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ワインの温度、ミネラルについて

 
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第48回

さて、今回のテーマ「ワインの温度」について。

ソムリエとしてワインを提供する時に最も意識すべきことの一つはワインの温度管理だと思っています。保管しているワインやセラーの温度ではありません。もちろん大切ですが、今お伝えしたいのはお客様に提供する時のワインの温度、提供した後のワインの温度のことです。

例えばワインをボトルで注文していただいた場合、ゆっくりと楽しまれるお客様であればグラスに入っているワインの温度が上昇してしまうことがあります。また、料理によってはより低い温度でお飲みいただきたい時もあるわけです。このように予想した場合、私は赤ワインであってもボトルの方を冷やし、通常よりも温度を少し下げておきます。お客様のグラスの中のワインの量とサービスすべきタイミングから理想とする温度をイメージするわけです。ボトルそのものをワインクーラーに入れて冷やすこともあれば、ワインクーラーに入れず、横にくっ付けて置いて温度を維持、下げることもあります。

そして、お客様のグラス内のワインが少なくなり温度が上がり過ぎたなと思った時、冷やしておいたボトルのワインを注ぎ足してグラス内のワインの温度を適温(その瞬間に美味しく飲めるであろう温度)にまたは、さらに下げようとするわけです。→ただ、この注ぎ足しに関しては注意が必要で、なくなるまで注いではいけないというお客様も中にはいらっしゃいます。

毎回全てのお客様に対して完全に理想的な温度でサービスできるわけではありませんが、その理想をイメージしながら最善を尽くしています。

ソムリエはワインを造るわけでも、料理を作るわけでもありません。お選びいただいたワインをどうするか、できることは温度を管理をすることくらいです。試験には全く関係のないこの話をちゃんとすると一晩かかりますからこれくらいにしますが、ワインにとって温度はそれくらい大切なものです。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!

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ワインの温度、ミネラルについて

テイスティングするときのワインの温度について

ところで、皆さんはテイスティングする時のワインの温度に気を配っていますか?今首をかしげた方は、ワインの入門書などでワインの温度に関するところを読み返してみてください。
→試験対策向けではありませんが、拙著『初心者のためのフランスワイン講座』の”赤ワインは冷やして飲む!~ワインの温度”で簡単にワインの温度にふれていますのでよろしければご一読ください。

二次試験当日に提供されるワインはテイスティングに適した温度でグラスに注がれた状態で配られます。白ワインは通常飲む温度よりもやや高めの温度(冷蔵庫から出した温度より確実に5、6度高い)、赤ワインは常温ではなく9月ころでしたら少し冷やし気味で出されるはずです。→赤ワインは20度を超えるともったりとして輪郭を失います。

自宅でテイスティングする場合も、ある程度ワインの温度に気を配らなくてはなりません。特に白ワインは冷蔵庫から出してすぐの状態ではテイスティングに向きません。冷た過ぎて香りがあまり感じられないからです。

白ワインは冷蔵庫から出して10~20分後(11℃前後から)、赤ワインは4月以降であればそろそろ暖かくなってきますので少し冷やす必要があります。

テイスティングに適した温度を意識することもワインを学ぶ上でとっても大切なことです。



ワインのミネラルについて少しだけ

ワインのミネラルについては、ここで簡単に説明できるものではありません。ただ、試験対策としては、感覚的になんとなく感じることができれば問題ないと思います。
※土壌に含まれるミネラル分が直接ワインに影響するという化学的な関連性についてははっきりと解明されていません。

白ワインに限らず、赤ワインにもミネラルを感じます。そのミネラルをこの場で言葉で表現するのは非常に難しいのですが、
・潮っぽい感じ
・貝殻のような香り
・乾いた石のイメージ
・炭酸の泡のニュアンス
・固いニュアンス
・清涼感
・開放感
・軽い感じ、どっしりではない
・空中にパッとまたはスっと広がる・抜ける感じ
・鉱物感
・ミュスカデの香りから柑橘系を取り除いた感じ
・ミネラルウォーターのサンペレグリノの香りのニュアンス

といったところでしょうか。これらは私がこれまでに出会ったワイン生産者やソムリエ、ワイン愛好家達が表現していた言葉やニュアンスを思い出しながら書き連ねたものです。

香りや味わいに限らず、鼻腔から抜ける時に独特の感覚を覚えることがあり、これもミネラルからくるものと思っています。そして、ミネラルはワインに奥行きと伸びを与えます。

私はフランスワインと新世界のワインの大きな違いは”酸”と”ミネラル”だと感じます。そして、このミネラルのニュアンスを認識できるようになるとワインの世界が確実に広がります。今後、ミネラルを少し意識しながらテイスティングしてみてください。



今回取り上げた主要品種以外のブドウについて

今回のシリーズでは過去に出題されたブドウ品種の中から最重要品種に絞って対策を進めてみました。もちろん、それ以外のブドウ品種や生産国のワインが出題される可能性も理解しております。しかし、主要ブドウ品種に特化してテイスティングし、自分なりの基準ができてしまえば、そこに新たな情報を加えることはそれほど難しいことではありません。

2013年に日本の甲州が、2016年にマスカット・ベーリーAが出題されました。また、オーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナーなどはいつになるかわかりませんが出題される年が来るでしょう。

どこまで手を広げるか悩むところですが、私は手を広げるべきではないと言い続けております。これから二次試験までの時間を考えるとテイスティング出来る回数は決まっています。主要ブドウ品種の特徴を捉えるだけでも時間が足りないと思っているくらいで、これまでに出題されていないブドウ品種にまで手を付けては余計な迷いが増えるだけでかえってマイナスです。そもそも、“ブドウ品種を当てること”に対する配点が圧倒的に低いんです。

ただ、ある程度主要ブドウ品種の特徴をとらえる事ができるようになったのであれば、その後に未知のブドウ品種の特徴を感じる事は比較的容易といえます。

例えば、グリューナー・ヴェルトリーナーは北のブドウか南のブドウかといえば酸とアルコールのボリューム感、果実味の凝縮感などから北のブドウに分類されます。イメージ的にはリースリングとソーヴィニヨン・ブランの中間くらい、爽やかで溌剌、やや太めの酸が特徴的です。基本樽のニュアンスはありません。ですから、ドイツやアルザスのリースリング、フランスのソーヴィニヨン・ブランとの相違点を見つけることが攻略の第一歩になると思います。

私は二次試験に出題される主要ブドウ品種に対して自分なりの基準を明確に持っています。ですから、例えばグリューナー・ヴェルトリーナーを知らなかったとしても自分自身の基準の中でどの位置にあるのかという判断ができます。主要ブドウ品種に対する基準を持っていることでグリューナー・ヴェルトリーナーとの距離を感じることができるのです。

ですから、まずは主要ブドウ品種についての基準をしっかり作りましょう。そして、もう大丈夫といえるくらい自信の持てるようになってから、その他のブドウについて考えましょう。
→とはいえ、ほとんどの方にとってそんな時間はないはずです。絶対に避けたいことは、主要ブドウ品種が出題されているにもかかわらず、あれこれ迷った挙句時間がなくなってしまいミスを誘発することです。

次回、かなり難しいというか、諦めたほうがいいんじゃねと思われるヴィンテージについてお伝えします。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩






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