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ブルゴーニュのグランクリュの畑名の由来〜コート・ド・ニュイ編

2020/06/18
 
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ブルゴーニュのグランクリュ畑の名前の由来を調べてみました。諸説あるものがありますが、おそらく一般的であろうと思われるものを選んだつもりです。

以下、畑はそれとなく北から順に並んでいます。それとなく。




◆Gevrey-Chambertin

Mazis Chambertin
Mazisは”小さな家”、”集落”を意味しているそうです。昔、ここには象徴的な家または集落があったということでしょう。

Ruchottes Chambertin
岩山を意味するrochersから変化したという説と、養蜂場であったという説があるそうです。

ChambertinChambertin Clos de Beze
ブルゴーニュで最も歴史のある畑が“クロ・ド・ベーズ”といわれております。630年にベーズ修道院に寄進しされ開拓された畑です。

一方で、13世紀に農夫ベルタンさんが、当時すでに名声を博していた“クロ・ド・ベーズ”の隣の土地を手に入れ、隣から素晴らしいワインができるなら私もということで頑張って開墾した畑がChamp de Bertin(ベルタンさんの畑)と呼ばれるようになり、それがいつしかChambertinに変化していったようです。

どちらの畑もブドウ栽培地として神に選ばれた場所であったことは間違いありません。ただ、もともと歴史も知名度も上であった“クロ・ド・ベーズ”がいつしか“シャンベルタン”の陰に隠れるようになったのは、“クロ・ド・ベーズ”を管理する修道院の閉鎖的な環境が影響しているのではと言われております。19世紀の中頃には、シャンベルタンの名前の方が世に知られるようになりました。

Chapelle Chambertin
昔、クロ・ド・ベーズの畑の向かいにのベーズ修道院の教会が存在していたことに由来するといわれています。ですから、シャペルはクロ・ド・ベーズの向かいの畑です。

Griottes Chambertin
この地に野生のチェリー(グリオット)が自生していたという説、現在もこの畑の下に地下水が流れているのですが、その地下水の水路を指すという説、Griottesは石灰質の礫を意味するcraiの派生語であるcriotteに由来するとされる説、さらに、この畑は日照に恵まれていることから、その照りつける・焼けるを意味するgrilleから派生したという説など諸説があるようです。

Charmes Chambertin
“シャルム”=チャーミングという名前の通り、柔らかく親しみやすい味わいのグラン・クリュです。ただ、Charmesはこの地方の方言で、荒地・耕作放棄地、または耕すために根を抜き取ることを表した言葉だそうです。畑になる前はひどい(見た目の)土地だったのでしょう。

Mazoyeres chambertin
Mazisと同じく”小さな家”、”集落”。

Latricieres Chambertin
(La)tricieresがこの地方では“耕作に向いていない土地”を表すそうです。先のシャルムもしかり、“シャンベルタン”や“クロ・ド・ベーズ”があまりにも立派であったために、そのまわりの畑が不毛の地のように見えたのかもしれません。
→余談ですが、フランスに住んでいた頃、あるワイン会でこのラトリシエール・シャンベルタンを飲みながらあーでもない、こーでもないと話していたところ、参加者の一人の(ソムリエでも飲食業従事者でもない)フランス人にはっきりと言われました。「君たち、“らとりしえーる・しゃんべるたん”じゃないんだよ、Latricieres Chambertinだよ。でも、この発音は日本人にはできない」と。
L
とRの発音は当然違いますし、フランス語のRは英語とも違う独特の“ハ行”の掠れたような音になります。かなり訓練しないと絶対に発音できません。




◆Morey St.Denis

Clos de la Roche
Rocheはそのまま岩を意味する言葉です。ここにはかつて、ドルイド教の生贄を晒す岩があったとされています。

Clos St. Denis
異教徒によってギロチンにかけられたサン=ドニ(ディオニュシウス:フランスの守護聖人で、十四救難聖人の一人に数えられる)に由来しています。ディオニュシウスは首を斬り落とされた後、それを拾い上げ説教を続けたそうです。そして、彼が最後に倒れたとされる場所は現在、歴代フランス国王が埋葬されるサン=ドニ大聖堂となっています。

ちなみに、この近辺の村々は、例えばジュヴレ村だったところにシャンベルタンの名を付けてジュヴレ・シャンベルタン村、同様にシャンボール村はミュジニーの名を付け加えました。ただ、モレ村はどうしてなんとなく地味なクロ・サン・ドニから名前を取ったのか不思議に思っていましたが、フランスに住んでみて理由がわかりました。フランスではサン・ドニな偉大な名前だったんです。

Clos des Lambrays
名前の由来は不詳です。

Clos de Tart
1141年、ベネディクト派のタール修道院が単独所有を開始し、タールのクロ(囲い・区画)と名付けられました。ここは約900年にも及ぶ歴史の中で、これまでにたった4つの生産者にしか所有されていない非常に珍しい畑です。ここ90年ほどモメサン家の単独所有でしたが、2017年にシャトー・ラトゥールのオーナー、François Pinault(フランソワ・ピノー)氏の所有となりました。

Bonnes Mares(一部)
畑のほとんどが次のシャンボール・ミュジニー村にあります。

◆Chambolle-Musigny

Bonnes Mares
Bonnes-Meres(良い母)が訛ったもので、修道女がかつてこの畑を所有していたことに由来するという説が最も有力。その他、豊穣・収穫の女神であるMatronaeに由来するという説や、ブルゴーニュ方言で耕作を意味するmarerに由来するという説もあるそうです。

Musigny
ガロ・ロマン時代(前3世紀末から後5世紀後半頃)の領主Musinusさんの名に由来しているそうです。ブドウ畑としては中世のシトー派修道士がミュジニーの名声を高めました。



◆Vougeot

Clos de Vougeot 
Vougeotは村を横断する川 la Vougeラ・ヴージュが由来になっていると考えられています。畑はシトー修道院が1110年頃に創設し、1789年の大革命まで50.59ヘクタールの畑を単独所有していました。現在は80人ほどの所有者がいます。

◆Vosne-Romanee

Echezeaux
Grands Echezeaux
ラテン語のCASELLUMまたはCASALIS(村・集落・農家などの意味らしい)が徐々に変化してchesalやcheusotsとなり、それらが複数形になったりしてchezeauxになったそうな。

Richebourg
bourgがお城か街を指すようで、リッチ(お金持ち)なお城または街という意味になります。

Romanee St. Vivant
1131年、ブルゴーニュ公ユーグ2世がヴォーヌ村とフラジェ村にある領地の全てをサン・ヴィヴァン修道院に寄進したことに始まります。この領地がのちに、ロマネ・サン・ヴィヴァンやロマネ・コンティとなったわけです。

Romanee Conti
こちらをご一読ください。ロマネ・コンティの名前の由来~ポンパドゥール夫人とコンティ公爵

La Romanee
「ロマネ」、古代ローマ時代にこの畑を生み出したローマ人に由来する。

La Grande Rue
直訳すると大きな通り。畑が山へと続く道のように見えるからと言われています。

La Tache
ラ・ターシュの畑は縦長で高低差があるためか、tache(労役)を必要とした畑、またtacheron(労務請負人)が耕作した、というあたりが語源らしい。

コート・ド・ボーヌ編に続きます。






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