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ソムリエ試験二次、テイスティングの受験報告2016~ソムリエ呼称編 3

2024/05/12
 
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2016年のソムリエ呼称のテイスティング報告、3回目です。



ソムリエ試験二次、テイスティングの受験報告2016~ソムリエ呼称編 3

白1 2014年 / フランス/ Chardonnay
赤1 2014年 / オーストラリア / Syrah(Shiraz)
赤2 2013年 / 日本 / Muscat Bailey A
リキュール類1 マデイラ
リキュール類2 バ・アルマニャック

東京新高輪会場

11:50会場到着、12:50頃開場しますとアナウンスがありました。事前に張り出された座席表で席を確認。ソムリエ呼称の会場のみ10分ほど遅れて13:10開場(皆ソワソワ。協会の方からはお待たせしましたの一言もなし…)

一度会場に入ると退場出来ないのでトイレ等を済まします。席は事前に確認していたのでスムーズに着席。すでにテイスティングアイテム五つが配り終わっており、受験者が全員席に着くと間髪入れずにオリエンテーションスタート。

遅れていたためかかなり早口の説明。受験表に会場名、受験番号、名前を書き、さらに受験番号をマークしている最中に試験がスタートしました。

白ワイン1
外観は薄いレモンイエローで粘性は中程度、香りに樽を感じられず若干の硫黄のニュアンスが出ていたので、フランスのソーヴィニヨン・ブランと決めコメントしました。

赤ワイン1
外観は紫がかったガーネット。ディスクが若干薄くなっているものの粘性はかなり強くフランスかな?と。香りに黒胡椒やカシスを感じたのでコート・デュ・ローヌのシラーと仮定してコメントしました。
→粘性がかなり強いにもかかわらず、なぜフランスを選ばれたのでしょう?まぁ、シラー、カベルネは粘性だけでは判断できませんが。

赤ワイン2
うーん。外観は紫がかった赤い感じで経験したことのないものでした。
香りにブルーベリーや土っぽさを感じる一方で、キャンディみたいな香りもする…。

自分の経験に近いものでスペインのテンプラリーニョと仮定してコメントしました。

リキュール類1
甘い香りを放つ琥珀色の液体。マデイラかなと。

リキュール類2
シングルモルトに近いニュアンスを感じ、そのまま即決してしまいました。

テイスティングが終わり解答用紙を回収され、すぐさま記述式の論述問題が始まりました。

樽を感じないシャルドネなんて…。
マスカットベーリーAが熟成するとあのようになろうとは…。
→熟成とはちょっと違うように思います。

色々勉強不足でした。
もっとワインが知りたくて仕方なくなりました。ありがとうございました。

白ワイン1
外観はグリーンがかったレモンイエローをチョイス。
香りは柑橘類(グレープフルーツがなかったです)、リンゴ、洋梨、アカシア、すいかずらを選択。その後、芳香で貝殻、石灰、火打ち石、硫黄を。
最初は香りがなかなかとれず、あせりました。リースリングは外せたのですがソーヴィニヨン・ブランかシャルドネで迷いフランスでソーヴィニヨン・ブランに!

最後の一分前に香りを取ったら樽香が!!

書き直す勇気がなく、そのままに。フランスであることは間違いないと思いました。
『正解』フランス、シャルドネでした…。

赤ワイン2
赤2の方が赤1より明らかに明るい!なので、先に手をつけました。
香りはイチゴ、ラズベリー、樽香を強く感じました。タンニンもほどよく、果実味もある。数ヵ月前に飲んだマスカットベーリーAを思い出す。

”こーざ”で言われていたソムリエ呼称よりもシニアで出るかもという言葉が脳裏に浮かんだのですが、一個くらいは特別なものも出るかもと思い、マスカットベーリーAをチョイス!
『正解』日本、マスカットベーリーA、やったー!

赤ワイン1
外観はガーネット、しっかりした色調。香りはとても華やかに感じました!暖かいニュアンスを感じ、ニューワールドだろうと。

これといった特徴をとらえきれず、また選択肢にカベルネ、メルロ、ピノがなく、ガーネット濃い系でベタにシラーズをチョイス。と、ここまでは良かったのですが…。

最後の最後まで悩みました。

一通り戻って確認すると迷いが出てしまい、テンプラニーリョに変えてしまいました!!本当に後悔しています!!
→なんとも言えませんが、一般的に第一印象を大切にと言われてます。ここの報告を見てみなさんどう思われますか?
『正解』オーストリア、シラーズ

リキュール類1
選択肢のマデイラ、バニュルス、紹興酒は飲んでませんから味はわからず。ソースにしたら美味しいだろうなと思いマデイラをチョイス。→ある意味この感覚はスゴイ!
『正解』マデイラ

リキュール類2
香りを取った瞬間、上品な干し葡萄!!果実由来の香りでカルヴァドスの穏やかで控え目な感じがこないと思い、アルマニャックをチョイス。
『正解』バ・アルマニャック

感想
勢い余って白ワインをすぐ飲み干してしまうという大失態。あせりました。温度をあげてからまた確認すればわかるワインでした。時間に追われながら冷静でいることの難しさ!マニュアルのおかげで香りのコメントは大丈夫でした!



山形市から参加、仙台会場です。
会場を勘違いしてしまい、ギリギリに到着してしまいました。建物はあっていたのですが、恥ずかしいことに部屋を間違えて待っていました。

試験会場に入った瞬間、「あ、マディラだ」と、わかるほど会場に香りが充満していました。

ホテルの宴会場で、横長のテーブルに二人座る形。白いテーブルクロス、部屋の明るさは若干暗いようにも感じました。
席にはテイスティングアイテムが準備されており、白ワイン1つ/赤ワイン2つ/リキュール類2つ/吐器/水 が並んでいました。

白ワイン1
外観はやや濃い目のレモンイエローからイエロー、粘性もまずまず。香りは柑橘系とほんのちょっと樽香?ペトロール香はない‥気がする。

第一印象はシャルドネかソーヴィニヨン・ブラン?ソーヴィニヨン・ブランにしては色が濃く、香りが取りづらいと感じました。冷えているからかとも思い、手のひらで温めるもあまり変わらず。少しお花のようなフローラルな香りを感じ…。火打ち石のようなニュアンスもあるような…。

うーん、わからん…。

この時点ではシャルドネ:リースリング=7:3くらいのイメージ。
味わってみると、舌先に柔らかな甘みを感じ、酸味はしっかりしているもシュワッとしたイメージよりは、すこしトロッとしたイメージでした。

樽香のないシャルドネか、あまりペトロール香のないリースリング?そうなるとリースリングの特徴を無理矢理探してしまい…。→よくあることです。

結局、ほとんど根拠のないままリースリングにしました。しかも、なぜかオーストラリア…。

正直、この時点ではかなり集中力、冷静さを欠いていたのだと思います。試験の緊張に加え、自業自得のギリギリ到着による焦り。少し時間を使ってでも落ち着いてからテイスティングに望むべきでした。
私の解答 オーストラリア リースリング
→悪くないですよ。

赤ワイン1
外観は紫がかった濃いガーネット。粘性もしっかり、完熟したイメージ、温暖な地域でしょう。黒く、けどかなり紫で若々しい。

香りは黒果実系、青く植物っぽいイメージもありスパイシーな感じ。

味わいは舌先で豊かな甘みを感じ、酸味も強め。

カベルネ・ソーヴィニヨンかシラー?でも選択肢にカベルネ・ソーヴィニヨンはなく、他に黒くて試験に出そうな品種はテンプラリーニョくらい。熟成のニュアンスは感じられないので候補から外し…。マニュアルの黒系品種のコメントを思い出しながらマーク。

生産地はフランス、ローヌのシラーにしてしまいました。→豊かな甘みと強い酸味。このバランスをどう取るかですね。
解答 フランス シラー

赤ワイン2
外観は紫がかったルビー。グラスの向こう側が見えるくらいの濃さで明るい。粘性はやや軽いを選択。温暖な地域のピノ、もしくはガメイ、まさかのマスカットベーリーA?

香りは…マスカットベリーAでした!

勤務先が日本ワインを専門的に扱っている飲食店ですので、自信がありました。でも、一度も出たことがないのは知っていたので、ガメイと間違えていないかしっかりと味わいも確認し…ちょっとドキドキしながらマスカットベーリーAを選択。もちろん日本。(フランスのマスカットベーリーA、もしくは日本のガメイにすれば、国か品種のどっちかは確実に点が取れるな、とも思いましたがやめました。笑)
解答 日本 マスカットベリーA

リキュール類1
自分は料理の仕事をしています。見た目は濃い褐色。マディラソースを仕込むときの香りが部屋に広がっており、確信がありましたが、選択肢に紹興酒もあったので、念の為確認。そして、自信を持ってマディラ。私にとってわかりやすい出題で安心しました。

リキュール類2
コニャックより後味が荒々しい感じ、アルマニャックにしました。コニャックが選択肢に無かったので、悩みませんでした。

開場1時間前に会場の建物に到着していたのに、違う階で待っていた自分の間抜けさに呆れはしましたが、そういう所も実力として受け入れ、全力で試験にぶつかれたと思います。

5月末というギリギリに決心して始めた試験勉強。普通に勉強してたら間に合わない、進め方を工夫しなければ…という時にこの講座と出会いました。

一次試験から二次試験対策マニュアルまで”こーざ”の力をかなりお借りし、ここまで来ることが出来ました。

この度は一次試験対策から、二次試験終了までたくさん助けていただき本当にありがとうございました。精神面でもどれだけ支えてもらった事でしょう。

何か一つでもお役に立てればと思い二次試験の様子をお伝えいたします。

場所:リーガロイヤルホテル大阪
少し開場が遅れている、一度会場入りするとお手洗いには行けないと何度もアナウンスがありました。会場前は人だかり。予定開場時刻より4〜5分過ぎたあたりで開場されると既に白1種類、赤2種類、リキュール類と思われる飲料が2種すでに並んでいる状態。

照明の明るさは気にならなかったけど、冷房がよく効いているなぁというのが会場の第一印象。

受験票で番号を確認しながら自分の席へ。着席後、ひたすらグラスを見つめる。赤1より赤2に方が明るい色調…。リキュール1は2よりも濃い琥珀色だなぁ…。などと思っていると試験官の方から説明があり、会場名、氏名、受験番号を記入。と同時に試験開始の合図が…。

私は自分でルールを作って試験に挑みました。
・”こーざ”で学んだブドウ品種以外は選択肢に入れない。
・味わいまで確認し、ブドウ品種、生産国全てを決めてからマークシートを埋めていく。
・同じ色のワインは両方テイスティングしてからブドウ品種と生産国を決める。
・ヴィンテージに関して
白ワイン:甲州、ミュスカデは−2、それ以外は−3年。
赤ワイン:ガメイなら−3、それ以外は−4年とする。
・第一印象を大切に。
↑ソムリエ試験二次対策として素晴らしいと思います。このようにマイルールがあることでブレる確率が下がりますから。

白ワイン1
外観:青さは感じられず、イエロー。粘性もほどほどにあり。

香り:果実ではない何かがまず初めに飛び込んでくる。リースリングのペトロール香?。いや違う!これは私が中々感じ取れなかった樽香だ!

味わい:美味しい。バランスいいなぁ。酸がとっても綺麗な印象を受けたがあまりにも樽香が印象的だったのでシャルドネ、アメリカ、2013を選択。(のちにシャブリのシャルドネだったとの報告を拝見しました。私の第一印象で感じた樽香は間違っていたのかもしれません(^_^;))→ちょっと違っているかもしれませんね。

赤ワイン
二種類並んでいた為、マイルールに従い両方味わってからブドウ品種、産地を決めようと思いながらスタート。

赤ワイン1
外観:黒い。赤味のある黒。粘性もしっかり。

香り:黒果実を煮詰めたような、熟れた印象。

味わい:暖かいイメージの黒果実が飛び込んで来る。ジャムのよう。後味に、上アゴに張り付くようなタンニン、パワフルさを感じる。

ニューワールド、シラーズ!とパッと、頭に浮かんだがとりあえず次へ。

赤ワイン2
外観:赤1に比べてかなり明るい。赤系。粘性はやや弱〜中程度。

香り:何かモワッとするような独特の感じ。その後に赤果実がやってくる。私は日本のワインをいただくと多くの場合、モワッと鼻と口に残る何かを感じるのですが、今回の試験では”こーざ”でセレクトしていたブドウ品種から選択すると決めていたので、ピノか、ガメイかと思うも、選択用紙を見るとピノがない。

味わい:チャーミング。いちごだぁ。ただこのモワッとする感じはマセラシオン・カルボニックから来てるのだろうか?などと思っているうちに「終了20分前でーす!」とアナウンスが入り、かなり焦る。
ガメイにしては少し色に深みがあるような、と思ったが自分を信じよう、ガメイに決定!

もう一度赤1に戻り香りと味わいを確認し、やっぱりこれはニューワールドのシラーズ!と確信し、共に必勝マニュアルにそってマークを塗りつぶす。

うわぁ、時間がない…。リキュール2つを選択した後、マークミス等を見直す時間あるのかなぁ?と再度焦る。

リキュール1
濃い琥珀色。甘い!美味しい!笑。ルビーポートは確か赤ワイン色だったような…。これは濃い琥珀色。バニュルスを選択。

リキュール2
ガツン!とくる香り。口に含むとカッと体が熱くなるのを感じ、ウイスキーを選択。

リキュール対策は先生がご紹介して下さったバーのオーナーと私の主人が友人ということもあり、フリーテイスティングに参加させていただいたのにも関わらず2つ共外しました。

そして、「あと3分でーす!」とのアナウンスが入りもう慌てまくりで解答数のチェック。

注意しなきゃと思っていた「果実、花、植物」「香辛、芳香、化学物質」の箇所で各ワイン一つずつくらい個数が足りてなくダッシュでマーク。最後は考える時間が一切なく、ギリギリで終了でした。
一息つく間もなく、解答用紙が回収された直後から論述試験の説明が始まり、試験スタート。



今年初めてソムリエ試験を受けました。お酒と小売業への興味がきっかけで、日本酒が主力の酒販店で働いて4年目になります。2年前から日本のワインを飲み始め、海外のワインは1年前から飲み始めた超初心者です。

扱っている長野県産ワインを勉強を兼ねて飲み始めたものの、本場海外のことも知らないときちんと説明できないと気づき、どうせなら資格を取ろうと一念発起しました。

書きたいことを書いたら長くなってしましましたが来年度以降に少しでもお役に立てれば幸いです。

■二次のテイスティングの感想、苦悩、歓喜
直前のブラインドテイスティングでは、半分から3分の2の確率で当てられていたので、合格できるかも!?と淡い期待を持って臨みました。

が、ぜんぜんダメでした。

「わかりやすい基本品種を数回当てられた程度で調子に乗るなよ」とダメだしされた気分で打ちひしがれています。(来年リベンジするつもりで、試験翌日からワイン飲んでコメント書いて勉強しなおしています)

さて、試験に出されたのは、白ワイン1つ・赤ワイン2つ・コハクの液体2つ。これらを見た瞬間、ちょっとがっかりしました。
なんといっても得意な白ワインは1つだし、リキュール類で日本酒の出題を期待していたのに、経験値の少ない色のお酒…。
しかも、赤は両方とも色が濃いめ・・・ピノの可能性は低くて、苦手なシラーかも。なんだかいやな予感がしました。

白ワイン1
外観:(選択肢を見ていなかったので)かなり薄い色調から、シャルドネ/ミュスカデ/ソーヴィニヨン・ブラン/甲州を疑いました。選択肢にあるのは、シャルドネ/ソーヴィニヨンブランなので、やっぱりこの二つか、と。

香り:レモンを感じさせる柑橘系とミネラル感、猫のおしっこが全く感じ取れないので、シャルドネが優勢。

味わい:シンプルで軽やか、ドライで酸が高く品のよさも感じられる。この時点で国はフランスに絞りました。

シャブリかロワールのソーヴィニヨン・ブランかで少し迷いましたが、香りの印象からシャブリにしました。
→ほぼ完璧なテイスティングです。この文章から出題ワインが思い浮かぶようです。シャブリを感じられたことが大きいですね。ただ、今の段階で”シャブリ”のイメージのない方は諦めましょう。樽=シャルドネ、樽がなく迷ったらリースリングです。

解答「フランス/シャルドネ」
正解「フランス/シャルドネ」

赤ワイン2
赤1より色が淡かったのでこちらから先に取り掛かります。白ワイン1は自信をもって判別できたので、この調子でいけるかと思いきや、ここから総崩れしました。

外観:澄んだ、明るい、紫がかった・・・ルビーかガーネットか迷うところ。メルロとか新世界のピノってこと?、でも、両方選択肢にない!!(ここで気が動転)

香り:獣くさい!黒系果実、樽香は弱い。獣とか血の香りが強烈で、え?シラー??

味わい:しなやかな酸で若干果実味もある…。酸の感じはフランス?南仏だったらこのくらいの果実味もありえる?

ブドウ品種がぜんぜん特定できなかったので、とりあえずコメントの下書きをして気を取り直して赤1のテイスティングへ。

そして、また戻ってみたものの…。獣くさい印象からシラーと思い込んでしまって、他の選択肢を疑えませんでした。

解答「フランス/シラー」
正解「日本/マスカットベーリーA」

試験終了後に「あれはベーリーAです」と断定していた方がいたのですが、自分が持っているイメージは赤いキャンディーとかべっこう飴だったので思いもよらず。日本品種は甲州ばっかり飲んでいたので、ベーリーAももっと飲んでおけばよかったです。
→私もいつか出るでしょうけど、今年は無視しますと言ってましたから。

赤ワイン1
赤2より色が濃かったので、こちらは後回しにしました。
外観・香り・味わいも、第一印象はカベルネ・ソーヴィニヨンなのに選択肢になく、かなり焦ってしまいました。今思えば、なぜシラーを疑わなかったのかと後悔しています。→この時代は今ほど「濃い系はカベルネ・ソーヴィニヨンまたはシラーのみを想定…」と連呼していなかったので。

外観:深みのある、濃い、黒味を帯びたガーネット
香り:閉じているが濃縮感がある。針葉樹と黒系果実と樹脂。
味わい:まろやかでタンニンがきめ細かくて、果実味もそこそこ、酸も滑らかで上品…フランスっぽい?ん?

こちらもブドウ品種の特定は保留し、コメントの下書きをし、白ワインのマークを終わらせてから赤1から再検討することにしましたが、再検討してもいまいちつかめず、消去法で考えました。

選択肢は、ガメイ/ジンファンデル/シラー/マルベック/ネッビオーロ/マスカットベーリーA/テンプラニーリョでした。

外観からガメイとベーリーAはありえない。
味わいから:(1回しか飲んだことないけど)ネッビオーロにしてはタンニンが柔らかすぎるし、テンプラニーリョにしては樽感が少ないからこれらもなし。残ったのは、ジンファンデル/シラー/マルベック。

シラーは赤ワイン2の候補だから外して(これが痛恨のミス)、マルベック?いや、もっと濃いはずだから外す。

最後に残ったのは、ジンファンデル…。飲んだことないし、過去に出題されていた?アメリカっぽいと言われればそうかも…。
→出題されてますけど、私は無視しましょうって言っていました。

解答「アメリカ/ジンファンデル」
正解「オーストラリア/シラーズ」

赤ワイン2も自信がなかったのに…。なぜここでシラーの可能性を疑い、赤2からシラー以外を探らなかったのか。なぜ(過去の体験談にあった)同じ品種作戦を採用して、両方シラーにしなかったのか。

基本品種しか出ないし、マスカットベーリーAが出題される可能性があるとわかっていたはずなのに。

試験になると気が動転してしまうものですね。

リキュール類1
残り10分のところでリキュールに取り掛かりましたが、赤がダメダメで集中力を欠いてしまいました。選択肢の中で飲んだことがあるのは紹興酒だけ。
ナッツの香りがして辛口、アルコールもさほど高くなかったので、紹興酒だ!と即座に判断してしまいました。

正解「マデイラ」

リキュール類2
蒸留酒は一番苦手ですが、ウイスキーとコニャックは区別できる謎の自信がありました。清涼感がある、シングルモルトっぽい?ええい!いいやシングルモルト!!

正解「バ・アルマニャック」

試験は時間との戦いだと聞いていましたが、思ったより時間の余裕はありました。

白で8分、赤2種類で20分、リキュール5分、見直し5分の時間をかけました。

時間よりも赤ワインが全くわからなかったことでパニックになってしまったのが敗因だと分析しています。

■会場の雰囲気、レイアウト、この講座でお伝えしたところとの違い

【長野会場】
・会場には10分前から入室できるが、いったん入ると試験が終わるまで出れなかった。
・会場の方から部屋が少し寒いですとアナウンスがありましたが、特に寒く感じませんでした。(念のため羽織物とホッカイロは用意してました)
・ソムリエとエキスパートで会場が分かれていました。
・ホテルの小会議室のような部屋で、2人掛けの長机が横3×縦8ほど並んでいました。
・オリエンテーション開始までに、試験用紙、ワインとリキュール類と水がサーヴされた状態になっていました。
・リキュールを蓋するための紙はありませんでした
・この講座にあった前年受験者の報告と違いは感じませんでした。
・知り合いの前年受験者の話では、ワインはかなり冷えた状態で手のひらで暖める必要があったとのことでしたが、今年は適温でサーヴされていたように感じました。試験が終わる頃はぬるくなっていた印象です。

入室するとワイン以外のアイテムも含めて5種類のグラスが並んでいました。

13時から10分間オリエンテーションがあり、この間ワインの外観を観察することできました。

白ワインはかなり薄いと感じました。レモンイエローよりかなりグリーンに近い感じ。この時点で、シャルドネ、ゲビュルツあたりはないかなぁという印象です。
赤ワイン1は真っ黒。外観からはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラーかなと。→この時期はまだメルロを主要品種に入れていました。
赤ワイン2は赤1よりは薄い感じで、赤系のニュアンスが見て取れます。赤1とは逆にアメリカのピノ・ノワール、ネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョあたりかな?という感じ。
リキュール類はどちらも茶色。リキュール1のほうがより濃い色調。オロロソ、アモンティリャード?リキュール2はやや薄い茶色。ウイスキー?ブランデー?という感じ。

手元に置かれたピンク色の冊子を取り出してくださいと言われ、その中の赤ワイン用のテイスティングコメント用紙が目に入り、どれどれと見てみる。

赤ワインのブドウ品種を確認するとそこにはなんと!ガメイ、ジンファンデル、マルベック、シラー、ネッビオーロ、テンプラニーリョ、マスカットベーリーAと書かれているではありませんか!!正直、何じゃ、こりゃ!です。

カベルネ・ソーヴィニヨンもピノ・ノワールもメルロもありません。ジンファンデルとマルベックは対策なんてしておりません。ガメイとマスカットベーリーAは”こーざ”のセミナーで一回飲んだだけ…。正直焦りました。

しかし、よくよく考えてみるとそれらを外せば、シラー、ネッビオーロ、テンプラニーリョの三択です。これに賭けるしかない、と腹をくくりました。

白ワイン1
さていよいよ試験が始まり、白ワインから取りかかります。グラスが軽く結露していたので、温度が低いのかなと思い手のひらで暖めながら外観の印象をマークしていきます。軽く樽のニュアンス?あまりそのほかの印象はわかりませんでした。
もしかして甲州?しかし軽く樽のニュアンスがあるように感じます。味を見てみるとはっきりとした酸が感じられました。これで甲州は無し。キリリとした酸からフランス。でも樽が薄いなー。とりあえず、フランス、シャルドネでマークしていく。収穫年は白は-2年。赤は-4年と決めていたので2014年。

赤ワイン2
色調からはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シラーと思いましたが、選択肢にはその前者二つがありません。
ひとまず香りをとってみます。おっ、これは少しオリーブっぽいなぁという感じ。味わいもいつも練習していたシラーの味わいです。練習していたオーストラリアのシラーズと似たタイプのワインだったのでラッキーでした。オーストラリア、シラーズ、2012年。赤は二品種とも2012年と決めていました。昨年の調理師さんの応用です。

赤ワイン3
マスカットベーリーAは全く想定しておりませんでした。

色を見てみるとやや赤のニュアンスが強いです。ネッビオーロかテンプニーリョか…。香りを取ると少し土っぽいような、なめし皮のニュアンスもあるのかな?おおっ、”こーざ”のセミナーで出てきたネッビオーロにそっくりではないか!!と、かなり自信を持ってイタリア、ネッビオーロ、2012年としました…。

その後、協会発表の正解を見て愕然としました…というより、もうこれはしょうがないなと。あきらめました。惨敗です。まさかあんなに素晴らしいマスカットベーリーAがあるなんて。日本ワイン素晴らしいです!

リキュール類1
選択肢をみるとマディラ、紹興酒、そしてオロロソだったか、忘れてしまいました。香りで紹興酒は無し。この時点で、マディラともう一つ何か忘れましたが二択になりました。味を見て甘ければマディラ、辛口だったらもう一つのほう。甘かったのでマディラに決定。

リキュール類2
問題はこちらでした。選択肢を見るとアルマニャック、モルトウイスキー、カルヴァドス、ラム(何ラムか忘れましたが、マルティニークだったかな?茶色系のラム)とあります。慎重に香りを取ります。うん、モルトウイスキーは無し。味わってみるとカルバドスのようなリンゴの酸味は感じられません。アルマニャックか、ラムか。ラムのニュアンスも感じられません。アルマニャックに決定。

この時点で10分くらい残っていました。選択肢の数を間違っていないか確認します。大丈夫。まだ時間があります。白ワイン1をもう一度見てみます…。この時です!やってしまいました!外観のニュアンスからシャルドネに対しどうしても違和感があったのですが、あの樽のニュアンスはもしかしてソーヴィニヨン・ブランの草っぽいニュアンスだ!!…で、やってしまった。ヴァニラや樽のニュアンスのマークを消して、柑橘系やレモンをマークしました。ブドウ品種もソーヴィニヨン・ブランに変更。解答を見てがっくりです。やっぱりファーストインプレッションは大事という事!!練習でも何度も同じ失敗をしてきたというのにこの有様です。
→正解はシャブリだったので、この手直しした方のコメントの方が正解に近いはずです。

先生には秋田の田舎では経験できないテイスティングセミナーを開催していただき本当に感謝しております。その成果をいまいち発揮できなかった感はありますが、なんとかここまでやってこれました。



蒸留酒2種は両方とも当たりだったのですが、肝心のワイン3種、全て外してしまいました!

さらに、白ワイン1と赤ワイン2はタイプ分けも間違ってしまいました。

白ワイン1
熟成された特徴がなく、還元的な華やかな香りが印象に残って、香りの段階ではリースリングの特徴を解答。しかし口に含んでみると酸が想像よりも穏やか、ミネラルもハッキリ感じたので困惑してしまい、結局、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランと解答してしまいました。今考えれば、マコネあたりのシャルドネだったのかもしれません。
→一概に言えませんが、還元的でミネラルとくればフランス北部をイメージするのがセオリーです。しかし、還元(は難しい)を感じられるのになぜNZに。

赤ワイン1
最後までオーストラリアのシラーズだと読んでいたのですが、最後の方にシルキーなタンニンに惑わされ、イタリア/ネッビオーロにしてしまいました…。

赤ワイン2
まさか最後にマスカットベーリーAを出してくるとは思いませんでした!

会場スタッフの方もそう思ったようで、試験が始まる直前に全員の2本目と3本目のワインを急いで入れ替えてました。なので完全に頭は2本目よりもボディのしっかりしたワインだろうと錯覚。その後、どうも腑に落ちない所が続発、結果、スペインのテンプラニーリョと解答してしまいました。

リキュール類
マデイラは即答。バ・ザルマニャックはシングルモルトウイスキーと悩みましたが、かすかなブドウのニュアンスを感じ、バ・ザルマニャックを選択。

考えてみれば、2月から始めたソムリエ試験対策。テイスティングの練習も筆記と同時進行で、試飲会やテイスティングセミナーに参加して進めてきました。そして、ある程度のライン、ここまでやれば大丈夫だろうと思ってしまったことでそれ以上踏み込まなかった事が災いしたのでしょう。直前に追い込むようなテイスティングはよくないですが、直前までにもっとテイスティングを重ねるべきだったと後悔しております。

今年、40歳になるのを機に勉強してみようと一念発起。シャルドネがブドウの名前だというくらいしか知らないレベルでしたが、お陰様でここまで来る事ができました。

忙しい日々の中ですっかり忘れていましたが、知らないことを知っていくことがこんなにも楽しい事だったと思い出させていただきました。本当にありがとうございました。

岡山会場:ホテルグランヴィア岡山 3階。

13時よりオリエンテーションとありましたが、”こーざ”で昨年の岡山会場は試験20分前からワインを確認できたと書かれていたので12時前には到着するようにしておきました。(東京、大阪の情報はありましたが地方会場の情報とても助かりました)

待合のロビーにはすでに5~6名。エアコンがしっかり効いていて寒い。入口の黒板に席順が張ってあり、確認。ソムリエ呼称の受験者は50~55名、シニアは1名でした。

一次試験受験時と同じくらいの人数ですが、一次の広島、米子の合格者も二次は岡山で受験なので、今年は難しかったんだなーと思いました。(一次免除の方も入っているはずですし)

入室まではソファに腰掛けてリラックス音楽を聴きながらテイスティングコメントなど確認。ソファが10席ほどしかなかったので早めに到着しておいてよかったです。

12時50分。オリエンテーション10分前には入室でき、5種類のワインがすでにセッティングされていたので開始前にしっかりワイン、リキュール類の外観が確認できました。

白ワイン1はややグリーンがかった淡い色合い。ソーヴィニヨン・ブラン?甲州ほど薄くもない。
赤ワイン1 かなり濃い。カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー?ニューワールドかな?
赤ワイン2 濃いけど赤ワイン1よりはずいぶん薄い。ピノ・ノワールではないなー。いや、ニューワールドのピノ・ノワール?うーん、フランスのカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーを想定。
リキュール類1 ちょっと若い紹興酒?
リキュール類2 ウイスキー?

試験開始!

白ワイン1
ブドウ品種の選択肢には8種類並んでいたけど、飲んだことのないブドウは除外。シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランからの選択になる。

粘性やや少なめ。香りがとりずらい。かすかに洋梨のような甘い香り。スワリングしてもう一度香りを取る。白い花?ミネラルは感じるかな。なんとなくフランスっぽい。そして、樽は感じない…と思う。

味わいに移って、酸は上品だけどしっかりある。刺すような酸ではないな。丸くもないと思う。リースリング?甘味、渋み少なめ。ソーヴィニヨン・ブラン特有の渋みはないと思う。サンセールでもあの渋みはあったし。

シャブリのシャルドネかリースリング。シャルドネの渋みでもないかな。(シャルドネの独特の渋み苦手なんです)でも、フランスのリースリングにしては色が薄すぎるような気もする。

そうこうしているうちにワインが減っていき、時間も思ったより過ぎていて焦る。

解答 フランス リースリング 2013年
正解 フランス シャルドネ 2014年

急いで次の赤へ。そして、黒ブドウの選択肢を見て愕然。カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、ピノ・ノワールに絞って勉強してきたのにシラーしかない…。

赤ワイン1
色はかなり濃いなぁ。それにしては粘性は思ったほどではないような。時間がないので勉強してきたシラーに決め打ちで進める。

香りを取る。色調ほどインパクトはないけど、黒系果実の凝縮した香り。全体的になんとなくぼんやりした感じ。味わいも酸も渋みもそこそこあるがなんとなく丸い。甘味も結構あるな。フランスのシラーは赤系の香りが混ざってるし、酸が立ってたと思う…。他は知らないしやっぱりニューワールドのシラーだな。ジンファンデルが少し気になるけど。
先日飲んだシラーズに比べて薄く、粘性が足りないのが気になるけどもう時間がない。

解答 オーストラリア シラー 2012年
正解 オーストラリア シラー 2012年

赤ワイン2
赤1に比べると結構薄いけど、それでも濃い系かな?粘性が思ったよりある。

時間がなくなってきたので品種確定前から記入を始める。

香りを取るとむせかえるような強烈な香り。初めて経験する香り。苺ジャムを作ってる鍋に鼻を近づけたような。これが噂のガメイ、マスカットベーリーA?ボジョレーは出ないとすると…どっちも飲んだ事ないけど…。

結構、酸味がある。渋みもなくはない。甘味もそこそこ。あれ、しっかり系?ガメイは渋みがほとんどないと聞いたな。ソムリエ協会会長が田崎さんに変わったからまさかのマスカットベーリーA?

コメントを明るい系に書き直していく。香りの特徴の香辛料・芳香・化学物質で迷ってそこは保留。

解答 日本のマスカットベーリーA 2013年
正解 日本のマスカットベーリーA 2013年

リキュール類1
この時点で残り5分を切り、動悸が。まだ赤ワイン2のコメントが途中だけど、とりあえずリキュール類へ。ほぼ色と香りでマデイラ、シングルモルト と記入。時間があれば見直そう。

赤ワイン2に戻る。あれ、最初の香りのインパクトが消えている…。酸味がしっかりしていて渋みを感じるようになってきた。

まさかフランスのシラー?

マスカットベーリーAで香辛料・芳香・化学物質が5つもあるかな?シラーだったら2番のシラーズも違う?もうパニックです。あたふたと解答を確認するも、修正する時間もなく終了。

帰りの電車では確実にダメだと思っていました。来年に向けてせめて白ブドウ品種だけでも当たってたらなーと。

がっかりしながら17時の速報を見ると、えっ、白がシャルドネ…。あーぁ、全部外した。立ち直るの大変やな…と思ったらまさかの黒ブドウ品種2つ正解。

毎日こつこつ勉強してきた甲斐がありました。笑

最後に二次試験を受けての感想
40分あれば余裕があるかなと思っていたのですが、皆さんが書かれていたように時間が全く足りなかったです。さらに、ワインを口に含む量が多かったのか無くなりそうになったのは焦りました。3カ月ほど前から近所のバーのマスターにグラスワインをブラインドで出してもらっていたんです。1杯の量が試験と違い多いので、多めに飲む癖がついたのかもしれません。

何かございましたらこちらまで
info★majime2.com 牧野 重希






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