ソムリエ試験二次、テイスティングの受験報告2016~ソムリエ呼称編 4
2016年度最終回です。
※表紙は「Cafetafel met absint 」:ゴッホ画
ソムリエ試験二次、テイスティングの受験報告2016~ソムリエ呼称編 4
最初にソムリエ協会発表のテイスティングアイテムです。
白1 2014年 / フランス/ Chardonnay
赤1 2014年 / オーストラリア / Syrah(Shiraz)
赤2 2013年 / 日本 / Muscat Bailey A
リキュール類1 マデイラ
リキュール類2 バ・アルマニャック
お忙しい中この講座を続けていただき本当にありがとうございました。
私が受験した大阪会場は、テイスティングアイテムが全て並んだ状態で開場されました。順番に出てくるという事がなかったので、よかったです。入場した時にフローラルな香りが会場内を包んでいたのを強く覚えています。
白ワイン1
香りを取った時にミネラル・レモンが鼻をくすぐったので、コレは!となりましたが、ブドウ品種がわかりません。ソービニヨン・ブランにしては青さがないし…。ただ、なんとかマニュアルのおかげでスラスラと(当たっているかはわかりませんが)マークシートを埋めることができました。赤ワイン1
色調からしてカベルネ・ソーヴィニヨンやシラー系だなと思いながらコメントを埋めていきました。最後のブドウ品種の選択肢にカベルネ・ソーヴィニヨンがなかったので、シラーをチェック。シラーで感じるスパイシーな香りを感じ取れなかったので、ちょっと自信がなかったのですが、ジンファンデルとかは練習してないから、外してもいい、多分コメント合ってるから大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせ、先へ進みました。結果として悩まなかったのがよかったです。
赤ワイン2
会場に向かうバスで乗り合わせた方が持っていた「マスカットベーリーAのテイスティングコメント」が目に入り、出る可能性もあるんだぁと思った事と、香りを確認した時のイチゴの甘い香りでふと頭に浮かびました。最後の最後にぶどう品種を選ぶ項目で”ガメイかマスカット・ベーリーAか…”と悩んだ時に、以前ネットで見た「いちごのような甘い香りのマスカット・ベーリーA云々」の宣伝文句の記憶が蘇り、これはマスカットベーリーAだ!と。マスカットベーリーAは勉強していなかったんですが。
終わってみて感じた事は、必勝マニュアルに書かれている、ブドウ品種を間違えてもコメントが合っていれば点数になる、だから大丈夫!というある種の開き直りのような精神状態で挑んだ事がよかったのかな、と思います。
帰りの電車でソムリエ協会のホームページにアクセスし、ブドウ品種はすべて当たっていたことに安堵と喜びを噛み締めました。産地と収穫年をひとつずつ、リキュール類は二つとも外していたので、安心は出来ませんがなんとか終わった、と感じております。
やはり”こーざ”で仰られている通り、最後は「絶対合格するという気持ち」だと感じました。
ワインは2品種正解、リキュール類は1種類正解でした。
特にオーストラリア/シラーズは先生のオリーブ・マリネで即決でした。ありがとうございます。
大阪会場(リーガロイヤロルホテル)は時間が押していたのか、開場の時間になっても”もう少しお待ち下さい”とのアナウンスがありました。入室時には既にテイスティングアイテム5種すべて並んでいましたので、グラスに当たらないよう着席して下さいと言われました。
オリエンテーションの時も名前と受験番号をマークして下さいと言われて復唱されてる直後に開始となりました。入室してから開始までが1次試験に比べるとかなり早かった印象です。試験開始まで外観を観察しましたが、白ワインは淡いレモンイエロー、赤ワイン2種は紫色と淡いルビー色でした。
試験開始後気になったことがあります。それは、5つ並んだグラス全てから、鉛筆の芯といいますかクミンと言いますか鼻をツンとする臭いがあったことです。
私は夫婦でフランス料理店を営んでおり、試飲というイベントにはほとんど参加しています。そして、大きな試飲会には必ずといっていい程、洗ってあるはずのグラスに臭いが付いているものがありました。1つ見つけるとその周辺は同じ臭い、恐らく同じ布でグラスを拭いているからだと思います。自分の店でも時折あることなので、私はグラスを拭く布を洗う頻度も注意しています。
通常の試飲会ならば、ワイングラスに何も入っていない状態で臭いチェックをしますが、今回はそういう訳にもいかず…。ああ、拭いている布の臭いが移っている、と即座に感じました。
ですが誰も挙手もしないしそのままテイスティングを継続するしか無く、その嗅ぎ慣れた臭いを除外して考えるしかありませんでした。(本当に困りました。不快な、頭の痛くなる臭いでしたし)
→ここまではっきりとおわかりでしたら、試験官に言ってもよいと思います。白ワイン1
とても淡いレモンイエロー、香りは華やか系が弱く淡く軽い印象です。口に含むとまろやかな酸。これは”リースリングではない”と思いました。また、シャブリとサンセールをこの2週間で強化しておりましたので、冷涼な地区だと確信を持ちました。
選択肢にはシャルドネ、セミヨン、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、ピノ・グリ、マルヴァジア、シュナン・ブランの8つが並びました。可能性はシャルドネかリースリングと直感で決めたわけですが、後で思えばマルヴァジアも慣れて無いだけで可能性はあったはずですが、その時は全く気にしませんでした(シニアに限ってはこれはしてはいけない事ですが)。
二択に絞りましたが、リースリングのレモンのような唾液の出る酸では無く、まろやかな酸。マロラクティック発酵だと強く思いました。
時間も無いのですぐさま赤ワインへ。
赤ワイン1
これはごく最近に飲んだオーストラリアのシラーズと同じニュアンスです。もしかするとこの果実味はアメリカのカベルネ・ソーヴィニヨンの可能性も考えられます。それでも、アメリカのカベルネはもっとブルーベリーガムのような強い香りと認識していた上、選択肢にありませんでした。二分程で答えが決まりました。そうなるとオリーブ・マリネが顕著に感じられるようになりました。ここからはとてもスムーズにコメントを選択できました。
赤ワイン2
やや淡いルビー色。ピノ・ノワール、サンジョヴェーゼが頭に浮かびました。
選択肢にはガメイ、ジンファンデル、シラー、マルベック、ネッビオーロ、マスカットベーリーA、テンプラニーリョの7つが並んでいます。
となると、可能性はガメイかベーリーA。
でも、キャンディ香が感じられずスパイス感と余韻は弱くほんのりフルーティー。
ジンファンデルかテンプラニーリョで悩みました。
ジンファンデルだと恐らくアメリカが出るはず。
印象は伝統的な国と思いましたのでスペインのテンプラニーリョ(若め)にしました。
よく考えたらテンプラニーリョはもっと深い色です。
完全にキャンディ香を信じていました。先生の「メルロが出るなら日本かも」と頭に残っていて(勘違いならすみません。→そう言ってました。)メルロでも無いし選択肢にありません、既に残り7分。
思いのほか時間が過ぎておりコメント的には問題無いと思ったので考えて白紙になるよりはマークしなきゃとテンプラニーリョに決定しました。リキュール類
麦茶のような色と黄色(ウイスキー系)でした。
リキュール1は、香りの熟した感じと味わいの甘さから、また時間もないので素直にマデイラを選択。紹興酒も選択肢にありましたが、直感でした。
もうひとつはバ・ザルマニャックでした。サンヴィヴァンのVSOPで練習していましたが、全く別物の美味しいアルマニャックが出てきました。→試験の方が美味しいなんて。笑
カルヴァドスとラムが選択肢にありまして、上品な甘さと香りからカルヴァドスを選んでしまいました。残り30秒と言われて2箇所マークが抜けている事に気付き、問題を探すよりも先に真ん中あたりをマークしました。
時間切れの寸前でようやく問題も見つけ、適当にマークした番号で大丈夫だろうと安心しました。こんなに焦ったのは人生初です。
学生の時の受験の方が余裕がありました。
その後、慌ただしく論述試験です。
”こーざ”を見つけて一次試験対策を続け、「合格して先生に連絡をする!」を目標にして頑張りました。←紙に書いて貼ってます。笑
白ワイン1
外観はグリーンががったイエロー。甲州、ミュスカはないとして。ソーヴィニヨン・ブランかシャルドネか。どちらかというと黄色ではない。アメリカではない…かな?香りは華やか。だけど、リースリングぽさはないかな。樽香は感じられない。ソーヴィニヨン・ブラン…?。
味わい。んー。ソーヴィニヨン・ブランはもっと爽やか?柑橘系にもっていくには、ちょっとたりないような。新世界にしては酸味があるような。とりあえずソーヴィニヨン・ブランでコメント。
(この後、赤ワイン、リキュール類をコメントし終えて、試験終了前にこの白ワイン1に戻る)赤ワイン1
並んだ二種ともに黒い系。カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーかな。でも、カベルネ・ソーヴィニヨンが選択肢にない…ガーン(T_T)。色調は濃い系。赤っぽくないけど鮮やかではない。(新世界のシラーズは紫っぽくて鮮やかな印象)
香りは、シラーか?カベルネ・ソーヴィニヨンないし…。(これまで経験した新世界のシラーズの香りはあまり好きではなかったので、そこまでの感じがしないような気がしました)
ネッビオーロはピノを濃く強くした感じらしい。でも、イタリアにするには赤さ(オレンジ?)がほしいかな。フランス、フランスと続くのか?と思いながらフランス/シラーを選択。なんとなく綺麗だし。
赤ワイン3
濃いと思いきや意外と明るい。それでもピノ・ノワールまでいかない。香りを取ると、あっキャンディ香。とはいえ、マスカットベーリーAがこんなに濃いものなのか?(ガメイもキャンディ?)セミナーで感じたキャンディ香、イチゴ・ラズベリー風味。うん、マスカットベーリーA、ここで決めました。
リキュール類
濃い茶色と薄い茶色。薄い方がカルヴァドスだったらラッキー!(前日飲んだから)濃い方。おっと!これはシェフがフォワグラとって言ってたマディラさん。(マディラ好きです。前々日に飲んだ)
次、はい。カルヴァドス。バ・アルマニャックが選択肢にあるけど、悩んでもわからないので。
ここでもう一度白ワイン1から再確認と思い、戻った瞬間でした。
違う…。
フランス、シャルドネをソーヴィニヨン・ブランに、間違えた時の感じがする。→素晴らしいです。このブドウ品種を当てたこと以上にこの間違えた感じをとらえていることが。この間違えた感覚・違和感の積み重ねがブラインドテイスティング上達の大きなポイントの一つです。
色は白に近い。後になるほど落ち着いてる。今樽香のような感じがしてきた。→樽はないんですが、このバランス感をシャルドネととらえたことは素晴らしいです。
よし、シャルドネ/フランス。
果実のニュアンスが気になるけど、出るとすれば南の方だったらありえるし、ニュージーランドにしては厚みが足りない気がする。
赤ワイン1はシラーってもっと果実みがあるよなぁ…。オーストラリアはもっと鮮やかで紫かな。でも、なんか強い…。
白ワイン1 フランス Chardonnay
赤ワイン1 フランス Syrah
赤ワイン2 日本 Muscat Bailey A
リキュール1 マデイラ
リキュール2 カルヴァドス終了。
ビンテージはうる覚えですが、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンがでたら、2012年くらいと答えようかなくらいのイメージで、時間をかけず深く考えませんでした。
マスカットベーリーAはセミナー様々です。(あまり飲んだ事なかったです)あのキャンディ香は印象的でした。ただ、大阪セミナー後のブラインドワイン会で、先生が「この香りと味わいはフランスにはない」っておっしゃっていましたが、私はその感覚がわかりませんでした。
その後、試験までのブラインドで、新世界の方がなんとなく厚みがあるのかなと感じたり(チリは独特の香りがしたり)。まだ感覚としてはっきりわかってないのですが、試験本番でフランスとオーストラリアの違いがとれませんでした。悔しいです。
試験前日、必勝マニュアルを読み直し、最終的には完璧に暗記はできてませんでしたが、印象に残っているものと、感じたものを解答しました。(正直何があってるのかわかりません)
今思うと、必勝マニュアルがなければ、時間足りなかったです、きっと。
会場 メトロポリタン長野
12時50分頃、試験官より入室可とのアナウンスあり。
・入室の際は、携帯電話等はすべてカバンの中にしまう事
・入室後は退室禁止、私語禁止皆いそいそと入室開始。私はロビーでギリギリまでマニュアルを確認。入室すると テーブル上にすでに白1、赤2、リキュール2が配られていました。
席に着くなり外観を凝視。
白ワインは透明度が高く、ミュ スカデ、甲州、リースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランが頭をよぎる。赤ワイン1は結構しっかり目の色調。カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー?。一方赤ワイン2は明るい紫、ピノ・ノワールにしてはちょっと濃いかも?
手元の袋を開封し、テイスティング用語選択用紙のブドウ品種の欄を確認。
白ブドウの選択品種からリースリング、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランを発見、甲州は無かった…。
赤ワイン1はシラーだな…、カベルネ・ソーヴィニヨンが選択肢に無いし、どう考えてもマルベック、ジンファンデルはないだろう。テンプラニーリョの線は捨てきれないから香りを利いてから。
赤ワイン2はガメイかベーリーAか?
こんなことばかり考えていて試験官の説明は上の空。いよいよ試験開始。
ファーストインプレッション で行こうと決めていた。
白ワイン1
何か薄い印象。冷えすぎだな。でも、リースリングのペトロールはないなぁ。ましてやソーヴィニヨン・ブランの草っぽさは全くない…。ゆえにシャルドネ/フランスに決定(樽香無しタイプ)。→その後、ペトロールなしミネラル満載のリースリングが出題されるようになり(ドイツに多い)、であれば樽なしシャルドネは捨てようとここ数年は言い続けております。コメントは後でじっくり行きましょう(2週間前にシャブリを確認していてラッキー)。鼻が元気なうちに赤ワインへ。
赤ワイン1
色調は少し赤みがかった濃いガーネット。香りは期待した黒コショウは無し、でもオリーブの香りがほのかに…。やっぱりシラーだ。産地やコメントは後まわし。赤ワイン2
ずいぶん明るい紫だなぁ。いざ香りに…何だこりゃ、ガメイは絶対無い、するとベーリーAしかないな。ベーリーAのコメント覚えてないけど、何とかなりそう なので、こちらも後から
では、白ワイン1から仕切り直し。
口に含んでも、やはりリースリング、ソーヴィニヨン・ブランはなし。そして果実、酸(MLFっぽい酸)、アルコールのボリュームから完全にフランス。ヴィンテージは最初に結構荒々しさを感じたので最新の2015年…?ちょっと待てよ、いくらなんでも去年は新しすぎだろ…。というわけで、シャルドネ フランス 2014
赤ワイン1
こちらはシラー確定なので問題は生産国。口に含むと…全体的におとなしいなぁ。フランスならもっと酸が利いてるし、全体の印象から品を感じるのに…おっ、オリーブの香りが来た!そういえば、こんなシラーズを練習で飲んだぞ。2012年だったけど、それよりは少し新しい感じ。
というわけで、シラーズ オーストラリア 2013
赤ワイン2
ベーリーAとしたけど、1度しか飲んだことない。それもスーパーの安物。でも香りは同じ、口に含むと…完全にベーリーAしかない、というか他の品種はありえない。色がわりと進んでいたので確か2013と答えたような。
というわけで、マスカットベーリーA 日本 2013
今回、赤ワイン1は消去法で答えにたどりつけましたが、もし選択肢にカベルネ・ソーヴィニヨンがあったら迷っていたと思います。
リキュール類1
マディラとポートを悩み、たしかポートを選んだような…。リキュール類2
シングルモルトとアルマニャックでかなり悩み、甘い香りの強いアルマニャックに。マニュアルを購入させていただき、コメント全部は覚えきれなかったけど、各ブドウ品種共通のコメント(白ならグレープフルーツとか…)を覚え、後のコメントは雰囲気で記憶したため、ベーリーAに対応できたかなぁという感じ。
【テイスティング報告】
会場は品川の高輪プリンスホテル。
早く行けばもしかしたらワインの外観を確認できるかもとの情報から、開場30分前にはついておりました。案の定、立ちながら最後の確認をしている人でいっぱいです。中には集まっておそらくハードリカーが入っていると思われる小さな瓶を皆で確認し合っている方々もいました。3Fのフロアに大中小4~5つくらいの会場が受験番号別に振り分けられていました。私は一番大きな会場だったと思います。
13:00に開場予定でしたが、セッティングの関係でしょうか、扉が開いたのは13:15位と記憶しております。しかし真横の会場は12:50過ぎには開場しており、ドア付近にいた方は外から5つのグラスを凝視していたことでしょう。無事会場入りし、フロアを確認しながら着席します。席はあらかじめ会場前に席案内が張り出されているので問題なくたどり着けます。ただテーブルとテーブルのあいだが狭いので荷物がグラスに当たらないように、とアナウンスされていました。空調は寒いと聞いていたのですが、半袖一枚だと寒いかな?くらいの温度で全く気になりませんでした。
すでに目の前には5つのグラスが全て並べられています。ワインの温度が冷えすぎという話も聞きましたが、そうではありませんでした。受験者もソムリエ呼称とアドバイザー呼称が統合されかつ首都圏で人数も多い為、あらかじめ提供しないと追いつかないのでしょう。もちろん、ずっと凝視しておりました。そしてワインについてある程度当たりをつけて、最後の最後まで必勝マニュアルのコメントをイメージしていました。
水のお代わりについてはアナウンスもなかったように思いますが、サイドのテーブルにピッチャーがたくさん用意されていたので言えばもらえるのでしょう。
アナウンスにより透明のフィルムを開くと赤ワインのテイスティングシートがはっきりと確認できました。お約束の注意事項などをさくっと確認して、用紙の最下部を見ます。まずブドウ品種が選択形式だったことに安心しましたが、数が多い…。さらにカベルネとピノがありません!これには絶望しました。目の前の赤ワインはおそらくこの2品種あたりかな?と思っていたからです。
また見慣れぬ文字列ばかりで、そう、マスカットベーリーAをアルファベットで初めて見た気がします。笑
とうとう来たか!と思いながらもガメイもあるし、なんて考えながら、いざテイスティングスタートです。時間が遅くなっていたので、13:25頃から開始したような…時間がずれると分かりづらい。コメントの選択数は解答用紙に書いてあり、色調② 濃淡①、果実花植物⑤といった感じで、わかりにくさは全くなかったです。ワインごとに選択数は違いましたが、それほど大きな違いではありませんでした。今回のワイン3種とも香りの特徴を全て5つ以上選ばせていたと思います。
白ワイン1
外観:非常に淡い、ミュスカデか甲州かな?と予測していました。シャブリなんてものは頭になかったです。色調はもちろんグリーンとレモンイエロー。香り:りんごの蜜のような甘い果実香を感じる一方で、樽香やハーブっぽい香りはしない。しばらくするとなんとなく慣れた感じ、先日飲んだアルザスっぽさを思い出してしまいました。ペトロールという選択肢が用紙から消えており、ちょっと疑問に思いつつも、数年前までなかった用語だし問題なしとしました。
味わい:そう思いながら口に含んでみると、やはりリースリングの酸味が口に広がり、またシャルドネの後味に残る苦味をあまり感じられず、ドイツの甘さも感じられませんでした。やっぱり樽は感じないし、このミネラルの清涼感はフランスかな?ということで、
解答 リースリング フランス 2013
正解 シャルドネ フランス 2014赤ワイン1
外観:凝縮感のある黒く濃い系、しかし縁の方は綺麗な紫なので若いワインだと思いました。正直、この手のワインはカベルネかシラーだと思っていたので、選択肢にシラーしかないその時点でほぼ確定、マルベックなどを選ぶ勇気はありませんでした。笑香り:黒胡椒の香りは感じられなかったのですが、土っぽさや森っぽさの雰囲気からシラーを確信。安心したのを覚えてます。
味わい:シラーにしては酸味が弱いかな?と思いつつも渋みは十分で飲みなれた味でした。生産国はフランスとオーストラリアで迷いましたが、香りから新世界っぽくないなと思ったのと、白ワイン1とこちらをフランスにすることで、どちらかだけでも生産国が当たればと思いフランスにしました。
解答 シラー フランス 2013
正解 シラーズ オーストラリア 2014赤ワイン2
外観:試験開始前からじっくり見ていた印象では新世界のピノだ!と思っていたのですが、選択肢にピノがなく撃沈。綺麗なルビーではなくやや濃いルビーからガーネットの印象。熟成はあまり感じられない。この時点でガメイだと思いながら進めていきます。(試験の解答用紙の文字がオレンジ色なので、その上で色調を確認すると全て熟成感がでてしまうのでご注意を。笑)香り:この香りが非常にやっかいでした。全くガメイやベーリーAのようなイチゴやキャンディーのような甘い香りではなかったのです。曇っているようなホコリっぽいような、その奥にちょっとしなびた果実の像を描いてしまったのが運の尽きです。
味わい:びっくりするほど渋みがない、味わいもすっと無くなっていくような、単調な感じでした。→この流れはとってもガメイ、ベーリーA的です。
私の中でベーリーAは選択肢になかったのでガメイだと思いつつ、一旦保留にしました。もしかしたら香りが出てくるかもと期待して…。しばらくして果実っぽい香りが出てきたかな?と思いつつも、最初の雰囲気を尊重して(完全に血迷った感じです。><)スペイン テンプラニーリョとしました。まだガメイだったらコメントで点数を稼げたのに…あらゆる面で経験不足でした。解答 テンプラニーリョ スペイン 2011
正解 マスカットベーリーA 日本 2013リキュール類1
外観:アモンティリャードや紹興酒っぽい感じかなと、スウィートベルモットはもっと赤さが強いしなぁと思いつつ選択肢を見ると(選択肢は解答用紙に記載されてます)マデイラ・紹興酒・ルビーポートとあり、あ~マデイラもあるよね、と思い、ルビーポートはもっと赤ワインっぽい色調が強いので違うかな?と。香り:シェリーのような独特な樽の香り。自分のなかで紹興酒はシェリーと日本酒の間と思っていたので、ちょっと紹興酒ではないかな…と予想。
味わい:うん!甘い!アルコールの飲みやすさも酒精強化ワインの感じだし、紹興酒はもっと飲みづらいイメージ。
解答 マデイラ
正解 マデイラリキュール類2
外観:淡い綺麗な黄色、若干褐色がかった感じも取れる。自分の中ではテキーラのゴールドかな?というイメージ。リキュール系だともっと黄色が強いのが多いよなぁ…。選択肢をみるとバ・アルマニャック、シングルモルト、外観的にはウイスキーかなという感じ。香り:アルコールの揮発臭、強めです。やはりウイスキーかな。でも、ちょっと甘い香りも最後の方にあるかな…?樽由来のものかな?それともこれがブランデーの甘さの香りかな?うーん。
私は大阪のリキュールテイスティングにも参加させていただいたのですが、最後までウイスキーとブランデーの違いがわかりませんでした。強いて言うならブランデーの方が褐色が強く濃い色調だったというイメージでした。
味わい:もうウイスキーにしか感じられません。色調的にもアルマニャックだと褐色が強いイメージだし、予算的にもバ・アルマニャック(多分高いんだろうなぁと)なんて出ないだろう、と勝手に思いシングルモルトを選択。
解答 シングルモルト
正解 バ・アルマニャック試験時間に関しては、テイスティングコメントさえ覚えていれば問題なく進められると思います。迷ったブドウ品種に関しては、香りの特徴のみどちらに転んでもいいように調整するのに多少時間がかかりました。
前の方が盛大に水をこぼしたり、途中で”すいかずら”が”すいずから”と誤表記があったとのアナウンスが流れるなどありましたが、環境によるストレスや気になる点は特にありませんでした。隣人との間隔も近すぎることなく、テーブルのガタつきもありませんでした。試験終了10前、5分前、1分前だったかな?アナウンスがあります。
そして、こんな内容の私でも二次試験を突破できたのは、必勝マニュアルのコメントをしっかり覚えたこと、その他のアルコールもしっかり取り組んだことだと思います。
以上、初心者の戯言が多かったことをお詫びします。また、ここまでこれたのも”こーざ”のおかげでございます。感謝しております。
毎回、試験前日の更新はとても胸に刺さる内容でした。背中に抱えた不安や緊張感、勉強不足、もっとやれたのにとういう後悔を全てスッと降ろしてくれたような気がします。おかげで試験本番は程よい緊張感とリラックスした気持ちで、楽しく進められました。
東京会場
13時からオリエンテーションとのことで、私は12時20分ぐらいに試験会場に到着しましたが、すでに多くの受験者が到着していました。
12時50分より試験会場に案内とのことで、それまで受験者控え室での待機でした。
東京会場では試験会場が数カ所にわかれており、長めの会議テーブル(5人掛け)が横に3、縦に19ありました。一斉に会場入りかと思いきや、部屋毎に入室時間がまちまちでした。私の試験会場が最後の案内であったようで、会場入りは13時10分すぎ、そこからのオリエンテーションとなり、試験開始が13時30分ぐらいからでした。
おそらく、他の部屋とは試験開始時間がずれていたと思います。
部屋に入ると白ワイン1、赤ワイン2、こげ茶っぽいもの1、琥珀色のもの1が並んでおり、白ワインから順に1~5の番号が付いていました。外観は白ワインは薄め、赤2つは濃いめ(赤1の方が濃く、赤2の方は縁が紫ががっていました)でした。赤ワインの色調がどちらもオレンジっぽくなかったので、イタリア品種ではないだろうと考えました。
オリエンテーション中に、テイスティングコメント選択用紙を見ることが出来ましたが(最初に赤ワインの方を見ました)、そこで衝撃を受けました。
まず、ブドウ品種、生産国が7つずつに増えていること。次に主要ブドウ品種と考えていたものが少なかった事。(ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロがありませんでした!)
それなのに、赤ワインが2つ並んでいる。私はこの状況をラッキーだと考えました。シラーとカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロで迷う必要がなかったので。
選択肢にならぶ他のブドウ品種がわからなかった場合、濃いめはシラー、淡いものはガメイかマスカット・ベーリーAにしようと考えました。(特に最近のソムリエ協会は日本に力を入れてると”こーざ”でもよくおっしゃっておりましたので、淡いものならベーリーAの可能性が高いと予想しました)
白ワイン1
少し気泡が目立ちました。色は淡かったです。香りはあまりはっきりとせず、お花系ではない…、どちらかといえば柑橘系。この時点で日本、ドイツ、フランスあたりかな…と予想。(ただ、ドイツの選択肢がなかったのでドイツは外しました)ともあれ、リースリングではなさそう。(お花系ではないのと、ドイツが選択肢がなかったのでミネラル・リースリングはないのかもしれないと予想。私が出題するのであればリースリングを出すならドイツは必ず選択肢に入れると思うので)
ソーヴィニヨン・ブランの香りは苦手(青臭いと言うか、特徴的な香り)なので、すぐわかる。ソーヴィニヨン・ブランでもなさそう。
次に味わいですが、一番最初の印象は”酸っぱい”でした。甲州…?シャルドネの味わいに似てるけど、全く樽のニュアンスがない。シャルドネ…ではない?(甲州は選択肢にありませんでした)
樽を感じたらシャルドネと頭に入れていたので、ここでシャルドネを外してしまいました。→当時は今ほど明確ではなかったものの、樽のないシャルドネは難しいので自信のない方はあきらめてと言っておりました。
そして最後に、消去法的にリースリングを選びました…。ただ、コメントは当初リースリングだとは思っていなかったのでソーヴィニヨン・ブランや甲州寄りのコメントにしました。→コメントはかなり取れていると思います。
赤ワイン1
色調が濃い。香りはスパイシーっぽさの中に、しっかりと黒い果実がある。この時点で、暖かい地域のワインかもと予想しました。味わいも果実味がしっかりと感じられ、後味にちょっと苦味?(これが黒胡椒?)イタリア品種ではない(土っぽくない)…。この時点でシラーに決めました。シラーで暖かい地域と言えばもちろんオーストラリアのシラーズ。コメントもシラーズに沿ったものにしました。
赤ワイン2
こちらも色調が濃いめ。でも、グラスを傾けると明るい。この時点で、ガメイかベーリーAの色調が濃いめのものであると考えました。香りもやはり、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの濃い系の品種のものとは違います。うーん、イチゴの香り。私の中で、ベーリーAだと確信しました。ただ、ベーリーAのテイスティングコメントを対策しなかったので、ガメイからのイメージでコメントを選択しました。
リキュール類1
色調はこげ茶っぽい。香りは、紹興酒に似ている(私の中で紹興酒の香りは、醤油を水で薄めたイメージです)けど口に含むと甘い。これはマデイラだと簡単にわかりました。リキュール類2
色調は琥珀色。香りはウィスキーのようなイメージ。私にはアルマニャック、コニャック、ウィスキーの違いがあまりわからないので、かなり迷いました。ラムもマルティニックだと香りもウィスキーに微妙に似ているし。唯一わかったのは、カルヴァトスではない事ぐらいでした。考えてもわからないので、加水してみました。甘みがあったので、シングルモルトではないかもしれないと思い、2択に。ただ、アルマニャックではなくバ・アルマニャックという所に引っかかりを覚えてしまいラムを選択、見事に間違えてしまいました。
ビンテージは2つ当たりました。ここは”こーざ”のマニュアル通りに事前に決めていたものを当てはめてビンゴ。
東京でのテイスティングセミナーに2回とも(1次試験前の基本セミナーと直前セミナー)参加させて頂きましたが、ほとんど”こーざ”のセミナーと必勝マニュアルのみでの2次試験挑戦でした。
白ワインに関しては普段からよく飲んでいるのでなんとなく理解はしておりましたが、”こーざ”のセミナーに参加するまで、赤ワインに関してはピノとガメイが明るい品種だという事すら曖昧な状況で、2次試験に不安しかありませんでした。
この状況から”こーざ”のセミナーのみで(赤ワインに関してはそれ以外、テイスティングすらしていません!)2次試験合格する事が出来ました!→それは凄いですね。あまりお勧めできませんが。笑
全く無知の状態から、2回のセミナーでここまで成長するとは思いませんでした!
それぐらい、的確にテイスティングのコツを掴めるセミナーでした。何より”こーざ”の過去の出題の分析が素晴らしかったと思います。
セミナーでマークシートに記入しながらテイスティングできたことも大きく、慣れているとまでは言いませんが、余裕を持って解答し、時間が10分も余り、しっかりと見直すことが出来たのもよかったと思っています。
2次突破できたことが奇跡だと思います…特に赤1のガメイ。笑
自分の考察を報告させて頂きますが、正直、緊張でよく覚えておらず参考になるかわかりません。私は開場してもすぐには入らず、リキュール類の色を手元の資料で確認してからにしました。
白ワイン1
外観は少し冷えすぎなのか、水滴が邪魔でしたが、淡くグリーンがかったレモンイエロー、粘性はやや弱めかな、というぐらいでした。ソーヴィニヨン・ブランだったらいいなぁと思いながら香りを取り、イメージ通り涼しい青っぽさを感じて仏/ソーヴィニヨン・ブランに即決。→必勝マニュアルにも書きましたが、樽なしシャルドネはテイスティングコメント的にはソーヴィニヨン・ブランで問題ありません。必勝マニュアルで覚えた通りのコメントを暗唱しながら選択肢を探すものの“グレープフルーツ”“りんご”がみつからず、そして”柑橘系”という一括に驚きつつ、溌剌系の無難なコメントを選びました。ヴィンテージはマニュアルを信じて、溌剌系は−2年。
私の解答:仏/ソーヴィニヨン・ブラン/2014
赤ワイン1
第一印象でシラーっぽいなと感じたのになぜかガメイ…(笑)。ここに至る過程は覚えてません。帰ってきてシラーズを飲んだら、まさに!って感じで笑ってしまいました。ただ、コメントはすこし黒い系に寄っていたので、大幅な失点にはならなかったかもです。ヴィンテージはマニュアル通り、赤系は−2年。私の解答:仏/ガメイ/2014 笑
赤ワイン2
外観をしっかり確認した後、ブドウ品種の選択肢を見たときから、ガメイかマスカット・ベーリーAの二択でした。キャンディー香が強く、すこし樽っぽい印象。味わいは軽く、さらっとしている割にあとから心地よい酸味を感じました。”こーざ”の必勝マニュアルか講座で「なかなかどうして心地よい酸味を感じます」という言葉を聞いたか目にした気がしたのと、今回甲州かどちらかが出るだろうなぁと思っていたのでマスカット・ベーリーAに。
選択したコメントは、紫がかったルビー、さらっとした粘性、香りの第一印象はキャンディーだからということでチャーミング系。ここも芳香・香辛料の選択肢が多く悩みましたが、ガメイ寄りにしつつ、赤ワインの定番のコメントを並べました。樽香とすこし熟成を感じたので赤ワイン1よりさらに−1年。
私の解答:日本/マスカット・ベーリーA/2013
リキュール類1
バーで一通り飲ませてもらいましたが、紹興酒は飲んでおらず迷いました。それでも、飲んだ記憶が新しいマデイラに。私の解答:マディラ
リキュール類2
ウイスキー即決…。ぶどうを感じられませんでした…。とにかく”こーざ”の言葉を信じて、6月から毎日欠かさずワインを意識してきました。一次を通過できたのも、こんな恥ずかしい解答で2次を通過できたのも、”こーざ”のおかけです。とても励みになりました!本当にありがとうございます。
これだけ頑張ったのだから、運が向いてきたのかな?とも思っています。笑
正直申し上げますと、二次は不合格だと思っておりました。というのもリキュール2種は取りましたが、ブドウ品種が全滅でした。
二次のテイスティング対策に関しては、白ワインはソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、シャルドネ、赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ピノ・ノワールのみに絞って、他のブドウ品種は全く手をつけませんでした。
二次試験前日にはお店のスタッフにも手伝ってもらい、ブラインドテイスティング。少しは手応えを感じ、これはいけるかなと思い試験に挑みました。
大阪会場:リーガロイヤルホテル大阪
開場は予定より五分遅れ。中に入ると予想通り”冷蔵庫か”というぐらい空調が効いており、着席してすぐに用意したジャケットを着込む。
テーブルにはすでに五種類のグラス、そして問題用紙等が入っているであろう中身が見える透明のビニール封筒がそれぞれ配置されていました。
座った瞬間並んだグラスを凝視。今回は白1、赤2つでした。→私は白の方が得意なので白2つではなかったのが残念…。
リキュール類は2つとも薄い茶色。ヴェルモットだったらいいなと思う。白ワイン1はかなり薄く感じる。リースリング?シャルドネ?ソーヴィニヨン・ブラン?
赤ワイン1は黒くて濃い。カベルネ?シラー?でも、ピノ・ノワールではない。
赤ワイン2は赤1より薄くてやや赤い。でも、濃い系かな。ピノ/アメリカならありだな。そして、ピノだったらいいな。試験官の指示により透明の封筒からオリエンテーションの用紙だけ取り出してよく読んでくださいとの指示。取り出すとテイスティング用語選択用紙があらわになる。私はオリエンテーションの用紙を読むフリをして横目でブドウ品種を確認。
あれ!?かなり品種が多い!ピノグリ?マルヴァジア?シュナン・ブラン?ヴィオニエ?セミヨン?いやいや飲んだ事ない。(泣)この時点でかなり動揺。
次の指示。解答用紙を取りだし、受験番号、名前の記入せよとの事。書いている途中で試験開始の合図。えっ!
白ワイン1
薄い色調。グラスをまわす。やはり粘性も軽そう。香りからはこれといった特徴的な要素が見えない。もしかしてセミヨン?ピノグリ?飲んだ事ない品種かな?味わいはフレッシュ感が全面に。ドライ系。酸をしっかり感じるリンゴやマスカットの果実味。生産国はフランスだと確信。
リースリングとシャルドネとソーヴィニヨン・ブランの3種しか練習してなかったのであせります。(汗)
えーい、ソーヴィニヨン・ブランや!と仮定して進めていきます。ヴィンテージも若そうなので2014年で。
ここまで約9分。1分貯金。(ワインは1アイテム10分と決めていた。その他は5分)
解答 フランス ソーヴィニヨン・ブラン 2014
正解 フランス シャルドネ 2014赤ワイン1
黒ブドウも選択肢にはマルベックやらテンプラニーリョやらあんまり飲んだことのないブドウ品種が並ぶ。気を取り直して、テイスティング開始。色調は黒系ガーネット。香りは樽、ゴム?っぽい感じ。熟成感!?かなり古いのかな?
味わいは凝縮した果実味、樽のニュアンス、ほどほどのタンニン、酸もおだやか。メントールをしっかり感じるし、緑のニュアンスも感じる。
うーん、うーん、悩む悩む。悩みすぎて全部飲み干してしまった。
そういえば”こーざ”のセミナーで、チリやアルゼンチンはユーカリの緑を感じるといっていたのを思い出した。マルベックを選択。→マルベックを選んでもらうつもりで言った訳ではないのですが…。これまでも何度もお伝えしましたが、よく知らないブドウ品種を選んでうまくいく可能性はかなり低いです。
その後、このような報告を受けて、現在言い続けている「濃い系はシラーかカベルネ・ソーヴィニヨンのみを意識し、どう考えてもこの二品種ではないと違和感を感じた時に初めて他の可能性を探る」という流れにしました。なぜシラーズにしなかった!ユーカリ感はオーストラリアなのに!この時点で解答用紙にあるオーストラリアのシラーズの文字がまったく見えていない。自信のないブドウ品種を見て勝手に意識がそちらに。試験の雰囲気にやられた。
この状態は家まで続き、試験を受けた知り合いとメールをやり取りした時にハッと目が覚めたような感覚で、あれはシラーズだったと気づいた。ここまで20分。貯金ゼロ。スピードをあげる。
解答 アルゼンチン マルベック 2012
正解 オーストラリア シラーズ 2014赤ワイン2
外観からピノ・ノワールだと期待していたのに(ピノ・ノワールは自信があります)。すかさず香りを確認。残念、ピノではない。まぁ、そもそも選択肢にもないんだけど。特徴のある香りですが、まーーーったくわからない。色は赤1より薄いけど、どちらかといえば濃い系に分類されるかな?紫系ルビー。粘性もあるし。わからないまま進めます。
口に含んでみる。やわらかい感じ。タンニンのざらつきもない。悪くいえば特徴がない。樽香も感じる。メルロは選択肢にないし。やや重たいかな。熟成感はあまりみえない。若いかな。
テンプラニーリョ?もう頭から離れない。そのまま行こう。テイスティングコメント的には赤1のシラーズと同じように濃い系のイメージで。
解答 スペイン テンプラニーリョ 2014
正解 日本 マスカット・ベーリーA 2013残り時間15分程。
リキュール類1
外観は薄い茶色。香りから酒精強化ワイン?選択肢にある紹興酒もありえる。口に含むとかなり甘い。紹興酒は消える。ポートかマデイラか…で、ポートを選択。いや、やっぱり最後まで悩み、残り一分でマデイラに書き換える。これがよかった。(汗)リキュール類2
外観はもっと薄い茶色。香りを取った瞬間フルーツがフワッと。選択肢にはシングルモルトがあるがこれではない。口に含むと度数の高いアルコールであることがわかった。蒸留酒だ。でも茶色のカルヴァドスは見たことがない。あったとしても高いのだろう。→カルヴァドスは一般的に若干薄めのイメージですが、ウィスキーと同じく茶色です。で、迷わずバ・アルマニャックに。残りは7分ほど。いまさら考えても仕方がない。
見直しを開始。解答数があっているかの確認。受験番号の確認。そしてタイムアップ。解答用紙回収。まだ試験は続く。気持ちを切り替えて、論述問題に集中すべく深呼吸。
論述試験終了後、白ワイン1の香りを感じてみたところ…あれ!?かすかな樽香。これシャルドネか!やってしまった~。試験官がなにやら説明してますが耳に入ってこず。
帰りの際、皆それぞれが白1はシャルドネだのリキュール2はシングルモルトだのあーだこーだと話をしていました。あれがシングルモルト??これが気になり店に戻りハイランドパークの香りを利いたところ、似たような香りが。これも間違えたか!?
17時のテイスティングアイテム発表でことごとく間違えた事にかなり落ち込む。正解はリキュール類の2種だけ。
テイスティングコメントもマスカット・ベーリーAでは濃いめのコメント(赤1のシラーズとあまりかわらず)でしたのでぜんぜん自信がありませんでした。ブドウ品種を全て外して合格した方のお話も聞きますが、正直、落ちたと思い込み、その日はずっとふさぎこんでおりました。
それでも、二次試験を突破したということはコメントの点数がよかったのかなあと、改めてブドウ品種を当てることよりもテイスティングコメントが大事なんだと実感しました。
でも、自分のことを考えてみると今年ソムリエになろうがなろまいが3年後に控えてる移転改装、ワインの勉強、メニューの開発などやることは同じで何も世界はかわらない!と考えることで少し気分が楽になり、次の日にはケロっとしてました。
妻にも落ちたと言っていたので合格した瞬間は飛び跳ねて喜んでくれてました。僕も手が震えて泣きそうになりました。
先日、岡山にて二次試験を受けてまいりました。
オリエンテーション開始予定時刻の10分前に開場、テーブルにはすでにテイスティングアイテムが配膳されていました。外観だけですが十分観察できたのはよかったです。
テイスティング対策としては、この講座に書かれていたことを理解しようと努め、あとは必勝マニュアルをひたすら暗記しました。
白ワイン1
私には白ワインの特徴がどうしても掴めず、お約束の「わからなかったらシャルドネ」作戦(笑)も考えておりました。ただ、今回のシャルドネは、暗記したシャルドネのコメント「木樽からのニュアンス」も感じないし、酸味をしっかり感じた事からフランスのソーヴィニヨン・ブランと答えました。→いい感じです。赤ワイン
色調と香りからシラーズはすぐにわかりましたが、赤ワイン2は悩みました。最近の傾向から日本のマスカット・ベーリーAじゃないかとは思いましたが、マスカットベーリーAのテイスティングコメントがわからない(笑)。 しかし、近いニュアンスを感じるガメイなら覚えてる!という理由でガメイを選択しました。正解を知ってからマスカット・ベーリーAのテイスティングコメントはガメイと殆ど同じだったと知り安心しました。
今は本当につらかったこの一年間の努力に対して、自分を褒めたい気持ちでいっぱいです。
東京会場
開場するとすでにテイスティングアイテムが並べられていました。あっ、白ワインが1つだ!ラッキー!白が苦手な私は喜んだわけですが…。何か手違いがあったようで、オリエンテーションの最中に赤ワイン2種の並べ替えが行われました。(心の中では、えっ…大丈夫…???嫌な感じ…)
さて試験開始です。
白ワイン1
あまり特徴的な香りは感じませんでしたが、フルーティーな気がしました。口に含むと綺麗な酸味が。あっ、リースリング!と思い、コメント埋めていきます。でも、あれ?だんだんイーストっぽい香りが…シャルドネ?でも、もっと酸味が丸いはず…ここで迷う時間はありません。
赤ワイン1
生肉っぽい香り(と私は感じる)と口に含んでからの余韻の甘さ。これは間違いなく飲み慣れた豪州のシラーズ!ここは迷いがなかったです。赤ワイン2
キタ━(゚∀゚)━、イチゴのジャムっぽい香り。これはガメイかマスカット・ベーリーAだ!さて、どっちだろう…。口に含むとまるでぶどうジュース、余韻も全然なし。いくらなんでもガメイだったらもう少し感じるものがあるはず…。で、マスカット・ベーリーAを選択。
白ワインに戻り…うーん、わからない。ワインもだんだん減ってきます。迷っているうちあと10分、あわててリキュール類へ。
リキュール類
一つ目は濃い褐色、そしてお醤油っぽい香り、味は甘い。これはマデイラ!
もう一つは薄い褐色、そしてなぜかスモーキーな香りを感じてしまいシングルモルトウイスキーを選択。ウイスキー好きなのにこれは恥ずかしい…。でも、アルマニャックはわからなかったかもしれません。白ワインはずっと迷いながらそのままで終了。
私の解答
白1 2014年 フランス リースリング
赤1 2014年 オーストラリア シラーズ
赤2 2014年 日本 マスカットベリーA
リキュール1 マデイラ
リキュール2 シングルモルトウイスキー最後白の品種だけでも変えれば良かった。やっぱりシャブリですか…。練習でシャブリは全く飲まなかったのでしょうがないです。いい勉強になりました。やっぱり以前から飲み慣れたシラーズがわかったように一朝一夕ではだめですね。振り返るとこの二次試験、楽しかったです。
二次試験のご報告です。
福岡会場<ホテル ニューオータニ 博多>オリエンテーション開始10分前に入室すること出来ました。テイスティングアイテム5種類が机の上に用意されており、照明も室温も特に何も気になりませんでした。
白ワイン1
色調は淡くて粘性も無く、なんとなく薄い感じがしました。香りは爽やか系で、味わいも酸がしっかりと感じられたので、迷う事もなくソーヴィニヨン・ブラン(フランス)と思ってしまい、テイスティングコメントも暗記したソーヴィニヨン・ブランのコメントをスラスラと記入しました。収穫年は若さを感じたので2014年にしました。
まさか、シャルドネとは思いもしませんでした(笑)(樽香は全くありませんでしたので…)→全く問題ありません。ブドウ品種を外したというだけです。コメントはかなり得点になっています。赤ワイン1
色調はやや濃い、粘性はややあり。
香りからは野性的な感じがして、さらに黒胡椒が感じられました。選択肢にもカベルネ・ソーヴィニヨンが無く、迷うことなくシラーズにしました。粘性や香りの強さからなんとなく新世界っぽさを感じたのでオーストラリアにしました。
赤ワイン2
色調は赤く薄い系、粘性はやや強めからやや弱めか。
そして、香りがまさしくイチゴキャンディでした。口に含むとすごく甘くて、こんなに甘い赤ワインを初めて飲んだので、ちょっとびっくりしました。たぶんこれがマスカット・ベーリーAなのかなぁ??と思いましたが…今回は出ない…無視しましょう…って言ってたような…うーん、どうなんだろう???と悩みました。
白ワイン1(間違ってたけど…)と赤ワイン1は自信があったので、赤ワイン2は冒険せず自分が知っているブドウ品種からと思いガメイにしました。なんとなく、こっちが無難かなぁ~っと思ったので…。→ソムリエ二次試験的にはこの考え方が正しいです。今年はたまたまマスカット・ベーリーAが出ましたが。また、こちらをガメイととらえられればコメントはほとんど取れています。
リキュール類1
色ですぐわかり、飲んでみて確信しました。マディラでした。リキュール類2
バ・アルマニャックは経験がなかったので、選択することは出来ず、シングルモルトウイスキーにしました。結果はワインで一つ、リキュール類で一つの2問しか当てられず、発表までドキドキでした。
でも、心の底では合格してるんじゃないかなぁ~と密かに思ってました。(笑)
二次試験もすべてが”こーざ”のお蔭です。本当にありがとうございます。
いろいろ見えてきませんか?まだまだ行きます。以上、2016年度のソムリエ呼称のテイスティング報告でした。