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ソムリエ試験二次、テイスティングの受験報告2015~ワインエキスパート呼称編 2

2024/04/04
 
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今回は2015年エキスパート呼称受験者からのテイスティングに関する報告、二回目です。

※表紙はウクライナにある「恋のトンネル」として知られる緑のトンネル。約5キロある線路は1日に3回電車が通るそうです。



ソムリエ試験二次、テイスティングの受験報告2015~ワインエキスパート呼称編 2

ワインエキスパート出題アイテム
白1 リースリング 2013:オーストラリア
白2 シャルドネ 2012:フランス
赤1 シラー 2014:フランス
赤2 カベルネ・ソーヴィニヨン 2012:アメリカ
リキュール類1 コニャック
リキュール類1 アマレット

会場:リーガロイヤルホテル大阪

9:20到着

まずホテル到着後(正面玄関から入らなかった為か)会場がわかりにくかったです。ワインアドバイザー受験の方が時間ギリギリに会場を間違えてこられ慌てて隣の国際会場へ行かれてました。

到着して、ワインを凝視すべく着席しましたが、まだ並べられておらず、10時の試験開始時刻とほぼ同時に一番目のワインがやっと配られました。会場はかなり冷房がきいており、”こーざ”の教え通りに手のひらで温めました。

配られるワインに関して。

試験中、集中して解答しているときに②、③、④、リキュール⑤、⑥と順にバラバラに持ってこられます。細かいことですが、いちいち「②番です。どうぞ」と手渡されるので、そのたびに思考も手も止まり少々イライラが募ってしまいました。(その方に罪はないのですが)
→他の大阪会場の方からも同様の報告をいただきました。会場によっては全てのワインが並んでいる状態で開場となっており、受験者数、スタッフの人数等の関係もあるのでしょうが、統一してもらいたいものです。〈追記〉2016、7年以降は改善されています。

白ワイン①
香りを取るとすぐにペトロール香を感じリースリングと判断。ドイツの残糖感はなく、なんとなく暖かい感じからアルザスでもないなと思い、”こーざ”で”オーストラリアも有名ですよ”と言っていたのを思い出し、オーストラリアに決定。見事当たりました!

正解:リースリング・オーストラリア・2013

白ワイン②
こちらも香りからすぐに樽香を感じ取りシャルドネへ。フランスらしい上品さを感じ取ることができず、アメリカにしてしまいました。今考えると、パイナップル、アプリコットなど”暑いニュアンス”が顕著ではなかったと反省です。

正解:シャルドネ・フランス・2012

赤ワイン①
こちらの赤ワインは恥ずかしながら全くわかりませんでした。どうしてもキャンディ香が鼻をつきピノ・ノワールと決めつけてしまいました。私にとっては表現しがたいワインでした。そう考えてしまうといろいろなブドウ品種が頭をよぎり、ダメでした。コメントも似つかわしくなく、相当ダメージです!まだまだ勉強不足です…。

正解:シラー・フランス・2014

赤ワイン②
香った瞬に固い感じがして”杉”っぽさをイメージし、酸もきれいに出ていたので躊躇なくカベルネ・ソーヴィニヨンを。しかし、品の良さを感じてしまいフランスに。

正解:カベルネソーヴィニヨン・アメリカ・2012

総評として
出題されたワインに関して「リースリングは去年も出たし、出ないんじゃないの?」とか「えっシャルドネ?王道~」などなど、ひねくれた考えが頭をよぎりました。しかし、自分が感じたことを素直に信じるべきだということがよくわかりました。

当日、隣・前後には見知らぬ方が着席されています。その中にはいろんな癖をお持ちの方もいらっしゃいます。

ただ、ほんの些細なことで集中力というのは欠けてしまうものです。とはいえ、私も人のことは言えません。落ち着きもなく所作もできておりません。

ですから、前日より”こーざ”でおっしゃられていたイメージトレーニングを自分なりに実行してみました。そのおかげでしょうか、着席してから慌てることなく、人のことは気にならず冷静にワインと向き合うことができました。その集中力もとても大事だと思いました。

以上が試験についての報告です。何かのお役に立てれば幸いです。

こちらの講座のおかげで常に高いモチベーションを保ちながらここまで辿り着くことができました。本当に感謝しております。講義内容もさることながら、毎回の人生訓、涙が出るくらいありがたかったです。
今後チャレンジされる方々の少しでも参考になればと、私の体験談をご報告させていただきます。

私は名古屋会場で受験しましたが、会場の照明が昼光色ではなく、やや暖色系の照明で、ワインの色調の評価がし辛かったです。
赤ワインは二種類ともに濃い紫ではっきりと識別できましたが、白ワインは微妙でした。白を2つ並べると、2番目のワインが1番目より黄色の色調が強いことがわかりましたが、それぞれ単体で評価すると迷ったかもしれません。

「必勝マニュアル」に従い、ブドウ品種別にテイスティングコメントをある程度暗記していたものの、それでも解答時間に余裕はありませんでした。テイスティングコメント用紙からコメントを選択し、解答用紙のマークする作業に想像以上に時間をとられたからです。

マークシートの解答欄が詰めて配置されているため、何回か塗る個所を間違え、訂正しました。事前に本番と同じ形式のマークシート用紙で練習して慣れておくとだいぶ違ったと思います。

白ワイン①
やや淡いレモンイエロー(白②と比較すると明らかに淡いと認識)。香りからかすかにペトロ―ル香を感じたのでリースリングと確信。近年、ドイツのリースリングが連続して出題されており、残糖も感じなかったのでドイツは除外。
オーストラリアならもう少しブドウが熟してペトロ―ル香が強いのではと勝手に思い込み、フランスを選択。ヴィンテージは白だと-2年と決めていたので2013年としました。

【正解:リースリング・オーストラリア・2013】

白ワイン②
色調は白①より明らかに濃い。爽やかな柑橘系の香りはなく、穏やかな果実味と樽香を感じたのでシャルドネを選択。私にはまだこれがフランスの酸味という自分の尺度に自信がなく、果実味を比較的強く感じたためアメリカと考え、白①よりやや熟成の印象から2012年としました。

【正解:シャルドネ・フランス・2012】

赤ワイン➀
赤ワインは二つともに濃い紫系であり、カベルネ、シラー、メルロの中の2つであろうと推測。
実は二次試験の数日前に一番力を入れたのが、カベルネとシラーの識別でした。シラーの黒胡椒、マリネされたオリーブの香りを何とか感じることができるようになったかなという状況で臨みましたが、赤➀にシラーの香りの印象は全く感じず、逆に青っぽいインクの印象からカベルネ・ソーヴィニヨンを選択。後にシラーとの解答に自分の未熟さに愕然。今一度シラーとわかった状況でテイスティングし直したいと思いました。また、アルコールのヴォリュームを感じたためアメリカとし、赤ワインは-4年と決めていたので2011年ヴィンテージとしました。

【正解:シラー・フランス・2014】

赤ワイン②
赤②にもシラーの印象はなく、➀をカベルネ・ソーヴィニヨンと解答してしまったため、悲しいかな自分の中ではメルロの選択肢しか残りませんでした。
赤➀と同様に果実味と甘みを感じ、また、バニラの印象が強く樽を利かした2012年オーストラリアのメルロと解答し撃沈。

【正解:カベルネ・ソーヴィニヨン・アメリカ・2012】

その他のお酒➀
蒸留酒やリキュールに関してほとんど知識と経験がなかったため、あるワイン専門店で二次試験対策の蒸留酒やリキュール類の有料試飲会があることを知り、試験直前に参加したことが非常に役に立ちました。

最初かすかにリンゴの香りを感じたため、カルヴァドスと解答。先の試飲会でリンゴ香を感じなければカルヴァドス、ブランデー、ウィスキーの区別に全く自信がなかったのですが、再度香りを取ってもリンゴ香は感じられず混乱。三年連続してカルヴァドスが出題されており、まさか四年連続はないだろうという思いと、 色調がかなり濃い茶褐色のためこれはコニャックに違いないと考え直し、終了10秒前に訂正し滑り込みセーフ。

【正解:コニャック】

その他のお酒②
先日の試飲会で印象が残っていたため、迷わずアマレットを選択。

【正解:アマレット】

→赤二つのブドウ品種を落としていらっしゃいますが、”濃い系ブドウ”をしっかりととらえていらっしゃるので、合格だと思います。メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンも似ていますし。

今回いろいろテイスティングしていくなかで、昨今の地球温暖化の影響でフランスワインの味わいも変化してきていないのだろうかとふと考えてしまいました。



長らくお疲れ様でした。
ワインエキスパートを目指し受験の意思を固めたものの、子育て中の私の周囲に同士はなく、講師もおらず本当に孤独な受験でした。しかし、この講座に出逢ってどれほど救われたか!感謝にたえません。
一次試験から二次試験までの想いや反省も多々ありますが、記憶が鮮明なうちに書き留めた二次試験のレポを送らせていただきます。

会場:大阪

昨年受験した先輩のアドバイスから開場より早めに到着。昨年はリキュールのグラスが既に配膳されており、開け放した扉から色目の確認が出来たそうです。しかし、今年は厳戒態勢?で時間までは扉がピタリと閉められたまま。定刻より数分早く開場されるもグラスは全く用意されていませんでした。

オリエンテーション開始までのあの緊張高まる沈黙の時間が…ただ、こちらの会場では試験官の方の軽快なお話で少し緊迫感がほぐれました。試飲アイテムの配布はオリエンテーション開始と同時にひとつづつ。まずは白①から置かれて行きました。

白ワイン
白➀、白②共にホテルの宴会場の照明の下で緑がかった若々しい輝きを感じました。
まずは外観から予測。あきらかに白②の方が濃い。もう頭の中は「シャルドネ、やはりきたかっ!」などと思案しながら両グラスの香りを確認。(若輩者なので比較検討する方式をとりました)

白①はやわらかながらしっかりとお花の香り。白②はふわっと樽香が、瞬時に「シャルドネきたー!!」。何しろ時間がありません。外観と香りを頭の中の暗記コメントと照らし合わせながらいっきにマークしました。
そして味わいます。

ん、決めた!
白①はリースリング…どこだろう?残糖感はなく酸味はそこまではっきりしない。外観も淡いし、でも決定打に欠ける…となると、ドイツでいこう。

白②はもちろんシャドルネ…これもどこだろう?高々しい樽ではない、大輪の花というよりは綺麗まとめられている、かな?うん、フランス。

白①②の残りコメントをマークしながら、ふと気付くと、前後左右の席には全アイテムが揃っているのに私の席には赤①が届いておりません!マークミスを気にしつつ挙手してみるものの、試験官の方になかなか気付いてもれえず、焦る~。もう想定時間を過ぎています。

白①【正解:リースリング・オーストラリア・2013】
白②【正解:シャルドネ・フランス・2012】

赤ワイン
(赤①がまだ届いていないので)赤②の外観から。
コメントを埋めつつ、やっと催促に気付いてもらえて、詫びながら慌てて運ばれた赤①は通常の倍もあるかと思われるなみなみの量…。規定分量で外観を測ることに慣れていたのでちょっと難儀しました。

とにかく落ち着いて、落ち着いて。

赤①を赤②と比較。どちらも濃い、そして紫の要素もある。赤➀の方がやや明るい赤みが…。
あれこれ予測しながら香りを。頭の中でガチャガチャとさまざまな様相が浮かびましたが「黒果実しっかり系」に絞り込み、味わいを確認。

赤①、なんだ???この甘さ。タンニンもそこそこ。この時点で恐れていた「日本メルロ」は消えましたが、この味わい、私には飲み慣れたニューワールドの安価格なメルロの風味なんです。しかし、しかし、そんなものが試験に並ぶはずがない。思い巡らせる~、この数カ月の自主トレで何度となく間違えたのはこの手の風味で思わせぶりな「シラー」でした。

”こーざ”を何度となく読み返した私にメルロを選択する勇気はなく、シラーを念頭に再度ティスティング。

見えた!
シラーの要素がちらほらと。最後まで後に残った甘さ、濃いながらも感じる軽快さ。(本当に、そう思い込むと該当要素を探してしまうのですね)
赤①はシラーズ、オーストラリア。

【正解:シラー・フランス・2014】

さぁ、時間がないぞ、赤②だ。こちらはおおよそ想像していた香り、味わい。
しっかりとした骨格、鉛筆の芯、インク?
赤②はカベルネ・ソーヴィニヨン、フランス。

【正解:カベルネ・ソーヴィニヨン・アメリカ・2012】

残り時間を見るともう10分を切っていました。
ようやくその他のお酒に移ります。

見た目はどちらも琥珀色。選択肢から消去です。香りでその他②は瞬時に判断。これはラッキー!杏仁豆腐は大好きです。
その他②アマレット

最後のその他①は悩みました。以前に一度だけ飲んだマールの麦風味にあまりに驚いたので、これにはそれがない。残るはコニャックかバーポン。苦手なウィスキーとブランデーの判別です。自主トレで一番口にしたのはコニャック。バーボンが苦手だったから。葡萄に敬意をはらい、ここはコニャックに(???)
その他➀コニャック

全てのマークを終えた時点で残り3分。全てのアイテムのコメントを見直す時間はもはやなく、コメント数の確認のみ必死で見直しました。

これは絶対必要です。アイテムによって、当たり前だと思ってた複数選択が単数だったり、各々微妙に数が違うのです。間違いが三つもありました。もう考え直す時間はないのでとりあえず過剰分を消しました。

そこで試験終了です。

以上が二次試験当日の葛藤レポです。
本当に時間がありませんでした。必勝マニュアル無しでは到底間に合いませんでした。

なかば直感と勢い、ノリで選んだブドウ品種。
幸運にも全制覇することが出来ました。が、生産国に収穫年は半分以下です。コメントも多品種を頭に置きながらだったので自信はありません。
生産国も新旧を派手に間違えました。マイナス要素がどこまで響くか不安で仕方ありませんが、今は発表を静かに待つのみですね。
→赤ワインの生産国は多くの方が反対を答えています。ですから、そのような特徴を持ったワインだったのでしょう。間違いなく合格です。

この講座を知って、勉強して、ワインが少し嫌いになりかけて(笑)。
でもやっぱり大好きです。
ありがとうございました。



仙台会場です。
9時30分の定刻に開場。会議用の長テーブルの中央に椅子が1脚。テーブルの上には白いクロス。数字が1~6まで大きく印刷された紙が上のほうに並び、その右脇に水と吐器。手前にはビニールの袋に入った冊子。とりあえず時間までそのまま待ちます。

そして9時50分。スタッフが同じ種類のワインが入ったグラスをトレ-にのせ受験者の前に置いていきます。最初はリキュール・スピリッツから。その後赤ワイン、そして試験開始時間ギリギリに大急ぎで白ワイン。

その作業と平行してマイクを持った試験官が注意事項などを話します。ビニール袋を開けて冊子を取りだすようにという指示を聞き、読み上げられる注意事項に目を通します。その後、テイスティングコメント選択用紙を見て、白・赤・スピリッツ等の選択肢を眺めながらなんとなく予想してみました。

そして試験開始。まずは白ワインから手を伸ばす。

白ワイン①
色はごく薄め。ソーヴィニヨン・ブランかなと思ったのが第一印象。粘性は軽めでサラっとしている。香りは私がいつもシャブリで感じる雰囲気が…シャブリだ!そう直感し、あとはそれ相応のコメントを埋める。
【正解:リースリング・オーストラリア・2013】

あっという間に10分経過。あ、ペースが遅いなと思い直し、すぐに白②へ。

白ワイン②
今思えば、フランスのシャルドネをイメージさせるイエロー。白①と比べても濃く感じます。粘性も白①より豊かに感じました。
そして香りは…あれ!?なんの香りもしない…。で、グラスを見ると、グラスの表面が白くなるほど冷えている様子。これは、冷えすぎてわからないんだと思い、とりあえず放置することに。
その間、いったんリキュール・スピリッツへ。

その他のお酒
茶色。鼻を近づけると、うん、慣れた香り。でも強いなぁ随分。鼻が麻痺するといけないから、とりあえずさらっと感じるだけで、その他のお酒②へ。これは飲まずして決定。選択肢を見ても迷う要素なし。というわけで、アマレット即決。

再び白ワイン②
そして、あらためて白ワイン②に戻る。少しだけ香りが出てきているけど、それでもまだまだ。これは…以前経験した、なかなか香りが出てこないフランスのリースリングではないか?と思い、リースリングでも他の白ワインでもいけそうな無難なコメントをマーク。そして再び放置。さて、いよいよ赤ワインへと進み ます。
→このようにすぐに香りを感じることが出来ないワインは存在します。〈追記〉樽を感じなければリースリングで行きましょう!

【正解:シャルドネ・フランス・2012】

赤ワイン①
こちらが配布されているときからイチゴジャムのような甘くモッタリとした強い香りが漂っていた。これで色が薄ければガメイ!と言いたかった…。でも色調はめっちゃ濃い。粘性も結構ある。うーーーーん、なんだろ。

口に含むと甘味もある。タンニンはメルロのようにじわじわ~っと舌に広がる感じ。でも”メルロは何かが突出しておらず丸い”という言葉を思い出し、この香りが突出していると考えメルロは外す。青っぽくもないので、カベルネ・ソーヴィニヨンも外す。イタリアやスペインの独特な香りもないので同様に。

消去法で残ったシラーまたはシラーズ。そう考えてあらためてグラスに鼻を近づけると、確かにムッとした香りが中心から伝わってくる。オーストラリアのシラーズはフランスに比べると凝縮した香りが強いというのを聞いていたので、このワインはそこまで強くないなぁ…と思いつつも、フランスの上品なイメージとも違っていると判断し、オーストラリアのシラーズに決定。

【正解:シラー・フランス・2014】

赤ワイン②
こちらも濃い色調。しかも、濁ってる!?無濾過とまではいかないけれど、モヤがかっている印象。
鼻を近づけると、はっきりと青い香り。これは最近覚えたカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴かも…。でも生産国は…。アメリカなら甘味を感じるはずと思い口に 含むと、スッと引いていくスッキリ系の後味。あれ、ってことはフランスなの?ということで、甘味・凝縮感をそれほど感じないことからフランスと判断し、カベルネ・ソーヴィニヨン/フランスと解答。

【正解:カベルネ・ソーヴィニヨン・アメリカ・2012】

再びその他のお酒
その他のお酒の①に戻り口に含む。後味に残る甘いニュアンス。“茶色で甘さが残ればコニャック”という法則にのっとり、即決。

そして、残り10分。とりあえずマークシートの記入漏れ、マーク数の間違いがないかを再チェック。そしたら、結構ありました…。塗り忘れた項目や、規定の数に達していないもの、多くマークしていたところなど。

残り3分…。大急ぎで修正中。

残り1分。最後にもう一度白ワイン②に鼻を近づけると…。あれ?シャルドネ特有の香りが!!えーーーーーー!!もしかしてこれってシャルドネじゃ?!だとしたら1番は???
「試験終了です」

ありゃ、時間切れ…。ま、しょうがないか。そんな一部始終でした。とりあえず14時に発表された解答と照らし合わせてから、選んだコメントがどの程度カバーできているのかを自己採点。テイスティングコメントを完全に覚えきれていなかったことが幸いし(シャルドネのコメントとリースリングのコメントを取り違え ていたところも多く、また赤ワインのフランスとアメリカ、オーストラリアのコメントを取り違えていたことも多くありそれが結果としていい方に作用している 可能性も感じつつ…)ちょっと安堵。

実際の採点基準はわからないので悩んでもしかたない。あとは結果が来るまで待とうと、ランチで昼酒。

一次試験対策は本当に寝る時間を惜しんで努力しました。自分なりにスケジュールを組み、その通りに進めていけたことが奇跡的だと思っています。しかし、その反動で一次試験が終わった途端、燃え尽き症候群に。テイスティング対策として何をすれば良いのか、なんとなくわかるような、でもわからないような…、そんなこんなで九月末までボーっと過ごしてしまい十月に入ってから、いよいよヤバいかも…と動きはじめた始末。
ただ暗記すればいい、という一次試験に比べて、どういう状況が待っているのかがわからないだけに、例えるなら散らかりすぎた部屋をどこから片付けたらよいのかわからないまま日が暮れる状態…でした。そこが今思えば悔やまれるところです。
→いただいた報告を読んだだけでは何とも言えませんが、ギリギリなんとか合格ラインかな…あとはテイスティングコメント次第だと思います。特に白ワインに 関して、もちろん誰もがこれまでの経験からブドウ品種を想像するのですが、ちょっと個人的な感覚に偏り過ぎているように思いました。

二次試験の受験報告です。

結果から、ブドウ品種正解 1、その他のお酒正解 1…。(コメントも間違えた品種に引きずられました。)
せっかく、たくさんご指導いただいたのにこのような報告で申し訳ありません。

白1
色調は薄く、最初は(まだ会場の光に慣れてなかったため)グリ系が一瞬よぎりましたが、グリーンがかったレモンイエローに修正。粘性は強め。

香りがあまり感じられず、かすかに石油香を感じたのでリースリングを想定し、”菩提樹””アカシア””すいかずら”、そして”ペトロール”より”ハチミツ”かも?と思いチェック。

味わいはどうしても酸が弱いと感じ、シュナン・ブランやゲヴュルツを試したときにハチミツと石油が合わさったような香りでリースリングと間違えたことを思い出し、不安を覚えたところで選択肢にシュナン・ブラン発見!緑ミカンに思えてきて、”アカシア”を”カリン”に変更、結局シュナン・ブランにしてしまい ました。
→シュナン・ブランはリースリング以上に”ゴツイ”酸のある品種です。決して酸の弱い品種ではありません。でも、シュナン・ブランは出ません!って言ったのに…。難しく考えすぎました。

【正解:リースリング・オーストラリア・2013】

白2
典型的な軽く樽の効いたブルゴーニュ・シャルドネでした。シャブリじゃないですよね。
→もちろん、生産者によりますが、試験に出題されるレベルのシャブリであれば樽から感じることは少ないと思います。

【正解:シャルドネ・フランス・2012】

赤3
色調は明るめ、若々しく感じました。最初にマスカットべーリーAのような甘い香りを感じ、大阪テイスティングセミナーの時のアメリカのピノ・ノワール(あの時もマスカットベーリーAと思いました)に似てる!と思ってしまい、結局濃い目の若いニューワールド・ピノ・ノワールと答えてしまいました。
しかし、フレーバーのところの選択枠が3つもあり、ピノ・ノワールだったらこんなに選ぶことは無いかもとも思ったのですが…。今思えば、スパイシーにするべきだったと。

【正解:シラー・フランス・2014】

赤4
こちらも濃い色調ではないと判断したため、最初にカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーを外しました。
香りはカカオパウダーとベリー系の香り、シダ、少し土っぽさを感じ、味わいが丸くバランスが取れていると感じたため、少し熟成したカベルネ・ソーヴィニヨ ン/ボルドーを思い浮かべました。ただ、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のボルドーは少ないので、メルロ/フランス/2012と解答。
→確かにボルドーにおいて全生産量等を考えるとメルロが多いのですが、一般的にボルドー左岸はカベルネ・ソーヴィニヨン主体と考えるべきです。ですから、”カベルネ・ソーヴィ ニヨン主体のボルドーは少ない”というのは間違いです。ただ、メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンは似ています。

【正解:カベルネ・ソーヴィニヨン・アメリカ・2012】

→結果はどうなるかわかりませんが、特に赤ワインの色調をどちらも“濃い”系ではないととらえたことは致命的です。
ワインがわかることと合格することは違うかもしれませんが、全体を通してソムリエ協会の求めるテイスティングのスタイルをまだそれほど理解されていらっしゃらないと思いました。



テイスティングセミナーでもお世話になりました。

<2次試験の体験記>
試験会場:京王プラザホテル

ホテル到着時刻は9:15頃でしたが、既に受験者がひしめいており、何となく立ち止まれないような雰囲気でした。案内係の方に受験番号を伝え案内された会場に行ってみるとホワイトボードに会場内の机のレイアウトと受験番号が貼り出してありました。
しかし、良く見ると自分の該当する受験番号は無く、直ぐに案内された会場が誤っている事に気がつきました。9:30の開場案内が受験票のハガキに記載され ていましたが、この講座のどこかで読んだ通り9:45に開場するというアナウンスがごった返している受験者に伝えられ、続けて入場する前に携帯電話の電源を切る事、中に入ったら私語を禁止する事、自席を探して着席する事等を繰り返しアナウンスされていました。

開場時間となり、入室すると既に6種のアイテムがテイスティンググラスに注がれており、歩きながらハード系2種がともに琥珀色の透き通った液体である事を確認して思わず心の中でガッツポーズしました。
着席して間も無くオリエンテーションが始まり、ビニールの封筒を開封し試験概要の案内、テイスティングコメントシート、解答用のマークシート、下敷きを確認しなさいと案内がありました。
解答用紙に受験会場名と氏名・受験呼称を記載し、受験番号のマークを済ませ、気になるワインに目を向けました。

開始前に見た外観の印象
・白ワイン1が薄めの色調である事から甲州、ミュスカデ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングまでをイメージしました。
・白ワイン2は白1に比べ濃い色調からこちらはシャルドネを。
・赤ワイン1と赤ワイン2は共に黒系の濃い色調でガメイ、ピノは無いなと。
・ハード系の1の解答欄にカルバドス、コニャック等の順当な茶色いお酒、2はドランブイやアマレットといった茶色でもカクテルベースっぽい類が並んでいました。

その後、気になるワインのテイスティングコメントシート欄を眺めている時に開始時間となり、試験開始の合図が有りました。

私はこれまで練習してきた経験から自分の傾向を理解し、下記の作戦を実行するつもりでした。
・直ぐに鼻が麻痺してしまうので、香りは一回目が大切。何度もクンクンしない。
・舌はもっと麻痺しやすいので、本当にわからない時まで味わいに頼らない。
・今まで散々呑んだくれた経験をもとに外観をしっかり観察して香りは一回目に特徴をとらえ出来るところまでコメントを埋める。
・最後に確認の意味で味をみてコメントを見直す。

さて、白ワイン
まず白二種から。お決まりの”澄んだ””輝き”のあるといった外観をマークし、香りを取る直前まで白ワイン1・2を同時に進めました。
続いて香りを取ってみると、白ワイン1は時折感じられる「このグラス、ちゃんと洗えていないんじゃないか?」と思う牛乳飲んだ後でちゃんと洗わずに水入れちゃったぽい印象から、甲州、リースリングあたりの可能性が強いと推測。
白ワイン2は樽香を強く、温暖な印象の為、一瞬でアメリカのシャルドネをイメージしました。
二種の白ワインのわかる香りのコメントを埋めてココまでで時計を見ると開始から9分、ちょっと焦りました。
白1を味わう決心をして本当に少量を口に含んでみるとキュッとした酸を強く感じ、思わずソーヴィニヨン・ブランの香りを取れなかったのかと自分を疑いました。しかし、甘みを感じないながらも、口の中に広がる白い花の香りはリースリングだと思いアルザスのリースリングに決めました。
【正解:リースリング・オーストラリア・2013】

白2は口に入れてもそれまでの印象同様に強い。練習の為に買ったシャルドネ/アメリカにそっくりでした。(新世界のシャルドネと思ったらアメリカにしようと決めていたので)
【正解:シャルドネ・フランス・2012】

後から協会の発表を見て、白二種ともにヨーロッパと新世界を取り違えておりガックリ来ましたが、今思えばこのリースリングは”こーざ”のテイスティングセミナーで感じたリースリング/オーストラリアに近いと改めて思いました。
シャルドネは樽の強い香りにこだわり過ぎて果実味とアルコールのボリューム感を意識できていなかったのではないかと反省しています。

この時点で開始20分を過ぎており、続いて赤ワイン1と2へ。

赤ワイン
黒系ブドウ品種である事は明らかで、この時点で解答欄のピノ・ノワールとサンジョヴェーゼが消えました。残りの選択肢はメルロ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンとなり予想通りの展開に。

”澄んだ””輝きのある”といった外観をマークしつつ、赤1は紫がかったのみを選択(選択数指定が一つだった気が…)、赤2は若干落ち着きつつある印象を受けながらもガーネットを選びきれず、紫がかった/ルビーの方が安全と思い選択しました。この時、赤2は少し熟成しはじめているかもしれないとも思ったの ですが。

香りに移って、赤1は若干迷いました。これといった何かを感じるわけでもなく、ただ、カベルネではないという印象からメルロとシラーの両天秤でマークを追加していきました。それでも、コメントの選択に大いに迷い、自分で決めたルールを破ることになりましたが、直後に試飲してしまいました。すると過去に呑んだオーストラリア/シラーズを思い出し(確か田崎さん絶賛だったらしいというヨコシマな記憶が現れ始め)、その時コメントをとって無かった事を若干後悔しながらもアルコール感の強い印象からシラーズ/オーストラリアに決めました。
【正解:シラー・フランス・2014】

赤2はグラスを鼻に近づけただだけでカベルネ・ソーヴィニヨンと特定出来ました。”こーざ”のセミナーで出てきたボルドーのイメージそのままで、念のため試飲してみても強いアルコールのボリューム感を感じなかったのでボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンと決めました。
【正解:カベルネ・ソーヴィニヨン・アメリカ・2012】

試飲しての印象は赤1と比べて赤2の方が落ち着いているというくらいで、既にカベルネ・ソーヴィニヨンの自信は揺るぎないものになっていましたので、その先を深く追求しませんでした。(解答発表を見てヨーロッパ/新世界が逆転している事に気付いた時、自分の強みは15年以上ワインを呑んだくれてきた経験だと思っていた事が恥ずかしく、つくづく分析は向いていないんだなぁと笑いがこみ上げて来ました)
→いえいえ、これまでに紹介した報告を見ても、今回の赤ワイン二種はヨーロッパ/新世界を両方とも反対に答えた方が多数いらっしゃいます。ですから、テイスティングコメントはそれほど間違っていないでしょうし、実際のワインもそれらの(逆転の)特徴を持っていたのであろうと推測します。ですから、分析としても間違ってはいなかった、素晴らしいと思います。

ただ、味わいを感じる前にテイスティングコメントを埋める方法は多少危険かなと私は思いました。やはり、トータルで考えるべきだと。

その他のお酒
ハード系二種は香りだけで即決。安いカルバドスとコニャックとアマレットを1瓶ずつ買って寝酒にしてきた経験が活きました。念のためと思いコニャックを口に含むとカルバドスに近い印象を感じ、余計な事したと後悔してもう見ない事にしました。 (アマレットは飲んでもいません)

こうして全体を通して見るとブドウ品種は全部わかりましたが、以下の点など不安はいっぱいです。
・テイスティングコメントは二つの候補から両天秤で書いていたこと
・香りの特徴において、果物と花に偏って選択してしまったこと
・生産国が新旧逆転で特徴をとらえ間違えたかも知れないと思っていること

若干迷った白1と赤1に関しては生産国を間違えたことを納得できるのですが、即決した白2と赤2はもう少し慎重に粘性、香りの凝縮感、酸とアルコールのボリューム感を分析しても良かったかなと感じています。
もしこちらをお読みになる方が参考にしてくださるのであれば、嬉しくて飛びついた答えにも慢心せず冷静に分析を続ける事をお勧めします。

”こーざ”に導き頂きましたこの一年でした。何より他に代え難いものは日々の試験対策に向けた励ましの言葉の数々です。二次試験対策マニュアルは試験に臨む基本的な考え方を理解するのに役立ち、テイスティングセミナーは自分では購入してないワインを味わうことが出来て良い体験だったと感じております。
まだ、ちょっぴり不安ですが、もし合格していましたら、この満足感は辛かった筆記試験対策の記憶と共に合格の喜びと重なって、私にとって大切な思い出になりそうです。
→問題なく合格だと思います。良い思い出になりそうですね。

二次試験は時間不足故の焦りからズタボロでしたが、これが今の実力と気を取り直して振り返ってみました。
エキスパート呼称@大阪リーガロイヤルホテルです。

なによりも、あんなに時間不足で焦るとはこれっぽっちも思っていませんでした。

白ワイン➀終了段階で、15分も経過!そこからは焦りまくり、品種絞っても頭の中が真っ白、必勝マニュアルのページがバラバラっとめくれるばかりで落ち着かず、模範コメントが正しく思い出せなくなりました。ひとつは、転記する際に間違えないようとマークする数を解答用紙にいちいち全て書いたことで時間を使い過ぎたことも反省点です。結局、その後焦ってしまったため、終了直後にマークミス発見という体たらくでした。
焦った時にマニュアル脳内再生がぐちゃぐちゃになったのも、理解不足が原因でした。時間不足だろうが何だろうが、スラスラ出てくるまでしっかり理解して暗記すべきでした。また、リキュールは残り1分で、両方外しました。

白ワイン①
ペトロール香をしっかりと感じ、残糖が感じられなかったので、ここはマニュアルを思い出しリースリングに。ただ、冷涼なイメージでドイツは除外したものの、フランスにしてしまいました。
【正解:リースリング・オーストラリア・2013】

白ワイン②
明確に樽香を感じ、それほど全体的にそれほど強くないと思ったため、シャルドネ/フランスにしました。しかし、すでに焦っており、香り・味わいのコメントはズレていると思われます。
【正解:シャルドネ・フランス・2012】

赤ワイン➀
外観を”明るい”と判断してしまい、ピノ・ノワールと想定、全てのコメントを赤系で通してしまいました。香りや味わいからもシラーとは気づかず。
【正解:シラー・フランス・2014】

赤ワイン②
外観は黒系、香りからオリーブ香を感じず、甘くて強い黒系果実の香り。よってカベルネ・ソーヴィニヨン/アメリカに。しかし、もうこの時は焦りのピークであったことからもテイスティングコメントには全く自信が持てません…。

事前のテイスティング練習の時に時間を意識していたつもりでしたが、認識が甘かったように思います。
→ 早い段階であせってしまってしまい、パニックになってのミスはとても残念でした。間に合わなければ”仕方がない”とはなかなか思えないものですが、”最悪、最後は切り捨てて取るべきところをしっかり取る。100点取る必要はないんだから”と思うことが出来ると良かったのかもしれません。ただ、大きく外したのは赤➀くらいなので、大丈夫な気もします。

●会場の雰囲気など
・進行役の試験官は気さくな方で、室温なども受験者に気遣ってくれました。
・水のお代わり可能でした。
→2015年は他会場でダメだという報告が…。
・オリエンテーション時に白ワイン➀が、試験開始後にその他のグラスが配られました。
・試験官から、注意事項は読み上げないので各自黙読をするようにと指示がありました。(黙読中に白ワイン①が配られたため、途中でその外見チェックに気を取られてしまいました)
・予想していたとはいえ、間接照明とテーブル縦幅が狭く、特に赤ワインの外観が判断しにくかったです。(白のカーディガンを着ていったので、テーブルクロスと袖も使って色をチェックしました)

●自身の試験対策を振り返って
・一次試験対策は、”ちょっとまじめにこーざ”のペースに追いつくだけで精一杯で、暗記や過去問対策などが不十分なままでした。
・テイスティング対策を一次試験対策と同時進行で行わず、何とかなるさという油断や甘えゆえの経験・暗記不足、詰めの甘さが本番の惨状となりました。
・ただ、テイスティングを重ねる内に、最初はわからなかった樽香やペトロール香、オリーブ香(黒胡椒はわからずのまま)が、直前に何とか感じ取れるようになりました。そして、試験本番で、ペトロール香、樽香を感じた時はとても嬉しかったです。
・テイスティングの練習を白ワインから始めたため、赤ワインが後回しになり経験不足でした。今思えば、白・赤同時にまたは難しい赤ワインから始めるべきだったと思います。
・知らない植物や香辛料の香りが想像できず、記憶の定着が困難だったので、もっと早目に確認すべきでした。

焦らず、とにかくシンプルに基本に忠実にを意識してテイスティングを進めることです。

次回は今はなき、ワインアドバイザー呼称編です。

info★majime2.com 牧野 重希






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