スイス

スイスのワイン
ちょっと意外でしたが、スイスはこれまで試験にほとんど出題されておりませんでした。輸出量が圧倒的に少ないからかもしれません。ただ、ここ二、三年間は確実に出題があり、流れは変わってきているようです。
A スイスのワイン
・地理的にはフランスの東に位置し、ドイツ、オーストリア、イタリアに囲まれています。
・赤ワインの生産量が白ワインよりやや多い。→赤52%
・ワイン消費に関して、自国の生産量の二倍を輸入に頼っています。
●主なブドウ品種
白ぶどう
・シャスラ=グートエーデル→栽培面積第2位(白ブドウではNO.1)
・ミュラー・トゥルガウ
・シャルドネ
・ピノ・ノワール=ブラウブルグンダー=クレヴナー→栽培面積第1位
・ガメイ→栽培面積第3位(黒ブドウではNO.2)
・メルロ→栽培面積第4位(黒ブドウではNO.3)
B スイスのワイン産地
大きく三地域に大別されます。
スイス西部。全生産量の8割を占める一大産地。白ブドウはシャスラ、黒ブドウはピノ・ノワールとガメイ。
・Valais ヴァレー
ローヌ川上流。スイスワインの4割を生産する最大の産地。→標高が高い。650m以上
Fendant(ファンダン)=シャスラ、Dole(ドール):ピノ・ノワールとガメイ
・Vaud ヴォー
レマン湖の北側に面する上質ワインの生産地域。生産量はスイスで2番目。シャスラが6割を占めます。
Lauriers d’Or Terravin:シャスラ→州の評議会で基準をクリアしたものに与えられる称号
Lavaux:デザレー、カラマンなどのグランクリュを含む優良産地
・Geneve ジュネーヴ
スイスで最初にAOCを導入(1988年)
・Neuchatel ヌシャテル
シャスラ産地、瓶内2時発酵のスパークリングも。Oeil de Perdrix(ウイユ・ド・ペルドリ):ピノ・ノワールのロゼ
●スイス・アルモン
スイスの南、イタリアとの国境付近。
・Ticino ティチーノ
メルロが有名です。
ソムリエ試験的にはまだ出題の歴史が浅く、基本的な問題ばかりです。
ソムリエ試験 過去問
スイスで栽培面積が最も大きいワイン用白ブドウ品種を 1 つ選んでください。
1. Chardonnay
2. Chasselas
3. Muller-Thuragau
4. Sylvaner
スイス南部 Ticino 州で最も多く栽培されているブドウ品種を 1 つ選んでください。
1. Pinot Noir
2. Gamay
3. Merlot
4. Syrah
2007 年にブドウ畑の美しい景観とワイン造りの長い歴史が評価されてユネスコの世界遺産に認定されたスイスのワイン生産地を 1 つ選んでください。
1. La Cote
2. Lavaux
3. Chablais
4. Cote-de-l’Orbe
スイスで最も栽培面積の広いワイン用白ぶどう品種を 1 つ選んでください。
4. Sylvaner
スイスのワイン産地 Lavaux が属する州を 1 つ選んでください。
4. ヴァレー州
スイスで最も栽培面積の広いワイン用白ぶどう品種を1つ選んでください。
4. シルヴァナー
スイス ティチーノ州の主要ワイン用黒ぶどう品種名を原語またはカタカナで記入してください。
【解説】
こちらはシニアの問題なので、筆記での解答を求められますが、ここ数年、一次試験では選択肢以外の出題は見られません。