はうるち米(一般米、飯米)→アジア各地で作られているお米のお酒は”もち米”がほとんど。

・通常の飯米に比べ粒・心白共に大きく、タンパク質の含有量が少ないものが適している。→心白とは米中央部の不透明な部分で、隙間が多いため光が乱反射し白濁して見えます。この隙間に麹菌の菌糸が入り込み、酵素力の強い麹ができるというわけです。この菌糸が米内部に入り込むことを破精込みと言います。

・この酒米・酒造好適米は農産物規格規定では醸造用玄米と呼ばれ、123種が指定されています。

・主な酒造好適米
山田錦(晩稲、生産量最多、兵庫県で交配、奥行き・芳醇
→1923年、山田穂と短稈渡船を交配。比較的新しい品種。
五百万石
早稲、耐冷性、生産量2位、新潟県農業試験場、淡麗)
美山錦(耐冷性、長野県、淡麗・すっきり)
雄町(晩稲、江戸時代から栽培される唯一混血のない品種、ふくよか)

E 日本酒造りの水(醸造用水)

日本酒造りに水は欠かせません。直接日本酒となる「仕込み水」、できあがった酒を調整する「割水」その他、洗米・浸漬などに使用します。

醸造用水は中性か弱アルカリ性が好ましく、醸造に悪影響のある鉄・マンガンの含有量が少ないものが使用されます。→硬度が高いほど、酸味が強く骨格のしっかりした辛口のお酒になります。

F 酵母

酵母とは出芽・分裂によって繁殖する単細胞の菌類の総称で自然界に広く分布しています。酵母は糖をアルコールに変える働きと、アルコールと共に作り出す副産物に香りの成分が含まれており、日本酒の香りを作るとも言えます。日本酒造りに向いた優良酵母を日本醸造協会が「きょうかい酵母」として頒布しています。現在約30種。→きょうかい6号(秋田・新政)、7号(長野・真澄)などが有名です。

G 特定名称の日本酒

日本酒は低温で時間をかけて発酵させるほど、きめ細やかな酒質となります。

H 日本酒の地理的表示

2005年 石川県”白山”が初のGI
2015年 ”日本酒”がGI指定(日本産の原料を使い、日本で醸造された清酒)
2016年 ”山形”がGI指定(清酒部門初の都道府県単位での指定)
2018年 兵庫県”灘五郷”がGI指定
2020年 兵庫県”はりま”がGI指定←今年の教本にはありませんが。ニュースになりました。

I 焼酎

焼酎とは
所定の原料をアルコール発酵し、蒸留した酒類のうち
A:連続式蒸留機で蒸留、アルコール度36度未満
B:単式蒸留焼酎で蒸留、アルコール度45度以下
のいずれかで、ウィスキー、ラム、ウォッカ、ジンに該当しないもの。

焼酎の特性
世界の食中酒の多くが醸造酒であるのに対して、焼酎は蒸留酒にもかかわらず食事と共に楽しまれています。また、日本酒同様に幅広い温度で飲まれています。一方で、焼酎は日本酒と違い、産地の特産物から造られています。鹿児島は芋、長崎・壱岐や大分では麦、熊本・球磨では米と主原料が異なります。

※焼酎ってどうやって作るか知ってますか?一次醪は基本「米」から作り、日本酒とほぼ同じです。芋や麦、黒糖などは二次醪の原料のことです。以降の発酵も日本酒と同じ並行複発酵、その後、二次醪を蒸留します。

焼酎の分類
・連続式蒸留焼酎=焼酎甲類=ホワイトリカー①:無味無臭、クリアな味わい
・単式蒸留焼酎=焼酎乙類=ホワイトリカー②:原料の違いから生まれる個性ある香りと味わい
・本格焼酎:単式蒸留機で蒸留したアルコール度数45%以下の焼酎うち、指定の原料と麹・水のみを原料として発酵させ、蒸留したもの→指定の原料とは穀類・芋類・清酒粕・黒糖などの4品目と、政令で定める物品(にんじん、ごまなど49品目)。

焼酎の歴史を簡単に
15世紀 沖縄で単式蒸留焼酎
16世紀 沖縄から鹿児島に伝来
江戸時代 長崎へと北上

本格焼酎の地理的表示
1995年 「壱岐」「球磨」「琉球」が蒸留酒区分でGI指定
2005年 「薩摩」がGI指定

「壱岐焼酎」:長崎県、麦焼酎
「球磨焼酎」:熊本県、米焼酎
「琉球泡盛」:沖縄県、タイ米、黒麹、全麹仕込み、古酒(クース)=三年
「薩摩焼酎」:鹿児島県、芋焼酎
→奄美黒糖焼酎は(GI指定されておりませんが)米麹を使用することで、奄美大島付近のみで認められている単式蒸留焼酎です。

さて、ちょっと気合を入れて過去問です!!



ソムリエ試験 過去問

【過去問】
蒸米、米麹、水の投入を分割し、酵母の増殖を図りながら仕込む日本酒の仕込み方法を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 段掛け法
2. 破精込み法
3. 速醸法
4. 山廃法

【過去問】
品種改良されることなく、江戸期から栽培されてきた希少な品種で、晩稲らしく、 よく熟して水分が多く、味わいにボリュームが出やすい特徴をもつ酒造好適米を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 山田錦
2. 五百万石
3. 美山錦
4. 雄町

【解説】
ソムリエ試験的に”晩稲”とくれば、山田錦か雄町です。山田錦は近年交配で作られたお米で、江戸時代となると雄町ということになります。

【過去問】
「速醸系酒母」づくりに必要とされる日数として適当なものを次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 約1週間
2. 約2週間
3. 約3週間
4. 約4週間

【解説】
速醸系酒母は読んで字の如く、早いんですよね。こちらは乳酸菌の添加が可能になった明治末期、1900年以降の話です。

【過去問】
日本酒の「熱燗」に該当する温度を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 40℃前後
2. 50℃前後
3. 60℃前後
4. 70℃前後

【解説】
私は個人的に40度くらいのぬる燗が一番美味しいと思っており、よくお勧めしているのですが、昔から日本酒を嗜んでこられた50、60代の方には熱燗の方がいいのかなと思うこともあります。

【過去問】
日本酒のアルコール度数は何度未満と酒税法により定められているか 1 つ選び、 解答欄にマークしてください。

1. 18 度未満
2. 20 度未満
3. 22 度未満
4. 24 度未満

【解説】
こちらもちょっと意外で、知らなければ答えられません。

【過去問】
国税庁によって「酒類の醪を液状部分と粕部分とに分離するすべての行為」と定められるものを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 漉す
2. 酒粕仕込み
3. 糠仕込み

【解説】
読んで字のごとくといえばそれまでなのですが、この年受験された方から「松岡さんが”日本酒は漉すもの”と言っていたのを思い出して一問取りました!」とメッセージをいただきました。

【過去問】
「ひやおろし」とは一般的にいつの季節に楽しむ酒か 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 春
2. 夏
3. 秋
4. 冬

【過去問】
次の酒造好適米のうち命名されたのが最も新しいものは次のうちどれか 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1.  山田錦
2.  五百万石
3.  美山錦

【過去問】
精米後に原料米に必要な水分を吸わせる作業を何と呼ぶか 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 漬水
2. 浸透
3. 浸漬
4. 浸水

【過去問】
日本酒造りの主な工程で「酒槽」と呼ばれる道具を使用する作業を 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 段仕込み
2. 上槽
3. ろ過
4. 火入れ

【解説】
上槽とは発酵を終えた醪を絞ること。伝統的に、醪を酒袋に入れ、細長い箱に入れて絞るわけですが、その箱が「酒槽」です。
”槽”という字もかぶってますし。

【過去問】
日本酒用の米は、農産物規格規定では次のうちどのように呼ばれるか 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 酒造好適米
2. 醸造用玄米
3. 日本酒用玄米
4. 日本酒用好適米

【解説】
騙されますよね…。正解は2.なんです。覚えましょうね。

【過去問】
清酒の製法品質表示で、醸造アルコールの添加が認められ精米歩合 50%以下で造られる日本酒の特定名称を 1 つ選んでください。

1. 大吟醸酒
2. 特別純米酒
3. 純米吟醸酒
4. 純米大吟醸酒

【過去問】
平成 22 年の国税庁の調査で清酒の生産量が最も多い府県を 1 つ選んでください。

1. 京都府
2. 兵庫県
3. 新潟県
4. 秋田県

【解説】
地酒ブーム以降、大手メーカーの日本酒の販売量が下降線と聞きます。それでもまだ…。

【過去問】
酒母の別名を1つ選んでください。

1. 醪
2. 酛
3. 酒粕
4. 麹菌

【解説】
1. ”もろみ”と読み、酒母(酛)にさらに「蒸米・麹・水」を何度かにわけて加えアルコール発酵が進んだもの。醪を搾ると日本酒になります。
2. ”もと”と読み、字の如く”酒の元””酒の母”であり、.酒母用の蒸米と水と麹、酵母、乳酸を混ぜた状態で、この状態からアルコール発酵が始まります。
ですから、酒母(酛)が醪になるというわけです。

【過去問】
「清酒の製法品質表示基準」において、醸造アルコールの添加が認められている日本酒の特定名称を1つ選んでください。

1. 純米酒
2. 純米吟醸酒
3. 吟醸酒
4. 特別純米酒

【解説】
3.以外は”純米”と書かれていますからね。大吟醸であっても醸造アルコールの添加は認められています。

【過去問】
日本における清酒の製法品質表示基準の中で、純米大吟醸酒の精米歩合を1つ選んでください。

1. 70%以下
2. 60%以下
3. 50%以下

【解説】
精米歩合一覧
・70%以下 本醸造酒
・60%以下 特別本醸造酒 / 特別純米酒 / 吟醸酒 / 純米吟醸酒
・50%以下 大吟醸酒 / 純米大吟醸酒
私が受験した頃は純米酒は70%以下でした。2004年に純米酒の精米歩合の規定がなくなりました。

【過去問】

清酒造りの糖化工程において奈良時代に広く普及したものを1つ選んでください。

1. 醸造用アルコール
2. 粳(うるち)
3. もろみ

4. 米麹

【解説】

米麹による醸造法が普及したのは奈良時代です。

【過去問】
次の清酒に関する記述中、下線部(a)~(d)の中で誤っている箇所を1つ選んでください。

「清酒は主として米や米麹と水を原料として発酵し、こしたものである。使用できる原料の中には必ず(a)米、米麹がなくてはならない。また、果実を原料とするワインと異なり、穀類に含有される(b)デンプンを酵母が発酵できる(c)糖分に分解しなくてはならない。この役目は(d)乳酸菌が生産する酵素によって行われる。」

1.(a)
2.(b)
3.(c)
4.(d)

【解説】
日本酒造りにおける”乳酸”の役割は酵母以外の微生物を排除することにあります。このため、酵母が邪魔されることなく順調に増殖しアルコールを生成します。

【過去問】
次の中から蒸米、米麹、仕込み水を、同じ容器に何回かに分けて酵母の増殖をはかりながら仕込んでいく、清酒の仕込み方法に該当するものを1つ選んでください。

1. 山廃法
2. 段掛法
3. 速醸法
4. 連醸法

【解説】
1. 日本酒造りに欠かせない乳酸を自然の中から取り込んで酒母を造る方法。伝統的な日本酒の製法で、生酛法の山卸し(蒸した米、麹、水を混ぜ粥状になるまですりつぶし乳酸菌を増殖させ乳酸を生成する工程)を廃したもの。だから、山廃(山卸しをせずとも、麹から溶け出した酵素液を蒸米の上から掛けることで米粒が溶解し、乳酸菌を増殖させます)。
2. こちらが正解です。
3. 現在は乳酸菌を添加します。近年の日本酒において「山廃」「生酛」と書かれているもの以外はほぼこの速醸法です。
4. 簡単に言うと、速醸法で育った酵母を再利用する方法

【過去問】
清酒の酒造用粳米としては、粒の中心部に白い不透明な心白がみられる米が適しているといわれるが、次の中からその理由として正しいものを1つ選んでください。

1. 心白の部分はデンプンの構造が密であるため、雑菌の侵入を受けにくい。
2. 心白がみられる粳米は、アミノ酸が多く清酒に旨みを与える。3. 心白の部分はデンプンの構造が疎であるため、麹菌の菌糸が中に食い込み易い。
4. 心白の部分はアミノ酸が多く、酵母の発酵を促進する。

これまでの出題数が少ないので、傾向を見るためにもシニアの試験問題を掲載します。

【シニア過去問】
純米酒の麹米使用割合は何%以上と定められているか 1 つ選び、解答用紙にマークしてください。

1. 15%以上
2. 25%以上
3. 50%以上
4. 60%以上

【解説】
純米酒であろうが、大吟醸であろうが、すべて同じです。

【シニア過去問】
日本酒を徐々に温度をあげてサービスする場合の正しい順序を 1 つ選び、解答用紙にマークしてください。

1. 冷や → 花冷え → 日向燗 → 人肌燗
2. 花冷え → 冷や → 日向燗 → 飛切燗
3. 冷や → 常温 → 熱燗 → 日向燗
4. 人肌燗 → 熱燗 → 飛切燗 → 日向燗

【解説】
雪冷え(5℃)→花冷え(10℃)→涼冷え(15℃)→冷や(20℃)→日向燗 (30℃)→ 人肌燗(35℃)→ぬる燗(40℃)→上燗(45℃)→熱燗(50℃)→飛切燗(55℃)

【シニア過去問】
純米大吟醸の麹米の使用割合は何%以上と定められているか該当するものを1つ選んでください。

1. 15%以上
2. 23%以上
3. 50%以上
4. 66%以上

2017年度のJ.S.A. SAKE DIPLOMAの試験問題が、ちょいと難しいですが日本酒を勉強するにはちょうど良いと思います。時間のある方はぜひチャレンジしてみてください。今や、日本酒は外せない項目ですから。

2017年度J.S.A. SAKE DIPLOMA 認定試験(筆記)問題

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩






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