二次のテイスティングを振り返る~2020年度エキスパート呼称編4
※表紙は冬のシャブリの畑
二次のテイスティングを振り返る~2020年度エキスパート呼称編4
◆エキスパート呼称
1 2019年 アルゼンチン Torrontes
2 2018年 フランス Chardonnay
3 2018年 フランス Cabernet Franc
4 2018年 ニュージーランド Pinot Noir
5 ラム
お忙しい中失礼します。
以前「ワインエキスパート一次試験を通過したものの、妊娠中でテイスティング対策ができそうにないため、来年受験する」と言っていた者です。それがどうしたことか、エキスパート呼称合格となったのでご連絡させていただきました。
私事ですが無事に二次試験前の9月に出産しました。産後の体の回復も順調でしたから、来年のためにもとりあえず試験当日は会場に行き雰囲気だけでも確認しようと決めました。ですが、やはり何も対策をせずに会場に行くのもどうかと思い「甲州」「シャルドネ」「カベルネ・ソーヴィニヨン」「ピノ・ノワール」の模範テイスティングコメントを暗記し、当日を迎えました。
試験会場では、テーブルに各ワインとアルコールが並んでいた訳ですが、外観をよく見て、味を確認する程度にほんの少しだけ飲んで各項目をマークしました。(授乳期に飲酒をした、とんでもない親だと思われることでしょう。言い訳になりますが、それぞれティースプーン1つ分しか飲まず、授乳も試験が終了して5時間後と十分時間をおいてからにしました。ですがお叱りを受けても仕方ないと考えています)
白ワインで色が淡くスッキリした味わいのものは「甲州」、色が濃く少しお花のニュアンスがあったものは「シャルドネ」とし、赤ワインは色が淡いものを「ピノ・ノワール」、色が濃いものを「カベルネ・ソーヴィニヨン」とそれぞれ暗記したテイスティングコメントをマークしました。生産国やヴィンテージは適当に、全て「フランス」「2017」を選び、5番目のアルコールは少し飲んでみてラムの味を感じたのでラムにマークをしました。
そして昨日、「こーざ」にて結果速報が出たとありましたから「そうか、結果発表は今日だったのか。どうせ落ちているだろうけど確認のために」とソムリエ協会のホームページを開きましたら何故か合格していました。→シンプルに(シンプルすぎてスゴイ!)余計なことを一切考えず模範テイスティングコメントを当てはめる。その大切さを物語る受験報告でした。
嬉しいことには嬉しいのですが、皆さん、お金と時間をかけてテイスティング対策をされているのに私はこれだけで合格してしまったと、なんとも言えない気分です。
「こーざ」にて「資格取得はスタートラインに立っただけ」と言われてましたが、私は上記のことから同じスタートラインであってもはるか後方にいると考えています。ですから今後も私の最大の目標である「ワインによる地域活性化」を目指してワインの知識を深めていく所存です。
色々と大変お世話になりました。コロナ禍は未だ蔓延し、またこれから寒くなりますが、どうかお身体ご自愛ください。
こんにちは。
必勝マニュアルと直前セミナーでお世話になりました。この度、ワインエキスパート呼称に合格するこどができました。ただ、ワインが好きなだけの私が一人で始めた受験勉強でしたが、”こーざ”と出会えたおかげで一発合格ができました。本当にありがとうございました。お役に立てるかわかりませんが、ご報告させて頂きます。
<”こーざ”について>
”こーざ”本編は項目ごとに簡潔でわかりやすく、また諦めずに頑張れば大丈夫!という思いが伝わり、大いに励みになりました。時々の先生の体験談等の記事が”プロはこんな感じなんだなぁ〜”と私には別世界が垣間見えたこともとても興味深く面白かったです。必勝マニュアルは、受験生に寄り添ったとてもわかりやすい説明と言葉遣いで、読めば読むほど自信がつきました。先生の人柄がよく表れていたと思います。
そして、直前セミナーでは初めてプロの方と同じワインをテイスティングしコメントを伺う機会で、一番の勉強になりました。あれ程沢山のワインを2時間30分でコメントする訓練は大変で着いていくのにやっとでしたが、とても良い予行練習になりました。頭に入れたマニュアルのコメントを当てはめる訓練もでき、試験当日は落ち着いて受験することができました。
<会場について>
呼称: ワインエキスパート
会場: ホテル雅叙園 4F 舞扇(一番右奥の部屋)10:20頃に雅叙園に到着しました。
・2階にある自動体温測定機を通らないと試験会場へは行けませんでした。ホテルスタッフが測定の手助けをしており、また機器も4つほどあり、あまり混雑はしませんでした。
・2階、3階の試験会場前には椅子がありませんでしたが、4階の各会場前には小さいソファがいくつかあり、まだ座れました。
・11:00に開場、手のアルコール消毒を行なってからの入場となりましたが、ドアがオープンした直後から、全てのワイン、お酒がばっちり見えました。一歩中に入ると、(ラムに由来するであろう)蒸留酒の香りが充満していました。
・テーブルは各2名掛けの横長机で、プラスチックのパーテーションで仕切られており、またマスク入れも準備されていました。
・水は試験開始後20分位経ったころにホテルスタッフの方が注ぎ足してくれました。
・時計はなく、10分経過ごとに、あと最後5分前と1分前にアナウンスがありました。
<テイスティング報告>
私の解答は下記の通りです。(テイスティング用語選択用紙に、◯と△で記入してから一気にマークすることにしました。効率がよかったです)白ワイン1
正解:アルゼンチン トロンテス 2019色調は淡いレモンイエロー、梨、白い花の香りがありました。味わいからリースリングを想定しましたが、ドイツの薄いバッフスみたいな感じがして自信を持ってリースリングとは言えない感じでした。ただ、アルザス/リースリングの高貴な香りはなかったので、ドイツ/リースリングと結論づけました。これがトロンテスなんですね!
白ワイン2
正解:フランス シャルドネ 2018色調はやや黄色が強く、樽香がとれたらシャルドネかなと思いましたが、香りがほとんどせず、樽香もよくわからず、温めたりと手は尽くしましたがわかりませんでした。最終的に味わいで”まろやかさ”を感じ、シャルドネでコメントを取りました。
赤ワイン3
正解:カベルネ・フラン フランス 2018色調で濃い系に分類しようと思ったところ、その中ではちょっと淡めで悩みましたが、香りと味わいからしっかりピーマンを感じて、カベルネ・ソーヴィニヨンでコメントを取りました。しかし、この色調でカベルネ・ソーヴィニヨンでいいのか…メルロ/日本ほどまろやかで優しくないし、もしかして、これは飲んだことのあるカベルネ・フランではないか!と頭をよぎりましたが、時間に追われていたのと、思いきって選ぶ自信もなく、そのままカベルネ・ソーヴィニヨンで進めました。
試験後、メルロだ!という周りの声を何度か聞きました。私としては、”こーざ”の直前セミナーで出されたカベルネ・フランをテイスティングし解説していただいたにもかかわらず、自信のなさから選択できなかったことを後悔しています。
赤ワイン4
正解:ピノ・ノワール NZ 2018色調はラズベリーレッドで淡い系ではあるのですが、これまで経験してきた紫のニュアンスを感じないように思いました。香りはほんのり赤いフルーツで、深みがあり、ピノのコメントをで進めることに。正直、美味しかったので冷涼なイメージでしたが、それでもフランスのピノにしては酸味が足りず、また高貴さを感じなかった為、フランス以外と考えましたが、NZが浮かばず、苦肉の策でアメリカにしました。産地は全く、自信がありません。→「これまで経験してきた紫のニュアンスを感じないように」という個所はNZピノに私も感じることがあるように思います。
その他のお酒
外観は琥珀色、粘性なし、アルコールが高く(蒸留酒によくある)スーッとする感じ。試験終了1分前にテイスティングし、ピート香ないな…と思いつつ、ギリギリでスコッチ・ウイスキーにしてしまいました。→ピート香ないのにスコッチ・ウイスキー??すごく美味しかったのですが、これまで居酒屋のラム・コーク程度しか飲んでおらず、ラムがこんなに高貴で美味しいお酒と知りませんでした…。こんなレベルでソムリエを目指した自分が恥ずかしくなり、かなり落ち込みました。
以上、長文になってしまい、申し訳ありません。
試験後、すぐにレポートするつもりでしたが、「たぶんダメです」と言われるのが怖くなかなか報告できませんでした。→はい。合否発表前であれば、難しいかもと返信したと思います。ともあれ合格して良かったです。
ワインの勉強を通してセミナーでご一緒させていただいたの皆さんとの交流もあり、とても良い経験になりました。本当に、ありがとうございました。
東京会場:ホテル雅叙園東京
初めまして。お世話になっております。
私は飲み専門のワイン好きの30代半ばの会社員です。
20歳頃からワインが好きで(きっかけは覚えていませんが…)、10年以上前ですが横浜にある某イタリアンレストランで伝説のサービスマンと呼ばれる人物(もしかしたらこれで誰だかわかりますかね?)にサービスをしていただき、よりワインにどっぷり漬かりました。→誰かわかりました。今はブルゴーニュワインを飲むことが多いですが、もっと色々なワインを飲みたいと思っております。
さて、今回ワインエキスパートを受験したきっかけはコロナウィルスによる在宅勤務でできた自由な時間を有効活用しようと思った時、趣味をより発展・充実したものにしたいと思ったからです。
そんな中、「こーざ」に出会い、教本やテキストも読みましたが、ほぼ7割方はこの「こーざ」と「必勝マニュアル」で学ばせていただきました。ワインスクールやセミナーには行ってません。
ワインエキスパート受験に当たっては「こーざ」に大変お世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。もちろん、これからもより知識を深めるために「こーざ」に加え、色々な情報に接し吸収していきたいと考えております。
まだ結果発表前ですが私の二次試験の感想をご報告させていただきます。
私はスーツを着て受験会場に向かいました。この時期としては暖かい日だったため、会場外の廊下で待っている時は少し暑く感じられましたが、会場内はちょうどよい温度に感じました。
何より受験する人の多さに驚きました。これまで日本のワイン好きはかなり少数派かと思ってましたが意識が変わりました。
試験会場に入るとワインの良い香りが漂っており、少し緊張がほぐれました。さて、テイスティングに挑みます。
白ワイン①
淡い色調ですが甲州、ミュスカデではない感じ。
香りを取った瞬間、とてもアロマティックで開いており、この段階でリースリングやシャルドネは候補から外す。正直、ソーヴィニヨン・ブランやゲヴュルツトラミネール(これは選択肢に無い)とは少し違ったアロマティックさ。白い花の甘~い香り?みたいな印象。10年くらい前に一度飲んだことのあるトロンテスの印象がありましたが、うろ覚えで確かな記憶ではないことと、基本品種のみで勝負すると決めていた為、ソーヴィニヨン・ブランの方向に自分で感じたものを加えてコメントを取りました。味わいはソーヴィニヨン・ブランと考えてもそこまで違和感を感じませんでした。
解答:ソーヴィニヨン・ブラン/ニュージーランド/2018年
正解:トロンテス/アルゼンチン/2019年白ワイン②
色調は白ワイン①より濃く黄色がかっていますが、ものすごく濃いという感じではない。
香りは白①が強かったせいか白②はかなり弱く感じました。それでも、最初に控え目なアーモンドの香りが取れたので、新世界ではない樽を使ったワインということでフランスのシャルドネに決定。
味わいも含めこれと言ったインパクトは感じないもののバランスは良い印象。リーズナブルなACブルゴーニュ白みたいな感じ。→どこまで樽のニュアンスを感じたかですが、いい感じだと思います。解答:フランス/シャルドネ/2017年
正解:フランス/シャルドネ/2018年赤ワイン③
色調は濃い系だけど向こうが見えないというほどでは無い。
香りは…煙っぽい…香りを感じタバコを、あとスパイスっぽい感じからナツメグを選択。考え直すと黒コショウだったかもしれません。この段階でブドウ品種はイメージできず。
味わいは、酸はあるけどシラーとは違う感じ。ここでカベルネ・ソーヴィニヨンをイメージ。でも、そこまで濃くない。サンジョヴェーゼとも違う気がするし、ネッビオーロのタンニンも無い。ん~…。→青さ(ピーマン香)と複雑さからカベルネ・ソーヴィニヨンを想定し、そこまで濃くないと思えたなら完璧です。さらに、シラーとの酸の違いを感じたところも素晴らしいです。最後までブドウ品種はわからず…。ふと思いついたのが、日本のカベルネ・ソーヴィニヨンだったらこういうの飲んだことがあるかも!ということで。
解答:日本/カベルネ・ソーヴィニヨン/2017年
正解:フランス/カベルネ・フラン/2018年赤ワイン④
色調は淡い系だけどが、鮮やかな赤!というほど明るくはない。イメージはピノ・ノワール、ガメイ、ベーリーA、そして一応ネッビオーロ。
赤いフレッシュな果実を取った瞬間にピノ・ノワールに決定。ベーリーAのフォクシー・フレーバーなし。とてもスモーキーな樽のニュアンスを感じ、ガメイでこの感じは経験なし。でも、このスモーキーな感じはブルゴーニュでもあまり見かけないけど、ないこともないなと。格上のブルゴーニュにこの手の香りがするものもあったかも…少し違和感。
味わいは冷涼なイメージで甘さもなく、カリ・ピノではないと感じる。やはりブルゴーニュかな。
→テイスティングは大丈夫だと思います。ただ、ブドウ品種にこだわりすぎています。ある程度、経験をお持ちなので全体的にいいラインで取っていますが。解答:フランス/ピノ・ノワール/2017年
正解:ニュージーランド/ピノ・ノワール/2018年リキュール類
香りを取ると甘いラムの印象。味わってもラム。過去にテレビか何かの影響でラムを飲んでみたいと思ったことがあり、ハバナ・クラブを買って飲んだことがあります。それに似ている。迷わずラムを選択。
終わってみてまず思ったことが「時間が無い」ということです。ゆっくり分析している時間はありませんでした。マーク数が多いのでスラスラとマークしないと時間が足りません。焦るので後でマークしようと思うと抜けが出てしまうかもしれません。
ワインはなかなか美味しいものが多かったように感じられました。特に白①、赤③、赤④は改めてゆっくり飲んでみたいです。
温暖地域と冷涼地域を外したり、ヴィンテージは全外しの為、合否はもしかすると難しいかもしれませんが良い経験になりました。→問題なく合格です。
とても楽しく勉強することができました。ありがとうございました。
---後日---
お世話になっております。ご返信ありがとうございました。
伝説のサービスマンは○○さんです!やはりご存じなんですね!最近はメディア露出やSNSも無いのでとても心配です。
さて、本日の結果発表を受けてご報告させていただきます。無事合格することができました。改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ワインを愛する者同士、いつかどこかでワインを通じてお会いするかもしれません。その時はご挨拶させていただきます。益々のご活躍をお祈りいたします。
こんばんは。
2年越しですが、ワインエキスパートに合格しました。昨年は2次試験で不合格。今年は奮起し、必勝マニュアルを頭に入れつつテイスティングを重ねた結果だと思っています。本当にお世話になりました。
今回の私の二次試験回顧です。参考にしていただければ幸いです。
白ワイン1
私の解答:リースリング(仏)
淡い色調、圧倒的とも言えるフローラルな香り、味わいから判断しました。ペトロール香を感じられなかったので心配でしたが、トロンテスだったのですね。飲んだことがなかったのでわかりませんでしたが、コメントは何となく自信ありました。→圧倒的なフローラル香を感じたなら新世界を意識すべきです。白ワイン2
私の解答:ミュスカデ(仏)
やや濃いめ色調。香りが閉じており、柑橘系の香りも花の香りもあまり感じられませんでした。味わいは酸は高いものの、アルコールが低そうだったのでニュートラル品種と想定、甲州にしては色が濃かったので、ミュスカデにしました。→ミュスカデも濃くはないですよ。
最初はシャルドネかも?と思いましたが、樽香を感じられなかったので…。そのままにしておけば、さらに良かった…。→ここは取れていると思います。赤ワイン3
私の解答:カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ)
濃いめの色調、香りは黒系果実の中に赤系果実があり、酸、タンニン、アルコール度数も高めでした。シラーと迷いましたが、黒胡椒の香りを見つけられず、カベルネ・ソーヴィニヨンとしました。タンニンもカベルネ・ソーヴィニヨンにしては物足りない印象だったので、カベルネ・フランは答えを見て納得です。そして、あまり飲んでいなかったので仕方がないです。→濃い系のシラーかカベルネ・ソーヴィニヨンの二択で、酸、タンニン高めと鋭角に感じているならシラーです。また、黒コショウは私はカベルネ系にも感じることがあるので、それだけが基準というのは弱いと思います。赤ワイン4:ピノ・ノワール(仏)
鮮やかな赤い色調、赤系果実の香り、しっかりとした酸、穏やかなタンニンでピノ・ノワールと判断しました。MBAの可能性も考えましたが、独特のイチゴジャムのような香りもあまり無かったので。
→今回のワイン4種はワインの強弱からの判断に迷うものが多かったと思われますが、それでももう少しその強弱を感じてから分析していただきたかったです。ブドウ品種としては、一つしか正解していませんが、方向性としてはいい感じだったと思っていました。取り敢えず、合格できて良かったです。”こーざ”には感謝しかありません。
まずは、御礼まで。
はじめまして。一次試験対策では、お世話になっておりました。
二次対策は合いそうなスクールをみつけたので、”こーざ”のセミナーは利用しませんでしたが、報告させていただきます。実は、二次試験ダメだと思っていたので、メールをする気力もなかったのですが、なんと、びっくりしたことに受かっておりました。
なぜビックリしたかと申しますと、ブドウ品種が1つしか合っていないだけでなく、(それだけで受かることもあるので…)ほとんどの人が当てていた白2のシャルドネが、まったくわからなかったからです。→白2は難しいと思いますよ。
本当になんだかわからなくて、でも白1が主要3品種ではないと思ったので、白2は主要3品種なんだろうな…と。だんだんリンゴっぽくなってきたし、フランスのリースリングにしようかな…という感じでした。といっても、リースリングをイメージせず「もう試験に落ちてもいいから、思ったとおりに解答するぞ!この香りは絶対にハチミツ!!スクールの対策では出てきたことないくらいハチミツの香り!貴腐ワインじゃないけど、ハチミツを選ぶ!」と、平均点を取るという対策を無視した行動を、白2に対して行いました。少しパニックになっていたと思います。
きっと合格者の中では低いランクだと思いますが、なんとか受かりました。
私の解答は以下の通りです。他の方の報告と照らし合わせて、これで受かるんだ…という参考にしていただければと思います。
白ワイン1
【外観】グリーンがかったレモンイエロー、濃淡は淡め、粘性はやや強い。
【香り】とても華やかで開いていました。果実はマスカット、花系はアカシア、白バラ、コリアンダー、香木、花の蜜など。
【味わい】アタックはやや強め、甘みはまろやかなくらいで、比較的スリムな印象。
【評価】華やかな香りからゲヴェルツ…にしてはライチが少ないけど、他に選ぶべきものがなく、ゲヴェルツにしようと思っていたら選択肢になくて困りました。
トロンテスを飲んだことがなくて、白い花の香りが強かったので、アルバリーニョを仕方なく選びました。→アルバリーニョはこんなに華やかではありません。柑橘からミネラル系です。白ワイン2
【外観】白1よりも黄色が強く、濃めで粘性もやや強い。
【香り】香りは開いており、華やかな印象。果実は洋ナシ、白桃、花系はアカシア、キンモクセイ、そして、石灰、白コショウ、はちみつ、花の蜜など、蜜のニュアンスを取りました。
【味わい】アタック強め、甘みは豊かな、爽やかな酸で厚みのある印象。
【評価】エレガントでミネラリーを選び、フランス、リースリングと解答。→味わいで、アタック強め、甘み豊かなと感じたなら新世界に持っていくべきで、エレガントでミネラリーにつながる意味がわかりません。赤ワイン3
【外観】紫がかったダークチェリーレッド、濃い目で粘性もやや強い。
【香り】開いており、濃縮感がある。外観の印象どおり黒果実系、カシス、ブラックベリーまで。その他はスミレ、メントール、土、ナツメグなど若々しい印象。
【味わい】アタックは強め、甘みはソフト、タンニンは力強く、アルコールはやや強め。
【評価】濃縮し、力強い印象。タンニンより酸味の方が強いと思い、フランス・シラーにしました。→確かに2018年のフランスは新世界を思わせることがあるほど強い年でした。それでも、香りの濃縮感、評価の濃縮し力強いの選択は強く取りすぎです。赤ワイン4
【外観】紫がかったラズベリーレッド、濃淡はやや明るめ、粘性やや軽め、若々しく軽快な印象。
【香り】控えめでチャーミングな印象。赤果実よりのラズベリー、ブルーベリー。そして、スミレ、紅茶、土、ナツメグなど。
【味わい】アタックはやや軽く、甘みはソフト、酸味は爽やかで、タンニンはさらさら、アルコールは中程度。
【評価】エレガント系のイメージ。ガメイほどチャーミングではないし…ピノ・ノワールにしました。生産国はわからなくて、フランスにしました。→最後の一文にも表れているかのですが、生産国がわかるかどうかよりも、ワインの強弱から産地(温暖なのか冷涼なのか)をイメージしなくてはいけません。
この香りで控えめに取られたように、全体的にワインの強弱をあまり理解されていないように読み取れます。合格されたのでよかったですが、読んだ限りでは難しいかなという印象です。また、白2のシャルドネが、いったいどんなシャルドネだったのか、他の方のコメントも踏まえて、想像していただきたい気持ちがあります。
受験生としての感じ方ではありますが、樽を使っていないのに色が濃いことと、シャルドネにしては酸が強いと思いました。フランスのシャルドネという答えを見た時、ブルゴーニュではなくて、ラングドックじゃないのかな?なんて思ったりもしました。→樽なし(もしくは古樽の樽を意識しない)シャブリだと思いますよ。ラングドックであれば樽は使うでしょうし、酸はそれほど強くないはず。
以上、合格したのに愚痴が多いメールとなりました。今後、受験される方の参考になればいいなと思っております。
私はこれから、間違えたトロンテスとアルバリーニョを飲みたいと思います。
先日の札幌セミナーでお世話になりました。懇親会の最後までありがとうございました!
結果は…不合格でした。悔しくて泣きました。笑
トロンテス →リースリング
シャルドネ→○
カベルネ・フラン→ネッビオーロ
ピノ・ノワール→○でも、アメリカシャルドネは外観からイエローで粘性もあり、新世界のシャルドネかなと思ったのですが、全く樽香を感じとれませんでした。味わいはシャルドネでも樽はないような微妙な感じでした。
カベルネ・フランはシラーでもないカベルネ・ソーヴィニヨンでもない。なにこれ??飲んだことない…でも、タンニン強い。違和感を感じて、ネッビオーロにしてしまいました。
よく見るとエッジが紫だからオーストラリアのシラーズのような…。うーん…わからないって感じでした。
→まず、ブドウ品種を当てることに意識が向いているように読み取れます。経験の少ない方がブドウ品種当てゲームに挑戦してうまくいく可能性は低いです。知らないものは答えられませんから。
そして、セミナーでもお伝えしましたが、「経験のないワイン」であっても取れるコメントがあります。そして、偶然ですが札幌セミナーでカベルネ・フランをお出ししております。そして、この時にも説明しましたが、カベルネ・フランというブドウ品種をとらえる以上に、シラーでもないカベルネ・ソーヴィニヨンでもないと判断した時にどうコメントを取るのか、そこが最も大切ですと。札幌の試験官が時間通告の間違えもあり、精神的にもやられました。「30分経過」しばらくして「先ほどは20分でした」と…。
ともあれ実力不足でした。→ですね。申し訳ないですが、まだまだかと。ただ、今回試験を受けたことで感じたことがあると思います。しっかり受け入れて、来年余裕で合格しましょう。
先生とお会いして、ワインのことや人生相談などいろいろお話できてほんと感謝の気持ちでいっぱいです。自分の生活における気づきもあり、このように受験できたことにも感謝をしないといけないと思いました。
先生もお仕事大変だと思いますがお身体大事にしてください。
お世話になっております。
遅くなりましたが、エキスパート二次試験何とか無事合格できましたので
感謝とお礼の気持ちも含めて報告させていただきます。■会場 京都 ANAクラウンプラザホテル
○事前にカイロを準備していきましたが、予想と違って会場はそれほど寒くありませんでした。
○また、テイステイングで出されたワインの温度も思っていたほど冷たいものではありませんでした。
○会場の外から「その他のお酒」の色を確認できたらと思いましたが、入り口が衝立で塞がれており、残念ながら入場前に確認することはできませんでした。■時間配分
○結果として時計の持ち込みができなかったのは厳しかったです。
○緊張して焦りすぎないようにと思い、自分用メモに色ボールペンを使ってみたり、事前に受けた模擬試験のペースよりゆっくりやったことが災いして、見直す時間が無くなりました。
○また、香りのコメントについて、じっくり考えてやろうと、当日後まわしにするなど、今まで行っていないマーク方法にしたため、一部マーク抜けが生じたり、違うところにマークするなど苦戦しました。
○当日のテイステイング方法から品種までの導き方、マークの順番まで事前に入念に練習しておくことが大事と思いました。■白1
<正解:アルゼンチントロンテス>
<解答:アルゼンチントロンテス>
◆外観:レモンイエロー
◆香り:黄色い花、白い花、ペトロールなし
◆味わい:ドライ、酸強め、残糖少なめ
◆過程
〇最初は(黄色?)花の香りがして、酸も強めだったため仏リースリングと想定。
○再度香ると白い花?と思うように。更にアフターのボリュームが弱く、仏・独リースリングやゲヴェルツをイメージさせる残糖感は無いため、豪リースリングor仏ヴィオニエorトロンテスで迷う。
○選択肢にヴィオニエが無かったため削除。アフターのドライさと花の香りが強めだったことからトロンテスを選択。
◆感想
〇過去の出題履歴から今年はアロマ系品種が出る可能性が高いと想定して、生産主要上位国のリースリング、ゲヴェルツ、ヴィオニエ、トロンテスを購入して家で比較テイステイングしていたことが功を奏しました。→なるほど。でも、余裕のない方はマネしないでください。■白2
<正解:仏シャルドネ>
<解答:日本シャルドネ>
◆外観:レモンイエロー
◆香り:柑橘、りんご、MLF、樽・香り弱め
◆味わい:酸、果実味控えめ、糖
◆判断過程
〇アタックは控えめ。冷涼地のアルコール感。酸。まろやかでMLFっぽい。
○甲州・ミュスカデよりは果実味、ボディありと感じる。
○アリゴテよりもボディを感じる。
○まろやかさでシャルドネ確定。仏or日本で迷う。
○仏シャブリにしては控えめな感じ。仏マコネの可能性も感じつつ、事前にどれか1つ日本のワインまたはその他お酒が出ると想定していたため日本 シャルドネを選択。
◆感想
〇セミナー後の懇親会で先生から「ブシャール マコン リュニィ サン ピエール」をブラインドで出していただき、その際はアルバリーニョと間違えたため、後で購入して、もう一度家でテイスティングしてMLFの感じがわかるようになっていたことが功を奏しました。■赤1
<正解:仏カベルネフラン>
<解答:豪シラーズ>
◆外観:濃いめのガーネット、エッジ赤紫。
◆香り:ブラックベリー、ブラックチェリー、強めの樽香(檜?ロースト?)→ブラックチェリーはかなり強いコメントで、新世界の中でも強い凝縮感を感じた時のみです。
◆味わい:アタック強め、酸・タンニンほどほど。
◆判断過程
〇外観と黒果実系香り、樽香強さでニューワールドと早めに決めてしまったことが失敗でした。オリーブ・ユーカリ・黒胡椒は感じませんでした。
○檜・ウッドチップっぽい樽香が強く、それに隠れてしまっていたのかメトキシピラジン香も特に感じませんでした。(自分は他の人よりメトキシピラジン香を感じづらい体質なのかもしれません)
○今思うとアルコール感もあまり強くなかったと思います。果実には熟した感じは少なく、比較的すっきりしていたため、今思うとニューワールド感はあまり…。
○ニューワールド カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、メルロを想定。樽香や果実から三角形を感じたことからカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを捨て、過去の出題履歴からシラーの可能性を想定していたことから豪シラーズを選択。
◆感想
〇やたら強い檜・ウッドチップっぽい樽香(カベルネ・フランに多い?→そんなことはありません。いろいろあります。)に違和感を持ちながらも、アルコール感など分析が足りなかったと思います。
〇色濃いめ、黒果実系のカベルネ・フランに出会ってなかったため疑うことができませんでした。→カベルネ・フランは黒果実ですよ。たしかに色調は濃い系の中では淡いタイプが多いですが。
〇できれば出題されたカベルネ・フランをもう一度飲んでみたいです。■赤2
<正解:NZピノノワール>
<解答:NZピノノワール>
◆外観:薄めのルビー
◆香り:ラズベリー(イチゴ寄り)、紅茶、腐葉土
◆味わい:酸強め、アルコールは冷涼地感、アフター甘め、レベル高い美味しさ。
◆判断過程
〇色調は淡めでベーリーA・ガメイもちらつくものの紅茶、腐葉土を感じさせ、酸のある複雑繊細な味わいであることからピノ・ノワールを確信。
○生産国は、フランスで3000円程度でこのレベルを出すのは困難。冷涼感と若干のクセ感からドイツ・NZを想定。(オレゴンにしてはやや冷涼・複雑)ドイツが選択肢に無かったためNZ ピノノワールを選択。
◆感想
〇セミナーで「イーラス オレゴン ピノ・ノワール」を出してもらい生産国をハズし、懇親会で「ベルンハルト・フーバー マルターディンガー シュペートブルグンダー」を出してもらい初めての独ピノ・ノワールブラインドということで生産国を答えられず。
〇試験事前にバーで色濃いベーリーAと色薄いNZピノ・ノワールを同時に出されて、逆に解答するという経験をしたおかげで正解することができました。■その他
<正解:ラム>
<解答:ラム>
○本来なら試験2日前に某セミナー「その他酒フリーフロー」に参加する予定でしたが、台風14号の影響で急遽キャンセルせざるを得なくなり、近くのスーパーのお菓子づくり材料コーナーで「ラム」「コアントロー」「キルシュ」小瓶だけ買って準備しました。
〇結果「ラム」が出て、経験の無い「マール」と若干迷いましたが、微かなラムレーズンの香りを信じて、「ラム」を選択しました。
〇結果論にはなりますが、最後まであきらめなかったことが幸運につながりました。■ブドウ品種を想定(あくまでも個人の主観による参考です)
できるだけ効率良く対策を行うために、本サイトの出題履歴データを参考にし、下記をイメージしました。
○上位生産国の主要ブドウ品種
○白=シャルドネ、リースリングorアロマ品種or新品種・長年出題されていない品種
○赤=シラー、ピノ・ノワールor新品種・長年出題されていない品種
○日本のブドウ品種・その他のお酒(MBAorシャルドネor焼酎)■総括
○自分は忙しい仕事をこなしながら空いた時間で勉強をしないといけないとわかっていたため、それなりの期間が必要と考え約1年前からこのサイトを参考にしながら一次試験の勉強をはじめました。
〇そして2次試験については、本サイトのマニュアルやセミナーを受講、その他スクールの単発セミナーやバー・ショップの二次試験対策を幾つか経験し、できるだけ多くの方から色々な話を聞き、各々ブドウ品種に対する現時点の自分なりのロジックを想定して挑みました。
〇振り返るとテイスティングで出されるワインは難しいものが多く、前日まで全敗続きでしたが、失敗した原因が腑に落ちない場合は、同じワインを購入して家で繰り返しテイスティングするなど、逆にハズしたことが悔しい気持ちや復習に繋がり、それが良かったし、楽しめたのだと思います。最後に、本当にありがとうございました。大阪の懇親会で焼き肉を食べながら、本場フランス料理界の事情やワインに関する色々な話を聞かせてもらったり、店長さん(JSA大阪支部副支部長)などと一緒にブラインドできたことは非常に有意義な経験となりました。
そしてこのサイトを通じて様々なことを教えていただいた結果、「まだ2回目のスタートラインに立たせてもらっただけ」と気づかさせていただきました。今後も引き続きブラッシュアップして知識と経験を積み重ねていきたいと思っておりますので、また機会がありましたら何卒よろしくお願いします。
以上をもって2020年度の受験報告は終了です。ご自身のテイスティングと照らし合わせてみていかがでしたでしょうか。受験された方の生の声、私の言葉以上に感じることがあったと思います。