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2024年度のソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス呼称一次試験対策について

 
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第63回

さて、今回はエクセレンス呼称一次試験対策についてです。

今年エクセレンス呼称を受験される方へ
本当に本当に強烈に難しくなっています。それでも合格への道が険しいながらも明確に存在し、その道が受験を決意されたあなたの前から伸びています。そんなあなたにお伝えできることがあればと、今回はエクセレンス呼称の一次試験対策についてです。

一般呼称受験の方も、チラッと覗いてみてください。(申し訳ないのですが)レベルが違います。本当に別世界で、完全にコンクールを意識している出題です。今年も昨年を超えてハイレベルな戦いになるであろうと思われます。
→この後に掲載している2023年度の一次試験問題を見てください。本当に難しい。すでに私が受験した時の比ではありません。この試験をクリアするためにかなり色々なことを犠牲にして本気で勉強をしないと絶対に無理ってレベルです。合格者数を見てもその門の狭さがうかがえます。

それでは心して始めます。

ちなみに、表紙の写真の人物、誰かわかりますか?

何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。 by 坂本龍馬

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2024年度のソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス呼称一次試験対策について

 

私が受験した当時(2017年)のシニア呼称(現ソムリエ・エクセレンス)の改変が進み始めたのは、世界ソムリエ協会会長を務められていた田崎真也氏が日本ソムリエ協会会長に就任された2013年からでした。以前のシニア呼称は、ソムリエ呼称の復習程度の筆記試験と出題されるブドウ品種が少し増えるぐらいのテイスティング試験のみという構成で、松岡さんも合格を確信してテイスティング対策は一切行わずに試験会場に向かったぐらいのレベルだっとお話しされています。
2013年から多少厳しくなり、2015年になると、もしかしてコンクールと思うほどの出題がいくつか見られるようになりました。そして、シニア呼称からエクセレンス呼称に名前が変わり、一年毎に着実に難しくなってきています。ソムリエ協会が本気でこの試験の先に世界最優秀ソムリエコンクールを見ていることがわかります。

ただ、壁が高くなったということはそれだけ資格の存在価値も上がっており、挑戦する意義はこれまで以上に圧倒的にあるとも言えます。→現在、総数でソムリエが550人・エキスパートが350人程度、ソムリエ・エキスパート共に近年は20人前後の合格者しか出ていません。

さて、まずは敵を知らなければ作戦も何もありません。ここ数年の一次試験問題を見てみましょう。

◆エクセレンス(シニア)呼称一次試験過去問

昨年の一次試験問題からと言いたいところですが、2018年度以降は一次試験問題が公開されておりません。毎年受験報告をいただいているのですが、難易度の上昇に合わせて年々受験者が減少しており、問題の報告をいただくことができませんでした。ただ、2023年度はソムリエ協会が一部問題を公開していますので、そちらを見てみましょう。

2023年度 ソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス一次試験問題
※選択肢はありません。全て記述式、加えて多くの出題において原語での解答が求められます。

ワイン概論
・ワイン中の酒石が生成される過程を簡潔に答えてください。

・What is the name of oak species used for natural cork?

酒類概論
・カクテル・アレキサンダーのアルコール度数を答えてください。
(コニャック alc.42%;20ml、クレーム・ド・カカオ alc.24%;20ml、フレッシュクリーム;20ml)

日本
・甲州、マスカット・ベーリーA、山幸が O.I.V. に登録された年号をそれぞれ答えてください。

南アフリカ
・Who is the founder of Old Vine Project?

ドイツ
・V.D.P. における4つの品質基準を原語で答えてください。

オーストラリア
・西オーストラリア独自のカベルネ・クローンで樹勢が弱く、小さな果粒をもち低収量で高品質なクローンの名称を原語で
答えてください。

クロアチア
・A 〜E のブドウ品種から黒ブドウを選びアルファベットで答えてください。
A:Plavac Mali
B:Graševina
C:Žlahtina
D: Teran
E:Babic

アメリカ
・既存のアロヨ・グランデ・ヴァレーA.V.A. とエドナ・ヴァレーA.V.A. を含む 2022 年に承認された A.V.A. の名称を原
語で答えてください。

フランス
・Which grape variety has been approved for the production of Champagne A.O.C.?

ギリシャ
・テッサリアの主要な P.D.O. ワインを3つ原語で答えてください。

ハンガリー
・Tokaj P.D.O. を包含する P.G.I. を原語で答えてください。

イタリア
・In which village, each MGA is located?
Falletto
Monprivato
Cannubi
Rocche dell’Annunziata

ルクセンブルク
・ルクセンブルクの「1人当たりワイン消費量」が世界上位の主な理由について簡潔に答えてください。

ニュージーランド
・① と ②に当てはまる言葉をそれぞれ答えてください。(NZで使用されるロゴマーク画像が中抜きになっています。)

ポルトガル
・収穫から 4 年目の 3〜9 月の間に I.V.D.P. に申請し許可を得、瓶詰は 4 年目の 7 月から 6 年目の年末までに行
うポルトワインを原語で答えてください。

イギリス
・Which England state has the most planted area of Chardonnay, Pinot Noir and Meunier?

テイスティング
・ワインの外観において「輝き」の強さと密接に関係する要素を簡潔に答えてください。

ソムリエの職責とサービス実技
・あなたは Château Latour 2015 Impérial bottle をパーティーで供出することになりました。参加者が 50 名の場
合、1人あたりの容量を答えてください。
※ただしソムリエテイスティングや目減りは無いものとする

ペアリング
・キュルノンスキーによる料理の分類を3つ答えてください。

どうでしょうか。受験を決意されている方はある程度覚悟していらっしゃると思いますが、初めてこの問題をご覧になられた方は20問だけでもびっくりされたと思います。これが、エクセレンス呼称の筆記試験です。

引き続き2022年以降の一次試験も下記にアップ致します。21年度以前のものは受験者に報告いただいた問題も含まれます。

2022年度 ソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス一次試験問題
2021年度 ソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス一次試験問題
2020年度 ソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス一次試験問題
2019年度 ソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンス一次試験問題
2018年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験
2017年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験
2016年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験
2015年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験

さらにもう少し昔の過去問もございます。この時代は一般呼称プラスアルファくらいのレベルでしたが。

2010年~2014年度 シニアソムリエ・ワインエキスパート呼称一次試験

何度見ても冷汗が出ますね…。

また、受験者から、アマゾンで販売されているエクセレンス問題集なるものが、なかなか秀逸だったと報告をいただいています。興味がある方は覗いてみて下さい。
ソムリエ・エクセレンス ワインエキスパート・エクセレンス 試験完全対策2500問(2023年版)

 

◆エクセレンス呼称一次試験対策について

では本題の合格のために何をすれば良いのかというお話です。

まず最も重要な事から。

・フォローアップセミナーを受講する
合格する為に、ソムリエ協会主催の”基本技術フォローアップセミナー”を必ず受講してください。出題の3〜4割はこのフォローアップセミナーからの出題です。「ここ試験にでますよ」というお話を一日かけて学ぶわけです。ただでさえ難問、しかも原語で記載という状況で出題箇所が絞れないというハンデは合格を捨てたも同然です。特に現在のエクセレンス呼称は私が受験した時以上に難しくなっていますので、受講できなければ合格できないと思ってもらっても良いと考えています。

ただ、この強烈な難しさも、フォローがあると考えると少しだけ攻略の余地が見えてきます。
→今年は大阪で6月28日、東京で7月4日開催とのことです。それとは別に7月10日・17日(それぞれ別の内容)に録画配信があるようです。

範囲が絞れると言っても、一日がかりの講習ですからそれなりの量があります。それでも、このフォローアップセミナーで取り上げられた箇所については、すべて解答できるようにしておくぐらいの気持ちで対策して下さい。教本以外からの出題も想定される中、問題はたったの80問。出題が確約されているこの範囲の勉強は、どの勉強を差し置いても確実に対策しておく必要があります。

続いて大事なのが、

・教本を隅々まで勉強する
エクセレンス呼称では、一般呼称のように「教本のポイントだけ見ておけば大丈夫」が通用しません。重箱の隅をつつくような出題が当たり前なのです。なので勉強のベースは教本です。教本の熟読は覚悟して下さい。

私の場合、一度さらっとすべてを読んだ後、2回目に熟読。そして3回目は試験に出題されそうなポイントをチェックしながら読み進めました。さらに書けなくてはいけませんから教本をベースにまとめていく感じです。

ここで大事になってくるのが、この「試験に出題されそうなポイント」です。このポイントを感覚的に理解できるように対策をする必要があります。そこで上にアップされている過去問が大事になってきます。

個人個人でやり方はあるとは思いますが、私はまず、すべての問題を分析するところから始めました。過去5年の出題問題をリスト化し、どの国のどのような範囲、そしてどんな出題のされ方、教本からか教本外からか、等をまとめて出題傾向を分析したのです。かなりの時間を要しますが、やる意味があったと確信しています。

その分析から得た出題傾向を頭にいれて教本を読むことで、押さえておくべきところを自然と抽出できるようになってくるのです。ただし、ここで当時私が分析した傾向をお話しすることは無意味だと思っています。5年以上が過ぎ出題傾向にも必ず変化がでてきておりますし、難易度も上がっています。そして、ひたすら過去問と向き合った時間があればこそ、出題傾向が本当の意味で頭に中に染み込み、教本の中のあやしいポイントに目が行くようになると考えております。

一つだけ挙げるとすれば、新しいものは要チェックです。追加された項目や、変更のあった内容などは押さえておく必要があると思います。また、時事と合わせてみておくことも重要です。世界のワイン事情に敏感にアンテナを張り、ニュースなどをチェックしておきましょう。そのニュースに絡んだような変更が教本に入った場合、出題される可能性が高くなると思います。

・教本外からの出題を想定した勉強
続いて必要になってくるのが教本外からの出題です。ただし、これについては「やりすぎない」のが良いと個人的には思っています。範囲が膨大なので、かける時間に対してのリターンが悪いのです。私は受験当時、この勉強にもそれなりの時間をかけて取り組みました。ただ、前述の2項目に比べて圧倒的に出題が無かったのがこの部分です。出題が無かったというよりは見当違いの場所を勉強してしまっていたとう方が正しいでしょうか。

それでも、エクセレンス呼称を受験しようという意識の高い方々ですから、この範囲についてもある程度勉強をするのだと思いますので、参考までに、私が出題範囲を考える際にチェックにしていたものをお伝えしておきます。

<ワイン関連のニュース等の時事情報>
まずはソムリエ協会の会報誌です。出題元が取り扱っている話題ですから当然のように要チェックです。森さんを筆頭に技術部のトップソムリエがかかわっている記事は特にしっかり目を通しておくと良いと思います。
また、山本昭彦氏のワインレポートは最新のニュースを常にチェックするのに便利です。有料会員になってしっかり読んでも良いですが、フリーニュースも多く扱っているので、常にヘッドラインをチェックしておくだけでも最新の動向が頭に入ってくると思います。

<ソムリエ教本巻末に記載されている参考文献>
見落としがちですが、意外とたくさんの参考文献が記載されています。ただ量が多いのですべてを網羅するのは至難です。さらに闇雲に拾っても時間がもったいないので、過去問の分析をしっかりし、ソムリエ協会が狙ってきそうな部分をつまんでいくのが良いでしょう。

ただし、ここについてはやはり、フォローアップセミナーと教本の勉強がしっかり終わってから、または合間の気分転換のような形で対策をすることをおすすめします。出題されるかどうかわからないところに時間をかけている余裕はありません。

・原語、英語対策
こればっかりはやるしかありません。英語はそこまで難しい文法の問題は出てこないので、基礎を復習しておけば大丈夫かと思います。一番の問題はやはり原語での記述です。私の場合、試験直前にひたすら書いて覚えました。そこまでの勉強で、大方対策すべき場所をまとめていたので、その部分に関する原産地呼称やブドウ品種など、問われるものはすべて原語で書けるように練習しました。

長いスパンで受験を考えておられる方は、今からすべての勉強のベースを原語にしてしまうことをおすすめします。正直短期間で詰め込むには限界がありますので…。→悲しいことにあれだけ頑張ったのにもうすっかり忘れ始めています。短期集中暗記は持続しません。

 

さて、色々とお伝えしてきましたが、これだけのことをやっても合格できる保証はありません。ただ救いとしては、私の受験した時期と比べて合格点の基準が下がっていることです。近年の報告を見ると、50%を切っても合格されている方もいるような印象です。→楽という意味ではないのはお分かりいただけると思いますが…(笑)

実は、コンクールの筆記試験の正答率は、問題が難しすぎてとても低いのです。エクセレンス呼称はこのスタイルに合わせているのではと考えています。問題の難易度をしっかり上げて、得点よりも偏差値的なものを重要視しているのでしょうか。ここについては協会の方にしかわかりません。

では引き続き、一次試験の受験報告を2023年から順にお伝えいたします。今となっては本当に貴重な報告です。

2023年の受験者の報告→本当に貴重な報告です。ありがとうございます。

2018年にワインエキスパートの二次対策でこーざのお世話になった者です。今年で5年が経過したのでエクセレンス呼称を受験し、無事合格しました。
エクセレンスの報告は少ないとのことで、少しでも役立てるならと思い記憶の新しいうちにご報告させて頂きたいと思います。
重ね重ね、ありがとうございます。

<第一日程>
本年度分の教本が届いてから流し読みしていましたが頭に入らず。夏頃にAmazonで発売されたエクセレンス対策本をメインに使って、電子教本でキーワードを調べるという勉強法に切り替えました。それでも全ての範囲をカバーする時間的余裕はなかったので、勉強する内容に優先順位をつけました。FUセミナー・総論・日本は出来るだけ覚えるようにして、反対に馴染みのない言語で覚えにくい国は後回しにしました。→こういった優先順位の付け方が大事になってくると本当に思います。
人名・組織名・品種など出やすい項目も意識しました。原語は繰り返し頭の中でスペルを思い浮かべる練習をしました。地図問題は村名を西から順に5つ…といった形式でまとめて問われるので、覚えるなら中途半端ではなく完璧に覚えるようにしました。→さらっとおっしゃっていますが、ここは本当に大変だったのではないでしょうか。

試験の手応えとしては半分も取れていなかったと思いますが、通過はしていました。問われる形式は原語や説明などのしっかり覚えていないと答えられないものばかりですが、内容的には重箱の隅を突くような問題は少ない印象でした(その重箱が大きすぎるのですが)。全範囲を中途半端に勉強するよりは、どこをどう聞かれても答えられる得意分野があるほうが着実に点を取れるのではないかと思います。
本当に大事なアドバイスです。この方からは第二日程の報告もいただいています。それはまた後日に。

2022年の受験者の報告→貴重な報告ありがとうございます。

 勝手にお世話になっております。2022年度ワインエキスパート・エクセレンスに合格することができましたので、受験報告をお送りいたします。お役に立てれば幸いです。
ワインが好きになってワイン業界に入り、初年度に受験したためソムリエではなくエキスパートで受験しました。職場のワインバーで受験生の方が勉強にお起こしくださることが増え、自分の至らない点を多く感じたためエクセレンス呼称に挑戦しました。
第1日程の勉強を始めたのは2021年3月です。一般呼称の勉強をした2016年から5年経過して教本の変わりように驚き、まずは一般呼称の選択問題で9割程得点できるようにしました。
第1日程の勉強では「知っている→言える→書ける」を意識しました。知っているは一般呼称レベル。更に踏み込んで、選択肢が無くても言える。更に更に、書ける。言えないと、書けません。言えるようにする為に短期に何周も教本を読みたい。一方で書けるようにするには時間がかかる。言えると書けるの勉強のバランスが大変でした。
がむしゃらに読んでも身につかないので、こちらのサイトで公開していただいている過去問と教本を照らし合わせ、出題傾向を分析して要点をしぼって暗記しました。
フォローアップセミナーの内容も何回も復習し、書けるようにしました。具体的な出題もお伝えしたいのですが、すみません、自分が答えるのに必死でほとんど問題を覚えていません。ただ、2022年度の出題傾向は例年と変わっていないと思います。傾向が変わっていなかったので、対策が通用して通過することができました。

2021年の受験者の報告

個人的な試験対策と感じた事についてです。
基本は教本をベースに勉強を進めました。人名、地名、新しいワード、団体名などキーワードをマーカーで印して、片っ端から原語で暗記しました。範囲が膨大なフランスとイタリアは後回しにしてその他の国々を順番に確認していきました。また重要な箇所だけノートにまとめて持ち歩いて暗記をしました。
結果、私の正解率は半分程度だったのではないかと思います。空欄だけは作るまい、と思っていましたが本当に分からなかった問題が思い返すだけで数問。また試験を終えて教本を見返しながら、「スペルミス!」というものもいくつもありました。

そんな中で得点できたものは、みなさん体験談でおっしゃられていますが、フォローアップセミナーで出た内容についてです。試験直前に再度徹底して復習したおかげで間違いなく得点ができました。

次にページ数が少ない国。単純に覚える範囲が少なくて済むのでしっかり暗記ができました。反対に、フランスやイタリアは結果的にスケジュールに余裕が持てず、ほとんど手をつけることができないまま試験を迎えてしまい散々でした。例えば、北ローヌの地図問題。ソムリエ試験で出題されてもおかしくないと思いますが、思い出せなくて落としてしまいました。

勉強時間については休日なら6時間くらい。仕事がある日はなかなか時間が取れませんでしたが、最低でも30分から1時間は勉強していたと思います。今年はコロナの影響で私の職場も大打撃を受け、営業ができない日々が長くありました。営業再開できても時間が短かったり。

ただそのおかげで勉強できる時間がたくさんできて、細かいところまで調べたりできたことが記憶の定着に役立ったと思います。

対策についてやってきたことを記載します。

■2020年8月~2020年12月
20年度の問題集を購入し、昔を思い出すように問題集を眺めていました。
もちろん”こーざ”のサイトも読んでおりました。このころは机に向かうというよりも、試験に向けて意識をテストモードに持っていくイメージです。

■2021年1月~2021年3月
購入した問題集の白地図を利用してひたすら産地と場所を頭にいれました。
このころは原語で記入する練習はせず、場所と名前を覚えることに集中していました。
また、某スクールのエクセレンス対策セミナーのガイダンスを聞き勉強方法をどうすればよいかなど、情報収集を開始しました。この対策セミナーで聞いた教本のページ数と試験出題問題数から導いた学習効率の良い国から勉強すべきという教えが私の今後の勉強スケジュールに大いに役立ちました。
(対策セミナーは無料で本来スクール入学を勧めるものでしたが、私は独学で合格することを目指していたため、スクール入学は全く考えず、情報収集のためだけに参加しました)

■2021年3月~2021年6月
教本をまずは1ヶ月で読み切りました。そして、国ごとに教本の重要そうな単語をノートに書き覚えていくという古典的な方法で暗記を開始しました。また、フォローアップセミナーの範囲が公表された日に、フォローアップセミナーで学習する国以外をマークし、教本から重要な単語をノートに書いて覚えるようにしました。
逆を言えばフォローアップセミナーで取り扱う国は教本からの重要単語の抜粋をやめ、フォローアップセミナーで話す内容一本に絞りました。フォローアップセミナーではボイスレコーダーで音声を録音、昔使っていたスマホで画面を録画、今使っているスマホでスライドを撮影しました。その後単語帳に重要単語を記入し、セミナー内容だけの単語帳を作りほぼ毎日単語を眺めました。

■2021年7月~2021年8月
教本からとフォローアップセミナーから暗記すべき内容をすべてノートに書きうつし終えたのであとはひたすら書いたことをおぼることの繰り返しを行いました。毎日原語を書きなぐる日々でした。

■2021年9月~2021年10月
ある程度ノートのことを覚え終えた後は過去問をネットで調べ挑戦し、そこでわからなかったことや派生したことをノートに記載し、覚えるという作業を繰り返し行い、試験日を迎えました。このころは土日はそれぞれ最低6時間、平日は電車の通勤時間合わせ最低2時間は勉強しました。

個人的に重要かつやってよかったの下記2つです。

・フォローアップセミナーの徹底暗記
ここから3割は出ると聞いたので(実際にはもっと少なかったような・・・・)
何が何でも覚えてやろうと、徹底的に勉強しました。ボイスレコーダーで一言一句逃さず単語を覚える姿勢をとったことがよかったと感じます。

・情報収集と情報の取捨選択
以前サイトの記事で協会側の出題意図をつかんだ方がよいというような内容をみたので、ソムリエ協会の協会誌で取り上げた内容や20年度に変更のあった個所、20年度に認定されたサブゾーンは徹底的に覚えるようにしました。

スクールに通わない分効率は落ちると思ったので、出題されそうな個所を重点的に学習したのがよかったです。事実、出ると思った問題が数問出題されました。ただし、その結果、イタリアはほとんど勉強できませんでした(笑)
(フランスはフォローアップセミナーがあったのでなんとか少し勉強できました)

2020年の受験者の報告

はじめまして。

2020年、ソムリエ・エクセレンスを受験し合格いたしました。

思えば、2014年にこちらの「こーざ」をメインに勉強を進め、無事ソムリエ呼称に一発合格できたことがすべてのスタートでした。当時、どこかでつまずいていたら、エクセレンス呼称にチャレンジすることも、もしかしたらワインの勉強を続けることもなかったかもしれません。

また、エクセレンス受験についても、こちらの体験談を存分に参考にさせていただきましたので、何かお役に立てることがあればと思い、僭越ながら寄稿させていただきます。

一次試験について
基本は教本をベースに勉強を進めました。人名、地名、新しいワード、団体名などキーワードをマーカーで印して、片っ端から原語で暗記しました。
範囲が膨大なフランスとイタリアは後回しにして、その他の国々を順番に確認していくことにしました。また、重要な箇所だけノートにまとめて持ち歩いて暗記をしました。

次にページ数が少ない国。単純に覚える範囲が少なくて済むのでしっかり暗記ができました。反対に、フランスやイタリアは結果的にスケジュールに余裕が持てず、ほとんど手をつけることができないまま試験を迎えてしまい散々でした。
例えば、北ローヌの地図問題。一般呼称で出題されてもおかしくない内容ですが、思い出せなくて落としてしまいました。

”空欄だけは作るまい”と思っていましたが、本当にわからなかった問題が思い返すだけで数問。また、試験を終えて教本を見返しながら”スペルミス!”というものもいくつもありました。

結果、私の正解率は半分程度だったのではないかと思います。

そんな中でここまで得点できたものは、皆さん体験談でおっしゃられていますが、フォローアップセミナーの内容について一次試験直前に再度徹底して復習したおかげです。

勉強時間については休日なら6時間くらい。仕事がある日はなかなか時間が取れませんでしたが、最低でも30分から1時間は勉強したと思います。

今年はコロナの影響で私の職場も大打撃を受け、営業ができない日々が長くありました。営業を再開しても時間が短かったり。ただ、そのおかげで勉強できる時間がいつもよりできたことは事実で、細かいところまで調べるといったことが記憶の定着に役立ったと思います。

「こーざ」で2014年にワインアドバイザー資格を得たときからずっと学ばせていただいております。

周りでソムリエ試験を受験する者がいれば、必ず「こーざ」を見るよう強く勧めています。的確な情報と熱い励ましにいつも勇気をいただいています。ありがとうございます。

2020年度、ソムリエ・エクセレンスに合格いたしました。

とにかく1次試験は難関で、サイトの過去問をみるたびに気持ちが萎えてしまう有様でしたが、基礎に立ち返り教本を何度も精読し、「こんなこと覚えて何になる」を禁句として戒め、ひたすら貪欲に覚えました。想定問題を考え、作った単語帳は10冊になりました。

今年の1次問題は多彩で、試験中はジェットコースターに乗っているようでした。”ここじゃなくこっちを問うか?””こんな基本を?””まったく知らない…意味がわからない…”。このように振り回されながら必死で解答しました。本当に、1点が合否を分けると痛感しています。暗記した情報の90%以上は出題されませんでしたが、そういう試験なのだと悟りました。

2019年の受験者の報告

来年受験される方へ

エクセレンス一次試験対策は基本「ソムリエ教本」です。合格への近道はそれほど見出せません。ただ、ソムリエ教会主催「基本技術フォローアップセミナー」は開催されるなら、これはぜひ受講して頂きたいです。受講料2万円とまずまず高額ですが、内容もとっても充実しており、その後のアフターパーティーも楽しめて行く価値は十分にあります。

講師の森覚さんがエクセレンス呼称認定試験に関して、「基本技術フォローアップセミナー」から4割、教本から5割、残り1割が会報誌などからの出題になると公言していました。(もしかしたら多少数字が違うかも…でもこれくらいの数字です)

合格ラインがギリギリ6割とすれば、「基本技術フォローアップセミナー」の内容をバッチリ覚えて、あと数割を教本で勉強すれば、なんとか合格圏内に入れるということです。

フォローアップセミナーの講義内容は教本に則しているので、とにかく自分で教本を読み込めばよいのですが、ポイントを押さえて勉強するに越したことはないので、とにかく受講してください。

そして、実際にかなりの割合で出題されておりました。正直、フォローアップセミナーに出ていなければ手も足も出ないのところでした。ただ、それでも私は勉強不足だったので出来るはずの問題もかなり落としてしまいました…。

さらに、苦労する事といえば原語表記対策ですね。答えはわかっているのに、原語で書けない…。とりあえず地名問題は全て原語。国際品種ももちろん原語。「こんなのは原語で書けて当たり前でしょ」といった感じです。なので、原語表記の壁があると思います。これも覚えるしかないんですが( ;∀;)。

国際舞台で戦える人材の育成を目指しているという事がひしひしと感じられました。

それにしても、このエクセレンスの試験あとに酒ディプロマの試験が引き続きあって、その試験も併願している強者がいたことに一番驚きました。私にはそんな体力ありません。笑。

今年も早々と講座を始動されておられて、通勤電車で楽しく読ませていただいております。

先日、ワインエキスパートエクセレンスの試験報告をさせていただきましたが、2週間ほど前にバッジが届きましたので、試験報告の捕捉情報としてバッジの写真を送らせていただきます。現時点では、まだJSAのHPにもエクセレンスのバッジは載っていませんので。

昨年のフォローアップセミナーで、講師をされた森さんが「エクセレンスのバッジはカッコいいよ」とおっしゃっていたので期待していましたが、確かにカッコいいです♪
裏面は、認定番号とイニシャルが入っています。(今回の一般呼称のソムリエ合格者の方にバッジを見せていただくと、番号のみでしたので、イニシャル入りはエクセレンスだけのようです。)

しかし、バッジを手にしたとは言え、まだまだ勉強することは山ほどあるので、このバッジに恥じないように学び続けたいと思います。

今後も「ちょっとまじめにソムリエ試験対策講座」は欠かさず拝見したいと思いますので、本業でご多忙の中、大変だとは思いますが続けていただけますよう、切にお願いいたします。(でも、くれぐれも、無理し過ぎないでください。)

2018年の受験者の報告

お世話になっております。

今年シニア試験を受験し、合格まで辿り着きましたので報告させていただきます。シニアの受験報告は少ないということで少しでも今後の対策のお役に立てればと思います。

一次試験対策
まず忘れている内容を思い出すことから。

”こーざ”や参考書から記憶を呼び起こしました。そして、そのまま参考書メインで勉強を進める予定でいましたが、途中から教本メインの勉強に切り替えました。それは、ソムリエ協会の森さんや野坂さんが教本の編集に携わっていて、過去の教本と違い充実した内容になっていたこと、フォローアップセミナーに出席した際、教本の重要性を感じたことなどが理由です。

フォローアップセミナーにおいて、シニア呼称一次試験の出題は教本から7割、フォローアップセミナーで取り上げた内容から3割程度の出題があるでしょうと言われていました。

最終的に私の一次試験対策は、
・教本を読み込む
・過去問の選択肢がなくても答えられるようにする
・地図対策
・原語対策
・時事対策
以上の繰り返しでした。

一般呼称のとき同様に終始暗記作業でしたが、当時と違うのは、ただ単に暗記ではなく理解しながら進めるということでした。

受験した感想
半分くらいは記述問題になるであろうと予想していましたが、ほぼ全て記述式とは驚きました。選択肢があれば確実にわかるのに書けなかった問題や、原語指定に対し書けたと思っていたものがスペルミスだった問題がけっこうあり、確実に取れたと思われるのは80問中約30問だと思います。

私は2012年(おそらく”こーざ”初年度でしょうか←はい。そうです。)独学での勉強中に”こーざ”に出会いました。がむしゃらだった当時を懐かしく思います。

今回、自分のスキルアップとモチベーション維持のためにシニア挑戦を決意しました。ワインを扱う仕事とはいえ高級なワインを扱うことはあまりなく、まだまだ経験不足も感じておりますが、今後も長くワイン関連の仕事に携わっていたいという気持ちもあり、新たな挑戦となりました。

今回も”こーざ”には大変お世話になりましたし、メンタル的にも大いに助けられました。本当にありがとうございました。

本当に大変です。こんなこと言ってはいけないのかもしれませんが、今受験しても絶対に受かりません(笑)。エクセレンス呼称合格のために、改めて本気で勉強しなければ絶対に無理です。最後に少しまとめます。

エクセレンス呼称筆記試験通過のために
ソムリエ協会主催のフォローアップセミナーに絶対に参加しましょう。

ベースは教本です。2015年〜2023年度のシニア及びエクセレンス呼称の一次試験問題を何度も読み返し、自分なりに試験に出そうなポイントをイメージして、さらに教本を読む。読み込んだのちにその何かを感じたポイントに関して原語で書けるように努力する。

・ソムリエ協会発行機関紙「Sommelier」を熟読。

・一般呼称以上に理解度が求められます。理解して覚えるという意識を常に持ちながら試験対策を進める。

・エクセレンス呼称に限りませんが、日本のワイン、日本酒の項目は特に要注意。教本の記載を熟読してください。

・ワインの歴史、ブドウの生育過程やワイン醸造に関して、これまで以上に興味を持って、この手の問題にしっかりと答えられるようする。三次試験対策のことまで合わせて考えると大きなポイントになると思います。

・生産者名が問われること。ここは普段から意識しておくことが必要です。といっても、ここはフォローアップセミナーに出ないと取れないかもしれません。

・一般呼称レベルの問題はもちろん「選択できる」ではなく「正確に解答」できる必要があります。

 

そびえ立つ高い壁ではありますが、乗り越えることで見える世界が間違いなくあると思います。
エクセレンス呼称を受験されるすべての皆さんの健闘を心よりお祈り申し上げます。

何かございましたらこちらまで
info@majime2.com 牧野 重希





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