二次のテイスティングを振り返る~2023年度ソムリエ呼称編2「フランス料理の香り」
第140回
テイスティング試験対策、順調に進んでますか?
…そんなわけはないですかね。
手探りの中、わかったのか、わかっていないのかもわからないまま試験日を迎える、そんな人が大勢いる試験です。→もちろん私もその一人でした。
そこで、少し気晴らしにもなればということで、
このブログで以前、松岡氏がフランス料理について語ってくれたコラムを紹介します。この話はとても印象的で、皆さんにフランス料理とは何かということを感じていただいたり、考えていただいたり、興味を持っていただくのにとても面白い話だと思いますので、是非とも共有させてください。試験対策の息抜きになるはずです。
料理にも「香り」が大切、そんなところから始まります。
「フランス料理の香り」と聞いてイメージすることはありますか?←私はフランス料理は香り(が一番重要)だと思っております。
では、「日本料理の香り」ならどうでしょう。
鰹節や昆布の出汁の香り、醤油や味噌の風味、焼き魚の香ばしさなど映像とともにイメージできるのではないでしょうか。以前、大阪のフランス料理店にて、最後に挨拶に出てこられたシェフに「今日はフランス料理の香りに包まれた素晴らしいディナーでした」とお伝えしました。
”今日は”ということはフランス料理店においてもこのフランス料理の香りが届かないことがあるということ。
この夜の魚料理はオンブル・シュバリエ・ブール・ノワゼットでした。→オンブル・シュバリエ:日本語ではキタイワナなどと訳されるレマン湖から付近の河川に生息する淡水魚。大きなものは3キロくらいにもなるそうです。
淡水魚らしい特有の風味とふっくらとした優しい食感、そして穏やかながら深みのある味わい。ソースは、フランス料理の教科書に出てくるようなブール・ノワゼット(焦がしバターソース)。私たちは、このフランス料理の香りをふんだんに纏った一皿がテーブルに並んだ瞬間、遠くフランスに思いを馳せました。また、メインの肉料理はロニョン・ド・ボー(仔牛の腎臓)のソテー。この肉肉しく、個性の強い味わいに合わせたフォンドヴォーベースのソースの濃厚な香りがたまりません。この香りが、この主張の強いロニョンを見事な一品に、メイン料理に格上げします。→このロニョン、以前お伝えした私が電話で予約を受けてわからなかった食材です。その時の悔しさからか、フランスにわたりビストロ等でロニョンを見つけるたびに食べてました。今でもロニョンを食べる時は、その予約の電話のことと、フランスで食べまくったことを思いだします。
さて、ここ20~30年でフランス料理を取り巻く環境が大きく変わりました。なによりもフランス本国のレストラン業界において日本人料理人が評価されていることです。2020年には日本人初のフランスミシュラン三つ星シェフまで誕生しました。また、特にパリのレストランの厨房には必ずといっていいほど日本人料理人がおり、スタッフの大多数が日本人という星付きレストランも珍しくありません。反対に日本人料理人のいないレストランを探す方が難しいのではと思うくらいです。
日本人が評価されることを喜ばしく思う反面、日本人料理人がフランス料理界にもたらす影響も無視できなくなってまいりました。
わかりやすいところでは、フランス料理に日本的な要素がどんどん取り入れられ、いまや抹茶やゆず、わさび、醤油、ぽん酢にいたるまで、日本の食材を多様するフランス人シェフがたくさんいらっしゃいます。
また、フランス本国においてもコース料理一本(多皿構成の日本の懐石料理スタイル)という高級レストランが増えてきました。
→本来、フランス料理は三皿構成で、前菜・メイン・デザートという流れです。それぞれが好きなものを選んで食べるもので、そのメニューを決めるまでのおしゃべりもレストランの醍醐味の一つと言われています。今でもフランスのビストロはこの三皿構成が主流で、また、パリのエリゼ宮で開催される国賓級の晩餐会も同様に基本三皿で構成されます。日本人として日本の良さが認められることに嬉しさを感じつつも、フランス料理的なものが失われつつあるようにも感じます。
その中で私が一番残念に思うことは”フランス料理の香り”をあまり感じなくなってきていることです。綺麗な料理や、素材重視の繊細で軽めのフランス料理が主流になろうかという中、足し算の料理、積み重ねる料理としての深みや素材から引き出される奥深い香りを感じることが少なくなってきたと思うわけです。また、多皿構成が主流ですから、一皿のポーションが小さくなります。小さいという事は香りも小さく少なくなり、食べている時間も短く、香りが届かないと感じることが多いんです。
でも、この日は違いました。
日本人料理人が日本で日本人のために作ったフランス料理。そこに感じるフランス料理の香り。
さて、そのフランス料理の香りとは。(自分一人で勝手に)盛り上がってきたので、続きます。
何回かに分けてお伝えしますね。
今回はソムリエ呼称2回目の振り返りです。この年、受験者の少なかったソムリエ呼称はこれでラストです。
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二次のテイスティングを振り返る~2023年度ソムリエ呼称編2
ソムリエ呼称 テイスティングアイテム
1 2021年 フランス ソーヴィニヨン・ブラン
2 2020年 アルゼンチン マルベック
3 2018年 日本 メルロ
4 ドライベルモット
5 スコッチウィスキー
初めまして。受講生ではないのですが、いつもサイトを拝見しています。
二次試験の体験談を最新のものから過去のものまで隈なく読ませていただき、大変勉強になり、本番のイメージトレーニングとなりました。ありがとうございました。さっそくですが、今年のソムリエ二次試験についての感想をお伝えします。
試験を終え、ブドウ品種が1つも合っていなかったことで、不安な気持ちでいっぱいです。合否は五分五分と思っています。
白①
外観は、はっきりとしたグリーンイエローで淡い〜やや濃いくらいだったのでやや濃いに。
液面にやや泡が立っていたのでスクリューキャップかな?と思いました。→スクリューキャップの泡はどちらかといえば液面でなくグラスの内側に付着します。
香りをとると、上品な白い花の香りがしたので、リースリングかもと思いながら進めます。ソーヴィニヨンブランの草の香りを取るのは得意だと思っていたのですが、このワインからはあまり感じられず…。→ニュートラルな回答をされた方も多い難しいワインでした。
アタックは中程度で酸味は伸びやか、ドライな印象でした。
もしかしたらソーヴィニヨンブランかもしれないと思いましたが、確信が持てず、どちらでも選ばれるようなコメントを散りばめて、リースリング・フランス・2021と結論。国・ヴィンテージのみ正解です。
迷ったので、とても悔しいです。→ボルドー・ブランとしてはスッキリ・ライトなワインだったようです。赤①
紫をうんと濃くしたような外観。グラスの下に指を置いても透けないくらい濃いです。
香りは、カシス〜黒系の果実がはっきりと。
濃くて紫の外観が来たらシラーを疑うようにしていたので、シラーということで香りをとるも、あまりワイルドな感じがしません。
若干、黒胡椒もあるかなーと思い、マークしてしまいました。フランスシラーだったらもっと黒胡椒の香りがすると認識していたので、オーストラリアシラーズかな?と考えますが、そこまでの濃縮感はないように思いました。
味わいも、アタックはやや強めで、酸味はあるものの、シラーの酸味とも違うような…と。タンニンは力強いに。
本当にわからないので、とりあえず力強いコメントにして、結論は、違うと思いながらフランス・シラー2020に。ヴィンテージのみ正解。マルベックは飲んだことがなく選べませんでした。→問題ありません。タイプ分けでうまく寄せています。しっかり得点できているはずです。赤②
まず、縁がオレンジがかっているのが気になりました。赤①よりは濃くないですが、濃いワインの範囲。
香りは黒系果実の香りがしっかりとします。そして、なめし革や動物的なニュアンスが目立ったので、熟成していると思いました。→良い感じです。
アタックは中程度。タンニンは、カベルネほどではないがそこそこあり、酸味はなめらかでした。
前日にスクールのブラインドテイスティングでメルローと結論して間違えたのもあり、メルローは頭から消してしまっていました…。サンジョヴェーゼは、イタリアっぽい香りがないので違う。
結論は、樽香はあるもののアメリカンオークじゃないけどな…と思いながら、スペイン・テンプラニーリョ・2018。ヴィンテージのみ正解。昔飲んだ日本メルローのイメージとは全然違うワインでした。→中程度のテンプラニーリョ、良い感じではないでしょうか。昔飲んだ自分のワインを当てにするより、タイプ分けが大事です。そういう意味で、とても良い解答をしていると思います。熟成系の中でも、アメリカンオークを使っていない中程度のテンプラニーリョは、かなりしっくりくるかもしれません。イタリアの熟成系2つはどうしても日本のメルロにはない乾いたタンニンがでますので。その他のお酒①②はワインより飲み慣れているので即答。正解でした。
終わったあとに、マークミスしたであろう箇所を2つ発見。また、赤②③の味わいのコメントがほぼ同じなので、さらに不安に。→どの部分が同じかは気になるところですが、多少落としていても合格圏内でしょう。
結果が出たらまた報告させていただきます。長文を読んでいただき、ありがとうございました。
皆様のご報告も楽しみにしています。→公開が遅くなって申し訳ありませんでした。後日
お忙しい中、ご返信ありがとうございます。
日本のメルローは、マルベックよりは優しく感じたのですが、選ぶコメントに迷い、全体的にやや強い寄りで、タンニンも印象も力強いにしてしまいました。→①と②が良くできていますから、③の強さだけなら問題ないでしょう。また今回の日本のメルロはやや強めだったとの情報もありました。
受からなかったとしても、当初よりは格段にワインを捉えられるようになったと思いますし、ワインに限らず、目の前の飲み物や料理と向き合えるようになったと感じています。
ますますワインライフが楽しめそうです。丁寧に考察してくださり、ありがとうございました。
これからもサイトを拝見させていただきますので、よろしくお願いいたします。後日
貴重な情報ありがとうございます。不安な気持ちがとても救われました。
試験が終わって思ったことは、「あんなにしっかりとしてて、見事に熟成したワインが日本のものだったとは!」という驚きでした。あとは神頼み(?)しながら、結果発表の日を待ちたいと思います。
本当にありがとうございました!さらに後日
お世話になっております。
ソムリエ二次試験に無事通過いたしました。結果発表までは胃の痛い日々を過ごしましたが、牧野様のご考察にはとても救われました。
先日の論述試験はよく書けた実感がありますので、実技試験は気を抜かず、たくさん練習して臨みたいと思います。
本当にありがとうございました。
来年以降の受験生の方に少しでもお役立ていただければと思います。詳細なご報告、本当にありがとうございました。必ず後を歩く受験者の力になります。
そして全体を通して素晴らしいテイスティングでした。合格おめでとうございます。三次試験も無事合格されていると信じております。ご報告お待ちしております。
大阪鶴橋での実戦セミナー&懇親会に京都から参加させていただいたものです。
おかげさまでソムリエ二次試験を通過することができました。→おめでとうございます!
SBを仏リースリング、マルベックをNZピノ、日本メルロをテンプラと回答したのでもう自信も何も無かったのですが本当によかったです。→品種正解ゼロの合格、まさにこの”こーざ”の鏡です(笑)。素晴らしい。生産年、その他のお酒の正解しか自信の根拠にできるものがなかったので試験の報告も出来ず申し訳ございません。残すところ三次試験のみとなりましたが引き続き頑張ります。この度はありがとうございました。
今回のソムリエ呼称はまさに”こーざ”向きのラインナップだったと思っています。品種を当てても…という試験です。それぞれのワインがどんなタイプなのかを捉えられているかがとても重要でした。NZのピノがやや気になりますが、強めに取っておられたのでしょう。ニュートラルに近い➀と、③のテンプラニーリョは良い感じです。なんにせよ、素晴らしい結果でした。
初めまして。私は都内フレンチレストランに勤めている者です。
昨年よりお世話になっていましたが、二次試験を通過出来ず、今年こそはと藁にもすがる思いでマニュアルを購入させて頂きました。それぞれの国や品種の特徴を分かっていたつもりでしたがどのコメントを選べば良いか分かっておらず、マニュアルを拝読した事により、明確にコメントを選択出来るようになりました。
私が選んだ品種は
白 NZ ソーヴィニヨン・ブラン
赤 フランス シラー イタリア サンジョヴェーゼ
食後酒 ピノーデシャラント コニャックを選択終わった直後は大きく外してないだろうとあまり不安にはならなかったのですがやはり品種が1つとヴィンテージが2つしか合ってなく他は全滅というのは不安でした。
しかし、本日確認したところ無事通過出来ました。→おめでとうございます!
間違いなく、マニュアルのお陰で合格出来ました。本当にありがとうございます。→こちらこそありがとうございます。励みになります。
私が行った対策は、シェフが親身になってサポートして貰えたのでヴィノテラスで買ったワインをブラインドで出して貰いコメントをチェックするという事をひたすら行っていたのですが、マニュアルのお陰で配点は無視して7割は取れるようになりました。それ以外は主要品種以外は飲まないようにし極力悩まないようにしました。
(良い事なのかわかりませんが当日はマルベック、メルローが全く頭にありませんでした。白に至っては選択肢にアルバリーニョもグリューナー・ヴェルトリーナーも無く)→私は良いと思っています。
1度不合格になった身だからこそより感じますが、スクールに通わずに受かる為にはマニュアルは必須だと思います。パニエ抜栓も経験不足で論述も無理矢理感があり不安は続きますが後1ヶ月出来る限りの事をし、今年こそはバッジを着けれるようにします。引き続きよろしくお願いします。
上のご報告の方と同じくですが、改めて品種ではなく、ワインのタイプ分けが重要なのだと感じさせていただきました。
3品種共に、うまく落とし込んでおられる様子ですから、コメントの部分でしっかり得点できているはずです。また、とても努力されたことも伺えます。本当にお疲れさまでした。
お世話になります。大阪でセミナーに参加させて頂きましたものです。
先日は大阪での2度のセミナーありがとうございました。→2度もご参加いただき、ありがとうございました。二次試験の受験報告させていただきます。
会場は大阪のホテル阪急インターナショナル受験はソムリエでの受験です。
当日は少し早く現着。梅田はよく使う場所なのであまり緊張せず周囲を歩きリラックス。ホテルの周りでは座ってノートなど確認されてる方々がいらっしゃり、ペースがのまれて緊張しそうだったので少し離れておりました。
入場後オリエンテーション開始
その際に3次試験論述ようにワインを飲みきらないようアナウンス有り。
目の前のグラスはしっかりした色合いの白、しっかり濃い赤、少し明るい赤、琥珀と白のアルコールがありました。試験開始後はいい緊張感で頭もスッキリして集中できていたと思います。
白ワインは色調に2個選択指定があり悩みました。しっかりとした色合いでしたのでレモンイエローとイエローを選択。→比較的色が濃かったとのコメントもありますが、試験的にはグリーンがかったとレモンイエローで良かったのではとも思います。来年受験の方は模範解答の動きに注視してください。
香りは最初つかみづらくほんのり樽っぽく感じたり第一アロマが強くなくニュートラルな感じにまとまり最初フランス、シャルドネを選びました。→このワインをニュートラルに感じた方が本当に多いですね。リキュールまで一通り終えて15分くらいは時間が余っていたので見直しを兼ねて香りを取り直したら第1アロマが強く感じられ柑橘や、ハーブのコメントに修正、ソーヴィニヨンブランに感じられる香りが優しく感じられたのでフランスソーヴィニヨンブランに品種も修正しました。→素晴らしい!ここで振り返る時間をつくれたのはご自身の訓練の賜物だと思います。
2つ目の赤はガーネット色の果実味豊かで樽由来の香りもしっかりした新世界、温暖地域のワインのコメントになったので品種は想定していたカベルネかシラーかで行くことに。
三角形の酸が強いタイプではなくカベルネを選びましたがタンニンがあまり強く感じなかったり杉のような香りもあまり分からなかったので何か違うなと思いつつ選択。国は新世界カベルネの場合アメリカかオーストで行くと決めていたのでユーカリの香りは感じなかったものの時間優先で悩まずにとりあえずオーストにしました。→タイプでしっかり得点できています。3つ目は明るめ赤です。
こちらは縁が明るいタイプで色調は熟成感があると感じました。→良い感じですね。
香りも果実、花系の華やかさよりは動物的な革のような感じや土のような感じがやや優勢だったと思います。軽めの熟成感コメントをつけつつもネッビオーロのようなタンニンはなく、サンジョベーゼを連想しましたがイタリアのワインの力強い感じを感じず悩みました。
でも味と香りはセミナーや試飲会で飲んだ日本のメルローと同じような特徴を感じ、ここの品種だけは基本品種で考えるセオリーから外れて日本のメルローを選びました。→素晴らしい!ワンランク上の良い判断です。サンジョヴェーゼ止まりでも得点をしっかり取れていました。タイプ分けをしっかりしてコメントをとった上で、品種だけ違和感を優先して変更しているのがポイントです。順番が逆ではいけません。リキュール2種は特徴の予習とバーで飲んだりしたものの珍しい物だけ対策していたためベルモットとウイスキーわかりませんでした。
論述問題は
1問目出題の白ワインを販売するpopの文章を考え自由に記述してください
2問目オーガニックワインについて知らない人に向けて300字以内で説明してください
3問目ペアリングにおけるポイントでした。1問目はワインを再テイスティングしつつ、百貨店等のワイン売り場の値札のとこについてる簡単なワイン説明に習い香りと味わいの特徴とおすすめ料理3種くらいを過剰書き。
2問目は教本でに載っていたオーガニック醸造とオーガニック栽培の違いやルールを220字程書き。
3問目は字数指定無しで220字程料理の地方と格についてブルゴーニュを題材に記述しました。1問目がこれまでと違ったのでとりあえず3問とも問題を確認して書きやすい物から書いていきました。自分は料理人なので3問目はかなり書きやすい内容でした。→3問目も教本の内容が優先のほうが良かったかもしれません。
練習ではセミナーへの参加と2ヶ月くらいは毎日ブラインドで3種赤白ミックスで出してもらい時間計測とマークの訓練を続けました。1週間前は休みつつイメージ確認と復習にあてました。
論述はマス目ノートを書いて文字を埋める訓練を仕事の休憩時間等に取り組みました。
長文で申し訳ありません。結果は有難いことに二次試験突破でした。→合格も当然という素晴らしいテイスティングでした。おめでとうございます。
3次試験も引き続きこーざを頼りにさせて頂き実技練習を行い合格を掴みきります。
引き続きよろしくお願いします。報告を読む限り、合格も当然という素晴らしい内容で、事前にいただいていたら必ず合格していますと言い切っていたことでしょう。すべてのワインにおいて、試験対策としては完璧なテイスティングでした。③の臨機応変な対応も素晴らしかったです。
三次試験も無事合格されていると信じております。ご報告お待ちしております。
こんにちは、お世話になっております。一次試験でもお送りさせていただきましたが、今回の二次試験も感想をお送りさせていただきます。
正直申しますと、合否がかなり微妙なラインに感じており、ご判断頂けたらな…というのが本音です。とは言えお忙しいと思いますのでお手隙がありましたらで…。拙い文章で長文恐縮ですが、よろしくお願い致します。
【まず】
会場はニューオータニ博多。
とにかく明るい!白い!後方真ん中近くの席でしたが、ここまで明るく白飛びしてるくらいは想定しておらず、色調が取れない!白でも赤でもまず色調で苦しみました。自宅は暖色(極力朝の光で見てはいましたが)お世話になったワインバーはやや暗め。
暗い暗いばかり聞いていましたが、明るい方も想定して対策打つべきでした。【白】
澄んだ,輝きのある,レモンイエロー,イエロー→ここは来年に公開される模範解答を注視しましょう。
やや濃い,やや強い,(色が濃く見え、引っ張られたのか粘性も強く感じました)
若々しい,成熟度高い開いている,華やかな
(この辺りからこの濃さは温暖シャルドネ?と想定して進めたものの、途中で青っぽさを嗅ぎ取り引き返してSBへ書き換え。しかし迷いがあった為中間を狙ってしまい、コメントがブレていきました)
柑橘,リンゴ,洋梨,スイカズラ,
石灰,火打石,貝殻,乳製品←Ch迷い
若々しい,第一アロマアタックやや強い,甘みまろやか
酸味まろやか,苦味穏やか
バランスまろやか,アルコール中程度,余韻やや長い
(味わいが一番不安です。びっくりするほど温度が高く、ぬるいほどでして、度数も強めに捉えてしまいました)成熟度高く豊か,8〜10度,中庸
2021,フランス,SB
(結論だけは当たりましたがコメントのズレが響くのではと懸念しています…)→周りの方のコメントを見る限り、もう少し弱く取った方が良かったワインだと思います。ただ、結論がしっかり取れたのは安心材料ですね。白が一つの場合、強さを比較できる対象がないので、試験という緊張感の中での正確な判断が問われます。【赤1】
澄んだ,輝きのある
紫がかった,ガーネット
やや濃い,やや強い,成熟度高い,濃縮感強い
(明らかに紫で濃かったのですが、白飛びしててちょっと迷いました。が、割り切って濃い系で進めました)→良い判断でした。開いている,濃縮感がある
カシス,ブラックベリー,ブラックチェリー,メントール
(この辺りで紫で濃いならCSかシラーズかローヌシラーか…しかし香りの果実味強く、オリーブも黒胡椒もいなかったのでCSで想定してました)
シナモン,ナツメグ,甘草,樹脂
第一アロマ,木樽ニュアンスアタックやや強い,甘みまろやか
酸味なめらか,タンニン力強い
バランス骨格しっかり,
アルコールやや強め,余韻やや長い
(飲むとCSじゃない!?となったんですが、明らかにシラーではなかったので他に浮かばず。マルベックは一度しか飲んでおらず候補にも上がらなかったです…対策不足ですね。)成熟度高く豊か,14〜16度,中庸,必要なし
2020,アメリカ,カベルネソーヴィニヨン
(見事に外してますが、方向性は悪くないんじゃないかと…思いたい所です)→大丈夫です。問題ありません。コメントはしっかり取れているはずです。【赤2】
澄んだ,輝きのある,
縁が明るい,ルビーラズベリーレッド
(色が迷いました。紫ではない、オレンジまであるのか…初めて縁が明るいを選択。どう転ぶのか…)→良いと思います。
やや明るい,やや強い,
若い状態を抜けた,成熟度高い開いている,華やかな
ラズベリー,ブルーベリー,カシス,土
(香りにタバコ?土?プラム?を感じ、イタリア感。しかしネッビオーロまでの酸や熟成の香りは無く、サンジョベーゼを意識。したものの、完全熟成系に振るのが危険に感じてしまいピノもあるかも?と赤系果実に振ってしまいました。選択肢にガメイがあったら選びそうでした)
シナモン,ナツメグ,甘草,樹脂
第一アロマ,木樽ニュアンスアタックやや強い,甘みドライ
酸味生き生きとさた
タンニン溶け込んだ
バランス流れるような
アルコールやや強め,余韻やや長い評価 成熟度高く豊か,14〜16度,中庸,必要なし
2020,イタリア,サンジョベーゼ
(結論も外してますし、全く自信が無いです。味わいのコメントもブレブレだなと。サンジョベーゼかネッビオーロかピノ想定でした。メルロは完全想定外)→ここがご自身が思っている以上に得点できていると思います。タイプ分けに苦慮されている様子がうかがえますが、それだけにワイン自体としっかり向き合っていることがコメントに現れています。熟成系+ピノ=日本メルロの図式を土壇場で構築している感じですね。味わいのコメントがサンジョヴェーゼではありえないコメントになっていますから(笑)。
でも、品種に困ったときは、無理やり品種を決めるのではなく、ワインの強弱に徹するのが一番です。素晴らしい対応でした。【その他お酒】
分かりやすかったと思います。練習から、見た目と香りだけ覚えて一口も飲まないと決めてやっていたのですが(自分のキャパ的に混乱するかなと)、正解でした。
ドライベルモット
スコッチ
どちらもパッと嗅いですぐ分かり自信がありました。ここを10秒くらいで終わらせられたのは良かったです。
配点は低いでしょうが、気持ちに余裕ができますし、一度しか嗅がなかったし一度も飲まなかったので、その後ワインに戻ることも出来ました。以上です。
終わった瞬間ダメだと思い品種発表を見たく無い思いでしたが、SBだけでも当たり、あとはコメントがどう転ぶのか自分では判断できない所です。
【ちなみに論述】
①1番のワインを店頭でおすすめするにあたってのポップを下記の枠内に自由に書いて(描いて)ください
②オーガニックワインに興味があるお客様へ説明300字
③ワインと料理を合わせるポイント400字パッと見て①番飛ばして、②と③。
ラッキー、細かい知識がそこまで必要ない、書きやすい!という感じでした。→ここは罠だったかも。教本に書かれている内容が求められたように思います。
迷わずスラスラ書けた自信はありますが、字数多いと大変ですね。マークシート用に鉛筆3本持ってましたが全部一気に丸くなり、シャーペン必須でした。
②と③は最後の1行まで埋められました。最後に①のポップ、SB想定でペアリングは考えてたので、良いのかなと不安になりながら簡単なイラストも入れつつ(笑)温度やグラスも記入して、全て終えて残り1分で鉛筆を置きました。
論述はやり切ったと思うので、せっかくできたのだから二次試験がダメだと余計に悔しいです。が、テイスティングは恐らくもう一度やっても同じ迷い方するだろうなと。現状できることはやり切った気はしてます。
(ただ、照明の明るさと、白の温度だけは次受けるなら対策必須ですね)最後になりますが、こちらの講座には一次から本当にずっと助けて頂きました。メルマガでのテイスティングのすすめから、必勝講座まで。福岡なのでセミナーに行けなかったのは残念ですが、過去受けた方々の具体的なお声まで拝見できてリアルに色々想定できたのも大きかったです。
忙しい中たくさんの対策を練っていただき、ありがとうございました。これがダメでも、チャレンジは続けていきます。
長々とお読み頂き、ありがとうございました。白ワインがどう出るか微妙なところでしたが、品種・国・ヴィンテージすべて正解しているのが良かったです。赤ワインは文句なしに素晴らしいテイスティングでした。もちろん後日、合格のご連絡を頂戴しております。お疲れさまでした。
三次試験も無事合格されていると信じております。ご報告お待ちしております。
2023年のソムリエ呼称の振り返りを終了します。
基本品種以外のワインが多数並んだ試験でしたが、そのような中でも、みなさん素晴らしい対応をされていました。合格された方々、本当におめでとうございます。
何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希