2022年度講座開講!CBT試験対応!ワインスクールに通わずとも合格できるということ。

ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざ

カテゴリー

はじめに、読み方、使い方
二次試験必勝マニュアルのご案内
テイスティングのセミナーご案内
テイスティングセミナー模範解答
二次のテイスティングはなんとかなる!
テイスティングに関する質疑応答
テイスティング用語選択用紙
二次試験に出題されたワイン
主要ブドウ品種の特徴
論述試験対策
二次のテイスティングを振り返る〜2014年
二次のテイスティングを振り返る〜2015年
二次のテイスティングを振り返る〜2016年
二次のテイスティングを振り返る〜2017年
二次のテイスティングを振り返る〜2018年
二次のテイスティングを振り返る〜2019年
二次のテイスティングを振り返る~2020年
エクセレンス呼称対策(旧シニア呼称)
ボルドー
ロワール
シャンパーニュ
アルザス、ジュラ、サヴォワ
ブルゴーニュ
コート・デュ・ローヌ
プロヴァンス、コルス
ラングドック=ルーシヨン
シュッド・ウエスト
コニャック、フランス概論
スペイン・ポルトガル
イタリア
スイス・オーストリア
ハンガリー・スロヴェニア
ギリシャ・クロアチア
ブルガリア・ルーマニア
ジョージア・モルドバ
英国・ルクセンブルク
ドイツ
アメリカ・カナダ
アルゼンチン・チリ・ウルグアイ
オーストラリア
NZ・南アフリカ
日本
酒類飲料概論
テイスティング、ワインの購入・管理
サービス実技、チーズ

ポルトガル南部とマディラ <B>

2022/04/03
 
この記事を書いている人 - WRITER -

第58回

前回に引き続き、ポルトガルに行った時の話です。

ポルト市内からこのピニョン駅まで電車で二時間ほどだったと記憶しています。その間に車窓から繰り広げられるブドウ畑と川面に映る景色が本当に素晴らしいのです。後で知ったのですが、このドウロ川流域の景観は世界遺産に認定されているそうです。
do ss

赤く紅葉しているのがブドウ畑です。このような素晴らしい景色が続きます。上記4つの写真は全て電車の中から撮影したものです。

ポルト市内にはもう一つの世界遺産があります。

ヨーロッパの多くの都市が新市街地と旧市街地にわかれています。歴史的な背景や日本と違って石造りの建物が多いことなど理由はいろいろとあるのでしょう。ポルトの街にも旧市街地があり、こちらが世界遺産に認定されています。
old polto.jpg

その旧市街地からドウロ川を挟んだ対岸に位置するのがPortoを熟成させることで知られるヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアで、川岸にPorto蔵が並びます。大手シッパーが看板を掲げる蔵では観光者向けに製造過程の見学や試飲ができるようになっています。
gaga.jpg

 

※表紙の写真:世界遺産、ポルトガル領アソーレス諸島・ピコ島「あまりにも強い潮風からブドウの樹を守るため、溶岩石で作られた”クライス”と呼ばれる石垣の中で栽培されるブドウ」

やったことは、例え失敗しても20年後には笑い話にできる。しかし、やらなかったことは、20年後には後悔するだけだ。 by マーク・トウェイン

にほんブログ村 酒ブログへ



ポルトガル南部とマディラ <B>

目次

 

D 南部の主要DOP

◆Setubal<18>
モスカテルなんとか(マスカット系)を67%以上使用すること。18ヶ月以上オークで熟成させるリッチなマスカットの酒精強化ワイン。
Setubalが属するエリアPeninsula de Setubalは2009年までTerras do Sadoと呼ばれていました。<21>

◆Alentejo
2000年前から伝統的に土器のアンフォラによる醸造<20>が行われておりました。現在、規定を満たしたワインはVinho de Talhaを名乗ることができます。初めてサブリージョン<20>が認められました(現在8地域<19>)。この辺り一帯は世界有数のコルクの産地<20>です。

・最南のエリアAlgarve(アルガルヴェ)地方は、ポルトガルにおけるイスラム勢力の終焉の地と言われています。<21>

E 諸島の主要DOP

◆Madeira→別項でまとめます。

アソーレス諸島
リスボンと同じ緯度、リスボンから西へ1500㎞の大西洋上に浮かぶ9つの島からなります<19>。16世紀初頭、新世界航路の中継地だった頃にヴェルデーリョなどのブドウが持ち込まれました。

Pico
アソーレス諸島の中で二番目に大きな火山島。地表が溶岩で覆われていたため、ここに入植した修道士たちは溶岩台地を開墾し、あまりにも強い潮風からブドウの樹を守るため、黒い溶岩石で作られた「Currais(クライス)」<18>と呼ばれる石垣でブドウ園を囲みました。←表紙の写真。<20>

白ワインのみが認められていますが、かつてロシアや英国の宮廷で愛された中甘口タイプの酒精強化ワイン<20><21>「Lajido(ラジド)<18>が有名です。


F Madeira

◆Madeira
首都リスボンから南西に1000kmはなれた大西洋上に浮かぶ、海の影響を強く受ける温暖で湿度の高い亜熱帯のマデイラ島で生産される酒精強化ワイン<20>です。加熱熟成させる工程においてマディラ独特の風味が作り出されます。この辺り一帯は世界有数のコルクの産地<20>です。

ブドウ品種とタイプ分け
→ブドウ品種によってマデイラのタイプがわかれます。

黒ブドウ
・ティンタ・ネグラ・モーレ<18>
収穫量の80%を占めるマデイラの一般的なブドウです。主に3年熟成タイプに使用、多品種とのブレンドに用いられることも。この品種のみが黒ブドウです。

白ブドウ5種<18>
セルシアル<18><20><21> 冷涼な気候を好む。酸味のある辛口タイプに。
・ヴェルデーリョ<18><21> 涼しい北部地域で栽培される。豊かな中辛口タイプ。
・ボアル<18><20> 暖かい南部地域で栽培される。芳醇な中甘口。
・マルヴァジア<18><20><21> 海岸沿いの暑い地域で栽培される。濃縮感のあるリッチな甘口。
・テランテス<18> しばしば幻のと言われる。性格はヴェルデーリョとボアルの間で非常に繊細。
→テランテス以外はおおよそ冷涼=辛口~温暖=甘口の順に並んでいます。ここはなんとなく甘口、辛口がわかる程度でよいと思います。

ブドウ品種によって性格が違う為、酒精強化されるタイミングもそれぞれです。甘口は発酵が始まってすぐのまだ糖分が残っている時にアルコールが添加されます。そして、辛口になるにつれて添加のタイミングが遅くなるというわけです。

カンテイロ<18><20><21>とエストゥファ<20><21>の違いを確認しておいてください。

さらに
・添加されるアルコール(グレープスピリッツ)は96度<21>、アルコール度数は17~22度に決められています。

・Cubaと呼ばれる大きな木樽で最低3年間熟成させて瓶詰めします。<18>

・品種名表示は85%以上使用。<20>→交配品種、ラブルスカ種の使用禁止。

・単一品種、単一収穫年表記のヴィンテージワインは、フラスケイラ(Frasqueira)/ガラフェイラ(Garrafeira)と呼ばれます。最低20年の樽熟成、品種名表示は100%が必要です。<19><20><21>

G ポルトガルワインの概要

◆ブドウ品種
250種以上の固有品種<19><20>があり、基本的には様々なブドウをブレンドする伝統があります。

白ワイン
① フェルナォン・ピレス(=マリア・ゴメス)<18>
② ロウレイロ
③ アリント(=ペデルナン)
ランク外の主要白ブドウ品種:アルヴァリーニョ、エンクルザード、マルヴァジア・フィナ(=ボアル)

赤ワイン
①ティンタ・ロリス(=アラゴネスまたはテンプラニーリョ)<18><20><21>
②トウリガ・フランカ

③トウリガ・ナショナル
ランク外の主要黒ブドウ品種:バガ、シラー、ティンタ・バロッカ
→全ブドウ品種の中でアラゴネスが栽培面積最大<21>。ワインの比率では白33%、ロゼ6%、赤61%となります。

◆ワイン法
1756年 世界で初めて原産地呼称管理法が制定<20>

・ワイン法のよる分類
 Vinho(地理的表示等のルールにしばられないさまざまな地域のブドウのブレンドが可)<19>
 Vinho Regional(I.G.P.:地理的表示保護)<20>
 Denominacao de Origem Controlada(D.O.P.:原産地呼称保護)<18>

◆歴史
1096年 ポルトゥカーレ伯領とコインブラ伯領が統合したことにより、ポルトガルの国家としての原型が生まれました。

1143年 カスティーリャ王国との戦いのあと、ローマ教皇の裁定によってサモラ条約が結ばれ、カスティーリャ王国の宗主下でポルトガル王国が誕生しました。

15世紀 エンリケ航海王子を中心として海外進出が本格化、アメリカ大陸の植民地化が進みます。その後、ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路の発見<19><21>はポルトガルに莫大な富をもたらしました。さらに日本に到達し、南蛮貿易に発展、織田信長が飲んだと言われる「珍陀酒」は赤ワイン、ヴィーニョ・ティントであったという説があります。

17世紀 イギリスとフランスの戦争で、ポルトガルワインは一層イギリスに輸出されるようになり、ポルトのワインがイギリスのワインと呼ばれるようになります。

1703年 イギリスとの通商条約であるメシュエン条約が締結、ポルトガルワインの関税を引き下げたことによるより輸出が拡大。<18>

1932年 独裁体制が始まり、鎖国に近い状態となりワイン産業が他国に対して後れを取っていきます。ただ、この孤立していた時期に多くの固有品種が発達しました。

1986年 EECに加盟、高い経済成長の元、ワイン産業が復興、急速に品質が向上しました。<18>→教本ではEU(1993年)になってますが、この時はまだEEC(欧州経済共同体)。

お疲れ様です。今、勉強したことをすぐに確認することで記憶の定着につながります!


ソムリエ試験 過去問

【過去問】
スペインの Tempranillo と同じ黒ぶどう品種を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Touriga Nacional
2. Touriga Franca
3. Trincadeira
4. Tinta Roriz

【過去問】
マデイラワインの中で、甘口で濃縮感のあるリッチな味わいに造られるタイプ名を次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。

1. Sercial
2. Verdelho
3. Boal
4. Malvasia

【過去問】
マデイラワインに使用され、海岸線沿いの暑い地域で栽培されることが多いワイン用白ぶどう品種を 1 つ選んでください。

1. Sercial
2. Verdelho
3. Viosinho
4. Malvasia

【過去問】
ポルトガルのD.O.P. Portoが世界で初めて原産地管理法を導入した年を1つ選んでください。

1. 1756年
2. 1856年
3. 1934年
4. 1956年

【過去問】
次のマデイラワインに関する記述に該当する白ぶどう品種を1つ選んでください。

「比較的冷涼な気候の地域で栽培され、酸味を生かして辛口タイプで芳香のあるワインに造られる」

1. ボアル
2. ヴェルデーリョ
3. マルヴァジア
4. セルシアル

【過去問】
16 世紀半ばから 17 世紀初期の南蛮貿易で、織田信長公に献上されたポルトガルの赤ワインの名称を 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 珍紅酒
2. 珍葡酒
3. 珍蛇酒
4. 葡萄牙

【解説】
2016年の問題。試験終了後、ネット上でも話題になりました。その後、CBT方式になってからも出題されております。

【過去問】
マデイラで品種表示をする場合、最低何%当該品種の使用が義務付けられている か 1 つ選び、解答欄にマークしてください。

1. 最低 75%
2. 最低 100%
3. 最低 95%
4. 最低 85%

【過去問】
マデイラワインに使用され、海岸線沿いの暑い地域で栽培されることが多いワイン用白ブドウ品種を 1 つ選んでください。

1. Sercial
2. Verdelho
3. Viosinho
4. Malvasia

【過去問】
次の 1-4 の中から Vintage Madeira の樽熟成年数として正しいものを1つ選び、解答用紙の解答欄にマークしてください。

1. 10 年
2. 15 年
3. 20 年
4. 25 年

【過去問】
次のマデイラの熟成に関する記述について正しい場合は1を、誤っている場合は2を選んでください。

「太陽熱を利用した天然の加熱熟成法はエストゥファと呼ばれ、タンク内部または外周に通した管のなかに湯を循環させてタンク内のワインを人工的に加熱熟成させる方法はカンテイロと呼ばれる」

1. 正    2. 誤

 

いや~、ポルトガルもキツイ!でも、CBT方式以降ポイントとなる国です。焦らずに頑張りましょう。
次回、しっかり確認です。

何かございましたらこちらまで
info★majime2.com 松岡 正浩





この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざ , 2022 All Rights Reserved.