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スロヴェニア<C>「ゴールデンウィークにすることと言えばやっぱり・・・」

2024/05/01
 
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第69回

おはようございます。昨日オーストリアの想定問題を更新したばかりですが、早速次の国です。→オーストリアの問題で手間取ったせいです。ごめんなさい…。

さて、早い人だと昨日からゴールデンウィークに突入される方がいらっしゃるのでしょうか。
長い人だと10連休になるとか・・・。

たっぷり勉強できますね…。→そう、GWといったらソムリエ試験勉強ですよ!

(笑)、ゴールデンウィークがお仕事だという方はお疲れ様です。→私もですが…飲食店としては書入れ時ですからね。
仕事で多忙な中の勉強は大変でしょうが、それでも少しずつ進めていきましょう。応援しています。

そんなGWへ突入と同時に、東南欧のヨーロッパ諸国へとはいっていきます。

「スロヴェニア」「クロアチア」「ブルガリア」「ルーマニア」「モルドバ」など、今回からしばらく登場するこれらの生産国は、これまでソムリエ試験的にはほとんど重要視されず、教本に記載のない国もありました。

ただ、CBT試験以降の傾向としてはより幅広い知識を求めてられていて、これまで出題がなかった、もしくは少なかったワイン生産国からの出題も多々見られるようになりました。

ただ、まだそれほど突っ込んだ出題は見られないので、ポイントを押さえればそれなりに得点につながると思います。

まず始める前に、各生産国の「プロフィール」の個所だけでもしっかり読み込んでおきましょう。そこまで時間はかかりませんし、読んでなんとなくイメージを持って勉強に入るかどうかで、その後の結果も変わってくるはずです。

それではスロヴェニアからスタートします。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!
※写真はスロヴェニアを代表するカルスト地形「ポストイナ鍾乳洞」近郊にあるプレッドヤマ洞窟城

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スロヴェニア <C>

 

スロヴェニア、どこにあるの?って思いませんか。

※地図は旅のとも ZenTechさんにお借りしました。ありがとうございます。

目次

 

A スロヴェニアのワインについて

◆概要
1991年にクロアチアと共にユーゴスラビアから独立した比較的新しい国でイタリアの北東にあります。西にアドリア海<2>、北にアルプス山脈、東にはハンガリー平原があり、緯度的にはほぼボルドーと同じ<1>です。

ワイン造りの歴史は古く、最古の記録は紀元前6世紀。この頃にはすでにギリシャから栽培や醸造の技術が伝わっていたとされます。14世紀から第一次世界大戦まではオーストリア・ハンガリー帝国の支配のもとワイン造りが発展しました。
19世紀末にフィロキセラ禍に見舞われ栽培面積が半減<1>、現在のレベルに。
1991年にユーゴスラビアから独立。2004年にEU加盟。

◆主要ブドウ品種
栽培面積順に
①ラシュキ・リーズリング<4>
②レフォシュク<1>
③シャルドネ
④ソーヴィニヨン
※単一のブドウ品種からワインを造ることが主流で、白ワインの方が生産量が多い(71%)。

◆ワイン法
P.G.I.
<1>:地理的表示保護
・Dezelno vino PGO=地理的表示ワイン

P.D.O.:原産地呼称保護
・Kakovostno vino ZGP<1>=統制保証原産地産上級ワイン
3地域の中の9地区を指定。100%、補酸・減酸禁止。

・Vrhunsko vino ZGP<3>=統制保証原産地産上級ワイン
同様に9地区。100%、補糖・補酸・減酸禁止。→ヴルフンスコ/vrh = トップ、頂点
→Vが付いてる方が最上級ってくらいで十分じゃないでしょうか。Vの方が偉い感じだし。

遅積み・貴腐化ブドウは併記可
Ponza なんとか=シュペトレーゼ
Izbor=アウスレーゼ<2>
Jagodni Izbor=ベーレンアウスレーゼ<1>
Suhi Jagodni Izbor=トロッケンベーレンアウスレーゼ
Ledeno Vino=アイスワイン<2>
Arhivsko vino=プレミアム・アーカイブワイン(熟成ワイン)
Slamno Vino=プレミアム・ストローワイン(藁ワイン)
Penece vino=原産地呼称で保護されたプレミアム・スパークリングワイン
→こちらも頭文字を意識して…。

PTP<1>:統制保証原産地産伝統的なワイン
生産地域特有のブドウ品種を用いた地域特有のワイン

B スロヴェニアのワイン生産地

ワイン産地は大きく三つの地域にわけられ、その中に統制保証原産地地区があります。

◆Primorska プリモルスカ地域
→統制保障原産地地区 4地区(4つのうちで、Kras地区が最も小さな地区<1>
イタリアとの国境付近、北はアルプス、南西はアドリア海<4>に接します。スロヴェニアで最も温暖<4>で(白ワイン主体のスロヴェニアとしては)赤ワインも多く生産されています<4>イタリアの影響を強く受け、最も発達したワイン産地と言えます。オレンジワインで有名なイタリア・フリウリ州と隣接しており、この地方でも伝統的に同じ製法がとられていました。

主なブドウ品種
・レブラ(=リボッラ)
・シヴィ・ピノ(=ピノ・グリ)<1>
・ソーヴィニョン・ブラン
・メルロ
・レフォシュク
→テラロッサ土壌で生まれるKraski Teran(クラ
キ・テラン)<2>が有名。

◆Podravje ポドラウイエ地域<1>
→統制保障原産地地区 2地区
北東部のハンガリー平原の地域、スロヴェニア最大の生産地域<4>隣接するオーストリア<1>、ドイツの影響<1>を受け、スパークリングワインやアイスワイン、アロマテックな白ワインが主流。

主なブドウ品種→ドイツ品種が中心<1>
・トラミネッツ(=ゲヴュルツトラミネール)
・レンスキ・リーズリング
(=リースリング)
・シポン(=フルミント:ハンガリー)
・ラニーナ(土着品種)
・ピノ・ノワール
・モドラ・フランキーニャ(=ブラウフレンキッシュ)<1>

◆Posavje ポサウイエ地域
→統制保障原産地地区 3地区

南東部、クロアチアと隣接する地域<3>。もっとも小さい地区ですが、モドラ・フランキーニャ<1の栽培ではスロヴェニア最大。単一品種主体のこの国には珍しくブレンドが多い<2。白・ロゼ主体。Cviceck(ツヴィチェック)<3>というロゼワインが有名。モドラ・フランキーニャとポサウイエ地区で面積最大のツァメトフカと白ブドウのブレンド。

それでは、2016年に初登場の過去問です。

ソムリエ試験 過去問

【過去問】
スロヴェニアで栽培面積が最も広いブドウ品種を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Refosku
2. Laski Rizling
3. Chardonnay
4. Malvazija

【過去問】
スロヴェニアで最も赤ワイン生産量が多い地域を 1 つ選び、解答欄にマークして
ください。

1. プリモルスカ地域
2. ポサウイエ地域
3. ポドラウイエ地域

【過去問】
スロヴェニアワイン法の品質分類で最も上級とされるものを 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. I.G.P.
2. P.G.O.
3. P.D.C.
4. P.D.O.

【シニア過去問】
次のスロヴェニアに関する記述中(A)および(B)に該当する語句の組み合わせとして正しいものを1つ選んでください。

「スロヴェニアは西には(A)、北には(B)、東にはハンガリー平原とその地形はダイナミックに変化する。」

1. A 地中海    B ピレネー山脈
2. A アドリア海  B アルプス山脈
3. A リグリア海  B アルプス山脈
4. A 黒海     B アルプス山脈

【解説】
アルプス山脈はフランス南西部からスイス、ドイツ南部、イタリア北部スロヴェニアを経てオーストリアまで連なっています。ピレネー山脈はフランスとスペインの国境にあります。

引き続きCBT想定問題です。

CBT想定問題

↓想定問題の回では毎回同じ記述を添えております。ご存知の方は読み飛ばして下さい。
※これらの問題は2022年以前に受験された方々からいただいた出題情報をもとに、私が手直したものです。CBTという特性上、全く同じ問題という確証は取れませんので<想定問題>とさせていただきました。出題頻度が高いと予想される問題は複数回登場していますが、そこも確認だと思って目を通してみてください。また、先に進むほど最新の出題を意識したものになっております。
実際の試験では選択肢方式ですが、問題量も多いのですべてにはつけておりません。また各回の過去問と同じく解答はつけておりませんが、提供された情報から実際の試験で何を問う問題だったのかがわかっている問題は解答をつけました。
【答】マークの右横を選択、もしくはタップや長押し(スマホ・タブレットの方)をしていただくと解答が見れるように同系色の文字で記載してあります。「何が問われたか」という部分で参考にしてください。

【問題】
・スロヴェニアにおいて、ドイツ系ブドウ品種が主体の生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおいて、主にクロアチアと接している生産地域を選べ。
・スロヴェニアのワイン法において、「統制保証原産地産最上級ワイン」に該当するものを選べ。
・スロヴェニアのワイン法において、「地理的表示保護」に該当するものを選べ。
・スロヴェニアにおいて、最も温暖な生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおける最大のワイン生産地域は?
・スロヴェニアのワイン法において、「統制保証原産地産伝統的なワイン」に該当するものを選べ。
・スロヴェニアにおいて、赤ワインの生産比率が最も高い生産地域を選べ。
・単一品種主体のスロヴェニアにおいて、複数品種のブレンドが多い生産地域を選べ。

・Cviceckが生産されている生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおける最大のワイン生産地域は?
・スロヴェニアにおいて、アドリア海に面する生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおいて、Sivi Pinotと呼ばれるブドウ品種を選べ。
・スロヴェニアにおける栽培面積第一位と第二位のブドウ品種の組み合わせとして正しいものを選べ。
・スロヴェニアにおいて、Modra Frankinjaと呼ばれるブドウ品種を選べ。

・Kraski Teranが有名な生産地域を選べ。
・スロヴェニアのワイン法において、「ベーレンアウスレーゼ」に該当するものを選べ。
・スロヴェニアにおいて、アドリア海に面する生産地域を選べ。
・スロヴェニアで栽培面積最大のブドウ品種は?
・スロヴェニアの西側に接している海は?
・スロヴェニアにおいて、「Izbor」に該当するものを選べ。
・スロヴェニアと同緯度のフランスのワイン産地は?
・19世紀以降、スロヴェニアのワインが衰退した理由は?
・スロヴェニアにおいて、主にクロアチアと接している生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおいて、赤ワインの生産比率が最も高い生産地域を選べ。
・Ledeno Vinoの説明として正しいものを選べ。

・スロヴェニアにおいて、「Izbor」に該当するものを選べ。
・スロヴェニアで栽培面積最大のブドウ品種は?
・スロヴェニアにおける最大のワイン生産地域は?
・スロベニアにおいて、ドイツの影響を受けている生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおいてCviceckが生産されている生産地域を選べ。
・スロヴェニアのポドラウイエの説明として正しいものを選べ。
【答】 スロヴェニア最の産地
・スロヴェニアにおいて、最も温暖な生産地域を選べ。
・スロヴェニアのワイン法において統制保証原産地産最上級ワインの名称として正しいものを選べ。
・単一品種主体のスロヴェニアにおいて、複数品種のブレンドが多い生産地域を選べ。

・スロヴェニアで栽培面積最大のブドウ品種は?
・スロヴェニアにおける最大のワイン生産地域は?
・スロヴェニアにおいて、最も温暖な生産地域を選べ。
・スロヴェニアのワイン法において統制保証原産地産最上級ワインの名称として正しいものを選べ。
・スロヴェニアにおいて、アドリア海に面する生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおいて、赤ワインの生産比率が最も高い生産地域を選べ。
・オーストリアのズュートシュタイヤーマルクと隣接する産地はどこか。
・Kraski Teranの産地として有名なのは?→半分シノニムの問題ですね。

・スロヴェニアにおいて、最も温暖な生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおいて、赤ワインの生産比率が最も高い生産地域を選べ。
・スロヴェニアにおいてCviceckが生産されている生産地域を選べ。
・スロヴェニアのワイン法において統制保証原産地産上級ワインの名称として正しいものを選べ。
・スロヴェニアにおいて、イタリアの国境とその南に位置するアドリア海に面する生産地域を選べ。
・Ledeno Vinoの説明として正しいものを選べ。
・ポサウイエ地区の主要ブドウ品種を選べ。
・(標高が高くもっとも冷涼、南東にありクロアチアと接する、北東部のハンガリー平原にある)の中で、ポサウイエ地区の特徴として正しいものを選べ。
・スロヴェニアのポドラウイエの特徴として正しいものを選べ。
・プリモスルカで最も小さな統制保証原産地区は?

 

今はサラッと流して、また夏頃にCBT試験情報と共に振り返りましょう。

 

何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希






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