ロワール ペイ・ナンテ、アンジュー・ソーミュール

   




ロワール地方 ペイ・ナンテ、アンジュー・ソーミュール

Val de Loire ロワール

【ポイント】
例年一問から二問程度の出題ながら、ロワール川が非常に長い為、地域としても東西に長く、項目が多岐にわたります。ここは効率よく乗り切りましょう。

・四つにわかれた各地区のブドウ品種の大まかなイメージ主要AOCを押さえましょう。地図を見ておおよその位置関係をイメージできるとよいと思います。
・いろいろなブドウ品種が出てきますが、シノニムを合わせて確認しましょう。
→ロワールは最初、色つき太字のAOCを覚えるくらいでよいと思います。


A ペイ・ナンテ地区

●気候
・海洋性気候←ロワール川河口付近、海沿いですからね。

●主要ブドウ品種
白:ミュスカデ(ムロン・ド・ブルゴーニュ)

●主要AOC
・Muscadet系の四つの中でMuscadet-Sevre et Maineが栽培面積最大。←ミュスカデなので、当然白ワインのみ。
・ミュスカデの多くがSUR LIE(シュル・リー)という製法で造られます。SUR LIEとはフランス語で”澱(LIE)の上(SUR)”という意味です。SUR LIEと表記するには醸造過程で発生した澱をそのまま底に残した状態で最短でも翌年の3月1日まで保存しなければなりません。

新AOC
・Gros Plant du Pays Nantais
→以前はその一つ下のクラスでした。フォル・ブランシュというブドウです。
・Fiefs Vendeens と Coteaux d’Ancenis
→そんなに意識しなくてもよいと思います。覚えようと思う方はまとめて、なんとなく赤・白・ロゼがミュスカデではないロワール品種で造られているって感じで。

B アンジュ・ソーミュール地区

●気候・土壌
・海洋性気候←まだこの辺りは海の影響を受けます。
・白亜質の石灰岩→テュフォー(この地域ではTuffeauと呼ばれます)←この土壌は有名です。

●主要ブドウ品種
白:シュナン・ブラン(ピノー・ド・ラ・ロワール)
赤:カベルネ・フラン(ブルトン)、カベルネ・ソーヴィニヨン、グロロー
→この地区のブドウの基本は白:シュナン・ブラン、赤:カベルネ・フランで、おとなりのトゥー・レーヌまで迷った時はこの二つです。

●主要AOC
ロワール四大ロゼワイン←全てロゼのみのAOC
・Cabernet d’Anjou (半甘口) カベルネ主体
・Cabernet de Saumur (辛口) カベルネ主体
→Cabernet+なんとかはすべてロゼ!
・Rose de Loire (辛口) カベルネ主体
・Rose d’Anjou (半甘口) グロロー主体
→ブドウ品種はなんとなくカベルネ主体、Rose d’Anjouだけ違う、あとはなんとかAnjouは半甘口、というくらいの認識でいいです。

赤ワインのみが認められているAOC
(Anjou+なんとかとSaumur+なんとかの5つのみ)
・Anjou Gamay ガメイ
・Anjou Villages
・Anjou Villages Brissac
・Saumur-Champigny
・Saumur Puy-Notre-Dame
→Anjou Gamay以外はすべてカベルネ・フラン主体

貴腐および過熟による甘口白ワイン
・Coteaux du Layon
・Quarts de Chaume
・Bonnezeaux
・Coteaux du Layon 1er cru Chaume
・Coteaux de Saumur
・Coteaux de l’Aubance
・Anjou Coteaux de la Loire
ブドウはすべてシュナン・ブランです。
→まずは上の三つを覚えましょう。あと、ここ(アンジュ・ソーミュール)ではCoteauxなんとかは全て甘口と思っていいのですが、次のトゥーレーヌで甘くないやつが出てくるんです。

その他白ワインのみのAOC
・Savennieres 辛口から甘口まで作られます。
・Savennieres Roche-aux-Moines
・Savennieres Coulee-de-Serrant→ビオディナミの伝道師ニコラ・ジョリーがこのAOCを単独所有しています。
こちらもブドウは全てシュナン・ブランです。

その他の気をつけたいAOC
・Saumur 赤・白(辛口)カベルネ・フラン主体、シュナン・ブラン主体
・Cremant はどこの地方も同じ。ロゼ瓶内二次醗酵←この製法はシャンパーニュで勉強します。

けっこう大変ですね。過去問で確認してみましょう。



ソムリエ試験 過去問

【過去問】
フランスの庭園として知られ、バラエティ豊かなタイプのワインが生産される地方を 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Jura
2. Val de Loire
3. Bourgogne
4. Cotes du Rhone

【解説】
先ほど勉強しましたから、今日は誰でもわかるはずです。「フランスの庭園」といえばロワール地方と覚えておきましょう。

【過去問】
ジャンヌ・ダルクがフランス王太子シャルル7世に謁見をした場所と同じ名前のワインを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Chambord
2. Chinon
3. Touraine
4. Vouvray

【解説】
たまたま前説でジャンヌ・ダルクにふれていましたが、まさか出題されるとは思っておりませんでした。歴史の問題で、ソムリエ試験的には難問に分類されます。ただ、この同じレベルまで掘り下げて勉強する必要はありませんが、過去問として登場した箇所だけは覚えてみましょう。

【過去問】
ワイン用ブドウ品種 Cabernet Franc のロワール地方における別名を 1 つ選んでください。

1. Gros-Plant
2. Melon de Bourgogne
3. Pineau de la Loire
4. Breton

【過去問】
ロワール地方のトゥール市を中心にソーミュールの東側からオルレアンまで広がるワイン産地を1つ選んでください。

1.  アンジュー&ソーミュール地区
2.  トゥーレーヌ地区
3.  ペイ・ナンテ地区
4.  サントル・ニヴェルネ地区

【過去問】
ロワール地方はその風光明媚な景観から何と呼ばれているか1つ選んでください。

1. 古城の都
2. フランスの庭
3. オルレアンの聖騎士
4. ラブレーの生誕地

【過去問】
次のロワール地方Anjou & Saumur地区に関する記述の中から正しいものを1つ選んでください。

1. Cabernet d’ Anjouは、Cabernet Franc, Cabernet Sauvignonから造られる赤ワインのA.O.C.である。
2. Anjou Villagesは、Cabernet Franc, Cabernet Sauvignonから造られる赤ワインとChenin Blancから造られる甘口白ワインのA.O.C.である。
3. Coteaux de Saumurは、Chenin Blancから造られるスパークリングワインのA.O.C.である。
4. Bonnezeauxは、Chenin Blancの貴腐または過熟による甘口白ワインのA.O.C.である。

【解説】
たとえ、3.の選択肢がわからなくても正解にたどり着きますよね。それでも、選択肢3のCoteaux de Saumurって何かな?と調べてみる。こんな勉強法をお勧めします。

【過去問】
次のロワール地方のA.O.C.に関する記述の中から正しいものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. A.O.C. Anjou Gamay、A.O.C. Anjou Villages は赤、ロゼを造ることが認められている。
2. A.O.C. Bonnezeaux は辛口白ワインを造ることが認められている。
3. A.O.C. Anjou は、ロゼのみ造ることが認められている。
4. A.O.C. Cabernet de Saumur は、ロゼのみ造ることが認められている。

【過去問】
次のVal de Loire 地方Pays Nantais 地区で生産されているA.O.C. の中から最も生産量の多いものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Muscadet
2. Muscadet-de Sevre et Maine
3. Muscadet-Coteaux de la Loire
4. Muscadet-Cotes de Grandlieu

【過去問】
次のVal de Loire 地方のA.O.C. の中から辛口のワインを生産しているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Bonnezeaux
2. Chaume
3. Cabernet d’Anjou
4. Rose de Loire




 - ・2018