イギリス

イギリス
1980年代から気候の温暖化とともにブドウの熟度が上がるようになり、特にイングランド南部で栽培されたシャンパーニュ品種で造るスパークリングワインが高い評価を得るようになりました。
A 歴史
・紀元前1世紀頃にベルガエ人(現在のベルギー周辺の人々)が英国南東部に進出してワインを持ち込みました。
・キリスト教が6世紀末に広まると、英国南東部の修道院でブドウ栽培とワイン醸造が行われました。
・1152年にアキテーヌ女公アリエノールの夫アンリがイングランド王ヘンリー2世となり、現在のフランス西部と英国全体にあたる地域を支配するアンジュー帝国が生まれたため、ボルドーなど大陸側のワインが英国に盛んに供給されるようになりました。 →超有名な史実です。
・1950年代から商業的なワイン用ブドウ畑が相次いで開設され、60年代後半には急増し、70年代に増加のピークを迎えていきました。
B 気候・風土
・北緯49~61度→ワイン栽培地としてはかなり北。メキシコ湾からの暖流のおかげで、比較的暖かい海洋性温帯気候。
→最近1世紀以上にわたって気候の温暖化が顕著で、1900年にはイングランド南端にわずかしか存在しなかった年間平均気温10°Cを超える地域が、2000年にはイングラ ンド南部の大半、2080年にはイングランドのほぼ全体に拡大すると予測されているそうです。
C 主要ブドウ品種
・栽培面積順
シャルドネ→ピノ・ノワール→バッカス→セィヴァル・ブラン
→イングランドのサウス・イースト・イングランド地方(州別ではケント州)が栽培面積最大です。
D ワイン法
→2016年のEUの離脱を受けて、今後どのように変わるのか。
・地理的表示保護P.G.I(Protected Geographical Indication)
・原産地名称保護P.D.O.(Protected Designation of Origin)
イングランドまたはウェールズ産100%、アルコール8.5〜15%
・スパークリングワインに関しては
伝統的製法
最低9ヶ月の瓶内熟成
ガス圧3.5バール、最低アルコール10%
→シャンパーニュとの違いと比較して覚えましょう。
ブドウ品種はシャルドネ、ピノを主体におおよそ想像できるもの
・BritishWine
輸入ブドウや濃縮ブドウ果汁などを原料にして英国で造られた酒類。United Kingdom WineまたはWine from the UKとも表示される。→日本にもある”まがいものワイン”ですね。
残念ながら過去問はありません。