ソムリエ試験一次(CBT方式)受験日程の合格戦略

第85回

本気で頑張ってますか?

まぁ、絶好調です!という方はそんなにいらっしゃらないでしょう。何とか頑張っていますという方、疲れていて辛いけど、たまにさぼっちゃうけど、なんとかここまで来ましたという方、皆さん、お疲れ様です。良い感じだと思います。

一方で、まだうまく波に乗りきれていない方もいらっしゃるでしょう。でも、本当に本当に最後のチャンスです。もうダラダラしている時間、うだうだ言ってる暇は一秒たりともありません。今、まさにこの瞬間から本気にならないと、一分一秒を大切にしてやらないと合格が露と消えます。

コツコツ頑張っているのにいまいち手ごたえを感じない。覚えても覚えてもすぐに忘れてしまう。ワインを飲み比べて違いはわかるようになったけど、ブドウ品種の特徴がとらえられない…。

この時期、さまざまな悩み、モヤモヤがあるものです。おそらく受験されるほとんどの方が同じように悩み苦しみながら試験対策を進めているはずです。受験当時、私も同じように苦しみました。もしかすると完璧な準備をしてスッキリした気持ちで試験当日を迎えるなんてできないのかもしれません。それでも、ここを乗り越えた先に、耐えた抜いた先に合格はあります。

覚えてもすぐに忘れてしまう。これは皆同じです。健全な人間はどんどん忘れるようにできているそうです。全ての記憶を背負って生きることなど恐ろしくて考えるだけでぞっとしてしまいます。

残念ながらコツコツ繰り返し暗記を行うことが合格への道です。ここまで来たのですから自分のやり方を信じて一歩一歩前進しましょう。後で振り返ると試験対策の方法なんてなんでもよかったと思える日が来ると思います。

大切なことは合格するという強い気持ちを持って最後まであきらめずに試験対策を続けることです。

テイスティングについても不安は尽きないと思います。→私は結局よくわからないまま二次試験会場に向かいました…。

二次のテイスティング対策についても最後は暗記です。この講座ではなんとかタイプわけして最後は模範テイスティングコメントを暗記して当てはめる方法でいきます。ですから、今の段階では、これまでに何度もお伝えしたように定期的にテイスティングを行い、必ず書き留めて自分なりの感覚、基準を持てるように努力してください。細かいテイスティングコメントなどは一次試験が終わってからでも十分間に合います。

過去の受験報告を読んでみてください。

一次試験対策に夢中で、9月まで全くテイスティング対策に手をつけておらず、たかが1ヶ月ちょいの猛特訓でした。当然、理解する時間も感覚としてとらえる時間も足りず…。こんなレベルでワインを分析と言われても…。ワインをテイスティングしてイメージを持つことすら二次試験直前まで全くできず、淡いか濃いかだけを頼りにしてコメントを当てはめる…。

もっと早く始めておけばよかったと焦りに焦り、最後は後悔の連続…。それでも、この試験に臨めた事、”こーざ”には本当に感謝しております。←ありがとうございます。ただ、厳しい言い方ですが、ワインのプロになろうという事に対して、たった一ヶ月ちょいのテイスティングの訓練では無謀です。

という事で、ブドウ品種全部外し、生産国もフランス1つだけ正解という無残な結果に終わりました…。今、絶望を味わっております。明らかに経験不足でした

振り返って、やはりもっと早くからテイスティング対策を始めておくべきだったと痛感しました。一次試験対策に追われ、後回しにしたことが痛かったです。いや、やろうと思えば出来たはずでした。ただ、どこから手をつけて良いかいまいちわからず…、”こーざ”では”ワインを感じて言葉にしなさい”と言っていたけど、こちらもなんというかうまくいかないというか、だんだん億劫になってしまい…。明日から、来週からと思い続けて結局一次試験が終わるまで、本腰を入れてテイスティング対策に取り組むことができませんでした。

今になって、ワインを言葉にする意味や、テイスティングは時間がかかるということがなんとなく理解できるようになりました…。

もう、テイスティング経験の少なさを痛感した二次試験でした。少なくとも濃い系品種についてもう少し理解していれば、赤1はそれなりに解答できたかなと猛省中です。

温暖と冷涼の違いがある程度わかってきたように感じたのが二次試験一週間前。その時に何かを掴んだ気がしましたが、それを試験向けに落とし込む時間はありませんでした。

主要ブドウ品種の特徴に関しても、”自分のものになった””ポイントを押さえた”という感覚には程遠い状態です。こうなるとわかっていたとはいえ、テイスティング対策になかなか手をつけることができませんでした。

自分の選んだコメントがどこまで通用するのか、合格発表まで戦々恐々です。

この時期、一次試験対策が最優先ですが、できるかぎりテイスティングも時間を作って続けてください。

繰り返しますが、もう本気でやっていなければいけない時期です。ちょっとした空き時間も一切無駄にせず日々前進しましょう。

私は皆さんの頑張りにこたえるためにも、最後まで必ず更新を続けることをお約束します。

ですから、イマイチ乗り切れない人も今日から本気でやりましょう。辛い時に頑張れるかどうか、人生において本当に大きな差になります。でも、ずっと頑張れとは言いません。最初のゴールがもう見えかけています。まずは一次試験まで本気のラストスパート、全力疾走です。

疲れているのは皆同じなんです。明日ではなく、今日頑張ろうを合言葉に、何よりもこれからは合格を強く意識して前進しましょう。

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二次試験で出題されたワインの分析」と「各ブドウ品種とワインの特徴」、「二次試験対策用のワイン」などは必読です。二次試験がどんな試験か把握しておいて下さい。また、「この時期のテイスティング対策についてのまとめ」等、第2シーズンがスタートします。こちらも読んでおいてください。

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ソムリエ試験一次(CBT方式)受験日程の合格戦略

 

さて、今年で7年目を迎えるCBT方式による一次試験。二回まで受験可能で、さらに受験日程もご自身で決めることが可能です。

この様なスタイルですから、いろいろと作戦を練ることが可能です。一度目はある程度様子見で受験し、二度目で本番という考え方が一般的だと思われますが、このタイミングでしっかりと考えることにします。→合否とともに得点の範囲が4段階で表示・掲載されます。A・Bが合格、C・Dが不合格です。ちなみに合否は試験終了後、望む望まないにかかわらず即表示されます。

ソムリエ協会のHPによりますと、5月31日までに申し込んだ方と6月1日以降の方では選択できる日程が若干違いますが、ご自身の試験対策の進捗状況等々を鑑みて、日程を検討することになります。

それぞれのやり方があるとは思いますが、私が考えるベストな一次試験の受験日程は次の通りです。

1回目:8月1日〜7日頃に設定
早めに、ここで本気で突破するつもりで受験します。もちろん二度目があると心のどこかで思っておりますが、この日で一発突破するために今から一次試験対策のペースを上げます。この頃、7月20日に一次試験が始まって十日から二週間、それなりに出題状況やいろんな情報が出回りますから、全くの手探りという感じではありません。→毎年、初日(7/20)に合格しました!というご報告があります。ただし、2023年度よりソムリエ協会の一次試験問題流出にたいする取り締まりが厳しくなっています。あまり情報が得られない可能性もありますので、ここで新しいタイプの問題を抑える必要も今後出てくると思います。
また、あと二ヶ月弱ですから”本気のラストスパート”としてもちょうど良い期間です。そして、なんと言ってもこの時期に一次試験を突破すれば二次のテイスティング対策に二ヶ月以上時間を費やすことができます。8月末の方より一ヶ月ほどテイスティング対策の時間が多く取れることになり、大きく前進することができるんです。

これまでも一次試験対策と並行してテイスティング対策を行って下さいと言い続けてきましたが、一次試験を突破してからですと、気合の入り方も違います。さらに、もしこの日で一次試験を突破することができなくても、一度経験したことで、見えて来ることが必ずあります。情報収集が難しくなってきている中、一度受ける意味は大きいでしょう。

2回目:8月15日〜22日頃に設定
一回目から約2週間後ですね。一回目受験の時点で一度仕上げておりますから、この二週間で本気の追い込みです。一度目の時に仕上げることが何よりも大切です。でも、まぁ、間に合わなかったよ…という方もたくさんいらっしゃるでしょうが。

一度実際に一次試験を経験していますから、イメージもつかめています。残りの全ての時間を一次試験対策に費やすという意味での二週間です。一回目の試験でもし新たなタイプの問題が出題されたら、この期間で対策をこうじましょう。
ここを三週間にしてしまうと、余裕がありすぎてダラダラしかねないという方には絶対おすすめします。バシッと二週間、1分も無駄にしないと覚悟を決めて取り組みます。また、15日〜22日に一次試験を突破すれば、8月中から二次のテイスティング対策をしっかりと行うことができます。やっぱり9月からですとちょっと時間が短いんです。

今週中に、ご自身のこれから一次試験までの試験対策の予定を決めて、受験日もそれに合わせて決めてしまいましょう。ゴールや期限が決まった方がより力を出せると思います。→もうすでに決めている方もいらっしゃると思いますが。

今後のちょっとまじめにこーざの更新は以下の予定で進めます。

5月末 〜 アメリカ→カナダ→南米
6月中旬〜 オーストラリア→NZ→南アフリカ
6月下旬〜 日本・日本酒→その他→酒類飲料概等
7月初旬に前項目終了

多少遅れるかもしれませんが、このペースで更新していきます。

今、「よし!やるぞ!」と思えた方は間違いなく一次試験突破です。「え〜、あと二ヶ月って全然間に合いそうにないよ…」という方、二ヶ月で合格ラインを超えるために今しっかり考えましょう。とにかく、一回目は二ヶ月後です!

合格するため、そして今後の人生のために、ここからの一週間でご自身の生活習慣も含めてしっかりと考えてみて下さい。

何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希



牧野 重希