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フランスワイン講座

コート・デュ・ローヌ北部 <B>

2021/06/01
 
この記事を書いている人 - WRITER -

第31回

今日からコート・デュ・ローヌです。

この地域にはボルドーのトップシャトーにも劣らない高級ワインが存在します。Cote Rotie、Hermitage、Chateauneuf du Papeの一部のワインです。Cote Rotieはフランス最古のブドウ畑と言われ、紀元前1世紀ころから評価の高かったヴィエンヌのワインの中でも特別な位置を占めていたそうです。

このCote Rotieはローヌ川沿いの急斜面に畑が連なります。見事な景観なのですが、私は高所恐怖症なので、この地を訪ねた時も下から見上げるだけで十分に畑を堪能することができました(笑)。

ギガル社に代表されるこのAOC Cote Rotieは他のローヌのAOCに比べて高めの価格設定ではありますが、Cote Rotieという名前だけでワインを選んでも当たりはずれが比較的少ないAOCであるように感じます。→反対にAOC名だけでブルゴーニュワインを選ぶと大変な目にあいます。

Cote Rotieの急斜面
Cote Rotie

Cote Rotieはこの急斜面でワイン造りを行う人たちの魂のワインです。

一方、こちらはChateauneuf du Papeの畑
Chateauneuf du Pape

畑には大きな石がゴロゴロしており、この石が太陽の熱を蓄えるので、夜間保温の役割を果たします。また、比較的標高が低く、この地方特有の強い北風ミストラスが吹くため、ブドウの樹は低く剪定さています。このミストラルが雨の水気を吹き飛ばします。腐敗を防ぎ、収穫前の雨すら乾燥させてくれるのです。

※表紙もローヌ川を見下ろすコート・ロティの畑

明日ではなく、今日少しだけでも頑張りましょう。今日やらない人は明日もやらないんですから。
疲れているのはよくわかるんですよ。
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コート・デュ・ローヌ北部 <B>

 

スイスアルプスを発し、レマン湖を経てフランスに入り500㎞を流れ地中海へと注ぎ出るローヌ川流域、ブルゴーニュ・ボージョレ地区の南、北はヴィエンヌから南はニームまで南北250㎞に連なるワイン産地です。

【ポイント】
赤ワイン:80%、ロゼワイン:13%、白ワイン:7%
・北と南の主要AOCと一部ブドウ品種は要暗記です。
→特に北部ローヌは地図を見ながら理解しましょう。また、ローヌ川の右岸か左岸かを問われます。
・Septentrionalの赤ワインの白ブドウの混醸について
・Chateauneuf du Pape について
・Vin Doux Naturelについて

A コート・デュ・ローヌ概要

地理・気候
コート・デュ・ローヌ北部(Septentrional)
穏やかな半大陸性気候<20>で夏暑く、冬は寒い。急峻な斜面の渓谷に畑が並びます。土壌は北部右岸(コート・ロティ)が花崗岩質中心<18>左岸(エルミタージュ)は石灰質や粘土質など多様。→ここも右岸の花崗岩質土壌が圧倒的に有名です。

コート・デュ・ローヌ南部(Meridional)
地中海性気候<18><20で夏は暑く乾燥し、春と秋に雨が降ります。なだらかな平地や丘陵地が中心です。

ローヌ渓谷を北から南に吹き抜けるミストラル<18>と呼ばれる冷たく乾燥した北風がブドウ栽培に大きく影響しています。
→雨でぬれた畑を乾燥させ、冷たい強風の為、暖かい地域にも関わらずブドウが小さく凝縮し素晴らしいワインが生まれます。



B 北部ローヌ

◆主要ブドウ品種

白ブドウ
・ヴィオニエ
・ルーサンヌ
・マルサンヌ

黒ブドウ
・シラー<18>(=セリーヌ/Serine)

◆北部ローヌのAOCについて

地図を見て北から主要AOCがどの順で、さらにローヌ川のどちらにあるかをしっかり確認してください。

北より順に
・Cote Rotieシラー主体<18>
混植混醸であれば20%まで
ヴィオニエ<18><20>を加えてもよい。

・Condrieuヴィオニエ100%<18>

・Chateau Grilletヴィオニエ100%
→Condrieuの中の一区画であり、ローヌ地方で最小の、一軒の生産者のみの珍しいAOC。2011年以降はシャトー・ラトゥールのピノー家の所有<20>

・Saint-Joseph赤:シラー主体白:ルーサンヌ・マルサンヌ<18><19>
赤ワインは10%までルーサンヌ・マルサンヌを加えてもよい<20>

ちょいと左岸に移って
・Crozes-Hermitage
・Hermitage
どちらも赤:シラー主体、白:ルーサンヌ・マルサンヌ
赤ワインは15%までルーサンヌ・マルサンヌを加えてもよい<19>さらに、HermitageはVin de pailleの生産が認められています<19>
→Hermitageの方が上級ワインです。また、Crozes-Hermitage は北部で最も広いAOC<18>になります。

・Cornas:シラー100%<18><20>

・Saint-Peray:ルーサンヌ・マルサンヌ<18><19><20>
mousseux(発泡あり)→mousseuxだけど瓶内二次発酵

以下の、なんとか de Dieは発泡も含めて全部白ワイン。さらに、この地方の発泡のAOCは全部白ワインです。

Clairette de Die(アンセストラル方式<20>:発酵中のワインを瓶に詰めて、その後発生する二酸化炭素をそのまま溶け込ませる<19>
・Coteaux de Die:白
・Cremant de Die:発泡

・Chatillon-en-Dios→赤・ロゼ:ガメイなど、白:アリゴテ、シャルドネなど<20>

ローヌ北部最北の産地はCote Rotieで右岸<20>です。ちなみに北部ではHermitageCrozes-Hermitageのみが左岸<19><20>になります。
※繰り返しますが、右岸/左岸は上流(この地方の場合は北、地図の上)から見てどちらにあるかを指します。

ここは北からAOCをしっかり押さえれば十分です。



ソムリエ試験 過去問

【過去問】
コート・デュ・ローヌ地方で最も栽培面積の小さいA.O.C.を次の中から1つ選び、 解答欄にマークしてください。

1. Cote-Rotie
2. Chateau-Grillet
3. Hermitage
4. Cornas

【解説】
単独所有されるくらいですから、小さいですよね。

【過去問】
セプタントリオナルのA.O.C.で白、赤共に生産が認められているものを1つ選び、 解答欄にマークしてください。

1. Cote-Rotie
2. Hermitage
3. Chateauneuf-du-Pape
4. Saint-Peray

【過去問】
次の地図中 1 ~ 7 の中から(A)、(B)の A.O.C. を 1 つ選んでください。

(A)Côte-Rôtie
(B)Hermitage

rhone

【過去問】
コート・デュ・ローヌ地方で赤ワインのみが認められている A.O.C. を 1 つ選ん
でください。

1. Cornas
2. Saint-Peray
3. Hermitage
4. Saint-Joseph

【過去問】
次のコート・デュ・ローヌ地方のA.O.C.の中から混醸が認められているものを1つ選んでください。

1. Cote-Rotie
2. Condrieu
3. Chateau-Grillet
4. Cornas

【過去問】
次のコート・デュ・ローヌ地方のA.O.C.の中から北部地区に属しローヌ川左岸に位置しているものを1つ選んでください。

1. Cote-Rotie
2. Saint-Joseph
3. Hermitage
4. Cornas

【過去問】
次の1~4 の中からViognier種を使用できないワインを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Chateau Grillet
2. Cote Rotie
3. Condrieu
4. Chateauneuf du Pape Blanc

【解説】
Chateauneuf du Pape Blancについてはまだ触れていませんが、1.~3.のAOCがヴィオニエ種を使用できることを自信をもって答えてください。

【過去問】
次の中からCotes du Rhone地方のA.O.C.の中からスパークリングワインが生産されているものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. Condrieu
2. Lirac
3. Saint-Joseph
4. Saint-Peray

【過去問】
コート・デュ・ローヌ地方で栽培面積が最少のA.O.C.を1つ選んでください。

1. Chateau Rayas
2. Chateau Meillant
3. Chateau-Grillet
4. Chateau d’Ampuis

【解説】
何ともいえない中途半端な問題です。上記の中でコート・デュ・ローヌ地方のAOCは一つだけです。2.は全く重要ではありませんがこの機会に確認しておきましょう。1.と4.はAOCですらありません。

引き続きCBT試験過去問、想定問題です。

【CBT過去問・想定問題 2018】
・ローヌ渓谷を北から南に吹き抜けるブドウ栽培に大きく影響を与える風は?
・「Hermitage」「Cornas」「Cote-Rotie」「Saint-Joseph」の中から混醸が認められていないAOCを選べ。
・北部ローヌにおいて赤ワインのみが認められているAOCを選べ。
・地図問題 Condrieuの位置
・北部ローヌにおけるローヌ川沿いの産地の中で一番南に位置するAOCは?
・北部ローヌにおいて最も栽培面積の広いAOCは?
・北部ローヌにおいて主要品種となる黒ブドウ品種は?
・コート・デュ・ローヌ地方において、山羊の乳から造られるチーズを選べ。【答】
・北部ローヌにおいて黒ブドウのみが認められているAOCは?
・地図問題 Saint-Josephの位置
・AOC Cote Rotieにおいて、混醸も含め使用が認められているブドウ品種の説明として正しいものを選べ。
・北部ローヌにおいてローヌ川右岸に位置し、白ワインと赤ワイン共に認められているAOCを選べ。
・北部ローヌ右岸の主な土壌を選べ。

【CBT過去問・想定問題 2019】
・AOC Hermitageにおいて、混醸も含め使用が認められているブドウ品種の説明として正しいものを選べ。
・AOC Condrieuの南に位置し、北部ローヌではAOC Crozes-Hermitageと並んで大きなAOCは?
・北部ローヌにおいて、発泡性ワインの生産が認められているAOCを選べ。
・コート・デュ・ローヌ地方において、Vin de pailleの生産が認められているAOCを選べ。
・北部ローヌにおいてローヌ川左岸に位置するAOCを選べ。

・AOC Saint-Perayにおいて認められているブドウ品種を選べ。

【CBT過去問・想定問題 2020】
・北部ローヌにおいて一番北に位置するAOCは?
・AOC Clairette de Dieの製法は?
・AOC Chateau Grilletの説明として正しいものを選べ。
・北部ローヌの主な気候を選べ。
・AOC Cornasのブドウ品種は?
・AOC Chatillon-en-Diosのワインのタイプ(生産可能色・甘辛・泡)を選べ。
・AOC Saint-Josephにおいて、混醸も含め使用が認められているブドウ品種の説明として正しいものを選べ。
・北部ローヌで最も栽培面積の広いAOCは?
・北部ローヌにおけるローヌ川沿いの産地の中で一番南に位置するAOCは?
・AOC Cote Rotieのに使用が認められている白ブドウとその最大使用率は?
・地図問題 Cornasの位置

ーーーーーーー

【解答 2018】
・コート・デュ・ローヌ地方において、山羊の乳から造られるチーズを選べ。
→ピコドン

次回は南部に進みます。

何かございましたらこちらまで
koza★majime2.com 松岡 正浩





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