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ワシントン州・オレゴン州・ニューヨーク州<A>「一流になるために一番大切なものとは?」

 
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第88回

ソムリエの資格を取りたいと思う方は、程度の差はあれど、ワインのプロフェッショナルとしての知識や技能を身に着けたいと考えておられるのだと思います。

もちろん、その中でも「世界最優秀ソムリエを目指す」ような方から、「日頃楽しむワインの飲み方を1ランク上げたい」といった身近な目標まで、人それぞれに違いがあるでしょう。

私もこの道でプロフェッショナルとして働く身ですから、自分の専門分野で「一流」の領域に達し、真のプロフェッショナルになるにはどうすれば良いかということを考えています。→世界一とか日本一とかは全く考えていませんが…(笑)

何かの分野で一流の領域に達し成功した人を見ると、(最近のニュースだと、やっぱり大谷翔平選手とか藤井聡太竜王名人ですかね、もちろんイチロー選手も)私たちは、「あの人にはきっと才能があったのだろう」と考えがちですが、はたして本当にそうなのでしょうか?

実は最近、そんなテーマの本を2冊読み、その本に書かれている内容や事実をもとにした新たな発見が、ソムリエ試験を戦うみなさんの背中を押してくれるのではと思い、数回に分けてちょっとお話ししてみようと思います。
→時間の無い方は飛ばして下さい。

さて、では話を戻しますが、成功者の成功の要因は、才能なのでしょうか。
また、私たちは、自分が何かに挑戦しようとするときに、「自分にはその才能があるのだろうか?」という疑念を持ちますが、この問いは正しい問いなのでしょうか?

その問いにとても参考になる答えを示しているのが、世界的な大ベストセラーになったこの本です。

『GRIT やり抜く力』著者アンジェラ・ダックワース

アンジェラ・ダックワースは、経営コンサルタントの仕事を経て心理学者になり、ペンシルベニア大学の教授として「成功の心理学」を研究している人です。彼女は、ビジネスパーソン、アーティスト、アスリート、ジャーナリスト、学者、医師、弁護士をはじめ、さまざまな業界・業種における屈指の成功者を徹底的に調査し、一つの事実を発見しました。

それは、「成功者の共通点は、才能ではなくGRITである」ということでした。

GRITとは、「やり抜く力」のことであり、「努力を続ける力」のことです。

つまり、成功するかどうかのカギを握るのは、才能があるかどうかではなく、粘りづよく努力を続けるかどうかだというわけです。

そして、この話をするのにもう一つご紹介したいのがこの本です。

『超一流になるのは才能か努力か?』著者アンダース・エリクソン

アンダース・エリクソンはアメリカの心理学者で、ビジネスパーソン、教師、医者、音楽家、チェスプレーヤー、スポーツ選手など、それぞれの分野で達人として突出した成果をあげた人達を30年以上にわたって研究してきました。

私たちは驚くほど突出した人に出会うと、「彼(彼女)には才能がある」と考えてしまいがちですが、「それは間違っている」とエリクソンはこの本のなかで述べています。

「彼ら彼女らが、超一流の突出した人になったのは生まれつき才能があったからではなく、正しい練習方法で努力を積み重ねたからである」というのが、エリクソンの研究がたどりついた事実です。

エリクソンによると、近年、脳の研究によって人の脳には驚異的な適応性があり、それゆえに私たちは脳の能力を自らの意志でかなり変えられる、つまり、脳は適切なきっかけに反応し、さまざまな形で自らの回路を書き換えていくことができるということがわかってきました。

ということはつまり、人は正しい練習方法で努力すれば、たいがいの能力や技術を獲得し、しかも突出したレベルにまで至ることができるというわけです。→ただし、体形や筋力などの身体的な条件が加わる場合は、脳の適応能力を超えてしまうので、体形や筋力に依存する能力については、どうしても限界があります。

身体的な条件に縛られない能力に限られはしますが、文章力やスピーチ力、コミュニケーション能力などは全部脳から発生している能力ですので獲得が可能であり、誰もが超一流の突出したレベルに至れるということです。

これ、ソムリエ試験での解答能力や、2次試験のテイスティング能力なんかも同じですよね。

エリクソンの研究によって、これらの能力は「生まれつきの才能とは関係なく、正しい練習方法で努力を続けた人は、誰もが獲得できる」ということがわかったわけです。

続きます。

挫折は過程。最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ。by 本田圭佑
※表紙はFinger Lakesのブドウ畑

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ワシントン州・オレゴン州・ニューヨーク州 <A>

 

目次

始める前にアメリカワイン的主要5州の位置を確認してください。

→ワシントン州よりオレゴン州の方が南ですからね!

M ワシントン州

◆概要
ワイン産地のほとんどが、オレゴン州との境界線から内陸中央部へ広がるコロンビア・ヴァレー流域にあります<2>。また、南北に走るカスケード山脈がワイン産地を分けており、その東側の山麓の標高の高い冷涼な地域にワイン産地が拡大しています<1>。一方で、山脈西側のワイン産地は現在のところピュージェット・サウンドのみとなっています。

ワイン産地のとしての歴史は浅いものの急速に成長しており、現在、アメリカのワイン生産量の5.5%を占めるに至っています(2022年6月現在ワイナリー数は1100以上)。恵まれた気候条件から生まれるワインは品質面においてもコストパフォーマンス面においても世界的に高い評価を得ています。

◆歴史
19世紀 フランス・ドイツ・イタリアからの植民者たちによってブドウ畑が開拓されました。<2>

1903年 カスケード山脈からの雪解け水を資源とする大規模な灌漑が始まったことで、乾燥したコロンビア・ヴァレーにブドウ畑が広がりました。<1>

1930年代 禁酒法撤廃後、ワシントン州北西部初のワイナリーがピュージェット・サウンドに築かれました。<1>

2022年 ワシントン・ワイングロワーズが州のワイン生産者のみを対象としたサステイナブル認証制度「SUSTAINABLE WA」を立ち上げました。→将来的にはワイナリーも含みますが、当面の対象はブドウ畑のみ。

◆文化・経済
スターバックスなど新世代コーヒーショップの発祥の地であり、マイクロソフト、アマゾンなどアメリカを代表する企業の本拠地、任天堂のアメリカ本社があります<2>。また、ボーイング社発祥の地であり<1>、航空博物館があります。

◆気候風土
ワシントン州において海岸山脈がカスケード山脈に合流、中でも最も高いレーニエ山<1>は4,392mに達します。太平洋から複雑に入り組んだピュージェット湾の周辺に広がるピュージェット・サウンドは冷涼な海洋性気候<3>で、やや湿度が高くなります。

一方で、太平洋から吹く湿った風がカスケード山脈にぶつかって雨を落とし、(だから、ピュージェット・サウンドは湿度が高くなります)乾燥した風が内陸に吹き込むためコロンビア・ヴァレーは寒暖差が大きく、乾燥した大陸性気候となり、灌漑が必須となります<3>。そのため、ブドウ畑は灌漑用水の源である河川や湖のそばにあります。<1>7、8月の平均気温はボルドーより高く<1>、9、10月はブルゴーニュと同じくらいまで冷え込み<1>、ブドウ生育期間中の昼夜の気温差は15度以上になります<2>

冬の厳しい寒さと砂質の多い土壌、乾燥した気候の影響でフィロキセラが生息できないため<2>、ワシントン州のほとんどのブドウの樹は接ぎ木をせず、自根で栽培されています<2>

◆主要ブドウ品種
生産量順
① カベルネ・ソーヴィニヨン<5>
② シャルドネ<4>
③ リースリング<1>

④ メルロ

⑤ シラー
→以前はリースリングをホワイト・リースリングと呼んでいました。一つの品種に突出することなく、バランスの良い構成になっています。生産量は黒ブドウのほうがやや多い(55%程度)。

◆主要AVA
・Columbia Valley<2>
→ワシントン州のワイン産地のほとんどを内包する広大なAVA<3>。多く見られる玄武岩<1>がワインにミネラルを与える。
・Ancient Lakes of Columbia Valley
→ワシントン州では珍しい白ワイン品種がほとんどを占めるAVA<1>。リースリングとシャルドネ。
・Yakima Valley<1>
→ワシントン州で最初に認可されたAVA。<1>
・Red Mountain<1>
→ヤキマヴァレーのサブリージョンです。州内最小。CS。
・Walla Walla Valley<1>
→1/3はオレゴン州にあります<1>。シラーが世界的に有名。
・Horse Heaven Hills<1>
ーーー
・Puget Sound<1>
→州唯一のカスケード山脈より西側の生産地域。州で最も冷涼で降雨量の多い海洋性気候<2>。雨は冬季に降り<1>、ブドウの生育期間中は灌漑が必要です。シアトル近郊。

※14~16は2022年教本より追加されました。また、産地の解説も加筆されていますので、余裕のある方は目を通してみて下さい。

N オレゴン州

◆概要
太平洋沿いの海岸山脈とカスケード山脈の間にあるウィラメット・ヴァレーとその南側のサザン・オレゴン、ワシントン州との境界を流れるコロンビア河<1>流域にもブドウ畑が広がります<2>。冷涼な気候から生まれる高品質ピノ・ノワールの産地として世界的に注目されており、栽培面積も59%を占めます<1>。現在1058のワイナリーがあり、年間生産量5000ケース以下の小規模ワイナリーが約8割を占めるのも特徴です。<1>

◆歴史
1965年~68年 ”オレゴン・ピノ・ノワールの父”と呼ばれるデイビッド・レット<2>がウィラメット・ヴァレーで最初のピノ・ノワールと共に、ピノ・グリ、シャルドネ、リースリングなどの栽培を始め、アイリー・ヴィンヤードを創設、オレゴンワインのパイオニアたちが続きました。<1>

1979年 ゴー・ミヨ誌がパリで主催したブラインドテイスティングのピノ・ノワール部門で、アイリー・ヴィンヤーズのリザーヴ・ピノ・ノワールがブルゴーニュの銘醸ワインを抑え10位に入り、翌年のボーヌでの同テイスティングにおいては第2位となり、オレゴンのピノ・ノワールが世界的に脚光を浴びるようになりました。

1987年より毎年7月に「インターナショナル・ピノ・ノワール・セレブレーション」がウィラメット・ヴァレーのマクミンヴィルで開催されるようになりました。<1>

◆気候風土
主要産地のウィラメット・ヴァレー及びサザン・オレゴンでは、海岸山脈越しに太平洋からの海風の影響を受ける海洋性気候<3>で、雨は冬季に集中して降り、夏は温暖で乾燥していますが、西側のカスケード山脈からの雪解け水が河川を潤し地下水も豊富なため、灌漑の必要がない畑も多数あります<1>

カリフォルニアに比べ気温が低いオレゴンでは、いかに霜害を避け、ブドウが完熟しやすい場所に畑を拓くかが肝要で、冷たい空気が滞留しやすい平地や下部を避け、より日照量の多い斜面上部にブドウが植えられます。

コロンビア・ヴァレーに沿った地域は、(ワシントン州のところでも説明した通り)夏暑く冬の寒さが厳しい、非常に乾燥した大陸性気候です。

主要ブドウ品種
生産量順
① ピノ・ノワール<1>
② ピノ・グリ<2>
③ シャルドネ

◆ワイン法
→全米で最も厳しいラベル表示基準を独自に実践しています。<1>

ブドウ品種表示
・90%以上<2>表示されたブドウ品種を使用
→一部ボルドー・ローヌ品種、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョ、ジンファンデル等は75%で表示可

産地名表示
・国名・州名・カウンティ名:100%<2>当該産地のブドウを使用
・AVA名:95%以上<1>当該AVAのブドウを使用、そのブドウは100%オレゴン州でなければならない。

収穫年表示
・他の産地と同じく、アメリカワイン法に準じます。

※ここで「アメリカのワインについて」に一瞬戻って、アメリカ全体のラベル表記とオレゴン州との違いを確認しながら復習してください。

オーガニック認証
※余裕のある方は教本のページに軽く目を通しておきましょう。
・Oregon Tilth
→アメリカで最も厳格な基準の一つと言われる独自認証制度。
・LIVE:Low Input Viticulture & Enology(低投入型ブドウ栽培とワイン醸造)
→1997年ウィラメット・ヴァレーの少数のワイン生産者が立ち上げたワインのみを対象とするサステイナビリティ認証制度が拡大したもの。
・Salmon Safe
→2007年にワシントン州で設立された水質保全を目的とする認証制度。
・drc<1>:Deep Roots Coalition
→灌漑を行わずに栽培されたブドウの実を使用してワインを造る生産者の団体。

◆主要AVA
・Willamette Valley AVA<2>
→最大規模、最も冷涼<1>。ピノ・ノワールの銘醸地。
以下のサブリージョン(AVA)を包括し、いずれも高品質ピノ・ノワールの産地として有名です。
・Dundee Hills<2
→ウィラメット・ヴァレーで最初のピノ・ノワール。優良生産者が集中。
・Chehelem Mountain
・Tualatin Hills
→ウィラメット・ヴァレー最北のAVA。2020年承認。
・McMinnville
→「インターナショナル・ピノ・ノワール・セレブレーション」<2>

・Southern Oregon AVA
→ウィラメット・ヴァレーより温暖で雨量が少なく、乾燥。
サブリージョン(AVA)
・Umpqua Valley<2>
・Rogue Valley<1>→最南端、標高が高い。<1>

・Columbia Valley AVA<1>
→大部分はワシントン州に。
サブリージョン(AVA)
・Walla Walla Valley<2>→シラー、CS

O ニューヨーク州

◆概要
東のロング・アイランドから西のペンシルヴァニア州との境界まで、東西約800kmのワイン産地<2>。以前は、ジュース・製菓用ブドウの生産量が大きかったのですが、近年ワイン用のブドウの比率が急速に増加しています。

ニューヨーク市という大市場から至近距離にある点が大きなアドバンテージであり<2>、また、ワイン産地が観光業の発展にも貢献しているため<1>、州政府はワイン生産者団体と共同してワイン産業の育成を進めています。

名門コーネル大学農学部にはブドウ栽培と醸造学の専門プログラムがあり、特に冷涼な気候に適したブドウ品種に関する研究など、ニューヨークのワイン産業に即戦力となる人材を育成しています。

近年、ロバート・M・​パーカー Jr.などの世界的な評論家が、ニューヨーク州を冷涼な気候の特徴を持つ高品質ワイン産地として注目し始めており、瓶内二次発酵のスパークリングやシャルドネ 、ピノ・ノワール、リースリング などの冷涼品種だけでなく、カベルネ・フランやゲビュルツトラミネールなどにも高い評価を与えています。

また、国際的なトレンドとして「アーバンワイナリー」<3>と呼ばれる市街地に醸造施設(レストランやバーが併設されている場合が多い)を持ち、周辺産地からブドウを調達してワインを造る生産者が増加中ですが、ニューヨークがその先駆け的な存在です。

◆歴史
17世紀中頃 オランダ人によってマンハッタン島に初めてブドウが植えられました<2>。以降、極端な大陸性気候と厳しい冬の寒さにより、ヴィティス・ラブルスカ種しか育たないと長年信じられてきましたが<3>、実際はヴィティス・ヴィニフェラ系ブドウが、当時知られていなかったフィロキセラに抵抗力を持たなかった為でした<1>

18世紀中旬 フィンガー・レイクスに初めてブドウ畑が開かれ<1>、コンコード種・デラウェア種が主要品種となります。その後、同フィンガー・レイクスの生産者が造ったスパークリングワインがウィーンの万国博覧会で金賞を受賞。

20世紀初頭 フランスにおいて、数々のフレンチ・アメリカン交配種が開発され、厳しい寒さに耐性のあるブドウ品種が持ち込まれます。

1950年代 シャンパーニュ「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」で製造部長を務めていたシャルル・フルニエ<1>を招聘し、高級スパークリングを製造しました。その後、フルニエはコンスタンティン・フランク博士と共に、フィンガーレイクでヴィニフェラ系品種を使ったワイン造りを始め、1961年に最初の商業的ワインを生産しました。

1976年に制定されたファーム・ワイナリー・アクトにより、ワイナリー数およびワイン生産量が拡大し、2020年現在稼働しているワイナリーが471軒となっています<1>

◆気候風土
ワイン産地は北緯41〜43度と緯度が高く、大西洋岸のロング・アイランドは海流の影響でやや温暖な海洋性気候<2>ですが、内陸のフィンガー・レイク、五大湖付近はより冷涼で、特に冬の寒さが厳しい<2>。大きな湖の近辺は寒さが和らげられるものの、厳しい寒さや霜害に見舞われやすい産地の宿命で、年によっては収穫量が激減します<2>

◆主要ブドウ品種
白ブドウ:リースリング、シャルドネ、カトーバ(グリ系)、ナイアガラなど
黒ブドウ:カベルネ・フラン、メルロ、プティ・ヴェルド、バコ・ ノワールなど

◆主要AVA
・Long Island<2>→新興エリア。メルロ。ワインツアー。ボルドーに似た穏やかな海洋性気候。<2>
・Hudson River Region<3>→商業ベースでワインが生産された最も古い地区<1>
・Finger Lakes<2>→細長い11の湖を囲むようにしてワイナリーが点在します。
・Seneca Lake<2>→Finger Lakesのサブリージョン
・Cayuga Lake<2>→Finger Lakesのサブリージョン
・Niagara Escarpent<3>
・Upper Hudson<1>

※上記の産地は地図問題も注意しておいてください。

P ヴァージニア州

◆概要
太平洋岸南部に位置するイギリスから最初に独立した13州のうちの一つ。アメリカ合衆国誕生に大きく貢献した歴史を持ち、長い伝統を持つ”アメリカ南部”というアイデンティティを守り続けています。

ワシントンDCからワイン産地の北端まで車で1時間程度の距離にあることから、ワイン産業がワイン販売のみならず、観光資源としても重要性を増しています。<2>

◆気候風土
北大西洋海流(暖流)<1>の影響で南東部に行くほど温暖で湿度が高くなります。<4>

◆主要ブドウ品種
① カベルネ・フラン<1>→② シャルドネ→③ メルロ→④ プティ・ヴェルド

お疲れ様でした。あと少しです。

 

ソムリエ試験 過去問

【過去問】
オレゴン州のワイン法でラベルに年号を表示する場合に必要な当該ヴィンテージの最低使用比率を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 65% 以上
2. 75% 以上
3. 85% 以上
4. 95% 以上

【過去問】
アメリカオレゴン州で最も多く栽培されている葡萄品種を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Pinot Noir
2. Pinot Gris
3. Chardonnay
4. Riesling

【過去問】
ニューヨーク州のワイナリー数として適切なものを次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 約 100
2. 約 300
3. 約 500
4. 約 700

【解説】
うーん、ワイナリー数…ニューヨーク州くらいまでは覚えた方がいいのかな…。でも、時間のない方は無視で。

【過去問】
AVA の中から Washington 州のものを次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Dundee Hills
2. Horse Heaven Hills
3. Rogue Valley
4. Yamhill-Carlton District

【過去問】
次のオレゴン州のワイン産地の中でワシントン州にまたがるものを1つ選び解答欄にマークしてください。

1. Rogue Valley
2. Elkton Oregon
3. Red Hills Douglas County
4. Columbia Valley

【過去問】
ワシントン州の A.V.A. を 1 つ選んでください。

1. Arroyo Seco
2. Rutherford
3. Horse Heaven Hills
4. Alexander Valley

【過去問】
次のオレゴン州のラベル表示法に関する記述中(    )に該当する使用比率を 1つ選んでください。

「オレゴン州において、AVA名表記にはそのAVAのブドウを最低(    )使用することが義務づけられている。」

1. 100%
2. 95%
3. 85%
4. 75%

【過去問】
次の A.V.A. の中からオレゴン州最大で最初に認定された A.V.A. を 1 つ選んでください。

1. Willamette Valley
2. Applegate Valley
3. Dundee Hills
4. Ribbon Ridge

【解説】
もし、知らなくても素直に答えれば1.かなと思えるようになればソムリエ試験的な感覚が身についてきていると言えます。

【過去問】
ニューヨーク州のマンハッタン島に初めてブドウが植えられた時期を 1 つ選んでください。

1. 15 世紀
2. 16 世紀
3. 17 世紀
4. 18 世紀

【過去問】
ワシントン州の A.V.A. を 1 つ選んでください。

1. Yakima Valley
2. Spring Mountain District
3. Ribbon Ridge
4. Diamond Mountain District

【過去問】
オレゴン州の A.V.A. を 1 つ選んでください。

1. Rogue Valley
2. Red Mountain
3. Santa Cruz Mountains
4. Lake Chelan

【過去問】
次のアメリカ合衆国のワインに関連する(A)〜(D)の語句とつながりの深いものを 1 〜 4 の中から 1 つ選び、解答欄にマークしてください。ただし同じものを2度選ばない事。

(A) TTB
(B) パリ・テイスティング
(C) Pinot Noir
(D) White Riesling

1. Oregon
2. AVA
3. Washington
4. 1976 年

【過去問】
オレゴン州の中心的な品種であり、州全体の栽培面積の約 60%を占めているワイン用ブドウ品種を 1 つ選んでください。

1. Cabernet Sauvignon
2. Merlot
3. Pinot Noir
4. Syrah

【過去問】
ワシントン州とオレゴン州の境を流れる河の名称を 1 つ選んでください。

1. ユーコン河
2. リオ・グランデ河
3. コロンビア河
4. マッケンジー河

【解説】
AVAもまたがっています。

【過去問】
オレゴン州に位置する A.V.A. を 1 つ選んでください。

1. Dundee Hills
2. Yakima Valley
3. Puget Sound
4. Naches Height

【過去問】
ワシントン州においてワイン用ぶどう栽培面積が最も広く、州で最初に認可されたA.V.A.を1つ選んでください。

1. Yakima Valley
2. Walla Walla Valley
3. Puget Sound
4. Columbia Valley

【過去問】
次の記述について正しい場合は1を、誤っている場合は2を選んでください。

「アメリカのワイン法による表示で、産地が州であれば州名が記載されるが、州内で収穫されたぶどうが85%以上使用されていることが義務付けられ、さらにカリフォルニア州では100%、オレゴン州では90%以上使用されていることが義務付けられている。」

1. 正    2. 誤

【過去問】
次の1~4 のワイン産地の中からニューヨーク州と関係のあるものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Willamette Valley
2. Long Island
3. Puget Sound
4. Mendocino

【過去問】
次のアメリカのワインの産地の中からオレゴン州だけに属しているAVA を1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Walla Walla Valley
2. Willamette Valley
3. Puget Sound
4. Red Mountain

【過去問】
次のアメリカのワインに関する記述の中から誤っているものを 1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Oregon 州にある Yakima Valley は州で最も歴史が古い産地である。
2. アメリカワインでぶどう品種名を表示する場合は、表示ぶどう品種を75 %以上使用しなければならない。
3. Chalk Hill、Alexander Valley はソノマ群の AVAである。
4. マンハッタン島に初めてぶどうが植えられたのは17世紀中頃といわれている。

【過去問】
次のアメリカのワイン産地の地図のA~Dの中で、Willamette Valleyの場所に該当するものを1つ選んでください。

1. A    2. B    3. C    4. D

【解説】
試験対策としてAVAの位置関係まで覚えるのは辛いですが、Willamette Valleyは州を代表するAVAであり、カスケード山脈の西側で海洋性気候であることが特徴としてあげられるので、Puget Soundと共に意識しておく方がよいでしょう。

【過去問】
次の 1-4 のアメリカワインに関する文章の中から正しいものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. アメリカの禁酒法は 1914 年から 1918 年にかけて施行された。
2. AVA は 1935 年に制定された政府認定の栽培地域である。
3. ピュージェット・サウンドはワシントン州で唯一の海洋性気候であり、リージョンΙに属している。
4. オレゴン州最大規模のウイラメット・ヴァレーは、大陸性気候で、良質のカベルネ・ソーヴィニヨンを産出している。

【過去問】
次の文章の中から誤っているものを 1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Sauvignon Blanc は、カリフォルニアでは Fume Blancと呼ばれることがある。
2. カリフォルニア州では、同州で収穫されたぶどうを 100 %使用したワインでなければ州名を表示できない。
3. サンフランシスコ湾沿岸から、南の太平洋沿岸のサンタ・バーバラまでの地域を、サウス・コーストと呼ぶ。
4. ワシントン州は、カスケード山脈を境に、気候穏やかでやや湿度の高い西側と、温暖で乾燥した東側の2つの気候ゾーンに分かれる。

【解説】
1. ロバート・モンダヴィが商品名として使いはじめました。
3. セントラル・コーストです。
4. 西側の海洋性気候と東側の大陸性気候の説明です。

【過去問】
次のアメリカ・オレゴン州に関する記述中、下線部(a)~(d)の中で誤っている箇所を1つ選んでください。

「アメリカ・オレゴン州のワイン産地は、(a)北緯約45度、フランスの偉大なワイン産地とほぼ同緯度。ぶどうの生育期は、(b)温暖で穏やか。オレゴン州が世界的に認められるようになったのは、(c)1979年フランスで行われたブルゴーニュとオレゴン州のピノ・ノワールの比較テイスティングで、(d)Stag’s Leap Wine Cellars Cabernet Sauvignon1976が第2位になったことがきっかけである。」

1.(a)
2.(b)
3.(c)
4.(d)

【解説】
こちらの比較テイスティングもまずまず有名なのですが、知らなくてCabernet Sauvignonって書いてますからね。ちなみに、この(d)はアイリー・ヴィンヤーズ ピノ・ノワール・サウス・ブロック1975です。

【過去問】
アメリカ・ワシントン州で最初に認可されたAVA地域を1つ選んでください。

1. Walla Walla Valley
2. Columbia Valley
3. Yakima Valley
4. Red Mountain

【過去問】
アメリカのオレゴン州に属しているAVAを1つ選んでください。

1. Dundee Hills
2. Long Island
3. Finger Lakes
4. Horse Heaven Hills

 

お疲れ様です! アメリカもあとは想定問題を残すのみです。
繰り返し問題を解くことで記憶が定着します。もうひと踏ん張りです!

何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希





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