第71回 スロヴェニア

   

令和になったのに、ちょっと暗い話で恐縮ですが、前々回の運の話の続きです。

「本当に運が悪い。何がダメなのかはわからないのだけど、たぶん人より何かが足りないから、ちょっとイタイ人と見られているんだろうな」と思い込んでいましたので、とうとう高校時代は精神的にはヒキコモリで、どんどん一人の世界に入って行きました。学校には行ってましたけどね。

ただ、高校時代は“運良く”進学クラスに進んだため、クラスメイト全員が受験勉強に一生懸命で、イジメどころではありませんでした。皆本当に思いっきり勉強していました。ですから、細かい人間関係の歪みが私に及ぶことがなく、さらに一人の世界に没頭したわけです。勉強はしませんでしたが。

運が向き始めたのはこのころからです。でも、当時はまだ全くわかりませんでした。世界が滅びればいいとさえ本気で思っていましたから。私は何かのタイミングであれば、あのオウムに入信していたかもしれないとあの事件の時に思ったものです。

今思えば、”運が悪い””自分はダメだ”と思い込んでいることで思考や行動がマイナスに向き、よって、より良くないことが起こり(起こるように思え、また悪い側面ばかり目につき)、その結果さらに落ち込んで、また”運が悪い””自分はダメだ”と認識するという悪循環にハマって出れなかったんですよね。

こんな私が、とにかくこの状況から抜け出すため、どこか遠くの誰も知らないところに行くためだけに、一年間だけ受験勉強をそれなりに頑張りました。
→大学に入れなかったら自衛隊に入ることが決まっていました。とにかく家を出て環境を変えたかったんです。でも、自衛隊に入ってたらどうなっていたのだろうとたま〜に考えます。

大学に入った時の環境も私には良かったんです。まず、大学の寮に入ることからスタートしたのですが、いきなり飲まされる、飲まされる。入学式にもオリエンテーションにも行けないくらい連日の二日酔いで、幾人かの新入生が逃げていくような環境の中、私はお酒を飲んだら楽しいと感じたんです。

また、少しして、新歓のイベントでたまたま女性に声をかけられたからという単純な理由で、とてもうれしかったので、合気道部に入りました。今でも本気でやっている体育会の。→私は大学中退でそんなにまじめに部活に取り組んだわけではありませんが、今でも合宿や各種演武会の案内はいただきます。そして、ここでも私は飲み会が楽しくて、また、同期や先輩との交流がなんというか、これまでの私の人生には全くなかった環境・時間で、「人生って楽しい!」と心から感じた事をはっきりと覚えております。ですから、30年近く経った今でも彼らとの交流は続いております。反対にいえば、大学以前の友人知人のことは幼馴染みの一人を除いて誰のことも全く知りません。

誰も知らない土地で生まれ変わろうと願って、何とか大学に入った私。そして、そこにお酒があったことで、無事(私的には)華々しく大学デビューを飾ったのでした。

このお酒との出会いがキッカケとなり、時を経て今は”運が良い”と思えるようになりました。そして、もしかして運命だったのか、こうして現在、お酒に携わる仕事をしています。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!にほんブログ村 酒ブログ ソムリエへ

※表紙はアルプスを背にしたプリモルスカのブドウ畑

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第71回 スロヴェニアのワイン

今回はスロベニア、次回はクロアチア、少しして、ルーマニア、ブルガリアに進みます。

これらの国はこれまでソムリエ試験的にはほとんど重要視されませんでした。ようやく2016年、2017年頃から各一問ずつ出題されるようになった感じです 。ただ、近年のソムリエ協会の傾向としてはより幅広い知識を求めているように思えることもあり、おそらくこの流れは続くものと思われます。だからこそ、この時期にサラッとでも見ておきたい一方で、100点取る必要はないので、効率良く乗り切りたいとも思うわけです。→試験対策が遅れ気味の方はこれらの国の対策をスルーして先に進むことも大切です。

そこで、出題されても一問、それほど突っ込んだ問題はないであろうという想定のもと、ちょっと楽して割り切って乗り切るために今後もたまにやります、その国特有のkeywordだけを覚えて乗り切ろうという作戦です。→今はこれだけでやり過ごして、直前のCBT試験情報で詰め込めばOKじゃないかなと。

スロヴェニアのkeyword!
・PDO:原産地呼称保護
・ラシュキ?レンスキ?リーズリング
・プリモルスカ / 赤ワイン / アドリア海
・ポドラウイエ / 白ワイン / 最大
これだけ覚えて乗り切る。全ては合格するために。

しっかり勉強する方はこの先にお進みください。

A スロヴェニアのワインについて

→スロヴェニア、どこにあるのって思いませんか。1991年にクロアチアと共にユーゴスラビアから独立した比較的新しい国でイタリアの北東にあります。緯度的には、ほぼボルドーと同じです。

・西にアドリア海、北にアルプス山脈、東にはハンガリー平原。
・ワイン造りの歴史は古く、最古の記録は紀元前6世紀。
・14世紀から第一次世界大戦まではオーストリア・ハンガリー帝国の支配のもとワイン造りが発展しました。
・1991年に旧ユーゴスラビアから独立。
・2004年 EU加盟

・単一のブドウ品種から造ることが主流で、白ワインの方が生産量が多い(67%)。
ラシュキ・リーズリングが栽培面積最大

◆スロヴェニアのワイン法

・PDO:原産地呼称保護
Kakovostno vino ZGP 統制保証原産地産上級ワイン
(カコヴォストノ=品質、クオリティ)補酸・減酸禁止 
Vrhunsko vino ZGP 統制保証原産地産”最”上級ワイン

(ヴルフンスコ/vrh = トップ、頂点)補糖・補酸・減酸禁止
Vが付いてる方が最上級ってくらいで十分じゃないですか。Vの方が偉い感じだし。

・PTP:統制保証原産地産伝統的なワイン→こちらも”伝統的な”と問われた時にPDOじゃなくて、えっと、PT…なんだっけというくらいで十分でしょう。

B スロヴェニアのワイン生産地
◆Primorska プリモルスカ地域→イタリアとの国境付近、アドリア海沿岸地域

温暖で生産量の46%が赤ワイン。レフォシュク種(クラキシュ・テランとして有名)

◆Podravje ポドラウイエ地域(北東部のハンガリー平原の地域)

スロヴェニア最大の生産地。隣接するオーストリア、ドイツの影響でアロマテックな白ワインが主流。レンスキ・リーズリング(=リースリング)、シポン(=フルミント:ハンガリー)モドラ・フランキニャ(ブラウ フレンキッシュ)

◆Posavje ポサウイエ地域(南東部、クロアチアと隣接する地域)

単一品種主体のこの国には珍しくブレンドが多い。白・ロゼ主体。ツヴィチェックというロゼワインが有名。

2016年初登場!ですから、シニア呼称からも過去問をちょいと拝借。

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ソムリエ試験 過去問

【過去問】
スロヴェニアで栽培面積が最も広いブドウ品種を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Refosku
2. Laski rizling
3. Chardonnay
4. Malvazija

【過去問】
スロヴェニアで最も赤ワイン生産量が多い地域を 1 つ選び、解答欄にマークして
ください。

1. プリモルスカ地域
2. ポサウイエ地域
3. ポドラウイエ地域

【過去問】
スロヴェニアワイン法の品質分類で最も上級とされるものを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. I.G.P.
2. P.G.O.
3. P.D.C.
4. P.D.O.

【シニア過去問】

次のスロヴェニアに関する記述中(A)および(B)に該当する語句の組み合わせとして正しいものを1つ選んでください。

「スロヴェニアは西には(A)、北には(B)、東にはハンガリー平原とその地形はダイナミックに変化する。」

1. A 地中海    B ピレネー山脈
2. A アドリア海  B アルプス山脈
3. A リグリア海  B アルプス山脈

4. A 黒海     B アルプス山脈

【解説】
アルプス山脈はフランス南西部からスイス、ドイツ南部、イタリア北部スロヴェニアを経てオーストリアまで連なっています。ピレネー山脈はフランスとスペインの国境にあります。
【シニア過去問】

次の中からスロヴェニア全域に栽培されているワイン用白ぶどう品種に該当するものを1つ選んでください。

1. Sauvignon Blanc
2. Riesling
3. Pinot Blanc

4. Gewurztraminer

【解説】

以前はスロヴェニア=Sauvignon Blancと(ソムリエ教本では)言われておりました。ただ、現在はLaski Rizlingの栽培面積がSauvignon Blanc や Chardonnay のほぼ2倍あるようです。この当時の協会発表の模範解答は1.でした。

今はサラッと流して、また夏頃にCBT試験情報と共に振り返りましょう。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩

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 - ◆ハンガリー・スロヴェニア