スロヴェニア

スロヴェニア
前回のスイス、今回のスロベニア、次回からクロアチア、ルーマニア、ブルガリアに進みます。
これらの国はこれまでソムリエ試験的にはそれほど重要視されなかったのですが、2016年、2017年は上記のすべての国から出題がありました。近年のソムリエ協会の傾向としてはより幅広い知識を求めているように思えることもあり、おそらくこの流れは続くものと思われます。だからこそ、この時期にサラッとでも見ておきたい一方で、100点取る必要はないので、効率良く乗り切りたいとも思うわけです。→試験対策が遅れ気味の方はこれらの国の対策をスルーして先に進むことも大切です。
そこで、出題されても一問、それほど突っ込んだ問題はないであろうという想定のもと、ちょっと楽して割り切って乗り切るために今後もたまにやります、その国特有のkeywordだけを覚えて乗り切ろうという作戦です。→2017、2016年度の出題を見ても超基本的なことしか問われていません。
スロヴェニアのkeyword!
・PDO:原産地呼称保護
・ラシュキ?レンスキ?リーズリング
・プリモルスカ / 赤ワイン / アドリア海
・ポドラウイエ / 白ワイン / 最大
これだけ覚えて乗り切る。これ以外が出題されたらスッパリあきらめる。全ては合格するために。
しっかり勉強する方はこの先にお進みください。
A スロヴェニアのワインについて
→スロヴェニア、どこにあるのって思いませんか。1991年にクロアチアと共にユーゴスラビアから独立した比較的新しい国でイタリアの北東にあります。緯度的にはほぼボルドーと同じです。
・単一のブドウ品種から造ることが主流で、白ワインの方が生産量が多い。
・ラシュキ・リーズリングが栽培面積最大
●スロヴェニアのワイン法を簡単に
(ヴルフンスコ/vrh = トップ、頂点)補糖・補酸・減酸禁止
→Vが付いてる方が最上級ってくらいで十分じゃないですか。Vの方が偉い感じだし。
・PTP:統制保証原産地産伝統的なワイン→こちらも”伝統的な”と問われた時にPDOじゃなくて、えっと、PT…なんだっけというくらいで十分でしょう。
B スロヴェニアのワイン生産地
温暖で生産量の46%が赤ワイン
レフォシュク(クラキシュ・テランとして有名)レブラ(リボッラ)、シヴィ・ピノ(ピノ・グリ)
スロヴェニア最大の生産地。隣接するオーストリア、ドイツの影響でアロマテックな白ワインが主流
レンスキ・リーズリング(=リースリング)、シポン(=フルミント:ハンガリー)モドラ・フランキニャ(ブラウ フレンキッシュ)
単一品種主体のこの国には珍しくブレンドが多い。白・ロゼ主体。ツヴィチェックというロゼワインが有名。
2016年初登場!ですから、シニア呼称からも過去問をちょいと拝借。
ソムリエ試験 過去問
【過去問 2017】
スロヴェニアで栽培面積が最も広いブドウ品種を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。
1. Refosku
2. Laski rizling
3. Chardonnay
4. Malvazija
【過去問】
スロヴェニアで最も赤ワイン生産量が多い地域を 1 つ選び、解答欄にマークして
ください。
1. プリモルスカ地域
2. ポサウイエ地域
3. ポドラウイエ地域
【過去問】
スロヴェニアワイン法の品質分類で最も上級とされるものを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。
1. I.G.P.
2. P.G.O.
3. P.D.C.
4. P.D.O.
次のスロヴェニアに関する記述中(A)および(B)に該当する語句の組み合わせとして正しいものを1つ選んでください。
「スロヴェニアは西には(A)、北には(B)、東にはハンガリー平原とその地形はダイナミックに変化する。」
4. A 黒海 B アルプス山脈
次の中からスロヴェニア全域に栽培されているワイン用白ぶどう品種に該当するものを1つ選んでください。
4. Gewurztraminer
以前はスロヴェニア=Sauvignon Blancと(ソムリエ教本では)言われておりました。ただ、現在はLaski Rizlingの栽培面積がSauvignon Blanc や Chardonnay のほぼ2倍あるようです。この当時の協会発表の模範解答は1.でした。