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テイスティングして書き留める。~二次のテイスティングはなんとかなる 3

2021/01/05
 
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第5回

お正月三が日を終えようとしております。まだお正月気分冷めやらぬ感じですが、明日より気持ちを新たに試験対策に取り組んでいただきたいと思い、この深夜に更新いたします。

ソムリエ試験二次のテイスティングについてメールをいただきました。

ソムリエというからには全てのワインが完璧にわかっていないといけないのかと思っていましたが、そうでもなさそうなことは前回で理解しました。となると、合格ラインとしてどの程度の理解が必要なのかを知りたいと思うと同時に、私でもなんとかなるかもと夢を見始めました。

どのようにテイスティング対策を進めると良いのかまだ全くわかりませんが、しっかりついていきたいと思います。

ワインをどのレベルまでわかる必要があるのかを知り、意識しつつテイスティングすることはとっても大切です。ソムリエ試験にかかわらず、相手を知らずに戦いに挑むことほど愚かなことはありません。多くの方が、半年と少し程度の経験で”ソムリエレベル”に到達できるのか、などと考えてしまう気持ちもよくわかります。

でも、ひとまずご安心ください。

どのレベルまで、どのようにという具体的な話はおいおいお伝えすることとして、ここでは簡単にさわりをお話します。

二次試験のテイスティングにおいて、求められるレベルを一言でいえば、ブドウ品種のタイプをある程度特定できて、そのブドウのタイプ(品種)に対するテイスティングコメント(外観・香り・味わい)をソムリエ協会が準備したコメントの中から選択できることです。

ブドウ品種を当てることばかりが注目されますが、実はブドウ品種の正解はそれほど重要ではなく(もちろん、わかるに越したことはないのですが)ソムリエ協会が求めるテイスティングコメントを選択できることが全てといっても過言ではありません。←ブドウ品種や生産国も選択制です。エクセレンス呼称は全く違いますが。

毎年、ブドウ品種正解ゼロで合格される方がいらっしゃいます。反対に、わずかですがブドウ品種全問正解で不合格になる方もいないわけではありません。いかにテイスティングコメント(外観・香り・味わい)が大切かということです。

まとめると
ソムリエ試験二次のテイスティングのポイントは二つ
➀ ブドウ品種のタイプを”ある程度”特定できること。
② それぞれのブドウのタイプ(品種)に対するテイスティングコメントをソムリエ協会が望む形でコメント一覧から選択できること。
ここに尽きます。

上記のある程度というのは、ブドウ品種のタイプと生産地域(暖かい国か涼しい国かを判断するくらいのイメージ)、この二つを大きく外さなければイイというくらいです。多少の違いであればテイスティングコメントそのものはかなり似ておりますから、それなりに得点につながるんです。

”ソムリエ試験のテイスティング”はそれほど高度なレベルを求められるものではありません。これから半年の努力で合格できる程度のテイスティング能力は必ず身に付きます。私を信じてついてきてください。

というわけで、今回も引き続きテイスティングについてのお話です。

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テイスティングして書き留める。~二次のテイスティングはなんとかなる 3

 

始める前に、特に独学でテイスティングを学ぼうという方は、第2回紹介した『ワインテイスティング―ワインを感じとるために』または『ワインテイスティングバイブル』のどちらかは必ずしっかり読んでください。

ワインテイスティング―ワインを感じとるために


ワインテイスティングバイブル
最低二回。そして、読み終えた方は実際にテイスティングを始めてみましょう。

自宅でワインをテイスティングする場合は同じ色の違うブドウ品種のワインを三種類準備してください。同時にテイスティングしてそれらの違いを感じることから始めましょう。

テイスティング本を開いて、今飲んでいるブドウ品種の特徴と目の前のワインから感じられることを照らし合わせてください。→なかなかその通りに感じられず、難しいのですが。

そして、ここからが一番重要なポイントであり、私からのお願いなのですが、

テイスティングして感じたことを、特に香りと味わいに関して自分なりの言葉で書いてみてください

「感じた事を言葉にする」
慣れないうちは面倒で本当に大変ですが、正しい、正しくないは一切関係ありませんので、とにかく言葉にして書いてほしいのです。最初は言葉にするための練習なので、とにかく思ったことを書く。あとで読み返したいので、テイスティング専用ノートを一冊準備して、そこにどんどん書き込んでください。

その時に思い切り意識して欲しい事があります。”酸””アルコールのボリューム”を毎回意識して感じてください。最初はすっぱい感じ、ワインのふくよかさ程度にしか理解できないかもしれません。ただ、テイスティングを続けるうちに必ずこの二つがわかってくるようになります。

そしてこの二つ、
”酸”
”アルコールのボリューム”
を感じわけることができるようになることが、二次のテイスティングにおける最大のポイントと言っても過言ではありません。

まずは感じてみましょう。そして書いてください。

もう一度言います。今は正しいことを書く必要は微塵もありません。ちゃんと正しいテイスティングコメントが書けるならこの講座の二次試験対策を読む必要はありません。そして、この書くという行動が辛い作業であることもわかっています。だって、これまでワインを言葉にしたことなどないでしょうから。だから、訓練しないといけないんです。さらに、日本人はこの正しくないかもしれないことを話したり、書いたりすることがとても苦手なんです。→ここが日本が先進国の中で圧倒的に語学に弱い理由の一つだと私は考えています。まぁ、こんな話はまたにして。

最初は、「渋みが強い」「薄く感じる」「口の中がざらざらする」「あまり美味しくない」「酸っぱい」「醤油っぽい」「苦い、甘い」「スッとしている」「微妙な〇〇」「ちょっと臭い」「ジャガイモを向いている時の香り」「嫌いな○○みたいなへんな香り」「動物園」「好き」「嫌い」「ピーマン」…など、なんでもかまいません。また、参考書には果実味が豊かで、酸が強いと書いてあってもそう感じなければ、「果実味をそれほど感じない」「酸味を感じない」と書いてもよいのです。何よりも感じたことを言葉にすることに慣れることが大切です。←その言葉がいつかテイスティングコメントになるわけです。

ワインから感じたことをそのまま書くうちに(ワインを言葉にする努力を続けるうちに)、何かを感じるようになり自分の傾向・癖・得手不得手が少しずつ見えてきます。書き貯めた自分のコメントを読み返すことで、ある日何かに気づくのです。ただ、そうなるためには数をこなさなくてはなりません。他の誰かに見せるわけではないのですから、今の段階ではとにかく感じた香り・味わいをそのまま書く、言葉にする、こちらを実践してください。

ワインを知り、学ぶということは、ワインを言葉で表現し、そして言葉で記憶することでもあります。

繰り返しますが、最初は思うように言葉が思いつかずかなり苦労します。まずここを乗り越えてほしいのです。そして、今は正しいテイスティングコメントなんてどうでもいいのです。ワインを言葉に置き換えるための、そして合格するための基礎訓練だと思ってください。

面倒だと思われた方もいらっしゃるでしょう。でも、今は騙されたと思ってワインを言葉して書き始めてください。←この書くという作業を始められず、基礎訓練を怠ったために一次試験後に苦労する人がたくさんいます。

合格されたからから頂いた報告の抜粋です。

今年の1月から飲んだワインは自分の言葉でとにかく感じたことをそのまま書きました(お客さんと飲んでいる時も紙ナプキンにしっかりと書き留めました)。独学での受験生に対して、このようなやり方を教えてくれたのがこの講座だと思ってます。

私は今年の初めから独学で一次試験対策を始めました。しかし、あまりの試験範囲の広さ、覚えても覚えても忘れてしまうことに不安を感じはじめ、その後独学では試験対策を続けることは困難だと判断し、結局5月からワインスクールに通い始めました。
ですから、ワインスクールと松岡さんの講座を並行して試験対策を進めたことになります。その上で感じたことですが、ここだけの話、松岡さんの講座は要点のまとめ方、過去問の解説など、ワインスクールよりもわかりやすく、より効果的だということです。

一次試験対策ももちろんですが、二次試験対策で松岡さんが書かれていたことが本当に役に立ちました。
松岡さんは一次試験対策中から、ワインをテイスティングした時は、とにかく自分なりの言葉で感想を必ずノートに書くということを習慣にすべきと書かれていました。

私ははじめのうちは面倒でやっていなかったのですが、意を決して6月初めからワインを感じて言葉にして書くことをはじめました。夫にブラインドでワインを出してもらい、なぜ、自分はこのワインをこの品種と思ったのか、間違った時はどうして間違ったのか、各ブドウ品種の色、香り、味わいについて自分で感じたことをしつこいほど言葉にしてノートに書き続けました。
ソーヴィニヨン・ブランとリースリング、カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーを区別できるようになるのに、それぞれ一ヶ月くらいかかりました。

今思えば、テキストなどに書かれている“この品種はこのような香り・味わい”というものも自分で納得いかないようであれば意味がない、自分の言葉・自分の感覚で各ブドウ品種を見わける何かを見つけない限りはダメなんだと。

リキュール、スピリッツに関しても一次試験合格後から、ワインと同じようにティスティングノートをつけることで、少しずつ嗅ぎわけ判断できるようになりました。

この結果、二次試験では最終的にワインは四つのうちの三品種、リキュール類は二つ共に正解することができました。

味音痴と夫にバカにされていた私がここまでたどり着いたのは松岡さんの”言葉にして書くを実践できたおかげだと信じております。ワインスクールの先生はそのような指導はしませんでしたから。
本当に感謝しております。

この時期から秋までかなりの数の言葉を書き連ねるはずです。そして、その積み重ねが秋には必ず形(合格)になります。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩
 

 



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