フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア、エミリア・ロマーニャ

フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア、エミリア・ロマーニャ州
G Friuli Venezia Giulia
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州
→注意!!州都はヴェネツィアではありません。
雨の多いこの州では、主に丘陵地帯でブドウが栽培されています。栽培技術も非常に発達しており、ワインは高級志向で特に白ワイン(77%)に力を入れています。
◆覚えておきたいDOC
・Collio Goriziano / Collio
・Friuli Colli Orientali
→共に様々なブドウ品種が認められております(白・赤などいろいろ可)。この地方の料理と合わせるワインとして選択肢に出てくるくらいでしょうか。
◆DOCG
・Ramandolo(白甘口)
→ブドウ品種はVerduzzo Friulanoです。完熟したこのブドウを乾燥させ、糖度を高めてからゆっくり発酵させます。アルコール度数は14度と高くなり、甘口に仕上げられます。
・Colli Orientali del Friuli Picolit(白甘口)
→ピコリット種は現在僅かに栽培されている古い品種で、野生のブドウに近いと言われます。ブドウの粒が一房に十数粒程度(今回の表紙の写真:通常の数分の一)しか出来ません。こちらも甘口に仕上げられます。
・Rosazzo
→ブドウはFriulano。白ワインのみ。←もともとはColli Orientali del Friuliの一部でした。
※この州のDOCGは白ワインのみが認められています。
H Emilia Romagna エミリア・ロマーニャ州
イタリアの中で、最も肥沃な平野が広がります。気候は冬と夏の温度差が大きい大陸性気候ですが、海岸に近いところでは海の影響でその厳しさが和らげられています。州都はスパゲッティ・ボロネーゼのボローニャ。
◆覚えておきたいDOC
・Lambrusco なんとか(赤発・ロゼ発)
→Lambruscoはブドウの名前。フルーティーな赤とロゼの弱発泡性ワインです。数種類ありますが、Lambrusco di Sorbaraが一番人気のようです。
・Romagna
→先ほどと同様にさまざまなブドウ品種が認められております。ソムリエ試験的に、今後もこのようなお料理に合わせる為のに覚えて方がよいDOCが出てきます。
【過去問】
イタリアの地方料理「Costoletta alla Bolognese(仔牛のカツレツ、ボローニャ風)」と最も相性が良いとされるワインを地方性も考慮し、適切なものを 1 つ選んでください。
1. Cinque Terre
2. Biferno
3. Chianti Classico
4. Sangiovese di Romagna
例えばこんな感じです。ワインと料理はいつかまとめてやります。
◆主要DOCG
・Romagna Albana
→ブドウ品種はAlbana、主に辛口。甘口のパッシートもあります。
・Colli Bolognesi Classico Pignoletto
→長い名前ですが、州都ボローニャのBolognesiが入っています。Pignolettoがブドウ品種です。
※この州もDOCGは白のみです。
ソムリエ試験 過去問
【過去問】
次の中から Emilia Romagna 州に隣接していない州を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。
1. Toscana
2. Marche
3. Liguria
4. Umbria
【解説】
ちょっと変化球的な問題ですね。隣接まで確認するのは難しいかもしれませんが、20州の位置関係はしっかり頭に入れておけばなんとかなるはずです。。
【過去問】
次の記述について正しい場合は1.を、誤っている場合は2.を選んでください。
「D.O.P(. D.O.C.G.)Albana di RomagnaはEmilia Romagna州で造られ、AlbanaはTrebbianoの別名であり、Trebbiano di Romagnaとも呼ばれる。」
1. 正 2. 誤
【解説】
AlbanaとTrebbianoは関連がなく、別品種です。
【過去問】
D.O.P. (D.O.C.G.)Ramandoloを産出する州を1つ選んでください。
※選択肢省略:地図から上記に当てはまる州を選ぶ問題です。今、頭の中で地図をイメージしてください。
【シニア過去問】
次の中からフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州において、白の甘口タイプの生産に使用されるワイン用ぶどう品種に該当するものを1つ選んでください。
1. Albana
2. Catarratto
3. Picolit
4. Garganega
やっとイタリア20州の1/3が終わりました。イタリアもなんとかなりそうです。では、この調子で、また明日。