第51回 2019年度のソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス呼称対策について(旧シニアソムリエ・シニアワインエキスパート呼称)

   

シニア呼称一次試験、二次試験共に本当に難しくなりました。もう、完全にコンクールを意識しているとしか思えない出題です。今年のエクセレンス呼称も同様にハイレベルな試験になるであろうと思われます。
→もうご存知かと思いますが、今年度よりシニア呼称の名称がソムリエ・エクセレンスワインエキスパート・エクセレンスに変更になりました。2013年度以降にシニア呼称を取得された方はエクセレンス呼称に移行できるようです。私はその前なので…。もういらないかな。

本当に本当に難しくなったのですが、それでもそこへの道がはっきりと存在し、その道が受験を決意されたあなたの前から伸びているわけです。そんなあなたにお伝えできることがあればと、今回はエクセレンス呼称対策についてのお話です。

始める前に、ソムリエ協会のHPを見ておきましょう。受験の申し込み、試験の概要、日程等に関しての記載がございます。

何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。 by 坂本龍馬

にほんブログ村 酒ブログ ソムリエへ

スポンサードリンク


第51回 2019年度のソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス呼称対策について(旧シニアソムリエ・シニアワインエキスパート呼称)

さて、正直何をどうすると良いのか。

私が受験した当時(2011年)のシニアは楽チンで、私は”絶対に合格する”と信じて疑わない状態で試験会場に向かうくらい一般呼称の試験と何ら変わりはありませんでした。2013年から多少厳しくなり、2015年になると、もしかしてコンクールと思うほどの出題も多々見られるようになりました。そして、以降のシニア呼称、一年毎に着実に難しくなってきています。もう、ソムリエ協会が本気であることは間違いありません。

いやはや。

ただ、壁が高くなったということはそれだけ資格の存在価値も上がったわけで、挑戦する意義はこれまで以上に圧倒的にあると言えます。正直、私が取得した頃以前のシニア資格なんて、ほとんど意味がないとさえ思っておりました。→いつかお伝えしますが、私はテイスティング対策は一切行わずに、試験会場に向かいました。それでも合格しない理由がないと思っていました。

◆シニア呼称一次試験過去問
まずは一次試験対策、昨年の一次試験の問題からと言いたいところですが、2018年度のシニア呼称は一次試験問題が公開されませんでした。ただ、受験された方達から「全問記述式(選択肢無し)」とは聞いておりました。そして、どこかで誰かが試験問題をアップしていないかなと思ってネットを検索しましたら、ありました。ほぼ完全な2018年度のシニア呼称の一次試験問題。早速ご覧ください。

2018年シニアソムリエ・シニアワインエキスパート一次試験問題分析
→こちらのブログ、ソムリエ試験対策にはやや難しいかもしれませんが、その他の記事も面白そうです。

はぁ…、全然答えられないですね。この試験はそーとう努力しないと合格ラインは超えられそうにありません。

引き続き、2017年度、2016年度、2015年度の一次試験もしっかり読み込んで、シニア呼称的な出題の感覚をつかんでください。

2017年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験
2016年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験
2015年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験

さらにもう少し昔の過去問もございます。この時代は一般呼称プラスアルファくらいのレベルでしたが。

2010年~2014年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験

◆フォローアップセミナー
そして、本気でエクセレンス呼称合格を狙っている方、諸事情あるかと思いますが、なんとかしてソムリエ教会主催の”基本技術フォローアップセミナー”を受講してください。→まだ詳しいことは案内されていませんが、先ほどのソムリエ協会のHPに”5月~ 7月に5会場(札幌、福岡、名古屋、大阪、東京)で”という記載があります。

ここ数年、シニア対策の一つの手段として、このフォロアップセミナーを受講することと言われておりました。今年も受けるべきだと思います。この講座のOBにして、2016年度のシニアワインエキスパートにこのフォローアップセミナーに参加されずに見事合格された方のブログにその件に関する言及がございます。

タイムマシーン・プロジェクト・プルミエ・クリュVV

こちらの方が書かれている通りだと思います。
「受験とはメッセージです。どんな人に受かってほしいのか?そういうメッセージが問題には込められています」
近年のシニア呼称試験はソムリエコンクールに向けてのメッセージが込められているのであろうと。世界に向けて勝負になりそうな人を選抜しているのであろうと。

さて、上記の方からシニア呼称受験者に向けてのメッセージをいただきました。この方、ご本人もおっしゃっておりましたが受験のプロです。これまでに数々の難関試験を突破されてきました。その受験のプロがシニア試験対策について深く考察されております。

『こーざ』に集う後輩の皆さんへ (2)

特に、2016年のシニアワインエキスパート受験記は、試験対策に関する考察以上に、ご本人の受験当時の苦悩や達成感、勉強に対する姿勢まで見事に記録として残されていらっしゃいます。ぜひ、ご一読ください。シニア呼称対策として大いに得るものがあるはずです。

◆2018年の受験者の報告
引き続き、昨年のシニア呼称受験者の報告をお伝えいたします。

お世話になっております。

今年シニア試験を受験し、合格まで辿り着きましたので報告させていただきます。シニアの受験報告は少ないということで少しでも今後の対策のお役に立てればと思います。

一次試験対策
まず忘れている内容を思い出すことから。

松岡様の”こーざ”や参考書から記憶を呼び起こしました。そして、そのまま参考書メインで勉強を進める予定でいましたが、途中から教本メインの勉強に切り替えました。それは、ソムリエ協会の森さんや野坂さんが教本の編集に携わっていて、過去の教本と違い充実した内容になっていたこと、フォローアップセミナーに出席した際、教本の重要性を感じたことなどが理由です。

フォローアップセミナーにおいて、シニア呼称一次試験の出題は教本から7割、フォローアップセミナーで取り上げた内容から3割程度の出題があるでしょうと言われていました。

最終的に私の一次試験対策は、
・教本を読み込む
・過去問の選択肢がなくても答えられるようにする
・地図対策
・原語対策
・時事対策
以上の繰り返しでした。

一般呼称のとき同様に終始暗記作業でしたが、当時と違うのは、ただ単に暗記ではなく理解しながら進めるということでした。

テイスティング対策
本格的に始めたのは一次試験通過後、とにかく、フルコメントを書けるようにしました。そして、5分〜8分以内を意識しました。
ブドウ品種や生産国に関しては、大きくタイプを外さなければよいという意識でいました。当てなくても良いということではなく、ブドウ品種や生産国を当てるために時間を遣いすぎないようにしたということです。

実技対策は十分にはできませんでしたが、イメージトレーニングだけはしっかりと行いました。

受験した感想
【筆記試験】

半分くらいは記述問題になるであろうと予想していましたが、ほぼ全て記述式とは驚きました。選択肢があれば確実にわかるのに書けなかった問題や、原語指定に対し書けたと思っていたものがスペルミスだった問題がけっこうあり、確実に取れたと思われるのは80問中約30問だと思います。

【テイスティング】

例年どおり、ワイン3種とハードリカー2種を予想していましたが、グラスを置く用紙に番号が①〜③しかありませんでしたので、席に着いた段階でハードリカーはないとわかりました。

試験官の指示で袋に入っていた問題用紙を出すと、表に「設問は3問です」と書かれていたため、(40分で3問ということは)1つのワインに対してある程度の文章(コメント)を「書かせる」問題なのだと始まる前に心の準備ができました。

テイスティングは①白②ロゼ③赤でした。

問題1、①の白ワインにあう料理を提案しなさい。
問題2、②のロゼワインの醸造法について説明しなさい。
問題3、③の赤ワインの特徴についてできるだけ詳しく説明しなさい。

上記に加え、それぞれ生産国、生産地域、アペラシオン、ブドウ品種、収穫年を記入する欄がありました。

解答欄はマス目になっており、文字数は覚えていないのですが、かなりしっかり書かないとマス目が埋まりません。
①と②はワインのテイスティングコメントについては書くように指示がなかった為、書くことでマイナスになるか?と悩みましたが、テイスティングコメントを書かなかった場合、余白をほとんど埋められないと思い、①と②はワインのテイスティングコメントを書いた上で、問題に答える形にしました。

それでも半分〜3分の2程度しかマス目を埋められず、悩んで書き直している時間の余裕も一切ありませんでした。

【実技試験】

4人一部屋で行われました。4人が呼ばれ、部屋に入る前に一旦着席。「5分間で読んでください」とA4の用紙を渡されました。そして、そこには下記のように試験内容が書かれていました。

一一一一
① 次のワインをサービスして下さい。[3分]〈口頭試問〉
② ①のワインについてプレゼンテーションして下さい。[2分]
③ 下記の飲み物の特徴とそれに合う料理を提案して下さい。[2分]
・ギネスビール
・貴醸酒
・忘れました
・確かオーストラリアのアペラシオン・リースリング・オフドライ

一一一一

5分経過すると用紙は回収され、一斉に部屋に入りました。試験官より、再度説明がありスタートします。1人に対し試験官は3名でした。

試験官「ホスト・ゲストに対しワインをサービスして下さい」→残り30秒で声がかかり、時間がくるとストップです。

試験官「このワインにおすすめの料理とワインをデカンタージュした理由を答えてください」

試験官「このワインをプレゼンテーションして下さい」

ドリンク4種が書かれた用紙がテーブルの上に出され、
試験官「それぞれの飲み物の特徴と合う料理を提案して下さい」

サービス実技中、致命的なミスをしてしまいました。その瞬間、訂正するのかそのまま進めるか一瞬考え、そのまま進めることにしました。サービス実技はタイムオーバーで最後まで行えませんでしたが、口頭試問は時間ぴったりでした。自信がない問題もありましたが、黙り込むことだけはせず、堂々と説明しました。

以上、曖昧な箇所もありますが、報告でした。

自分自身のテイスティングと実技に関して評価に値するポイントがどこにあったのかを客観的に考えているところです。結果的に合格できたということは、協会側が求めるポイントだけは大きく外さない解答ができたのだろうと思っております。

私は2012年(おそらく”こーざ”初年度でしょうか←はい。そうです。独学での勉強中に松岡様の”こーざ”に出会いました。がむしゃらだった当時を懐かしく思います。

今回、自分のスキルアップとモチベーション維持のためにシニア挑戦を決意しました。ワインを扱う仕事とはいえ高級なワインを扱うことはあまりなく、まだまだ経験不足も感じておりますが、今後も長くワイン関連の仕事に携わっていたいという気持ちもあり、新たな挑戦となりました。

今回も松岡様の”こーざ”には大変お世話になりましたし、メンタル的にも大いに助けられました。本当にありがとうございました。

2017年5月頃にこちらのサイトに出会ってからずっと拝見しておりました。
講義内容もさることながら、前文の貴重な体験談やワイン・食文化についての造形の深い話、ソムリエという職業に対する誇りや熱い思いに感銘を受けつつ楽しく読ませていただいております。

さて、私は2017年シニアワインエキスパート認定試験に挑戦し、1次は突破したのですが2次落ちし、2018年は2次からの受験でしたので、2次試験と3次試験についてご報告をさせていただきます。(なお、結果は3次落ちでした…)

2018年の2次試験は…去年までとは異次元のものでした。フォローアップセミナーにおいて、二次のテイスティングはフルコメントになるようなことを匂わせた発言があったのである程度予想していましたが、その予想をはるかに超えてきました。なお、問題用紙と解答用紙が一体になっていましたので問題文は持ち帰れず、文言・表現は正確ではないかもしれませんのでご了承ください。

着席すると、まだグラスは置かれておらず、グラスを置くシートには①から④の記載。4種類ということは、その他酒類はなく、やはりワインをフルコメントかな…と推察。普通にフルコメントを書くだけなら、自分の表現で書けるからマークシートでしっくりこない選択肢から無理矢理選ぶより楽だし、むしろウェルカムと思いつつ、オリエンテーションの間に並べられるグラスをガン見しながらブドウ品種を予測。

1つ目は白。2つ目は…今年はロゼが出るのでは…との噂通りロゼ。3つ目と4つ目は赤で、どっちも濃そうな感じ。

「始めてください」の合図で解答用紙を袋から用紙を取り出して…絶句。

1問目は、見開きの左上に「①のワインをテイスティングし、楽しみ方と楽しむシチュエーションについて記載してください(800字)」の文章と見開き一面の升目。右下に生産国と地域(AOC)、ブドウ品種、ヴィンテージの記載欄(ここは「原語で書け」の指示はなかったと思います)。
「テイスティングし」という表現は、テイスティングコメントを書けという意味かどうかわからないものの、楽しみ方とシチュエーションだけで800文字も書けないので、まずはフルコメントを書きました。次に“楽しみ方”のお題の解答として(正しいかどうかわからないけれど)酸味と果実味のあるワインなので、酸味を楽しむなら8~10℃で小ぶりのグラスでエビやホタテなど甘味のある魚貝類をマリネした前菜に、果実のボリューム感を楽しむなら12~14℃、中庸のグラスで魚貝類を加熱した料理または、鶏を軽く仕上げた料理…このような内容を書いたように思います。楽しむシチュエーションとしては、フォーマルなレストランよりはカジュアルなビストロで楽しみたい…というようなことしか書けず。

日頃はもっぱらPCで文章を書くので、手書きで升目に文字を埋めるという作業にてこずり、書いたり消したりで1問目だけで既に15分くらいかかってしまい、ブドウ品種を考え込む余裕はなかったので、後回しにして2問目へ。(正解は、2016年ポルトガル、アルバリーニョでした)

2問目は「②のワインをテイスティングし、醸造方法について詳細に説明してください」。400文字くらいの升目の下に同様に生産国・地域・ブドウ品種・ヴィンテージの記載欄。

やや濃いめなのでセニエだと判断。色調はオニオンスキンだったので、タヴェルかマルサネあたりと予測しつつコメントを書き進め、口に含むと酸のレベルが高かったのでマルサネと結論して、フランス、マルサネ、ピノ・ノワールと記載。(ヴィンテージは、たぶん2015か2016と書いたと思います)
ブドウ品種等を答えながら、ピノと結論するなら整合しない表現をコメントで使っていることに気づいたものの、書き直す時間はないのであきらめ、醸造方法については、セニエについて2~3行で簡単に記載。(正解は、2016年フランス、ピノ・ノワール)

3問目は「③のワインをテイスティングし、以下の選択肢からそれぞれ適当なものを選択し、このワインに合う料理を1つ挙げてその料理との相性について説明してください」とあり、問題文と升目の間に気候の選択肢と醸造技術に関する用語の選択肢、その下に400字くらいの升目と、1~2問目同様に生産国~ヴィンテージの記載欄。

既に残り時間が少なく、3問目か4問目のどちらかを捨てるしかない状況。③のワインに合う料理はガッツリ系肉料理という以上に目星が付けられないので3問目を捨てることにし、一応気候等には○をつけましたが、文章もブドウ品種等も1文字も書かず4問目へ。(正解は、2016年アルゼンチン、マルベック。マルベックなら料理はAsadoですね)

4問目は「④のワインをテイスティングし、コメントしてください」。400字くらいの升目の下には、生産国名・地方・銘柄・アぺラシオン等、ブドウ品種、ヴィンテージ。(生産国~銘柄・アペラシオン等は原語または英語で書けの指示があったと思います)
設問の文章を見て、えっ?もしかして3問目まではテイスティングコメント不要だったの?と血の気が引いたものの、残り5~6分。書き進むしかない。
幸い表現しやすい香りが色々取れるワインだったので、あまり悩まず書き進められました。香りにも味わいにも熟した黒系果実の凝縮感があり、クローブなどの甘苦スパイス、動物的なニュアンス、樽香もあって、酸とタンニンが高いレベルでバランスをとっている骨格のしっかりしたワイン…カベルネかとも思いつつ、シニアでカベルネは出ないのでは…という思い込みから、Bandolにしてしまいました…。品種で“ム”と書いたところで「終了です。鉛筆を置いてください」の声。(正解は、2015年アメリカ、カベルネ・ソーヴィニヨン)

終わった時の感想は、まさに「終わった…orz」でした。

これは2次落ち決定だわ…と思いつつ、休憩をはさんで受ける3次試験は、完全に集中力が切れていました。(ワインを飲みこまないと味が取れない私は、テイスティングで吐き出さないのでほろ酔いでしたし。笑)

3次試験の小論文のお題は2つ。時間は30分。

「日本でワイン愛好家を増やすためのアイデアを3つ提案してください。」と「Brit Fizzについて説明してください」それぞれ400字程度だったと思います。
フォローアップセミナーでは、2017年のワイン生産量が落ち込んだ理由や、世界のワイン消費の動向について文章で説明できるようにしておいた方がよいと、小論文でそのあたりが出そうな言いまわしだったのに、何これ?という感じ。

1問目は、自分でも薄い内容を書いた自覚はあるので伏せておきます(笑)。
1問目を書いたり消したりして作文していたので、2問目は時間不足。トラディショナル方式で造られるイギリスのスパークリングワインで近年評価が高く…などと2~3行書いたところで時間切れ。

フォローアップセミナーでも、来年からシニア呼称がなくなって、コンクールに向けたステップとしての位置づけとして、試験方法も内容も変わるという話でしたが、「だったら来年から試験形式変えてよ!」と、ぐったりして会場を後にしました

来年は、3次試験から再挑戦。ただ、試験形式が変わる可能性があるらしいですし、確実にハードルが上がりそうで怖いです。

簡単にレポートさせていただきましたが、今後の受験者の参考になれば幸いです。

3月頃から、特に通勤電車の中ではほぼ毎日のように拝見させていただいておりました。
ポイントをしぼり、わかりやすく色分けを使っていただいていたところが私にはツボで、大変参考にさせていただきました。おかげさまで今年初挑戦のシニアソムリエ試験、ストレートで合格することができました。この超難関試験に初挑戦で一発合格できたこと、言葉に出来ないぐらい嬉しく感じております。

僭越ながら受験報告をお送りします。

12時50分に午前中に行われたテイスティング試験の通過者がホワイトボードに貼り出されました。自分は無事に通過できていたものの、安堵感と興奮冷めやらぬ中、説明会場(テイステイング試験会場と同じ部屋、同じ席)に座るよう指示されました。
13時より、全体説明があり、各人にブース番号(アルファベット)と順番(数字)が記載された紙切れが配られます。
(1部屋で4人ずつ同時に実技を行います。パーテーションでおおまかに仕切られてはいました。それが2部屋ありましたので、都合8人が同時進行で実技を行うという形でした)

最初にそれぞれの部屋で実技を行う4人ずつが連れられて試験会場部屋の前の椅子に並んで座らされます。そこで、試験会場入場前に、B5サイズ程のパウチされた問題用紙を手渡され、5分間熟読。
※もちろんこの時点では既にスマホ使用不可です。

以下がその問題の内容です。

① 試験官の指示に従い、次のワインを3分間でサービスしてください。
② 「①」のワインのプレゼンテーションを2分間で行ってください。
③ 以下の4つの飲料について説明し、合わせる料理を提案してください(2分で全てを完了させる)。
・ギネスビール
・貴醸酒
・Central Otago ●●● Off Dry Rieslinng (ヴィンテージ失念)
・Baroro Cannubi ●●● 2011(多分このヴィンテージ)

私はその時点で僅かに混乱・パニックに陥りかけておりました。
「ギネスビールはわかる、3つ目の飲料は『オフドライ』という言葉を知っているかという意図の問題か、これもわかる。
4つ目は『バローロ』は知名度高いが『カンヌビ』知ってるかどうか?

今年、ソムリエ協会はさんざん『サブリージョン』や『畑』に言及してきたから、その意図をちゃんと理解してますか?ということだな。大丈夫、カンヌビはバローロでも最古の畑のことであることは知っている。

問題は『貴醸酒』…。全くわからん。見たことも聞いたこともない。そんなヤツにはどうやって対処したらいいのか。多分日本酒やろうけど、適当な特徴を勝手に妄想してぶちまけても良いのか?いや、その適当すら今スグには思いつかない。

あと、①の『3分』って何や?去年までは『2分でスパークリングワインのサービス(ゾークキャップ)』って聞いてたから今年も勝手に同じやと思い込んでその練習しかしてないけど。
もしかして、ソークキャップでなくて普通のコルク&ワイヤーのスパークか??それやったらまだ良いが、『3分』って怪しすぎる。と、その事前課題を理解する為の5分間でパニックの予兆を発症。

時間が来ました。入室します。
受験者の前には左右斜め前にホスト役の方とゲスト役の方、そして正面には試験内容を説明してくださる方、計3名の試験官がおられました。

「3分で白ワインのエアレーションサービスを行ってください。あなたから見て左側の方がホスト、右側の方がゲストです」
え?白ワインのエアレーション??何回か練習したけど…。3分って無理やろ?例年通りスパークリングにしてくれないんだ。この説明を受けた時点で私の頭の中はもうかなりの混乱です。

そしてサービス実技スタート。
ワインはウィリアム・フェーブル・シャブリ 2017です。それを目視で確認できたときは一安心(知ってるワインや!)。しかし、備品置き場には白ワインのエアレーションには本来必要の無いパニエや光源までおいてあり、この時点で頭の中は???だらけになり、そして真っ白になりました…。

結局、色々手順ミスもあり、当然時間内に完了することもなく終了。そしてプレゼン。一般に言われるシャブリの特徴と相性の良い料理等を説明するが、今度は時間が余りすぎたみたいで、ひととおり説明し終わると長い沈黙の時間…。

正面の試験官から「まだ時間ありますよ」と、まだもっとプレゼンを継続するよう促される始末。一応、ブドウ(シャルドネ)の話なんかもしながらごまかした感じです。

そして③つめの課題。
「ギネスビール」
イギリス発祥のスタウトビール、黒ビールみたいな色の濃さ。料理はイギリス定番おつまみのフィッシュ&チップスと説明。
⇒正確にはアイルランド発祥でしたね。間違いました。

「貴醸酒」
非常に丁寧に造られた、旨みが濃い目の日本酒…。これからの季節、おでんなどと合わせるのがよろしいかと思います。
⇒まさに口からでまかせで適当に話ましたが、逆にここで言葉多すぎて時間かかってしまいました「Central Otago ●●● Off Dry Rieslinng」
ニュージーランドの最も南の地方で作られる白ワイン。リースリングで辛口ですが、オフドライとは半辛口という意味でコク・残糖感のあるワイン。クリームソースのパスタなどと相性が良いと思います。

・「Baroro Cannubi ●●● 2011」
『バローロ カンヌビとは~』で時間切れ。タイムアウト。
⇒コレは自信あったので大変残念。貴醸酒で無駄に時間を使ってしまったことが大変悔やまれました。

以上で終了。試験官から『そちらのワインはデキャンタからボトルに戻して持って帰ってください』と言われ、そのとおりに。試験会場を出て、次の受験者と接触しないように即退散を促され、そのまま退散。

以上が3次試験(シニアソムリエのサービス実技)の内容報告となります。

目黒駅までの帰りの道中も、失敗したことばかりが大変に悔やまれ、来年の再挑戦を考えておりましが、昨日の発表で合格となっておりました。本当にお世話になりました。有難うございました。

いやいや、大変ですね。私が今受験しても絶対に受かりません。エクセレンス呼称合格のために本気で勉強しなければ絶対に無理です。そんな私がいうのもなんですが、”エクセレンス呼称合格のために”としてまとめてみます。

エクセレンス呼称合格のために

・必ずソムリエ協会主催のフォローアップセミナーに出席しましょう。必須です。
・ともあれ教本を読み込むことです。2015年〜2018年度の試験問題を何度も読み返し、自分なりに試験に出そうなポイントをイメージして、さらに教本を読む。読み込んだのちにその何かを感じたポイントにかんして原語で書けるように努力する。
・一般呼称以上に理解度が求められます。理解して覚えるという意識を常に持ちながら試験対策を進める。
・シニア呼称に限りませんが、日本のワイン、日本酒の項目は特に要注意。教本の記載を熟読してください。
・ワインの歴史、ブドウの生育過程やワイン醸造に関して、これまで以上に興味を持って、この手の問題にしっかりと答えられるようする。三次試験対策のことまで合わせて考えると大きなポイントになると思います。
・生産者名が問われること。ここは普段から意識しておくことが必要ですが、特に海外で活躍されている日本人に関しては市場でもよく耳にするので、要注意でしょう。

そびえ立つ高い壁ではありますが、乗り越えることで見える世界が間違いなくあります。

シニア呼称を受験されるすべての皆さんの健闘を心よりお祈り申し上げます。

何かございましたらこちらまで

koza★majime2.com 松岡 正浩

スポンサードリンク

 

 - ◆エクセレンス呼称対策(旧シニア呼称)