ドイツのワイン産地

※写真はミッテルラインを流れるライン川
ドイツのワイン産地
ソムリエ試験対策としてドイツは私が受験した当時から避けて通りたい分野の代表格であり、ほとんど何も手をつけずに合格したという”つわもの”も数人知っております。
数年前には一部の呼称において試験範囲を外れたり、出題も年々減少しつつあります。また、ドイツワインの日本への輸入量も減少傾向ですが、ここで気合を入れて(と私自身に言い聞かせているのですが)少なくとも平均的な知識は身につけようではありませんか。
B ワイン産地の特徴
今日はいつもと違い、いきなり【過去問】から見ていきます。どのような出題があるのかを確認しながらサラッと進めて、しっかり勉強した後またこちらに戻ってきてください。
ソムリエ試験 過去問
【過去問 2015】
ドイツのワイン産地 Rheinhessen に隣接しているワイン産地を 1 つ選んでください。
1. Ahr
2. Mosel
3. Nahe
4. Baden
【解説】
隣接まで確認しておくのはちょっと難しいですが、地図が頭にあればなんとかなるものです。
【過去問 2015】
次のドイツのワイン産地の中で最もブドウ栽培面積の大きい産地を 1 つ選んでください。
1. Mosel
2. Mittelrhein
3. Rheinhessen
4. Rheingau
【過去問 2015】
次のドイツのワイン産地の中でマイン川に接している産地を 1 つ選んでください。
1. Pfalz
2. Franken
3. Nahe
4. Baden
【解説】
ドイツは川がポイントになります。生産地と一緒に主要な河川も確認しておきましょう。
【過去問 2015】
フルーティーで豊かな芳香をもつワインが造られる、モーゼル川中流のベルンカステル地区の特徴的な土壌を 1 つ選んでください。
1. スレート粘板岩土壌
2. 湿性火山性土壌
3. 白亜質土壌
4. 砂礫質土壌
【解説】
有名なんですよね。ドイツで土壌を聞かれるならここかなという気がします。
【過去問 2015】
次のドイツワイン生産地の中で最も東に位置するものを 1 つ選んでください。
1. Ahr
2. Baden
3. Saale-Unstrut
4. Sachsen
【過去問 2015】
ドイツのワイン産地 Baden で最も多く栽培されているブドウ品種を 1 つ選んでください。
1. Spätburgunder
2. Riesling
3. Trollinger
4. Silvaner
ドイツワインの 13 の特定栽培地域のうち最も北に位置し旧東ドイツであった地域を 1 つ選んでください。
4. Saale-Unstrut
次の記述に該当する産地を 1 つ選んでください。
「ドイツ最大の栽培地でワイン用ぶどう品種 Silvaner の栽培面積は世界最大である」
4. Rheinhessen
ドイツのワイン産地Frankenの説明として正しいものを1つ選んでください。
4. ハイデルベルクの北に位置し、主にリースリングが栽培されている
次のドイツワイン生産地域の中からワイン生産量の一番多い地域を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4.Mosel
次の1~5のドイツの生産地域の中から栽培面積が最も大きい地域と最も小さい地域を1つずつ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
5. Sachsen
次のドイツワイン生産地域の中からQ.m.P.の生産比率(%)が一番高い地域(2007年度統計)を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4.Baden
次の中から Q.b.A. 以上のワインを、ボックスボイテル(Bocksbeutel)と呼ばれる独自の袋状の丸い扁平ボトルで販売している地域を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Salle-Unstrut
次のドイツの特定ワイン産地の中から2005年度実績でワインの生産量が一番少ない地域を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Sachsen
次の中から 2005 年度のドイツワイン Q.m.P. 生産量実績を多い地域から少ない地域の順序で正しく並べたものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Pfalz → Rheinhessen → Baden →Mosel
次の記述に該当するドイツワイン生産地域を下記の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
「ネッカー川とその支流にある栽培地域でドイツ最大の赤ワイン産地。主にトロリンガーを中心に、シュヴァルツリースリング、レンベルガ-、シュペートブルグンダーから造られる赤ワインは高い品質を持っている」
4. Mittelrhein
川はポイントです。
次のドイツワイン産地の中から最も南に位置するものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Baden
次の中から Badenで最も多く栽培されているぶどう品種を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Grauburgunder
次の中からドイツワイン生産地域を、栽培面積の大きいものから小さいものの順序で正しく並べたものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Mosel-Saar-Ruwer → Pfalz → Baden → Rheingau
次の中からぶどう収量制限が 100 hL/haに規定されているドイツのワイン生産地域を 1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Baden
これを覚えるのは一苦労ですね。私は覚える必要はないと思います。全ての問題をカバーする必要はありません。もし覚えるのであれば、数字をきっちりというよりも突出している生産地域のみ、またはMosel、Rheingauだけをなんとなく答えられるようにする程度でよいのではと思います。この正解は3.になるようです。
ドイツワイン 13の限定生産地域の中で栽培面積が3番目に広い地域を、次の1-4の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Wurttemberg
次の 1-4 のドイツワイン生産地域の中からFranken地域を流れる川の名前を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Donau 川
次の1~4のドイツワイン生産地域のうち、一番南にある産地と一番東にある産地を下記の中から1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4. Baden とFranken
次のドイツワイン産地の地図のA~Dの中で、生産地域Frankenの場所に該当するものを1つ選んでください。
【地図は省略】
同じような問題ばかりが目に付きますね。これらがおよそここ10数年のうちに出題された産地に関する問題です。この程度しか問われないということです。
いくつかの設問は生産地域の特徴を理解しておく必要がありますが、それほどつっこんだ出題も見られません。これくらいならサラッと暗記してみようという気になりますよね。
そして【過去問】でも見たように最北から最南の地域は確実に暗記してしまいましょう。
は今年の教本で確認して自分なりにまとめることをお勧めします。
さらに傾向と対策として、下記はここ10数年の問題から生産地域の名前を拾ったものです。
・Rheingau 1
問題文に地域名が出てくるということは、その産地の特徴に関する問題であったり、有名な畑があったりということになります。問題文には出てきませんでしたが、説明文を読ませて、Wurttembergを選ばせる出題がありました。
・Hessische Bergstrase 1
ある程度想像できる感じですね。Mosel、Rheingauは知名度がありますし、Rheinhessenは栽培面積、生産量がドイツ一です。Bardenは最も南の生産地で栽培面積も第三位、次のPfalzが第二位です。
これだけで終われなさそうなので、一応まとめてみました。
→13地域すべての特徴を理解していることが望ましいのですが、それほど出題されませんから、ポイントだけ抑えておこうと思います。
・スレート粘板岩土壌がリースリングに適している。急斜面。
・ライン川からマイン川
・唯一、EUの気候区分のBゾーンに属している。(他はAゾーン)
・リースリングが主体ですが、近年赤のドルフェンダー、シュペートブルグンダーの栽培が増えています。
・シルヴァーナーの栽培面積世界一
・ボックスボイテル(Q.b.A.以上)
・ネッカー川
→もちろん興味のある方、もっと勉強しようと思う方はどんどん掘り下げてください。試験が終わった後にでも。