ウルグアイ

ウルグアイ
南米大陸に位置するウルグアイは東側をブラジル、西側をラ・プラタ川を挟んでアルゼンチンと国境を接し、南側に大西洋があります。
A ウルグアイワインについて
・南米大陸で二番目に小さな国ですが、ワイン生産量的に見ると、アルゼンチン→チリ→ブラジルに次いで第四位の位置にいます。79%が赤ワイン。→ウルグアイは国民一人当たりの牛肉消費量が世界一であることからも赤ワインが多いことが理解できると思います。アサードが有名。
※アルゼンチンやチリ、ウルグアイなどで食される焼肉料理です。アサードはスペイン語で「焼かれたもの」という意味。
・輸出量は生産量の約10%程度ですが、INAVI(国立ブドウ栽培ワイン醸造協会)の活動により年々増加傾向。→ブラジル、アメリカ、ベルギーなどへ。
・温暖湿潤気候で夏暑く、冬寒い。雨も多く、特に夏の湿度が高いため、垣根仕立てが主流(66%)、Y字に仕立てるリラ仕立ても見られます(27%)。
・VCP(Vinos de Calidad Preferente):優良品質ワインとVC(Vinos Comun):テーブルワイン→VCPは原産地呼称ではなく、品質基準。1933年制定。
B 主なブドウ品種
黒ブドウ
①タナ(=アリアゲ)→1870年にフレンチ・バスク移民のパスカル・アリアゲによって持ち込まれました。全体の26%。タナおぼえてますか?
②モスカテル・アンブルゴ→バルクワイン
③メルロ
→その後、カベルネ・ソービニヨンが続きます。
白ブドウ
①ユニ・ブラン
②ソーヴィニヨン
③シャルドネ
C 主なワイン産地
大きく北部と南部にわけることができます。北部はブラジルからの影響を受け、より温暖、南部の海岸地域はやや冷涼になります。
南部の産地
・カネロネス
ウルグアイ最大の産地(64%)。上記の主要ブドウ品種が栽培されています。赤ワインが78%。
・モンテビデオ
首都モンテビデオを擁する第二の産地(11%)。赤ワインが83%。
・マルドナド
栽培面積が減少傾向のウルグアイにおいて唯一増加傾向にある産地。タナ、ソービニヨン。赤ワイン65%。