二次のテイスティングを振り返る~2022年度エキスパート呼称編 2
2022年エキスパート呼称第2回です。
二次のテイスティングを振り返る~2022年度エキスパート呼称編 2
エキスパート呼称の出題ワインを確認しておきます。
エキスパート呼称 テイスティングアイテム
1 2019年 ニュージーランド ソーヴィニヨン・ブラン
2 2021年 日本 甲州
3 2019年 アメリカ カベルネ・ソーヴィニヨン
4 2018年 フランス シラー
5 オー・ド・ヴィー・ド・キルシュ
この度はワインエキスパート試験対策に関して大変お世話になりました。
約一年勉学に打ち込み気付けば飲食2年目になりましたが、”こーざ”を信じ独学でここまでやってこられました。
結果はまだ分かりませんが、一先ず御礼申し上げます。
拙い所感ですが、今後自分のように独学で打ち込む人々のお役に立てればと思い、共有致します。会場:ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋
会場には1時間前に到着し、テイスティングコメントのセオリーに関して動画でおさらい。
入場前に知り合いにたくさんお会いし、緊張は解れました。
試験会場は少し肌寒く、アウターを着て挑みました。
照明は暖色系ですが、天井が高くそこまで照明色に関しては問題ないかなーと。1 解答 フランス シャルドネ 2020
少し黄色がかってるが濃くはない。香りに青さはないが、開いている。仄かに樽っぽいニュアンス?
アルコールのボリュームは程々に感じる。酸味はしっかり残ってる。
カリフォルニア シャルドネにしては樽感が足りな過ぎる。
シュナンブランかなと思ったけど、酸味が弱く、蜜っぽさもニュアンスが違う気がし、白桃前後の果実で冷涼地域系のコメントを。冒険せずシャルドネと回答。
【感想】
正解を見て一番驚きました。飲んできたNZ SBとはまるで違いました…。→どうやらそういうワインだったようです。
寧ろ香りで品種は特定できるくらいまで対策したのに。
唯一の救いは感じ取ったものをコメントし、回答した品種に寄せすぎなかったか事かな…と。
→品種にこだわりすぎないことは、試験的は良い結果になると思います。2 解答 フランス アリゴテ 2020
グラス底に発泡の泡が。スクリューキャップが冷涼地域を警戒。色味はひときわ淡いが少しレモンイエロー。赤みの雰囲気は無い。ニュートラルな印象だが、酸がしっかり効いてるので、甲州は除外。
香りは冷涼地域な気がする。柑橘、りんご、丁子系のコメントでまとめました。→丁子は甲州の特徴的な香りです。
少し樽の気配?ボディもややある。→アリゴテ?
【感想】
シュールリーの厚みを樽と勘違いしてしまいました。
冷静に思い返して色は確かに甲州だと思いましたが、対策で飲んだ甲州は、何かの要素が頭ひとつ抜けてこないぼんやりした印象でした。→ニュートラルで軽快なワインとしてコメントができていれば、得点できていると思います。ただ、スクリューキャップを疑いながらフランスのアリゴテは少し飛躍しているかもしれません。ブルゴーニュのスクリューはあるにはあるのですが、まだまだ少ないですから。3 解答 アメリカ カベルネ 2019
色味は4より若干淡いくらい。香りに少し青さを感じる。イチゴ感はなく、酸味がしっかり。甘味とタンニンは程々で飲みづらさは無い。
事前に教えて頂いていたので、4と比較はしないようにし、個別に向き合いました。
グラス縁も焼けたニュアンスなかったので、カベルネ カリフォルニア→ニューワールドのピノは違うと思うけど、サンジョヴェーゼ?にしては色濃すぎるし、凝縮感とふくよかさを感じる
【感想】
前日にアメリカ カベルネを飲んでいた為、救われました。
4との比較でメルローと答えたいとこでしたが、ブレずに信じ抜いてよかったです。
→コメントが重要ですが、素晴らしいです。ここをカベルネに持ってこれた方は少ないです。4 解答 スペイン テンプラ 2019
香り色共に重心低めでしっかりとしたタンニンと軸にしっかりとした酸味。果実の熟成としっかりとした樽香は感じる。熟成系と濃縮感でコメント。→マルベックは外して、カベルネかテンプラ。
→もし、濃い系で感じていたのなら、カベルネかシラーで良いのですが。【感想】
香りからシラーの要素を感じ取れず、候補から除外してしまいました。
冷静に思い出せば、グラスの淵に焼けたニュアンスもなかった。若いテンプラかなと思ってしまった。
あと3と比較して強さと重心の低さを感じた。→最後の最後で比較をしてしまったことが仇に。
自分の中でシラーは好きで、バランス良くて飲みやすい品種というイメージだったので、タンニンと酸が抜けている印象からテンプラと回答。→シラーは濃い系では酸がしっかりしているので、(特にフランス)鋭角な印象です。タンニンはワイン次第ですが。5,ピスコ
正解:オードヴィーキルシュ無色透明。選択肢はマールダルザスゲヴェルツ、テキーラ、ピスコ、オードヴィーキルシュ。
テキーラ以外知らない。ピスコは一度飲んだだけ。
葡萄の甘さやさくらんぼ感に関しては分からないけど感じ取れなかった。香りが臭い。ピスコ→臭かった気がする…完全に勘。テキーラは香りにアガベ系の草っぽさ(昆虫っぽさ)はなかったので除外。【所感】
自信がないです。
周りの諸先輩からはNZ SBを外した事で、叱責が絶えません…
試験では所謂セオリーなものがメインで出ると思ってましたが、昨年の薄いテンプラや樽の効いていないシャルドネ等傾向が変わっていることは頭の片隅にありました。
今回SBとカベルネで傾向が変わっていることを痛感しました。
あと冷静に自分の赤の回答が、昨年とほぼ同じになった事に気付きましたが、そこは違ってもいいやの精神でブレずに押し通しました。ところどころ惜しい部分はありますが、合格ラインは届いているでしょう。
白①は難しいワインだったのでNZSBにたどり着けない人がほとんどです。しっかり寄せていると感じます。
ただ、赤②はあまり熟成に振りすぎると得点が少ないかもしれません。
→後日合格のご連絡をいただきました。おめでとうございます。
お世話になっております。ワインエキスパート二次試験についてご報告します。
・二次のテイスティング回顧
白ワイン①
あまり①②で色調の変化がないので焦る。とりあえずどちらも澄んだ輝きのある、を選ぶ。見た瞬間は、SBか、樽熟じゃないシャルドネか、甲州か、ミュスカデかと思う。
色はレモンイエローで淡い、粘性はやや軽い。香りが最初はあまり分からない。②と比べれば香りがあると思うと、この時点で、甲州ではないと思う。
柑橘系とリンゴ、アカシヤ、石灰ぐらいまでは感じられるが、青い香りがあまり感じない。かといって樽香があるわけでもない。どっちかというと煙に近いような・・・。→還元臭があったようです。
酸はしっかりあり、こく(深み)、を選ぶ。バランスはスリム。
ここまでくるとシャルドネなわけがないのですが、でもはっきりとSBと言えるほどの香りがない。
あまり時間をかけられないので、とりあえず【フランス、シャルドネ、2021年】ぐらいにしておく。
→コメント次第ですが、シャルドネではない確信のほうが強かったのであれば別の品種にしても良かったのではないでしょうか。白ワイン②
①で自信を無くすが気を取り直す。色が①より少し緑っぽいような・・・気のせいかもしれない。
香りは①と似てはいるものの、時間がたつと、菩提樹?なのか甘いようなスーっとする香りが。
飲んでからシュルリーと思われる?酸があったので、これは【甲州、2020年】だと思い、マニュアル通りの記載をする。→割と王道の甲州だったようですので、マニュアルのコメントでかなり得点できているはずです。赤ワイン①
①②どちらも指を通すと見えるぐらいの濃さ。①のほうが薄いけどそこまで薄すぎない。あれ・・・と思う。色が薄いのに①に独特のピーマン香がありパニックに。何度か嗅いでみるが、香りの表現はカベルネなのに色調はどうみても薄いのでどっちに寄せるべきか迷うが、思い込みすぎず、思ったとおりに書く。色調は若い印象で統一して、香り~味はカベルネ寄せに。結論は、【日本のカベルネ、2020年】。
→少し弱いカベルネ、アメリカらしくない印象という意味では、良い線だと思います。赤ワイン②
①はピーマン香もするのに色が薄い、一方で、②は色は濃いのに、しょっぱいような沢庵のような変な感覚に陥る。色も味も、はっきりと濃縮感がないが、かといってピノノワールほどの華やかさもない。ネッビオーロのような独特の強さ?酸?も感じない。色調は紫がかったルビーラズベリー、若々しい(と、成熟度にしたような・・・)香りは、華やか、開いている、生肉とすみれ、シナモン(かナツメグ)、紅茶、第一アロマ、木樽。
味わいは、やや軽い、まろやか、なめらか、タンニンは・・・覚えていないですがスマートにしたような・・・。
アルコールは中程度、余韻はやや長い。ピノノワールにしては、決め手がない。
いつも感じる「シソ」(私見)の香りがないのに、カベルネやシラーにするには濃縮感や力強さを感じない。
色調と香りから、前者のピノノワールと判断。【フランスのピノノワール、2019年(か2018?)】。リキュール
嗅いだ瞬間に、ピスコとテキーラは除外。
マールとキルシュで悩みましたが、マール独特のツーンとする感じがないのと、頑張って嗅ぐと甘味があったのでキルシュに。これはきっとオーストリアで飲んだ似たようなリキュールのはずだから大丈夫!と自分に言い聞かせる。選択肢:マールドゲウェルツ、ピスコ、テキーラ、キルシュ
・会場の雰囲気、レイアウト(こちらは受験地・会場名もお書き添えいただけるとありがたいです)
目黒のホテル雅叙園、2階の宴会場。400名以上の大広間。照明は少し黄色っぽいが、白い下敷きをもらえた。・ご自身の試験対策を振り返って
【よくない点】
モノにより選択肢が4以上あったので焦る。だいたい3つぐらいしか書く練習をしていなくて後悔。後から思えば日本が2つあるわけなかった。
シラーは完全に色で勘違いし、①との比較で混乱した。元々フランスのシラーのオリーブ香がいまいちわからず、だいたいCS寄りにコメントしてごまかしてきたのが悪い結果になったと思う。CSっぽい要素がはっきり取れないと殆ど回答にならない。完全に実力不足だと思う。
→このワインについてはシラーを解答できている人が多いので、比較的王道だったようです。【よかった点】
ある程度、選ぶべきものはマニュアルで練習ができていたので、大きくはぶれないコメントができたと思う。
偶然ですが、前日、前々日にテイスティング練習をしたバーで「それらしくないワインも出るから素直に書きましょう」と言われ、まったくその通りの状況に陥ったが、品種ですべて決めつけずに表現できたと思う。”こーざ”でいう思い込みをしないという言葉は、まさにその通りだと実感。自己採点は60%前後というところです・・・
まずは頑張ったご褒美に、樽香むんむんのリオハワイン、大好きなポートワインの赤白を自宅で楽しみましたが、
本当に味が分かるようになるには、長い道のりなので、合否はさておき、引き続き鍛錬しようと思った次第です。→無事合格のご連絡をいただきました。おめでとうございます。ここからがスタートですから、是非鍛錬を続けて下さい。
こーざを拝見させていただいております。いつもありがとうございます。
先日、ワインエキスパートの二次試験、行ってまいりました。
昨年は、ノー準備すぎ、濃い品種と薄い品種、1つずつ出るだろうという思い込みや、
品種を想定してからの、逆算でのコメント選び(ネットの模範解答をマネしただけ)、かつ、
絶対に選ばない選択用語などの知識もなく、玉砕しましたが、
本年は一次免除が最後のため、、独学こだわりをあきらめ、スポットでワインスクールの二次対策講座に数回参加するなど、準備を万端にして臨みました。が、正直、再び玉砕した感が否めません・・・。
感想と、記憶を残すことも兼ねて、以下、記載させていただきます。あとがないことや、準備をしっかりしたことから、昨年には全くなかった緊張感がとてもあり、とにかく緊張しての会場入り。→準備をした方が緊張する、その通りだと思います。緊張は真剣さの裏返しです。
●会場
東京、雅叙園。
2〜4階の宴会場で、4階が会場。2階の方が大広間な様子で、おそらく、再試験組が上の会。
某ワインスクールの先生がいたり、クラスメイトと思われる団体が集合場所を作って、円陣をくんでいたり、異様で気持ち悪いと思うとともに、仲間がいて少し羨ましく思う。●二次試験回顧
入室した瞬間、濃い白、薄い白、濃い赤×2っぽい!と、いう印象。
白①
色は濃い目で、色調選択は1つだったため、まよわずイエローを選択。
香りについては、あまく、トロピカルな香り。
ただ、パッションフルーツや、草原らしさは感じず、また、柑橘系の香りも薄く、甘い香りがタル香りのように思えたため、タルシャルドネっぽいかな、と思ってしまう。
思い込みはいけないと、味わいで確かめるも、グレープフルーツっぽさや、苦みをあまり感じず、甘い味わいであったため、よりタルシャルドネの方向でコメント。→コメント次第ですが、セオリーではないワインだったので得点できている可能性はあります。白②
見た目で先入観をもってはいけない、と思いつつも、あきらかに甲州のみため。
甲州すぎて、他の3種類以上に、逆に「違うかもしれない!」と疑って、テイスティング。
ただ、かおり、あじわい、どの要素をとっても、どう感じても甲州であったため、感じたまま+甲州の方向でコメント。そうはいっても、決めつけによる失敗の反省を活かし、白なのに唯一、甲州で選ばれる「丁子」などは選ばず、中間点狙いの発想でコメント。概ね、あっていたかと、思います。ただ、白については、選択数のミスという、致命的、かつ凡ミスをしてしまいました。
年によって変わることもあるし、同じ白のなかでも変わる可能性を、スポット講座で聞いていたので、何度も確認したつもりだったのに、白①と白②で外観の印象の選択数が違うということを見落としており、2つ回答してしまいました。白①については、無効でゼロ点です。→無効になるのはミスをした項目だけのはずです。白2種類目の味わいまで終わったところで、10分経過。→良いペースですね。早いくらいです。
評価をサラリとかき、赤へ移行。入室したときには、濃い赤×2かな、と思っていたが、よく見てみると、2種類とも、そんなに濃くない(照明の問題?)。むしろ、明るく、ルビーに見えました。
→濃い系だとは思いますが、微妙なレンジだったのでしょう。同じような報告を聞きます。赤①
いわゆるルビー系品種ほどはっきりと明るく淡いほどではなかったものの、縁は紫がかっておらず、明るく、指や文字も比較的キレイに透けて見えるため、とても違和感と不安を覚えました。
香りも、比較的華やかで、少し濃さ、複雑さを感じる。
品種当てゲームに走らないように、テイスティングを続ける。→大事です。
香りも味わいも、濃いワインと薄いワインの中間のような印象で、新世界ピノか、ガメイかな?と思う。
いまでもアメリカのカベルネだったとは信じられません。
キャンディ香は感じなかったので、ガメイではなくピノかな?と思うも、ガメイとピノは実は区別が難しいと聞いていたため、フランス・ガメイ、新世界・ピノ、どちらに転んでも良いように、品種はピノで、産地はフランスを選択。→このワインをピノと回答した方が多いですね。タンニンが弱いカベルネだったようです。赤②
赤①よりは明らかに濃いものの、いままで練習してきたガーネット系品種よりも赤らかに淡い色。
赤①、②ともに事前準備と全く異なり、動揺をし始める。赤②の外観がおわったあたりで、20分経過。
香り、味わいは、いわゆるガーネット系の濃いワイン。ただ、カリフォルニアのような果実感、濃さではない。
でも、見た目は濃いワインにしては、明らかに淡い。これはなんだ?!という感覚が最後まで続く。
まさかの、赤2種類とも、ルビー系なのではないか。いや、さすがにそれはないだろう。と、テイスティングの本質というより、試験的位置づけを考えてしまう。最後まで分からず。
縁がオレンジがかっていないので、絶対違うと思いつつも、色はルビー、ガーネットどちらの可能性もある、サンジョベーゼを選択。→香りはどうだったのでしょうか。色と共に香りも大事です。赤は2種類ともとても迷い、赤②が終わった時点で、30分経過。
そこから、軽く白赤見直し、一気にマークシートを記入し、40分経過。その他のお酒
飲んだことはなかったが、直前のスポットでの本番シミュレーション対策講座にて、蒸留酒、リキュールの資料を読み込んでおり、かすかなフルーティーさ、高度数、決定的な梅ガムのような香りから、キルシュを即決。
●自己総評
白①は、香りの強さ、トロピカル、甘さより、アロマティックなのにシャルドネに、ありもしないタル香を思ってしまい、方向性は反対に行ってしまい、怪我。
白②は、まずまず。
赤①は、CSとピノという真逆に走ってしまい大怪我。
赤②は、赤①ほどではないものの、濃い赤の確信が持てず、ズレた方向。
→おそらくですが、2つとも濃い系のニュアンスはあったはずです。コメントが淡い系に全部振れていると厳しいかもしれません。そこ次第では合格の可能性は十分あります。思い込みしないことや、中間点狙いの発想を持っていたものの、厳しい感触。
ローヌシラーの特徴ふまえると、赤④については、分かったはずじゃないか、と練習不足を感じました。●対策について
こーざ、および、ソムリエ佐々木さんのYouTubeが中心。
最後のチャンスを逃したくないと思い、某ワインスクールの二次対策講座にスポットで数回通う。
テイスティングの基本、テクニックを学べたことや、本番シミュレーションを通じて、昨年は圧倒的に足りなかった時間が、1種類5分もかからずテイスティングできるようになったり、昨年は意味不明だと思っていたコメントも理解できたり、有意義でした。傾向と対策は、やはり重要ですね。●試験を終えて
ここ1ヶ月は、飲みたいワインも吐き出す日々、
飲み込むことや、おいしいワインを飲むのは我慢していたので、やっとの解放です。
ただ、合格を感じる良い解放ではないので、悲しく悔しい限りですが、、、
資格は取るだけで、実力・知識が伴ってなければ、意味がないと思います。再度の一次がイヤすぎる一方で、もはや知識を忘れているので(2019年合格)、良い機会だと思って、来年再チャレンジしたいと思います。独学にこだわってきていましたが、そもそもワインが好きなことや、ワイン好きのつながりを作ったり、コミュニティに入りたいな、と思っているので、資格が目的ではなく、そういった観点でも、来年はスクール行ってみようかな、とも前向きに捉えるようにします!
長文、失礼しました。回答を添付するので、もしご確認いただければ、コメントくだされば幸いです。
よろしくお願いします。個人的な印象としては、ギリギリのラインでした。報告はいただいておりませんが、合格していることを祈っております。
テイスティング回顧(2022.10.18 @ANA クラウンプラザホテル神戸) ワインエキスパート
白1
外観は白2に比してレモンイエローの濃淡が明らかに濃い。
6/7 の大阪でのテイスティングセミナーで出されたアルザスのリースリングが彷彿としてよみがえりました。
その他考えられる品種としてゲヴェルツか温暖産地のシャルドネを想像しました。香りをとることが苦手なため、自分がわずかに感じるものと品種ごとのコメントを丸暗記してその香りがしなくてもとりあえず選ぶという戦法で挑みました。柑橘は感じましたがミネラルは石灰、その他は?海っぽさもあるようなないような... 白い花や樽香は拾えなかったのでゲヴェルツとシャルドネはないと判断、味わいの第一印象は「酸っぱ!」でした。すっきり系なのかなーと思いながら香りと味わいを再度するもよくわからなかったため、とりあえずは品種をミュスカデとしました。→こちらのワイン、苦しんだ方が多いですね。
赤2のあと(この時点で 40 分経過)三度戻って香りをとると、「!、煙(私の中では火薬臭)」がわずかながら現れていました。「もしや、ソーヴィニヨン?」とよぎり、南方系果物はもう一つよくわかりませんでしたが、「ニュージーランドのソーヴィニヨン」と確信してコメントを一部修正しました。→素晴らしい。白2
外観はレモンイエローで白1に比してかなり淡いので「グリーンがかった」の選択と迷いましたが無難にレモンイエローを選択して濃淡を淡いにしました。
粘性は白1とほぼ同じ、香りは主張するものが少なく、何か小さくまとまっている感がありました。アタックと鼻に抜ける感じからこれは甲州とほぼ断定。実は自宅での最後のテイスティングは受験日 2 日前に甲州だったので、記憶が鮮明でラッキーでした。赤1
外観は濃い系と思われ赤2とほぼ同じくらいでしたが、縁部分ではこちらの方が私にはほんのわずかに赤みが強く目に映りました。粘性はレッグが太く落ちる速度も遅めだったためカベルネ・ソーヴィニョンかシラーのどちらかで進めました。
香りはヴァニラとブラックチェリーが飛び込んできて、且つ「甘~い」ニュアンスでしたので新世界を想定しました。味わいはアタックが思った通り強く濃い系の新世界とほぼ断定、あとは品種がカベルネソーヴィニヨンかシラーか、生産国はアメリカかオーストラリアか、でどの組み合わせにするかでした。
私の目には赤2に比して赤みがわずかに強く見えたので、マニュアルにあった「シラーはカベルネソーヴィニヨンよりもやや赤い」を当てはめシラーに、生産国は判断できずとりあえず飲んだことのあるオーストラリアを選択しました。→難しいワインでした。濃い系だけどちょっとやさしい。そんなコメントになっていれば得点できているはずです。赤2
最初に断っておきますが、これが一番難渋しました。大失敗です!
外観は赤1とほぼ同じでしたが縁にわずかながら紫を拾いました。粘性も赤1とほぼ同じ。濃い系なのかと思
い香りを確認。??
赤1が力強かっただけにこちらからは得られるものがあまりない・・・ 味わいに移ると赤1を飲んだ後のこともあり、濃い系にしてはそれほど強さを感じず、余韻もスーっ抜けていくような感じでした。
ここで思ったことは、「赤2も同じ濃い系だけど、同じタイプってからの出題ってどうなのか?いや、ないでしょう。」と思い込み、過去に飲んだガメイの紫色が重なったこと、そしてマニュアルの中にあったガメイの特徴(紫がかり、濃淡はやや濃く、粘性もそこそこある)から間違ったバイアスが働いてしまいガメイのコメントを当てはめようとしました。
しかしながら赤い果実の香りがとれないことも事実、水を飲んでしばらくしてから再度味わっても何か過去に飲んだガメイとは違うので「やはり同じ濃い系なのかなー」とも思えてきました。→濃い系が2種類出題される可能性は十分あると思います。
結局はどっちつかずのコメントを選択し、この赤2がマニュアルのどのタイプに分類されるのかもわから
ないままでした。リキュールは無色透明で香りをとっても何か全く分からず、飲むと舌が焼けるようなアルコールでした。
●午後 5 時の銘柄発表を目にして
白は1,2とも品種、生産国、は当たりましたが、ヴィンテージは1年ずつずれているかもしれません。
赤1は新世界の濃い系にはたどり着けましたが、正解はアメリカのカベルネソーヴィニヨンでしたので、生産
国、品種ともに外しました(私はオーストラリアのシラーとしました)。
赤2の正解はフランスのシラー・・・ 私は先生の仰る「シラーは三角形でマリネしたオリーブ」が未だに感じ取
ることができません。6/7 のテイスティング講座でもフランスのシラーがありましたが、この時からほとんど
進歩していないことになります。→一朝一夕ではいかない部分もあります。仕方ないことです。いずれかならず違いを感じられるようになります。
カベルネソーヴィニヨンに比べてシラーはやや赤いとマニュアルにもありましたが、私はシラーにどうしても
紫色を拾ってしまい、赤さを認識できないままです。→紫というより、黒←→赤 です。紫は若さですね。赤系のワインでも紫の色調はでます。コメントの「紫がかった」ですね。
今回の試験で席に着き、開始まで似たような外観の赤1,2を手を触れず角度を変えて凝視していました。
赤 1 の方が 2 より縁に赤さを感じましたし、2の方が液体の中心がより黒っぽく見えました。「赤を感じたらシラー、より黒っぽかったらカベルネソーヴィニヨン」とマニュアルにあったため、赤く見えた赤1をシラーにした理由はそこにあります。
赤2のテイスティング中に「同じ濃い系はないだろう」と進めましたが、結果的には白も 2 種とも同じスッキリ溌剌系でした。また、今回の 2 次試験を臨むにあたり、出題されるブドウ品種と生産国を過去の出題銘柄からある程度山を張っていました。
白は新世界のシャルドネとソーヴィニヨン(フランス)、次点で甲州(日本)かミュスカデ(フランス)、赤はピノノワール(フランス)とシラー(フランス)、次点でサンジョヴェーゼ(イタリア)でした。
山を張っていたにもかかわらずシラー(フランス)を落とした・・・ とてもへこみました。
採点方法は不詳ですが、各品種で正解率を 7 割程度とっておかなければ合格できないのであれば、赤2は確実に落としています。その結果不合格ならそれが現時点での私の実力と受け入れるしかありません。今日は 10 月 20 日。「人事を尽くして天命を待つ」です。赤②のコメントがどうなっているかが気になっていましたが、まず合格で間違いないと思っておりました。
後日、合格のご連絡をいただきました。難しいワインが並ぶ中、素晴らしいテイスティングでした。おめでとうございます。
こんばんは。昨日、二次試験を受験して参りました。
まずは年明けからここまで10カ月以上の間、ぐいぐいと引っ張って頂き本当にありがとうございました。「こーざ」が無ければ一次試験の突破はまずもって厳しかったと思います。
また、”こーざ”のテイスティングセミナーには計3回参加させていただきましたが、6月の基礎セミナー当時は試験勉強が追いついてなく、自分を追い込むために参加しました。受講者の勉強の進み具合を聞くなかで、何としても次のステップに進みたいという気持ちを強く持ちました。そしてどうにか8月中旬過ぎに一次試験を突破し、その後のセミナー2回を受け、二次試験本番となりました。試験当日、電車のダイヤの乱れと駅出口を間違え多少遠回りしたものの、開場40分前に到着。およそ予定通りに開場となり、着席しました。
照明は暖色よりやや白く明るい印象で、少し会場の温度は寒かったです。二人掛け仕切りありのテーブルには既に5種類セットされ、量も問題なく、緊張してその時を待ちました。
オリエンテーション中にまずは外観を確認、白①は②よりも黄色味が濃い、赤は①②ともに濃淡の「濃い」までは行かず明るい赤の印象をもちました。開始の合図でテイスティングをスタート。
①私の答え:ソーヴィニヨン・ブラン_豪_2019
外観は少し黄色が強く感じたもののレモンイエローとし、濃淡、粘性はやや濃く感じました。
成熟度も高めとしました。香りは開いており華やかと回答。青い印象がありましたが、柑橘類よりリンゴの方を感じました。ただし爽やかな酸は感じず、ニュージーランドの青々とした草のイメージも持てず、少し温暖なイメージのなかオーストラリアのSBとしました。年は色が濃い方を2019年と決め打ちしていた通りにマークしました。→オーストラリアの選択は少し飛んでいるとは思いますが、SBにたどり着けたのは素晴らしいです。②私の答え:ミュスカデ_仏_2020
外観は①と比べても明らかに薄い色でしたが、レモンイエローを選択。
実は濃淡、粘性についての見方が当初より自信がなく、それが試験にも影響しました。
白①②のグラスを傾けた時、どちらもくっきりと跡が残り、消えずにいました。
くっきりと跡が残ったことから、②も濃淡、粘性をやや濃い、やや強いとしたものの、色の淡さから外観は若々しいを選択。見た目からミュスカデ、甲州をイメージしていました。→粘性は難しいですね。香りは控え目、ミュスカデにしては複雑な香りや違和感がある様な気がしましたが、石灰、貝殻、を強く感じたため、ミュスカデ、フランスに。
丁子、海の香り、の両方ともわからないまま来てしまったのを苦々しく思いながら、香辛料は3つ選択なので、一か八かで海の香りも追加マークしました。そして、色の淡い方を2020年と決め打ちしていた通りに。※最後に確かめた際、見間違いでなければ、白②の外観の印象は2つマークできることが判明したもののマークシートの印刷ミスを疑い、白①と同様、1つのみマークしました。ソムリエ協会の間違いなのか引っ掛けなのか、この謎は来年まで持ち越しでしょうか?
→皆様の報告からも選択数が違ったようです。印刷ミスの可能性はほぼないでしょう。昔からワインによって選択数が変わることはありましたが、最近は今まで変化の無かった項目で違いがでるようになりました。③正解:ネッビオーロ_伊_2016年
外観は縁の明るいルビー/ラズベリーレッド、やや濃いを選択。その印象から赤果実を探しますが、赤果実はとれず、ブルーベリーなどをマーク。
ただ、複雑な香りを違和感と捉え、とにかくタンニンを感じて収斂性のあるをマークしました。タンニンの印象が強く残ったため、ネッビオーロに。特徴もそのようにマークしたつもりです。また、赤④と比べて少しオレンジがかっている様に見え、ネッビオーロは2016年と決め打ちしていた通りにしました。
→ここは他の方と違った意見ですね。味わいに関しては優しさを感じた方が多かったです。④私の答え:ピノ・ノワール_NZ_2019年
外観は明るく見えたために③と同じく縁の明るいルビー/ラズベリーレッド、やや濃いを選択。
イチゴジャムの様な香り、余韻も長く、少し樽も感じたことから新世界NZのピノ・ノワールと回答しました。このころから、①のワインはシャルドネでは無かったか?と不安がよぎり始めます。
⑤の前に①へ戻ってみることにしました。すると、青さがなかなか取れず、大いに悩み始めます。
何度も①をテイスティング。シャルドネではないかという思いが頭をもたげ、草のようなというマークをはずし、シャルドネよりのコメントにしてシャルドネに。→うーん、ギリギリでの修正はあまりオススメしません。そうこうしているうちに時間が5分を切ります。
⑤私の答え:マール・ダルザス・ゲヴェルツトラミネール
さっと口にして、まったくわからず、「マール」を選択。
残り確か3分の間に慌ててマーク数をチェック。
再び①を確認、最後にやはり「青さ」を感じてSBに変更。
マークの数はチェックしたものの、コメント内容まではチェックできず、少し寒いと感じていた会場内で、最終的には大量に冷や汗をかきながら試験終了となりました。試験会場からの帰りの道すがら、若い男女がシラーと甲州は分かったね!と談笑しているのを聞いて愕然としました。途端に食欲もなくなりましたが、試験後はフレンチを食べて打ち上げをしようと心に決めていたのを思い出し、一転、シャンパーニュで乾杯、おいしいお料理に癒されて少し平静さを取り戻しました。
以上が当日のご報告となります。結果が出るまであと一週間ほどあります。結果はどうあれ、この文章を書きながら、これが自分の実力なのだということを改めて認識しました。
特に、CSとシラーは元々苦手品種なこともあり、力を入れて練習をしてきたつもりです。
セミナーでもその2品種を入れ違いで間違えることはあっても、ネッビオーロやピノ・ノワールなどと回答することはあり得ませんでした。⑤もゲヴュルツトラミネールの味などみじんもなかったことを思い出しました。外観すらまともに判断できないほど緊張していたのかもしれないということや、テイスティングの経験不足をまざまざと感じました。→これが試験ですね。みんな緊張しています。緊張したうえでどこまで実力をだせるかが勝負です。私の場合は最初から最後までドタバタ劇の様になってしまいましたが、これから受験する方には自分を信じて少しでも落ち着いて試験に臨めるように願っています。
長文となりましたが以上です。ありがとうございました。
やはり試験の雰囲気にのまれたのでしょうか。やり直した白①のマークが気になりました。
赤③と④もある程度得点はとれているはずです。
報告はいただいていませんが、合格に届いているとよいのですが・・・。
二次試験終わりました!
先輩方の二次試験感想がとてもためになったので、私も書き留めさせて頂きます。白1、2とも淡い色合い。若干1の方が色がある。両方ともレモンイエローで解答。
白1 香り、アロマティック品種、でも青さもペトロールも取れない。
味わい、華やかでペトロール感じず、酸味はそこそこ、アルコール感もそこそこ。
華やかだけど、リースリングの酸や香りではない。何度かテイスティングしているとソーヴィニヨンの爽やかな酸を感じニュージーランド、ソーヴィニヨンに。ヴィンテージは確か2020にしたような。
→うーん、素晴らしい。このワインでここまでスムーズな解答は見ていません。白2 香り、吟醸香取れました。
味わい、飲み込んだ後すぐにすっーと消える感じ、迷いはなく甲州に。
でももしもを考え、ミュスカデ等でも取れるようなコメントに。
日本 甲州 2020
→ここも素晴らしい。赤1、2ともに濃い系。赤1の方が少しだけ淡い色合い
赤1 香り、華やか、成熟していそうな、ブラックベリー系のこっくりとした香り。味わい 重厚感のあるしっかりとしたアルコール感、干し葡萄や干しプラムのような味わい。ガラスの中のワインの容量が減っていくうちに、イタリアワインのような縁が濁った茶色に見えて、イタリア サンジョベーゼ 2018に。
→熟成を取った方もけっこういらっしゃいますね。強さも近いところにいっているでしょう。赤2 香り、華やかだけど上品な感じ。カシスのような黒系果実の香り。
味わい、しっかりしたアルコール感、黒胡椒や丁子のスパイス系の味、外観から味わいまで総合的にみて、選択肢のブドウの中での主要品種は、カベソーかシラー。
カベソーの杉やヴァニラはなく、前日飲んでいたフランスシラーにも似ていたのでフランス シラー 2019に。
→全く問題ないですね。最後の5番目は透明なアルコール高めの飲料。全くわからずテキーラに。
全部マークし終えて、回答数も数え、もう一度最初からテイスティングし直し、甲州以外はコメントを少しづつ変更して、赤1の色調をガーネットからルビーに。バランスも骨格のしっかりした等、サンジョベーゼよりのコメントに変更しました。
解答品種をみて変更しなければよかったと思いました。→ワイン次第です。
赤2もコメントをいじってしまい、強い系では取っていたのですが、どれを選んだか今になると細かいところまで覚えていなくていろいろ心配です。
合格を信じて発表まで待ちたいところですが、なんともコメントの方向性があっていたか心配です。
こーざの運営等お仕事との両立で大変だったと思いますが、スクールにいかなくとも合格できるようにというコンセプトのサイトが素晴らしいと思います。こーざ、二次試験マニュアル、そしてテイスティングセミナーと本当に助けていただきました。ありがとうございます。
これからもお身体にお気をつけて、お仕事頑張ってください。
ありがとうございます。素晴らしいテイスティングでした。合格を断言させていただきましたが、その後、問題なく合格の連絡をいただきました。おめでとうございます。
エキスパート呼称の振り返り、あと1回つづきます。
何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希