オーストリアのワイン
2009年以降、急激に出題が増えており、その後はコンスタントに出題されています。2015年度はソムリエ呼称で三問、アドバイザー・エキスパート呼称で二問の出題がありました。
A オーストリアの概要
・栽培面積の2/3が白ブドウです。
B 主なぶどう品種
→W・M・Nが頭についたら白…
→同様にBがついたら黒…black。まずは白ブドウか黒ブドウかを判別できて、あとはシノニムを覚えるくらいでOK!
C ワイン法と品質区分
・DACについては次回
1869年、純粋な糖のみの重量%
◆品質区分←ドイツに近い。
オーストリア産ぶどうのみを使用すること
KMW糖度14度以上、栽培地方名表記
3.原産地呼称保護ワイン
単一地域のブドウを使用、補糖可
・Kabinett KMW17度以上、補糖不可。→Qualitatsweinの中のカテゴリー。オーストリアではKabinettがPradikatsweinのカテゴリーに入らない!
以下、補糖・ズュースレゼルヴェ不可
→このKMWはQualitatsweinの15度から2度ずつ上がっていくイメージ。下記だけ3度上がって、その後また2度、3度。
Trockenbeerenauslese KMW30度以上。→樹上で自然乾燥・貴腐
Bergwein→傾斜角が26度
確認してみましょう。
ソムリエ試験 過去問
【過去問 2015】
オーストリアで栽培比率が最も大きいワイン用黒ブドウ品種を 1 つ選んでください。
1. Merlot
2. Blauburger
3. Blaufrankisch
4. Blauer Zweigelt
【過去問 2015】
次の記述に該当するオーストリアのプレディカーツヴァインの格付けを 1 つ選んでください。
「貴腐ブドウ、または樹上で自然乾燥したブドウのみを用いる。果汁の KMW 糖度は 27 度以上。」
1. Eiswein
2. Strohwein
3. Ausbruch
4. Trockenbeerenauslese
次の記述に該当するオーストリアのプレディカーツヴァインの格付けを 1 つ選んでください。
「完熟したぶどうを藁や葦の上、もしくは吊るして 3 カ月以上自然乾燥させ、糖度の高くなったぶどうで造るワイン」
4. Ausbruch
次のオーストリアのワイン法による品質分類「Qualitatswein」に関する記述中、下線部(1)~(4)で誤っている箇所を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
「このカテゴリーの中には、単なるQualitatswein と(1)Kabinett の2 つが属する。どちらも(2)単一のぶどう栽培地区のぶどうを使うことが義務づけられ、それをラベルに表記することが許されている。また、(3)Qualitatsweinは補糖が許され、(4)製品のアルコール度数は10.5度以上となっている」
4. (4)
(1)はドイツと違うところ、(2)と(3)は同じです。正解は4.です。
次のオーストリアのワイン用ぶどう品種の中から白ぶどう品種を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
4.St.Laurent
次の中から、完熟したぶどうを藁(わら)もしくは葦(あし)の上で、あるいは空中にひもで吊るして3ヶ月以上乾燥させてから造るオーストリアワインの品質区分名称に該当するものを1つ選んでください。
4. Eiswein
次のオーストリアのPradikatsweinの中から、果汁のKMW糖度規定が最も高いものを1つ選んでください。
4. Strohwein
オーストリアワインはドイツワインとの類似点が多くみられるが、白ワインについての違いとして最も適切なものを下記の中から1つ選んでください。
4. より軽快な辛口が主流
次回はオーストリアのワイン産地についてです。