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サヴォア<E>「この地方のチーズと合うワインとは?」

2024/02/16
 
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第25回

勉強できてますか?
快調です!という方はおそらく少ないはずです。

次に紹介するのは合格者からいただいたメッセージです。試験対策への苦悩や葛藤、続けるための対策、リズムをつかむまでの流れなどが完結にまとめられていてとても参考になります。このタイミングで一度読んでみてください。

~私のソムリエ試験対策~

私の一次試験対策は「こーざ」を読み込み、教本にどんどん書き込むというものでした。地方在住ですので、初めからワインスクールに通う事は考えていませんでした。ただ、情報の偏りを防ぐため、受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付きを購入し、ご紹介頂いた素晴らしい替え歌の富田葉子先生のサイトにも助けて頂きましたが、基本は「こーざ」ほぼ一本でした。

「こーざ」に巡り会えたのは1月の半ばで、すでにボルドーが始まっていました。いろいろ試したどの参考書よもわかりやすく、ストンと腑に落ちる解説に、この人についていこうと素直に決めました。

でも、辛かったのは答えのない過去問の羅列…。初めは一回分の過去問を終わらせるのに3日も4日もかかってしまい、どんどん更新される「こーざ」に焦るばかり。何とか慣れてきて一講座を2日で終えられるようになってからも、何度も何度も同じAOCを調べている自分に怒りすら覚える日々でした。

しばらくして、やっと一講座を一日で終えるペースを掴み、遅れを取り戻そうと「毎日少しづつ」頑張って「こーざ」に追いついたのが、ちょうどフランス終了のタイミングでした。毎日頑張って良かった!!とスゴい達成感をこの時既に感じていました。笑

ここからは(やっつけでフランスを終えたことはよくわかっていたので)一講座を1日で終えるペースを崩さず、「こーざ」の更新のない日にはフランスの各項目を復習し始めました。そのうち、その日の「こーざ」の内容+フランスの復習、もしくは二講座から三講座分の復習と一日の勉強量が目に見えて増えてきました。調べる事が減っている&調べる時間も短くなっている!そして、なんと言っても、ちんぷんかんぷんだった教本の文字が意味のある文章に変わっていることに気付いたんです!これが二度目のスゴい達成感でした。そして、この達成感を追い求め、「こーざ」の更新に食らいついていきました。

あと付け加えるなら、各国の地図を何度も手書きでおこしたことでしょうか。フランスやイタリア、ドイツは5、6回は繰り返したと思います。また、富田葉子先生の替え歌は秀逸で(アラフォーには堪りません!)、笑いながら歌っているうちにボルドーの61シャトーを覚えてしまいました。2月の半ばにはボルドーは完璧でしたので、ワイン知識ゼロの私にも心の余裕が生まれました。試験に出るか否かではなく、ワイン界の常識をひとつ身に付ける事が出来たということが大きな自信に繋がったと思います。

さらに、情報収集の為、試験申込みと同時にソムリエ協会に入会しました。(どちらにしても合格したら入会するのだし、一発で合格したかったので自分にハッパをかける意味もありました)隔月で届く会報誌と、会員は格安で受講出来るセミナーが目的でした。この会報誌と、大好きなチーズの本をお風呂で読むことを息抜きとしておりました。一次試験にチーズの設問が多くあり、また会報誌で度々取り上げられていた内容が論述試験で問われるなど、本当にラッキーでした。

一次試験直前には、覚えやすく、学びやすい、ソムリエ試験対策問題集 CBT方式に勝つ!受験のプロが分析した出題高確率の1200問を購入し、とにかく新しい問題をどんどん解きました。この過程で自分の穴も見つかりましたし、「こーざ」で答えのない過去問を解き続け、教本から正解を探し続けたおかげで身に付いた力が、CBT方式に変わった見慣れぬ設問にも対応出来ることがわかり自信を持つことが出来ました。なによりも基本問題を押さえなさいという教え通り、「重要な箇所は変わらない」「問われ方が変わるだけ」を実感し一次試験を突破しました。

二次試験対策は、一月から”こーざ”のいう通りにスタートしました。まず、お奨めの本を探しに本屋さんへ。読み進めながら、手当たり次第にワインをテイスティングします。本を参考にティスティングシートを自作し、感じた事を書く作業をもくもくと続けました。この言葉にする作業…感覚を言葉にするのは本当に本当に辛かったです…。でも続けました。これまでの経験が圧倒的に少ないので、一回のテイスティングの機会が貴重であると意識して。

さて、紹介されていたテイスティングの本を読み進めていくと、具体例が写真付で出てきます。全く同じ物は飲めませんが、近いものを見つけた時には自分の書いたティスティングシートと見比べました。同じ本を最低でも3回読むことを奨めておられましたが、3回実際読んでみて、ナルホド!と思いました。1度目は読み流してしまっていた事が2度目にはとらえられるようになり、3度目には理解とまではいかなくても何となく共感出来るようになったんです。サッパリだったワインの名前やブドウの名前がわかるようになっていたので、まるで違う本のように楽しめました。

また、同じティスティングの本であっても、著者や時代によって切り口や捉え方・解説が少しずつ異なり、自分の中でしっくりくるところを感じながら表現法を学ぶ事が出来ました。私の場合、他者とのティスティングの機会自体があまりなかったのでとても勉強になりました。

試験対策を続けるうちに、自分のやり方は正しいのか?この方法で大丈夫なのか?と不安で押しつぶされそうになったこともありましたが、なんとかこらえました。時間もないので考える前に動けるだけ動く、そしてその行動は有識者のアドバイスを参考にすることを常に意識しました。

丁寧な報告に感謝いたします。

さて、今回はサヴォア地方です。ジュラ・サヴォアと一緒にされがちですが、それぞれ別の産地です。ただ、どちらも山脈の麓、厳しい寒さを乗り越えるための硬いチーズが有名です。→前回少し触れましたね。

ジュラ地方にはComte(コンテ)<4>というAOCチーズがあります。

このComteですが、ハードタイプの牛乳のチーズになります。

Comte
Comte

実際はとても大きい円盤状です。直径50~70cm、重さは30kg~50kgもあります。もちろん切り売りされます。

同じくサヴォワ地方には同じようなハードタイプのAOCチーズ、Beaufort(ボーフォール)<1>があります。

Beaufort
Beaufort

こちらも大きくて、直径35~75cm、重さが20~70kgほどあります。

どちらも香りが穏やかで、クセの少ないやさしい味わいです。

同じ地方のワインとチーズの相性が良いのは当然なのですが、香りや味わいもどこか似たようなニュアンスを感じるのです。特にヴァン・ジョーヌとコンテですね。機会があればぜひお試しください。

ちなみに、ジュラではモンドール<1>というウォッシュタイプのチーズもとても有名です。ちょうど今の時期に出回るチーズで、すぐ右隣りのスイスでも作っています。またチーズの回で…。

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。疲れているのは皆同じです!

※表紙はアルプスの麓に広がるサヴォア地方のブドウ畑
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サヴォア <E>

 

【ポイント】
ほとんど出題されません。時間のない方は飛ばして先を急ぎましょう。→今年度、初のランク<E>!前説のほうが長い!!(笑)

目次

 

A 概要・気候風土

スイス、イタリアとの国境付近の山岳地帯、レマン湖から南西に流れるローヌ川<3>沿い、フランス最大のブルジェ湖やアヌシー湖周辺に点在するワイン産地。気候は冷涼ながら海洋性気候で西風の影響で雨が多く、気温差が小さい。白ワインが7割ほどを占めます。

B 主要ブドウ品種

・白ブドウ:シャスラ、アルテス(=ルーセット)、ジャケール←栽培面積最大でほぼ半分
・黒ブドウ:モンデューズ、ガメイ、ピノ・ノワール

C サヴォワのAOC

Seyssel
白のみ、アルテス(=ルーセット)<1>
→泡(mousseux)になっても、何かついても(Molette←これブドウの名前)白のみです。

・Vin de Savoie<1>
赤・白・ロゼ→泡 mousseuxになるとロゼのみ、瓶内二次発酵。クリュのChignin-Bergeronはルーサンヌ100%。

・Cremant de Savoie
クレマンとしては珍しく、白のみが認められています。→でも、黒ブドウも使ってよい。

・Rousette ~
ルーセットって書いてますから。当然白です。

・Bugey(サヴォア地方には含まれないAOC)<1>
基本は白・赤・ロゼ・発泡(白・ロゼ)

→このBugeyに何かが付くと生産可能色が変わりますが、この細かいことろは今はいいんじゃないでしょうか。試験の直前に思いっきり余裕があれば覚えるくらいで。

ここはホントにサラッと。

ソムリエ試験 過去問

【過去問】
次の 1-4 の Savoie 地方の A.O.C. ワインの中から赤、白、ロゼの生産が認められているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Crepy
2. Vin de Savoie
3. Seyssel
4. Rousette de Savoie

【解説】
現在、1. AOC CrepyはAOC Vin de Savoieに格下げになっております。

少ないので、CBT想定問題も続けます。

 

CBT想定問題

↓想定問題の回では毎回同じ記述を添えております。ご存知の方は読み飛ばして下さい。
※これらの問題は2022年以前に受験された方々からいただいた出題情報をもとに、私が手直したものです。CBTという特性上、全く同じ問題という確証は取れませんので<想定問題>とさせていただきました。出題頻度が高いと予想される問題は複数回登場していますが、そこも確認だと思って目を通してみてください。また、先に進むほど最新の出題を意識したものになっております。
実際の試験では選択肢方式ですが、問題量も多いのですべてにはつけておりません。また各回の過去問と同じく解答はつけておりませんが、提供された情報から実際の試験で何を問う問題だったのかがわかっている問題は解答をつけました。
【答】マークの右横を選択、もしくはタップや長押し(スマホ・タブレットの方)をしていただくと解答が見れるように同系色の文字で記載してあります。「何が問われたか」という部分で参考にしてください。

【問題】

・AOC Vin de Savoieのワインのタイプ(生産可能色・甘辛・泡)を選べ。

・サヴォワ地方のチーズを選べ。→上でちょっと勉強しましたよね。
【答】 ボーフォール(ハード)

・サヴォワ地方を流れる川の名前は?

・AOC Seysselに使用が認められているブドウ品種は?

・サヴォア地方のAOCを選べ。

・サヴォア地方で2009年に昇格したAOCは?
【答】 Bugey

・サヴォワ地方にはないけどセイセルのすぐ西にあるAOCは?
【答】 Bugey
→上の2つの問題、共に正解は同じです。でも、こんなマイナーAOCの昇格年なんて覚えて意味があるんでしょうか…。

・サヴォワ地方のチーズを選べ。→この年は少しマイナーなチーズが出題されました。
【答】 Reblochon (de Savoie)  ルブロションというセミハードのチーズです。

・Savoie地方に影響を与える川を選べ。

 

あれっ、もう終わり?
はい、今日はこれだけです。

何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希






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